ペットを飼っていると、子どもや自分にノミがうつらないか心配になりますよね。ノミはアレルギーの原因「アレルゲン」の1つでもあります。犬猫用には液体薬品の「フロントライン」を首筋に垂らすのが定番です。しかし、人間用のフロントラインはありません。畳やカーペット、マットレス、ベッド、毛布、枕などをノミから守るには、どうすれば良いのでしょうか。
人間に寄生するヒトノミは滅多に見なくなりましたが、猫や犬につくネコノミは人の血を吸います。ねずみに付くネズミノミも人間の血を吸うことがあります。ここでは、ノミを撃退するための方法についてご紹介します。
ノミを完全に退治する方法6つ
ノミは通常サイズは2ミリ程度なので大変見つけにくく、刺された後で気がつく場合がほとんどです。ダニは全身を刺しますが、ノミはヒザから下の下半身を刺す傾向があります。子どもの下半身だけ刺されていたら、ノミが原因かもしれませんね。
ノミに刺されると赤く腫れて、一週間近くかゆみが残ります。蚊など他の虫に刺された時よりもかゆくてたまらないので、かきむしらないようにしてください。ノミを見つけたら絶対につぶしてはいけません。もしメスのノミであれば卵を持っている可能性があり、つぶすことで卵を撒き散らかしてしまうからです。
■1 スプレーでノミを退治
手軽にできるノミ退治と言えばスプレーです。ヒノキチオールやシトロネラなど、天然成分だけを使った忌避剤もあります。ペットの体に塗ることでノミを予防できるものもありますので、散歩の前にスプレーしてあげればダメージも減ってペットのストレスも減らすことができます。
また、畳やじゅうたんの表面だけでなく、奥までスプレーできる注入針付きのスプレーもあります。スプレーによって人体に使えるものと、そうでないものがあります。屋内用と屋外用、両方に使えるものなどスプレーによって使用できる場所がありますので、使用方法をよく読んで活用してください。
■2 掃除機でノミを退治
ノミが出たら、部屋中の隅から隅まで掃除機をかけましょう。生きているノミだけでなく、ノミの死骸もアレルギーの元になります。家具と家具の隙間には、ほこりがたまっています。ほこりがあるとノミの幼虫や卵、死骸がたまってしまいますので、いつもは手が回らない場所も家具や家電を動かして掃除してください。
掃除機をかける前に、塩や殺虫剤をまいておくのも効果的です。塩はノミの卵の水分を吸うため、浸透圧でひからびてしまいます。殺虫剤をかけた後は、ノミの死骸を除去するために掃除機をかけましょう。
■3 粘着ローラーでノミを退治
ペットを飼っている家の必須アイテムと言えば、粘着シートを使った粘着ローラー(コロコロなど)です。ノミは2ミリ程度のものなので、普段からじゅうたんやマットレス、毛布の掃除でコロコロを使っていれば、髪の毛やペットの毛と一緒にノミを取ることができます。コロコロが手元に無い場合は、ガムテープなど粘着力のあるテープでも代用できます。
■4 燻煙剤でノミを退治
家中、隈なくダニを退治したいという場合は、燻煙剤を使いましょう。煙が部屋の細かい隙間にまで染み渡るので、動かせない家具の隙間や壁の隙間にひそんでいるノミの退治に効果があります。煙が出ないマンション、アパート用の燻煙剤もあります。
■5 乾燥機でノミを退治
ノミは温度が18度から27度、湿度が75パーセントから85パーセントの場所が大好きです。湿度が大好きなので、梅雨の時期に大活躍します。ノミやダニ、カビなどは、60度以上の高温で死滅します。洗濯できるもので、高温で洗っても大丈夫なものは60度以上のお湯で洗濯することでノミを退治しましょう。家庭の洗濯機では60度以上にならない場合は、コインランドリーを活用すると良いですよ。
乾燥機の場合は65度で乾かしても、洗濯物の中の水分は40度程度にしかなりません。乾燥機だけでノミを退治することは難しいので、高温のお湯で洗えない洗濯物は、アイロンをかけてノミを退治してください。
■6 ペット用ノミとり櫛で退治
ペットにノミ取り薬品「フロントライン」を使うのも大切ですが、基本はブラッシングをした時に発見してあげることが大切です。目の細かいペット用ノミとり櫛で、ノミを退治しましょう。散歩して帰ってきた犬や猫は、ノミをつけていることがあります。お散歩から帰ってきたら、早めにブラッシングしてあげましょう。
ノミ退治のおすすめスプレーランキングTOP15
ノミの駆除方法は、ダニと同じ殺虫剤で退治できます。ノミ用スプレーには大きく分けて、室内用と野外用があります。室内用は、畳やマット、カーペットや毛布、枕、ぬいぐるみなど、ノミが好んで生息する場所にスプレーするものです。野外用は、ペットの散歩やアウトドア活動で使うためのものです。室内用と野外用の両方の効果があるスプレーもあります。
ノミ用スプレーは、室内用も野外用も身体や環境に優しい天然成分で作られたものと、殺虫効果の高い化学薬品で作られたものがあります。どちらか1つを選ぶというよりは、場所や使うシーンによって使い分けるのが効果的です。
■1 【室内用】アース製薬「ダニアース」
アース製薬はダニ用の殺虫剤をいくつか出していて、ダニ用スプレーや、粉剤、燻煙剤、ダニよけスプレー、ダニよけゲルなど、形も使い方も様々なものがあります。これでノミにも対応できます。畳やカーペット、マットといった床にしいているものの中にいるノミを駆除したい時にはスプレーに特殊注入針がついている「ダニアース」が便利です。
畳やカーペットの中にスプレーしたい時には、ノズルの先についている針を畳の中にまっすぐ差し込みます。1畳につき6ヶ所以上スプレーすることで、畳の奥にひそむノミやダニを退治することができます。1ヶ所につき3秒程度はスプレーして殺虫剤を注入してください。畳やマットの表面にいるノミやダニには、ノズルを起こさずにレバーを直接押してスプレーします。
1缶で12畳分の処理ができますので、家全体のノミやダニの駆除をしたい場合は何本かまとめ買いすると良いでしょう。定番のダニアースの他に、ハーブの香りのダニアースも販売されています。
■2 【室内用】フマキラー ダニ用スプレー 「ダニブロッカー」
フマキラーのダニ用スプレー「ダニブロッカー」は、ノミやダニを寄せ付けないようにするスプレーです。1回スプレーすると、効き目は2ヶ月間あります。使い方は簡単で、ふとんや枕、ぬいぐるみ、畳、カーペット、マットといったノミやダニが潜みやすい場所に、 シュッとスプレーするだけ。ノミを寄せ付けたくないものから20センチから30センチ離して、1平方メートルあたり5回スプレーしてください。
アルコールベースで作られているのでスプレーした後、すぐに乾きます。ニオイも残りません。1本で畳38枚分のノミ駆除が可能です。お得な付け替え用も販売されています。
■3 【野外用・室内用】ヒバ蒸留水「森林の滴」
青森ヒバや蝦夷ヒバ、ネズコ、台湾ヒノキには、とても優れた殺菌力がある「ヒノキチオール」という成分が含まれています。これを抽出して作られたのがヒバ蒸留水の「森林の滴」です。
「森林の滴」はノミやゴキブリ、シロアリを寄せ付けない効果があり、1日3回ペットにふりかけるだけでペットにノミが寄り付かなくなります。「森林の滴」は天然植物成分だけで作られていて、ペットにも安全・安心なので直接スプレーすることが可能です。
「森林の滴」は害虫だけでなく大腸菌なら100パーセント、黄色ブドウ球菌なら99.4パーセント除菌することができます。最近では「ヒノキチオール」を活用した化粧品や養毛剤も作られており、食品添加物にも応用されているので、これからますます注目される天然成分ですね。
■4 【野外用・室内用】天然ハーブ100% PeddyPeddy(ペディペディ) ハーブスプレー
犬を散歩させると、ノミやダニが気になりますよね。散歩の前にペットにひと吹きしてほしいのが天然ハーブ100%の「PeddyPeddy(ペディペディ)ハーブスプレー」です。犬はどこに行っても鼻でクンクンにおいをかぐので、鼻や口、顔に雑菌やノミ、ダニがつきやすくなっています。そのため、散歩に出る前に「PeddyPeddy(ペディペディ)ハーブスプレー」をしてあげましょう。
いきなりペットの顔にスプレーすると嫌がってしまうので、一度人間の手にスプレーして、その後にペットの鼻や口の周辺に塗ってあげてください。中身はレモングラスやユーカリ、ミント、水なので、全て天然成分です。スプレーした後にペットが口のまわりを舐めても、殺虫剤ではないので安心ですね。
ペットに直接かけるだけでなく、畳やカーテン、マット、じゅうたんなどにスプレーすると、ノミやダニを防ぐことができます。
■5 【野外用・室内用】シトロネラのアロマオイル(精油)スプレー
シトロネラはイネ科の植物で、レモングラスと似ています。香りは柑橘系の香りがするので、アロマキャンドルや洗剤、化粧品などさまざまな日用品に使用されています。ノミやダニ、蚊などの害虫は、シトロネラの香りが苦手なので、シトロネラの精油でオリジナルスプレーを作って畳やカーペット、枕などにふりかけることで予防ができますよ。
野外でキャンプやバーベキューをする前に、子どもやペットにスプレーすると、ノミだけでなく蚊も寄り付きにくくなります。野外フェスティバルに参加する時に、シトロネラをタオルにスプレーして首に巻いておくのも良いでしょう。
アロマオイルからシトロネラスプレーを作る場合は、水100mlにつきシトロネラのオイルを数滴たらしてよく振れば完成です。1回スプレーすると効果は1時間から2時間ほどになるので、外出の時はこまめにスプレーしてください。
アロマオイルを選ぶ時には、必ず「エッセンシャルオイル」または「精油」と書かれているものを選んでください。
■6 【野外用】アース製薬「サラテクト 虫よけスプレー 無香料」
ノミやダニだけでなく、蚊やブユ(ブヨ、ブト)、アブ、トコジラミ(ナンキンムシ)など多くの害虫に効果があるのが「サラテクト 虫よけスプレー」です。一回スプレーすると10時間の効果がありますが、汗をかいたり、雨に濡れたりした場合などは効果が低くなりますので、何回か塗り直すのが良いでしょう。
有効成分のディートは、ブラスチック製品や合成繊維でできた衣類にスプレーすると変形してしまう場合があります。12歳以下の子どもに使う場合には、回数制限がありますので使用方法をよく読んでください。
■7 【野外用・室内用】快適生活研究所 「除菌 消臭液 まもるくん」
「除菌 消臭液 まもるくん」は、ノミやダニ、ゴキブリ、ムカデ、羽アリ、蚊などの害虫を寄せ付けない天然素材100パーセントのスプレーです。害虫だけでなく大腸菌や黄色ブドウ球菌、水虫などにも除菌効果があります。
青森ヒバと台湾ヒノキから作られた精油を元に、天然素材でできています。化学薬品などは全く使っていないので、高齢者施設や保育園でも安全安心なノミ、ダニの予防として使われています。
■8 【野外用・室内用】エバーグリーン 「室内用 不快な害虫ノンノン!」
エバーグリーンの「室内用 不快な害虫ノンノン!」は、畳やカーペット、毛布に直接スプレーできるノミ用の忌避剤です。沖縄では虫除け効果がある植物として知られている月桃のエキスと、沖縄県産のお茶エキス、銀コロイドと高濃度天然ミネラル含有水でできているので、子どもやペット、殺虫剤や化学物質が苦手な方でも使うことができます。
もし手などについて、じんましんが出たりかゆくなったりしたら使うのを止めてください。体質に合わない方でなければ殺虫剤ではないので、家の中のあらゆる場所にたっぷりスプレーすることができます。
■9 【室内用】ダニ・ノミ駆除用殺虫剤 フマキラー 「ND-03」 2L入り
「ダニ・ノミ駆除用殺虫剤 フマキラーND-03」は、ノミに即効効果のある殺虫剤です。原液のまま、畳やカーペット、毛布など部屋の隅々までスプレーしてください。噴霧器がない場合には霧吹きで十分対応できますが、噴霧器は安いもので1,000円以下からありますのでホームセンターなどで買っておくと便利です。
成分のフェノトリンはスミスリンとも呼ばれているダニやノミ用の薬で、ヒゼンダニに寄生された人の駆虫薬としても使われています。また、フェノトリンはシラミ退治に使われることもあります。
■10 【室内用】住化エンバイロメンタルサイエンス 「エヤローチA」
「エヤローチA」はノミやトコジラミ、ゴキブリ、イエダニを駆除するための業務用エアゾール式殺虫剤です。ノミの何倍ものサイズがあるゴキブリでさえ、瞬間にノックダウンさせることができるので、非常に高い駆除効果があります。また、エクスミンという、持続効果がある(残効性がある)成分が入っており、卵からかえったノミも逃しません。
■11 【室内用】エクスミン乳剤
エクスミン乳剤は、住化エンバイロメンタルサイエンスの害虫駆除業務用殺虫剤です。液体で販売されていますが、使用する時には水で自分で薄めて、噴霧器か霧吹きに入れてスプレーします。希釈率はノミだけの場合であれば20倍でも可能ですが、ゴキブリなど他の害虫用にも使いたい場合には10倍に薄めてください。1平方メートル当たり、50mlを目安にスプレーします。
引火性も低く、殺虫剤独特の変なにおいや刺激が無いので、使いやすい殺虫剤として知られています。ただし、魚や甲殻類、他の昆虫には毒なので、金魚や熱帯魚、エビやカニ、ザリガニ、カブトムシやスズムシなどを飼っている場合は、使用しないでください。
■12 【室内用】アース製薬 「ダニアース 防ダニスプレー」
アース製薬の「ダニアース 防ダニスプレー」はノミやダニを駆除する殺虫剤です。畳や布製のソファー、クッションなど、ノミが発生した場所にスプレーすることで退治できます。成分はフェノトリンという蚊取り線香にも使われている薬品で、ノミの神経を狂わせることで死滅させる殺虫剤です。
皮膚や子どもが使うおもちゃなどには、かからないようにしましょう。また、猫や魚や小鳥、観葉植物に害をおよぼすことがありますので気をつけてください。ハーブの香りとソープの香りがあります。
■13 FLF 「レニーム(LENEEM)」ペット用虫除けスプレー
ペット用と書かれていますが、人間が使っても安全な100パーセント天然成分でできた虫除けスプレーです。FLFの「レニーム(LENEEM)」は、インドのニームという植物エキスから取られるエキスを集めたものです。ニームはインドセンダンとも言われて、インドでは薬の木として知られています。
ニームは白檀のような香りで害虫を寄せ付けません。アザディラクチンという成分が虫を殺しますが、人間や植物には害はありません。またインドでは胃もたれや虫下しの薬としても使用していますので、ペットが舐めても心配な成分ではありません。散歩に出かける前のペットにスプレーしたり、ペットの寝床やケージにもスプレーするとノミが寄り付きません。
■14 Petio(ペティオ) 「NEW ノミ・ダニ取りスプレー」猫用
ペット用品で知られているPetio(ペティオ)のノミ用殺虫剤です。1ヶ月に一度、猫の顔以外の場所にスプレーします。体重1キロあたり4mlの量をスプレーするので、4キロの猫であれば16mlになります。「NEW ノミ・ダニ取りスプレー」猫用は1缶200mlなので、1缶で12ヶ月使用することができますね。
この殺虫剤には、虫の神経を狂わすフェノトリン、アレスリンと、虫の成長を妨げるピリプロキシフェンが含まれています。どちらも猫への健康被害はほとんど影響ありませんが、元気がなくなったり、逆に大興奮したり、よだれを垂らすようになったら使うのを止めて獣医師に相談してください。
■15 Petio(ペティオ) 「NEW ノミ・ダニ取りスプレー」犬用
Petio(ペティオ)「NEW ノミ・ダニ取りスプレー」犬用は、犬の体やベッドにスプレーしてノミを退治する殺虫剤です。1ヶ月に1度、犬の顔以外の毛の部分にスプレーすることでノミを駆除することができます。
猫用と同じ成分のフェノトリン、アレスリン、ピリプロキシフェンが入っており、体重にあわせてスプレーする量を調節してください。スプレーする量は、説明書に計算方法が書かれています。
犬用と書かれていますが猫用と成分は同じで、パッケージと説明書の内容が異なります。
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まとめ
ノミを退治するには、掃除や洗濯をすること、殺虫剤をスプレーすること、忌避剤で予防することが大切です。湿度がある湿った場所が特に好きなので、梅雨時の大量発生には注意しましょう。
ノミ用のスプレーは、室内用と野外用があります。1本で室内と野外の両方使用できるものもあります。
室内用は畳やじゅうたん、カーペットにスプレーして、表面や奥にいるノミを駆除します。野外用は散歩前のペットにスプレーするものや、アウトドアの虫除けとして人間が使うものもあります。
天然成分を使った殺虫剤と、化学薬品を使った殺虫剤がありますが、ペットや肌に塗るのであれば天然成分100%のものを使用しましょう。畳やカーペットの奥までしっかりとノミ退治をしたい場合には、燻煙剤や化学薬品を使ったスプレーを使って駆除した後、掃除機をかけてください。