お日さまの光を浴びてカラッと乾いた洗濯物。いつでもこんな風に気持ちよく乾いてくれれば良いのですが、お天気や生地によっては残念な仕上がりになってしまうこともあります。忙しい日々の中、少しでも時間を短縮しながら、気持ちよく洗濯物を乾かしたいものです。
この記事ではこれからやってくるジメジメした梅雨の季節に特に知っておきたい、時短できる洗濯物の干し方8つのコツと基本の干し方7パターンについてまとめていきます。
時短できる洗濯物の干し方8つのコツ
ジメジメしたイヤ~な天気の日は、洗濯物も乾きが遅く、乾きが遅いため菌が繁殖して生乾きのニオイの原因にもなってしまいます。これからやってくる「梅雨」の季節に知っておきたい、時短できる洗濯物の干し方8つのコツを紹介していきます。
■1.洗濯物は離して干す
洗濯物を干す際はできるだけ密着させず、洗濯物同士をできるだけ離して干してあげることが、早く乾かすためのポイントです。
洗濯物を乾かすためには、できるだけ空気に触れさせてあげる必要があります。つまり、なるべく風が通る隙間をつくり、洗濯物が空気に触れる面を多くしてあげる必要があるのです。洗濯物同士が密着してしまうと、乾きにくいだけでなく、生乾きのニオイがつきやすくなってしまいます。
また、洗濯物同士の密着だけでなく、洋服の重なっている部分にも注意を向けましょう。シャツは針金ハンガーを曲げ、シャツを干したときに空洞ができるように干すことで、早く乾かすことができます。ズボン、スカートなどは、ハンガーにかけるよりもピンチハンガーを使って筒状に干してあげたほうが早く乾かすことができます。
■2.乾きにくい時は風を当てる
部屋干しで洗濯物が乾きにくいときは、風を当ててあげるのが効果的です。
風を当てるときに役立つものと言えば、扇風機や除湿機。風が洗濯物にしっかり当たるよう、洗濯物に近づけて置き、下から風を当てましょう。
なぜ下から風を当てるのかというと、洗濯物は上から乾き、重力により水分が下の方に溜まるためです。乾きにくい下の方から風を当ててあげることで、洗濯物の乾かす時間を短縮することができるわけですね。扇風機や除湿機のほかにも、ドライヤーを使って風を当ててあげるのもおすすめですよ。
■3.シワを伸ばして干す
洗濯物のシワは、干すときにあらかじめ伸ばしておくことで、生地の重なった部分が減って風通しが良くなるだけでなく、干した後にアイロンをかける手間などが減りますので、結果的に時短につながります。
洗濯物のシワを最小限に抑えるために、洗濯が終わったら洗濯物をすぐに干すようにすることが大切です。洗濯が終わってもしばらく洗濯機に入れっぱなし…ということは絶対にやめましょう。
■4.首から肩のラインを整えて干す
シワと同様、洗濯物を適当に干してしまうと形崩れをしてしまい、結果的に乾かしたあとアイロンをかける手間が増えてしまいます。アイロンをかけてもイマイチな仕上がりになってしまうこともあるでしょう。これではすぐに着ることができなくなってしまい、時短とは程遠い結果に。
洗濯物をハンガーに干すときは、首から肩のラインをしっかりと整え、できるだけ形崩れをしないように工夫しながら干しましょう。ハンガーに肩口をしっかりと合わせ、ずり落ちてしまう場合は洗濯バサミを利用して肩の部分をしっかりと固定してあげると良いですよ。
■5.厚い生地は先に裏返して干す
乾かすのが大変な、分厚い生地の洗濯物。ジーンズなどの生地が重なった部分が多いお洋服などがこれにあたります。これらの洗濯物を早く乾かすコツは、裏返して干してあげることです。
分厚い洗濯物を普通に干すと、ポケットなどの生地が重なった部分や、縫い目の厚い部分などが、なかなか乾きません。生地を裏返してあげることで生地の重なった部分にも風が通りやすくなり、乾きが格段に早くなるのです。しかも、生地の表面を直射日光にあまり当てませんので、生地が傷まないといったメリットもあります。
裏側がある程度乾いたら、今度は表側に戻して乾かすようにすれば、分厚い生地でもあっという間に乾いてしまいますよ。
■6.部屋の真ん中で干す
洗濯物の室内干しをするとき、邪魔だからといってお部屋の隅っこのほうで干していませんか? ハンガーを引っ掛けることができるという理由でカーテンレールを利用している方も多いでしょう。しかし、洗濯物を窓際や壁に干すのは、実はおすすめできません。
洗濯物を早く乾かすためには、空気の流れがある場所に干してあげる必要があります。窓際や壁は空気が滞りやすいため、実は室内干しに不向きの場所。室内干しで早く乾かすためには、お部屋の中で最も空気の流れが活発なお部屋の中央に干してあげるのが最適なのです。
お部屋の中央は多くの場合、ハンガーを引っ掛けるところがありませんので、室内用の物干しを設置したり、突っ張り棒を通したりして工夫して干すようにすると良いでしょう。
■7.脱水しすぎるとシワになる
わたしたちは洗濯物を早く乾かしたいとき、脱水をしっかりすることが多いでしょう。しかしこの脱水、シワができやすくなってしまいますので、シワをできる限りつくりたくないのであれば、実は脱水時間を短くするべきです。
とは言っても、やっぱり早く乾くので便利な脱水機能。使ったらしっかりとシワを伸ばして干してあげることで、乾いたときにシワがついてしまうのを軽減することができます。襟やポケットなどの縫い目の部分は特にシワが目立ちやすいため、手で叩いたりして念入りにシワを伸ばしましょう。
■8.脱水の時に乾いたバスタオルを入れる
洗濯機で脱水をしても、結構水分って残ってしまいますよね。実は、脱水をするだけでも水分をかなり抑える方法があります。それは、バスタオルを使った方法です。
洗濯機で脱水をするとき、乾いたバスタオルを一緒にいれてみましょう。すると、バスタオルが洗濯物の水分をかなり吸収してくれ、洗濯物を早く乾かすことができます。ただし、ホコリがつきやすい素材のお洋服は、あとが大変なので別にしておいてくださいね。
洗濯物の基本の干し方7パターン
洗濯物の干し方には、さまざまなパターンがあります。洗濯物の基本の干し方をパターン別にみていきましょう。洗濯物によってそれぞれ適した干し方がありますので、上手に使い分けてみてくださいね。
■1.陰干し
陰干しとは、衣類の劣化や変色を防ぐために、直射日光が当たらないように干す干し方のことです。
屋外で陰干しをする場合は、衣類を裏返したり、日の当たらない場所に干したり、生地の表面が直接日に当たらないように工夫をしながら干しをしましょう。
室内で陰干しをする場合、直接日に当たる心配はありませんが、干す場所は風通しの良いところを選びましょう。窓を開けておいたり、扇風機を当てたりすると生乾きの臭いもなく、乾きやすい環境をつくることができます。
■2.平干し
ハンガーにかけて干していたら、乾いた頃には衣類になんとも間抜けなハンガー跡がついてしまった…なんていう失敗もあると思います。ニットやセーターなどの水分を含むと重みがある衣類は伸び縮みしやすいため、特に注意が必要です。
ハンガー跡がつきやすい衣類は、平干しをするのがおすすめです。平干しとは、平らな場所に洗濯物を干す方法のこと。屋外で平干しをする場合、基本的には、シワを伸ばしながら平干し用のネットの上に置き、あとは乾くのを待つだけです。室内で平干しをする場合は、テーブルの上や、浴槽のフタの上などの平らな場所に洗濯物を干しましょう。
室内で平干しをする際は、どうしても通気性が悪くなりがちです。平干し用のネットやメタルラックなどを活用することで、イヤな生乾きの臭いも防ぐことができますよ。
■3.M字干し
一般的にマンションのバルコニーやベランダには、フェンスや目隠しがあることが多いでしょう。フェンスや目隠しはプライバシー保護のためには大変良いのですが、風の通りが悪くなり、特に毛布やシーツ、厚みのあって面積が大きめの洗濯物が乾きにくくなってしまうのが難点。
そこで、物干し竿などを2本使ってM字になるように干してあげる「M字干し」がおすすめです。M字に干してあげることで空気の通りが良くなりますので、早く乾かすことができます。
■4.じゃばら干し
シーツやバスタオルなどのあまり厚みのない面積が大きめの洗濯物は、じゃばら干しがおすすめです。じゃばらとは、山折りと谷折りの繰り返し構造のことです。つまり、じゃばら干しは、ピンチハンガーを利用してじゃばらになるように干していく干し方のことです。
じゃばら干しを実践することで、大きくて乾きにくい洗濯物の風通りが良くなり、乾くまでの時間を大幅に短縮することができます。
■5.三角干し
シーツや毛布などの面積が大きめの洗濯物は、単純に洗濯竿に2つ折りにしてかけるよりも、対角線でかけ、2つの面をずらして干してあげたほうが空気のあたる部分が多くなります。この干し方を、「三角干し」と言います。
三角干しは風通しが良くなるだけでなく、角になった部分に水滴が集まりますので、洗濯物をより早く乾かすことができます。
■6.筒干し
厚手のジーンズなどのパンツは、「筒干し」がおすすめです。ピンチハンガーを使って洗濯物を筒状に干し、生地の重なり合いを減らし、空気の通り道を作ってあげることで、洗濯物を早く乾かすことができます。筒干しを効率的に行うには、丸型のピンチハンガーを利用すると良いでしょう。
■7.吊り干し
吊り干しは、最もおなじみの洗濯物の干し方です。洋服をいつもどおりハンガーにかけて洗濯竿にかけるだけと、その方法も簡単。厚みがなく伸び縮みの心配がないシャツやブラウスなどを干すときは、お手軽な吊り干しで十分でしょう。
洗濯物をクリーニングに出した時の相場
洗濯物をクリーニングに出したときの料金相場は、そのアイテムによって差があります。ここでは、アイテムごとに料金相場をまとめていきます。
キャンペーンや割引セールを上手に利用することで、相場料金よりももっとお得にクリーニングに出すことができますよ。
① ワイシャツ
ワイシャツをクリーニングに出した場合の料金相場は、250円〜400円程度です。無料でシミ抜きや香りづけなどのサービスがついてくるクリーニング店もあります。
② スーツ上下
シーズンごとにクリーニングに出したいスーツ。スーツをクリーニングに出した場合の料金相場は、900円〜1800円程度です。スーツはご自宅で洗うには手間がかかりますので、クリーニングにお願いしたほうが時短につながります。
③ コート
冬か終わったら来年のためにしっかりクリーニングに出しておきたいコート。コートをクリーニングに出した場合の料金相場は、1,500円〜2,000円程度です。ダウンコートの場合は料金が少しあがり、1,800円〜2,500円程度です。
④ ジャケット
ジャケットをクリーニングに出した場合の料金相場は、800円〜1,200円程度です。ジャケットもご自宅で洗うには形崩れなどが気になりますので、クリーニングに出した方が手っ取り早いでしょう。
⑤ セーター
デリケートな素材でつくられているセーターは、クリーニングに出したほうが長持ちします。セーターをクリーニングに出した場合の料金相場は、600円〜800円程度です。
⑥ スラックス
汚れやすく、臭いが気になりやすいスラックス。家で洗えるものもありますが、センターラインをビシッと決めたいなら、クリーニングがおすすめ。スラックスをクリーニングに出した場合の料金相場は、350円〜650円程度です。
⑦ スカート
プリーツスカートなど、形状を長持ちさせたいスカートは、クリーニングに出すのがおすすめです。スカートをクリーニングに出した場合の料金相場は、500円〜700円程度となります。
⑧ 小物類
マフラーをクリーニングに出したときの料金相場は、400円〜600円程度、ネクタイをクリーニングに出したときの料金相場は、350円〜600円程度です。
まとめ
洗濯物を早く乾かす干し方のコツは、とにかく風を通すことです。タオル、毛布、ジーンズなど、アイテムによって早く乾くために適した干し方が異なりますので、今回紹介した干し方を参考に、梅雨の季節もできるだけ早く、そして気持ち良く洗濯物を乾かしてくださいね。