旅行の荷物をコンパクトにする基本は、着替えを最低限にして現地で洗って着替えることです。
でも、旅の疲れが残る身体で毎日洗濯をするのはとても億劫ですよね。
そこで、この記事では旅先でできる効率的な洗濯のコツを考えてみました。限られたアイテムで、キレイに手早く洗えるポイントを押さえておくようにしたいですね。
また、旅に持っていきたいおすすめの洗濯アイテムもご紹介しています。旅行やレジャーに出かける前に、ぜひ参考にしてくださいね。
旅行先での効率的な洗濯方法4つ
旅行先での洗濯は、できるだけ効率的に手早く済ましたいものですよね。
ここでは、旅行先でも簡単に効率良く洗濯をできる方法を4つのステップに分けてご紹介しています。いつもの洗濯に活用できるポイントもあるので、ぜひ覚えておいてくださいね。
■1 洗濯物が大量の場合
洗濯物がたくさんある時に、ひとつずつ洗っていくのはとても時間がかかりますよね。疲れがたまりやすい旅行先では、できるだけ効率的に洗濯を済ませたいものです。
そんな時は、大きなビニール袋を使えば一気に洗濯を終わらせることができます。
ビニール袋に洗濯物、洗剤、水を入れて、洗剤が完全に溶けるまで揉んだらしばらく漬け置きます。その後、やさしく押し洗いしてから水を入れ替えます。これを数回繰り返して、水がきれいになるまですすいだら完了です。ぬるま湯で洗うと、より効果アップが期待できます。
海外の宿泊施設は、浴槽や洗面台に栓がないところもたくさんあります。
ガムテープやビニール袋で一時的に栓をすることもできますが、万が一詰まらせてしまっては大変です。そういった時に備えて、ビニール袋で洗濯する方法を知っておくと何かと役立ちますよ。
大き目のジップロックやゴミ袋は、畳んでしまえばかさばりませんし他の用途にも使えて重宝します。旅行の時にはいくつか持っておくと良いでしょう。
■2 洗濯物が小さく少量の場合
少量の洗濯物であれば、浴槽や洗面台でサッと洗ってしまいましょう。備え付けの洗面器があれば、洗い桶の代わりにもなります。
基本的な洗い方は袋を使う場合と変わりません。洗剤を溶かした水に洗濯物を入れて押し洗いするだけです。つい、ゴシゴシとこすり合わせて洗いたくなりますが、強い力でかけると繊維が痛む原因になります。汚れが気になる部分だけ、軽く揉み洗いするようにしましょう。
■3 バスタオルに挟んで水分を取る
洗濯が終わったら、衣類の水気を切りましょう。ぞうきんのように力いっぱい絞ると、衣類が伸びて型崩れを起こします。特にストレッチの効いた衣類は影響を受けやすいので、くれぐれも注意しましょう。
洗う時と同じ要領で軽く押せば水分が流れ出てきますので、持ち上げられる程度まで水気を切ったら、バスタオル等に挟んでクルクルと巻きます。こうすると、衣類を傷めずに手早く脱水することができるのでおすすめです。
バスタオルを上から押さえると、より時間短縮になりますので、ぜひ試してみて下さいね。この時点でできるだけ脱水しておくことで、乾くのが早くなるだけでなく、生乾きの嫌なニオイも防ぐことができます。
■4 洗濯物を空気に当てる
洗濯物を干す基本は、衣類全体にまんべんなく風を当てるということです。
エアコンや通風口、換気扇の近く等の空気が動いている場所を選んで干すようにしましょう。
ホテルは全体的に空気が乾燥しているので、洗濯物が乾きやすい環境ではありますが、場所の選択次第でより早く乾かすことができます。
また、あえて室内に洗濯物を干すことで、部屋の湿度を上げて過ごしやすくするというメリットも。特にシワになりやすい綿やリネンのシャツは、あえて水分を多めに残した状態で干す「濡れ干し」をすることで、アイロンなしでもキレイに仕上がります。エアコンの前なら水分が多くても早く乾かすことができますよ。
できるだけ衣類の幅を空けたり、場所を分けて干す等の工夫も効果的です。
旅行での洗濯にあると便利なグッズ9選
旅行にはできるだけコンパクトな荷物で行きたいものです。でも、少しアイテムを増やすだけで旅先での洗濯が格段に効率的になるんです。
ここでは、旅行での洗濯に役立つグッズを9つ厳選しました。旅行のスタイルや人数、手持ちの洗濯グッズ等に合わせて選んで下さいね!
■1 洗剤
ライオン 部屋干しトップ ワンパック 25g×5個入
洗濯洗剤はボディソープやせっけんで代用することもできますが、泡切れや洗浄力のことを考えると専用洗剤を持参するほうが良いでしょう。旅行用に、小袋で販売されている洗剤もあります。ただし、市販されている旅行用の洗剤は1包が25g程度です。家族での旅行にはちょうど良い量ですが、ひとり分の洗濯には少し持て余してしまう量です。その場合は、必要な量を小分けのチャック付き袋に入れて持っていくと良いでしょう。
ちょっと少ないかな?と思うくらいの量の小袋を、少し多めに持っていくと何かと使いやすいですよ。おしゃれ着洗いや漂白剤等、いろいろな種類がありますが、一般的な中性洗剤が一番使い勝手が良いでしょう。
また、液体洗剤は溶けやすくて便利なものですが、他の荷物等に圧迫されて中身が漏れたときが大変です。また、同じ量でも粉末洗剤より重いので、旅行時には避けたほうが無難でしょう。
■2 吸水力の高い速乾タオル
マイクロファイバー フェイスタオル コロル 340×850mm
旅行用速乾バスタオル REEF TOURER/リーフツアラー
脱水に便利なバスタオルは、吸水力の高いものを用意しましょう。水泳等で使われているセームタオルは吸水力が非常に高く、絞って何度でも使える便利なアイテムです。バスタオルより薄くかさばらないので、旅行に行くときは1枚用意しておくと、他の用途にも使えて便利です。
宿泊先に備えつけられているものでも構いませんが、使ったあとの濡れた状態では脱水効果はあまり期待できません。洗濯用に1枚持っておくのがベストです。
また、宿泊施設によっては追加でバスタオルを貸してくれるところもあります。予約時に確認しておくと良いでしょう。
■3 携帯ハンガーセット
携帯用 折りたたみハンガー 5本セット
ホテル等に備えつけられているハンガーはせいぜい2~3本程度です。洗濯した衣類を干すにはちょっと足りないと思われる方も多いでしょう。
また、洗濯物を早く乾かすには、浴室よりもエアコン等の風があたる場所に干すほうが効果的です。
こういった携帯ハンガーと洗濯ロープがセットになったものを持っておくと、洗濯が格段に便利になります。乾燥した室内に洗濯物を干すと、加湿器代わりとしても活躍します。
ハンガーは洗濯だけでなく車内等で服をかける際にも使えるので、車での旅行には特にもおすすめです。
■4 大きなビニール袋
洗濯物がたくさんある場合は、袋に入れてまとめて洗うことで手早くキレイに洗濯できます。大きなゴミ袋等でも良いですが、ジッパー付きのポリ袋なら簡単に閉められますし厚手なので安心感がありますね。
汚れた衣類をポンポンと袋に入れておけば、洗剤と水を入れるだけでそのまま洗濯ができますよ。カバンの中をすっきり清潔に管理できるのも嬉しいですね。
中身が見えるので、持って帰る衣類やお土産物等を小分けして収納するのにも役立ちます。布ポーチ等よりもかさばらずに持ち運べるので、サイズ違いで何枚かずつ用意しておくと便利です。
■5 洗濯バサミと洗濯ヒモ
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旅行の荷物をもっともっと圧縮したいと思われる方は、洗濯ばさみと洗濯ひもだけを持っていくのもおすすめです。
Tシャツや下着、タオル程度ならば、ひもに直接かけて洗濯ばさみで留めればきちんと乾かすことができます。ひもを引っかける場所さえあれば、狭い場所でも自由に洗濯物を干せるのがポイントです。
洗濯ばさみは小さなものも多く販売されているので、荷物をコンパクトにしたい人におすすめのアイテムです。
■6 洗濯物用ハンガー
一見かさばるように見える洗濯物用ハンガーも、実は荷物をコンパクトにするのに役立つアイテムです。
下着や細かいものはもちろん、シャツ類やタオルも干せるのでこれ一個さえあればどこにでも洗濯物を干すことができます。
100円ショップには小型のものも販売されているので、ひとり分の洗濯にもぴったりです。安価に購入できるので、割り切って使い捨てにしても良いでしょう。
洗濯ひもが設置しづらい場所でも、フックを使ってドアストッパーの上部や梁にひっかけられるのも嬉しいですね。
■7 折りたたみ式バケツ
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洗濯には浴槽や洗面台を使うと楽ですが、場所によっては栓ができないこともあります。そんな時は、アウトドアにも使える折りたたみ式バケツがおすすめです。ビニール袋のほうがかさばらずに持ち運べますが、耐久性という点では若干不安が残ります。
その点、バケツなら厚手の衣類や飾りボタン等の装飾が付いた服も洗うことができるので、他に使う予定がある方はビニール袋の代わりにバケツを持っていくのもひとつの手です。
■8 針金ハンガー
クリーニングに出した時についてくる針金ハンガーって、いつのまにか溜まってしまうものですよね。細くて耐久力は期待できませんが、旅行先で使うにはかさばらないのでぴったりです。また、針金は曲げやすいので、下着等を干したり即席のバッグハンガーにしたりと使い道はたくさんあります。
惜しみなく使い捨てにできるので、好きな形に曲げて活用しましょう。
■9 エアハンガー
エアーハンガー 携帯に
針金ハンガーはかさばらないのが魅力ですが、細いので型崩れが気になるという方もいるかと思います。
そんな時は、空気を入れて膨らませて使うタイプのハンガーが便利です。膨らませるので、肩の丸みや厚みをつぶさずに衣類を干すことができます。また、厚みがある分、衣類の中の風通しが良くなるので乾燥が早くなるというメリットも。
空気を抜けば丸めてコンパクトに収納できるのも嬉しいポイントですね。
旅行先の洗濯の注意点3つ
旅行先では買い物の勝手も違うので、万が一洗濯に失敗したら着替えの確保が大変です。
ここでは、洗濯する時に気をつけたいポイントを3つにまとめました。つい忘れがちなこともあるので、旅行に行く前に必ずチェックしておきましょう。
■1 ドライヤーを同じ部分に当てない
厚手の衣類を早く乾かしたい時に、ドライヤーの風をあてるのはとても効果的です。でも、早く乾かしたいからといってドライヤーを押し付けたり、乾きづらい部分に集中して熱風をあてつづけるのはNGです。
ドライヤーの中には熱源があり、送風部分を押さえつけると故障してしまうだけでなく、発火事故の原因にもなりかねません。
また、高温の熱風を一か所に集中してあてると、衣類が焦げたり傷みやすくなります。
ドライヤーを使う際は、衣類から充分に距離を取って、全体にまんべんなく温風を浴びせるようにしましょう。
■2 初めて洗濯する服は色落ちする
持っていく荷物は最低限にして、必要なものは現地で調達していくのも旅行の楽しみですね。でも、現地で買ったばかりの服を洗濯する時は色落ちに気をつけましょう。
色落ちする衣類を他のものと一緒に洗うと、色移りや色落ちの原因になります。色移りした衣類を元に戻すことは非常に難しいので気をつけましょう。
新しく買った衣類は、他のものと一緒にせず個別で洗うことをおすすめします。また、濡れた衣類を一緒にしているだけでも色移りすることがあります。干すときに密着しないような工夫も必要です。
特にデニムや草木染め、刺繍の入った衣類は色落ちしやすいので注意しましょう。
■3 大切な衣類はホテルのクリーニングやコインランドリーを利用する
衣類の中には、丁寧に洗わないと縮んだり風合いが失われてしまうものもあります。手洗いする場合もそれは同じことなので、衣類の裏についている洗濯表示をよく確認するようにしましょう。
特に気をつけたいのは、ウールやカシミヤといった天然素材を使った毛織物です。これらは温度差や摩擦に弱く、冷たい水や摩擦で硬く縮んでしまいます。一度でも縮んでしまった衣類を元の風合いに戻すことはほぼ不可能です。
他にも、ビジューや繊細なレースのついた衣類も手洗いには向きません。
衣類の特性を理解して、大切な衣類はホテルのクリーニングサービスやコインランドリー等を利用するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?旅先での面倒な洗濯が、少し楽になりそうな方法ばかりだったのではないでしょうか。特別なアイテムを使わなくても、洗濯を効率的に済ませられる方法をご紹介してきました。
次の旅行には着替えを減らして、少し小さな荷物でお出かけできそうですね!