フカフカの布団で寝るのが幸せな方もいるでしょう。休日に昼寝をしたり、仕事で疲れた身体を癒すのも布団です。布団には、肉眼では確認できないほどの小さなダニがたくさんいます。
布団には想像以上にダニがいると思いましょう。ダニが好む環境にもよりますが、布団に潜伏しているダニの数は数百匹~数万匹、ダニが多い布団で数十万匹もいます。ダニがいる布団で毎日寝ると、ぜんそくやアトピー性皮膚炎等…… 様々なアレルギーの根源となるため、身体に良くありません。
今回は「布団にいるダニの種類」「布団のダニを退治する駆除対策6つ」「布団のダニ予防5つの方法」「布団をクリーニングに出した場合の相場」をご紹介します。
布団にいるダニの種類

布団には想像を絶する程、実はたくさんのダニが生息しています。ダニの大きさは小さいもので0.3mm程度、大きいもので1cm程度です。布団に生息しているダニは小さいため、肉眼で確認するのは難しいでしょう。
ダニの種類は主に「ヒョウヒダニ(チリダニ)」「ツメダニ」「コナダニ」「イエダニ」の4種類で、湿気や高温を好むダニが多いです。布団や枕はダニ達にとって最高の棲家になります。特に「ヒョウヒダニ(チリダニ)」「ツメダニ」は、布団や枕に多くいることで有名です。
■布団にいるのはヒョウヒダニ・ツメダニ
布団に多く生息しているヒョウヒダニ(チリダニ)は、季節関係なく布団や枕に生息しています。人間の皮膚(フケやアカ等)が大好物です。また汗も好むため、たった1g程度の汗でも生きていけます。その数は約300匹です。
ツメダニは湿気が多い梅雨や秋に多く見られます。ダニの多くは血液を吸いますが、ツメダニは人の血液を吸うことはほとんどありません。
布団のダニを退治する駆除対策6つ

朝起きたら身体がかゆい方は、布団にダニが潜んでいる可能性があります。ダニは健康被害の根源です。生きているダニだけではなく、死骸や糞でもアレルギーを発症する恐れがあるため、あなどれません。
布団のダニを退治する駆除対策を6つ、ご紹介します。
■1 布団乾燥機で死滅させる
「布団にいるダニを駆除するなら干せばいい!」と思っていませんか?実は布団を干すだけでは、ダニの駆除はできません。でも布団乾燥機を使えばダニは死滅します。
ダニは湿気が多いところを好み低温でも生きていけますが、乾燥と高温に弱いのが特徴です。そのためダニは乾燥している環境で、高温になればなるほど死滅します。50度以上になると少しづつ弱っていき30分程度で死滅、60度以上になるとすぐに死滅します。
布団乾燥機はダニを駆除するのに最適な方法です。布団乾燥機は60度~70度程度まで温度が上昇します。最低でも1時間、布団乾燥機を使いましょう。布団はふっくらし、ダニも駆除できるため一石二鳥です。
■2 アイロンがけで死滅させる
ダニは乾燥と高温に弱いためアイロンも効果的です。ただしシルクの布団は生地が傷むため、アイロンを使う方法は向いていません。
アイロンには低温~高温まで幅広く温度設定ができますが、高温の場合は100度以上になります。アイロンも布団乾燥機と同じように、50度以上の温度なら30分以上で死滅、60度以上の温度は瞬時に死滅します。
アイロンを使う時は布団の生地を傷めないよう、当て布を必ず当てましょう。やり方をご紹介します。ポイントは布団の隅々までアイロンを当てて、最後は掃除機で吸うことです。
1.アイロンを高温にしましょう。
2.布団の上に当て布を置き3秒程度当てます。
3.布団の隅々までアイロンを当てたら、布団を掃除機で吸えば完了です。
■3 掃除機でダニの死骸を吸う
布団には生きているダニもいれば、死んでいるダニもいます。生きているダニは布団に掃除機をかけて吸い込んでも、ほとんど意味がありません。理由は生きているダニは布団の繊維に手足を引っ掛けて、掃除機に吸われないように耐えているからです。
そのため死んでいるダニには掃除機が効果的です。ダニの死骸はアレルギーの原因になるため、定期的に布団に掃除機をかけて、ダニの死骸を吸い取りましょう。
布団に掃除機をかける時は、掃除機をゆっくり動かすのがポイントです。1ヵ所につき3秒程度、掃除機をかけます。掃除機を前へ出したら3秒かけて、元の位置に戻しましょう。また週に1度は布団に掃除機をかけると良いでしょう。
■4 粘着ローラーで布団のダニを駆除
洋服についたホコリやゴミを取ったり、カーペットに落ちた髪の毛を取る時に便利なのが粘着ローラーです。実は粘着ローラーもダニの駆除に役立つと、知っていますか? 粘着ローラーも掃除機と同じく、ダニの死骸を取り除くことができます。
布団には人間の皮膚(フケやアカ等)、布団の上でお菓子やご飯を食べる方は食べカスがあるでしょう。ダニは人間の皮膚(フケやアカ等)、食べカスを好むため、布団でたくさん繁殖します。
粘着ローラーを使ってダニの死骸等を取りましょう。粘着ローラーでダニの死骸を取り除くポイントは縦、横、斜め等…… 多方面動かすことです。また掃除機と同じく、週に1度は粘着ローラーでダニの死骸を取り除きましょう。
■5 洗濯して布団のダニを駆除
洗える掛け布団の場合、定期的に洗濯をしてダニを駆除しましょう。掛け布団には生きているダニはもちろん、ダニの死骸、ダニの糞等もあります。定期的に掛け布団を洗濯することでダニの駆除ができるため、6ヶ月に1度の洗濯が理想的です。最低でも1年に1度は洗濯しましょう。
6ヶ月や1年、掛け布団を洗濯しないと人間の皮膚(フケやアカ等)、汚れが溜まります。ダニのいない掛け布団をキープするためには、6ヶ月や1年のサイクルで定期的に洗濯することが大変重要です。
掛け布団を洗濯するのが面倒な方は費用はかかりますが、クリーニング店に出すのもいいでしょう。自宅で洗濯をして乾かす手間が省けるため便利です。