自宅で最も見たくない、そんな害虫のひとつがゴキブリでしょう。素早く動く触角に黒光りするボディ、さらに凄まじいスピードで動き回るあの姿…。私たち人間に何か特別な悪さを働くわけではないのですが、どうしてもあの気持ち悪さは受け入れられない、という方が多いはずです。
さて、そんなゴキブリなのですが、成虫であれば外部からの侵入が想定されますが、子供(幼虫)の状態で住まいに居座っていた、という可能性があります。ここでは、子供(幼虫)の特徴、そして退治方法を紹介していきます。
ゴキブリの子供(幼虫)の特徴5つ
ここではまず『ゴキブリの子供(幼虫)とは何を指すか』というところから勉強していきたいと思います。対策は簡単ではありませんが、ゴキブリの子供(幼虫)の生態さえ掴めれば、憎きあの成虫ゴキブリになる前に駆除する事も可能、な場合もあります。では、早速チェックしていきましょう。
■①ゴキブリの子供(幼虫)の種類
ゴキブリとひと言で言っても、その種類はさまざまで、小さなものから、大きなものまで、世界中に非常に多くの種類が存在しています。日本で見かけるゴキブリのほとんどが『チャバネゴキブリ』と『クロゴキブリ』の二種類です。この二種類の特徴や対策を押さえておけば問題ありません。
■②ゴキブリの子供(幼虫)の大きさ・サイズ
さて、ここでは主にチャバネゴキブリとクロゴキブリの二種類について、調査していきたいと思います。チャバネゴキブリとクロゴキブリ、これらは成虫になると、見た目の大きさに個体差があるわけですが、幼虫の状態ではパッと見分けられるほどの差はありません。
まず、 チャバネゴキブリの場合は一般的には約3ミリメートルと小さく、そこから脱皮して成長していきます。チャバネゴキブリ幼虫は1齢から始まり、6齢まで成長していきます。小さい頃の幼虫を若齢、大きくなった幼虫を老齢と呼ぶことがあります。
一方、クロゴキブリに関してはチャバネゴキブリよりも大きなサイズです。約4ミリメートルから一年前後をかけて脱皮していき、8〜12齢まで成長していきます。クロゴキブリはかなり大きく成長するため、成長しきったクロゴキブリを見てしまった時の衝撃はなかなかのものです。
そのため、子供(幼虫)の頃のゴキブリを見たら、即時対処していくのがオススメです。
■③ゴキブリの子供(幼虫)の色
■チャバネゴキブリ
成虫は薄めの茶色一色ですが、小さなゴキブリの子供(幼虫)の頃は黒色が混じっていたり、黄色のまだら模様の場合もあり、必ずしも真茶色ではありません。しかし中には幼虫の頃から茶色一色の個体もあります。
■クロゴキブリ
小さい時には黒く背中に白い縞模様が入っており、まさにその名の通りの姿をしています。しかし、ユニークなことに、幼虫の途中で赤茶色になり、成虫になると再び黒くなります。
■④ゴキブリの子供(幼虫)は跳ねる?飛ぶ?
ゴキブリが嫌われる大きな理由の中に『飛ぶ』があるでしょう。しかし、成虫になったゴキブリの話であり、幼虫期のゴキブリは飛び回ったり、跳ねたりはできません。幼虫は羽根がなく、飛ぶことはありません。
■⑤ゴキブリの子供(幼虫)は集団で行動する
家の中でゴキブリの幼虫を見つけた場合、『1匹でいる場合がほとんど』です。ゴキブリの幼虫は集団で巣にいますが、単独で歩いたり、単独で外から自宅内に入ってきてしまうこともあります。
よく「1匹のゴキブリを自宅で発見した場合は、人が見えないどこかで、かなりの数が存在している」と言うのはそのためです。また幼虫自体はまだまだ行動範囲が狭いため、近くにゴキブリの幼虫の巣が存在している恐れがあります。
もし、ゴキブリの幼虫を真剣に駆除したい、と思っているのであれば、1匹を駆除するだけではなく、全てを駆除しておかないと、成虫になったゴキブリを何度も見かける…という悪夢に見舞われてしまうのです。
ゴキブリの子供(幼虫)の退治方法5つ
ゴキブリの幼虫はすぐに大きくなります。小さく、飛び回ったり跳ねたりはしないということで『怖くない』部分もありますが、脱皮を繰り返してあっという間に成虫になってしまいます。ゴキブリを幼虫の段階で退治してしまうことができるのであればそれが理想的です。ここでは、幼虫期のゴキブリの退治方法を紹介します。
■①燻煙剤(バルサンなど)で退治
燻煙剤の『バルサン』と言えば『害虫駆除の定番アイテム』です。ゴキブリはもちろん、ダニや他の害虫退治にも効果を発揮するロングセラー商品です。
■バルサンの種類について
バルサンにはいくつか商品が有りますが、燻煙剤を使用した部屋全体に効果があるものがおすすめです。
■使用する季節
使用する時期は下記の年間3回がオススメです。
・4〜5月のゴキブリが繁殖期に 1回
・7月の最盛期に 1回
・9月に越年防止で 1回
卵の時期に使用しても基本的には効果がないため、最初の1回は4〜5月にしましょう。
さらに7月、9月の、最盛期、越年防止策と追加で利用することで、より安心して過ごすことができるでしょう。
■②ホウ酸団子で退治
ホウ酸団子は、ゴキブリの幼虫駆除に効果的です。ゴキブリはホウ酸を口にするだけで死んでしまうため、ホウ酸団子をゴキブリが発生しやすい場所に置いておくことで、幼虫を退治できます。
また、ゴキブリは仲間の死骸を餌にすることがあるため、ホウ酸団子を口にしたゴキブリが巣で死ぬことで、複数のゴキブリが死滅していくという相乗効果も期待できます。
ホウ酸団子の弱点をカバー「ゴキちゃんグッバイプラス」
ホウ酸団子には強力なゴキブリ駆除作用がある一方「ホコリがついたり乾燥すると効果がなくなる」「ペットや子供がいると設置しにくい」といった弱点もあります。
しかし、ホウ酸を主成分とした業務用駆除剤「ゴキちゃんグッバイプラス」はホウ酸団子の弱点をカバー!駆除力はそのままにより使いやすく加工されたアイテムです。
業務用ゴキブリ駆除薬「ゴキちゃんグッバイ」
ホウ酸はなんと1つの町からゴキブリを一掃した歴史を持つ駆除剤。ゴキブリが出てはいけない飲食店でも採用される本物の駆除剤です。
ゴキちゃんグッバイプラスの効果・悪い口コミまで徹底調査!正規品が買えるサイトは? | タスクル
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ここでは紹介しきれなかった「ホウ酸って何?」「市販の駆除剤と何がちがうの?」という疑問を解消する特集記事。
■③毒餌剤(フィプロニル含有ベイト剤)で退治
食べたゴキブリが巣に帰ることで、巣ごと死滅させる効果が高いのが、毒餌剤(フィプロニル含有ベイト剤)です。この毒餌剤を食べたゴキブリの糞や死骸を他のゴキブリが食べて、一気に多数のゴキブリが死滅するという効果が期待できます。
設置場所は『糞の付着が見られる場所』、『キッチンのあらゆる隙間』、『トイレや水回りの周辺』、『引出しの奥』がおすすめです。
■④捕獲器(ゴキブリホイホイなど)で捕獲する
ゴキブリ駆除の金字塔と言っても良い商品が『ゴキブリホイホイ』です。捕獲器なので、ゴキブリが直接死亡する原因になるわけではありませんが、このゴキブリホイホイでゴキブリの幼虫を捕獲、退治する方法もおすすめです。
また捕獲器は常に進化しており、よりゴキブリが入ってきやすくなるよう改良が繰り返されています。ただし家の中にいる全てのゴキブリを駆除できるわけではないため、燻煙剤などの他のグッズとの併用がオススメです。
■⑤何をしてもダメならプロに相談
燻煙剤をたいても置き型の駆除剤を使っても数日後にはゴキブリが出てくるという場合、プロに駆除してもらわないといつまでもゴキブリと遭遇し続けるかもしれません。
残念ながらゴキブリの赤ちゃんは外から侵入することは考えにくいのです。家の中でゴキブリの赤ちゃんと遭遇したということは、すでに親ゴキブリがどこかで卵を産んでいるということ。
1つの卵鞘から15匹前後のゴキブリの赤ちゃんが同時に生まれます。つまり1匹の赤ちゃんを駆除しても家の中にはまだ10数匹が残っているのです。
親ゴキブリの産卵回数は一生の間で20回前後。1度家の中で産卵されてしまうとそこからはイタチごっこが始まってしまいます。
駆除業者に依頼するときは作業内容や費用を比べるため、2~3社に無料見積もりをとるのが失敗しない方法です。
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ゴキブリの子供(幼虫)の成長スピード
ゴキブリの幼虫を確認した後、まだまだ成虫するには時間があるだろうと放置してしまう方もいるようです。一体、ゴキブリの幼虫はどの程度の成長スピードでしょうか。
■過ごしやすい場所は危険
例えば冷蔵庫の下など、ゴキブリは湿度が高く、また温度も高い場所を好んで生息しています。さらに、甘い飲み物や柔らかい食物のカスなどが大好きです。こういった場所にいると、外敵もおらずひもじさもないため、グングン育ってしまいます。
■種類別の成長速度
ゴキブリは、その種類によって成長速度が全く違います。
チャバネゴキブリは成長スピードが素早く、成虫になるまで2ヶ月程度で育ってしまうということで知られています。また、厄介なのがその高い繁殖率です。
一方、黒く見た目が悪いクロゴキブリなのですが、こちらは、成虫になるまで1年以上かかることで知られています。長いものだと、3年かかると言われていますが、その分、寿命が200日前後と長く、私たちを悩ませます。
ゴキブリの子供(幼虫)はどこから来る?
そもそもゴキブリの幼虫たちは、私達の自宅までどういった経路でやってくるのでしょうか。
■①ゴキブリの子供(幼虫)が外から家に入ってきた
ゴキブリの幼虫を家で見つけた場合、家の中で繁殖した可能性もありますが、外から入ってきた可能性も大いにありえます。侵入経路は
・ドアを開けっ放しにしていたタイミングでドアから
・洗濯物に付いていた
・換気扇の隙間から
・宅配されたダンボールに隠れていた
など様々です。普通に生活していればこれらを防ぐことは少々難しいですが、ドアをなるべく開けっ放しにしないように気をつけることで、ある程度防ぐことが可能でしょう。
■②ゴキブリの子供(幼虫)が卵からかえった
ゴキブリの成虫は、生息している場所に卵を産みつけます。仮に、外から入ってきたゴキブリに気付くことがなく、そのゴキブリが卵を自宅のどこかに産みつけていた場合、孵化してゴキブリの幼虫が自宅に現れます。
夏を迎える準備の一つとして、家の中でゴキブリを見つけなくても4月〜5月に1度、燻煙剤(バルサンなど)を焚き、さらに、巣ごと駆除出来る毒餌剤(ブラックキャップなど)を1年間通して設置しておくのがおすすめです。
まとめ
ここでは、私たちにとって重要な害虫であるゴキブリの幼虫について解説しました。ゴキブリを飼育される方もいますが、一般的な方にとっては見た目も存在もツライ、と思わせる害虫です。こちらを参考にして、繁殖しないように幼虫の時点で退治することを心掛けましょう。