1年中、家のどこかでゴキブリを見る方もいるでしょう。
特に、身体が黒光りしているクロゴキブリは、身体も大きいため気持ち悪さは満点です。しかも、クロゴキブリは飛んでくることもあります。他にも、小さくて、黄褐色のチャバネゴキブリと遭遇する機会も多いでしょう。
ゴキブリを見たくなくても、バッタリ遭ってしまうのがゴキブリです。嫌われ者のゴキブリですが、寿命を知っていますか? ゴキブリは種類によって、寿命が違います。殺しそびれたゴキブリは、数ヶ月後、寿命を迎えて自然死しているかもしれません。
ゴキブリの駆除方法は知っていても、意外と知らないのがゴキブリの寿命です。ゴキブリの寿命を知って、豆知識を増やしましょう。
ゴキブリ4種類の寿命
日本には52種類ものゴキブリが生息しています。特に、クロゴキブリ・チャバネゴキブリは、家の中で見たことがある方も多いでしょう。
実は、ゴキブリの種類によって寿命が違うことを知っていますか? 当然、寿命が長いゴキブリもいれば、寿命が短いゴキブリもいます。
ゴキブリの寿命|その1 ■①クロゴキブリの寿命
クロゴキブリの寿命は約2年です。クロゴキブリの寿命は、数あるゴキブリの種類の中でも、長く生きる方だと言えます。ただし、クロゴキブリの場合は約2年もの寿命がありながら、成虫期間は約7ヶ月しかありません。
クロゴキブリの寿命は、一生の半分以上が幼虫期間です。クロゴキブリは卵鞘~孵化するまでに約1ヶ月かかり、その後は、約1年ちょっとを幼虫として生きます。そして、数ヶ月間だけ成虫として生きるのがクロゴキブリです。
■室内なら約2年の寿命を全うすることが多い
クロゴキブリは日本各地に生息しているゴキブリのため、室内で遭遇する確率はとても高いです。生息数はチャバネゴキブリと同じくらいと、考えて良いでしょう。
また、クロゴキブリの成虫のサイズは約3cm~4cmもあり、日本にいるゴキブリの中でも大きい方です。
室内で見かけることの多いクロゴキブリですが、本来、野外に生息しているため寒さに強いです。とは言っても、ゴキブリは温暖な気候・温かい場所を好みます。そのため、ゴキブリが最も活発に動く時期は5~10月です。
でも、室内にいるクロゴキブリは、1年を通して過ごしやすい環境にいます。室内で繁殖を繰り返し、極端に寒い・暑い環境でなければ約2年の寿命を全うできるでしょう。
ゴキブリの寿命|その2 ■②チャバネゴキブリの寿命
チャバネゴキブリの寿命は約5ヶ月~7ヶ月です。
チャバネゴキブリの卵鞘が孵化するまでに要する日数は、約20日~27日のため1ヶ月もかかりません(室内温度が25度前後の場合)。通常、ゴキブリの卵鞘はダンボール等に産み落としますが、チャバネゴキブリは違います。卵鞘が孵化するまで身体にくっつけたまま生活するのが特徴です。
孵化した後は、何度も脱皮をして約1ヶ月かけて成虫になります。つまり、チャバネゴキブリは卵鞘~成虫になるまでは約2ヶ月かかる計算です。
成虫後のチャバネゴキブリは、性別によって寿命に差があります。『オスの寿命は約3ヶ月』ですが、『メスの寿命は約5ヶ月』です。
■寿命が短いため凄まじい勢いで増える
チャバネゴキブリは隙間(5mm程度)が大好きで、日本に多く生息しています。チャバネゴキブリは寒さに弱いゴキブリのため、室内を好みます。家・飲食店・空調が完備されているビルに生息しているのが特徴です。そのため、室内で目にする機会は多いでしょう。
チャバネゴキブリの成虫のサイズは約1cm~1.5㎝と、そこまで大きくありません。色は黄褐色で、背中に黒い斑点があります。
チャバネゴキブリは寿命が短いですが、卵鞘を産む回数は4回~5回と少ないです。ですが、1個の卵鞘をから産まれるチャバネゴキブリの数は、約40匹~50匹ものゴキブリが誕生します。チャバネゴキブリは寿命を全うするまでの間、約200匹~250匹のゴキブリを産む計算です。
ゴキブリの寿命|その3 ■③ワモンゴキブリの寿命
ワモンゴキブリの寿命は短くて約2年、長いと約3年も生きます。ワモンゴキブリは、クロゴキブリと同じくらいの寿命があるのが特徴です。また、生命力が強い個体・沖縄に生息しているワモンゴキブリは約3年も生きるため、寿命が長いゴキブリと言えます。
ワモンゴキブリは卵鞘~成虫するまでに要する日数は、約6ヶ月~1年です。成虫後のワモンゴキブリの寿命は、約1年あります。
■寿命が長くて産卵ペースが早い
ワモンゴキブリはアフリカ原産です。現在は日本各地に生息していますが、特に、暖かい気候の土地(九州地方・沖縄)に多く生息しています。ワモンゴキブリのサイズは約4㎝~5cmです。日本最大級のゴキブリと呼ばれています。
原則、寒さに強いゴキブリではありません。ですが、ワモンゴキブリはチャバネゴキブリよりも寒さに強いため、家の中・空調設備が整っている建物(ビル・病院)等だけでなく、ゴミ置き場・公衆トイレにもいます。
そして、ワモンゴキブリは寿命が長いだけでなく、卵鞘を産むペースがとても早いです。
約4日~10日に卵鞘を産み、一生で産卵する回数は50回以上になります。寿命が長いワモンゴキブリは、子孫をを残す本能も凄まじいです。1匹のワモンゴキブリのメスから、約700匹以上のゴキブリが誕生します。
ゴキブリの寿命|その4 ■④ヤマトゴキブリの寿命
ヤマトゴキブリの寿命は約2年半です。クロゴキブリ・ワモンゴキブリ並みに寿命が長いと思うでしょう。ヤマトゴキブリはゴキブリの中では珍しく、幼虫期間に休眠します。そのため、寿命が長いと思われることが多いです。
ゴキブリは暖かい時期(5月~10月)になると活発に動きますが、ヤマトゴキブリの活動時期は4月~9月になります。活動時期が過ぎたヤマトゴキブリの幼虫は、休眠期に突入するため、ほとんど活動しません。休眠期をいれると、約2年近く幼虫のままです。
休眠期を終えて、ようやく成虫になったヤマトゴキブリの寿命は、約3ヶ月~半年しかありません。
■休眠するが寿命は短い
ヤマトゴキブリは木に生息しているゴキブリで、樹液もエサにします。でも、森林が減りエサとなる樹液が減ったため、自然が少ない都会では数を減らしています。
また、野外に生息しているゴキブリのため、寒さには強いです。ヤマトゴキブリは寒さに強いクロゴキブリ以上に、耐寒があると言えるでしょう。
ヤマトゴキブリのサイズは約2.5cm~3.5㎝です。身体は細長く色は黒いですが、クロゴキブリのように黒光りはしていません。
説明した通り、ヤマトゴキブリは成虫になってからの寿命は短いです。でも、卵鞘を産むペースは約4日~6日で、1個の卵鞘から約16匹ものヤマトゴキブリが誕生します。寿命が短いゴキブリのため、一生のうちに産卵する数は約25回と、産卵回数が多いのも特徴です。
ゴキブリの寿命に冬は関係なし
"冬になればゴキブリは活動しない"と、思っていませんか? 実は、そんなことありません。冬でもゴキブリは活動します。ゴキブリは寿命がある限り、1年中活動していると思っても良いです。
確かに、春・夏・秋に比べるとゴキブリの目撃回数は減るでしょう。冬でも関係なく、寿命を迎えていないゴキブリは、どこかでひっそり生きています。
例えば、寒さに強いクロゴキブリでも冬は寒いです。野外にいるクロゴキブリは、植木鉢の中や下・マンホールの中・暖かい蒸気が出る場所にて、寒さから身を守っています。室内のクロゴキブリは家電製品の裏や下・家具の隙間・ダンボール・押入れの中・天井裏等にいることが多いです。
【快適な温度環境であれば冬でも繁殖している】
ゴキブリは種類によって寿命の差はあります。でも、少しでも長く生きようとする生命力・繁殖力は冬でも関係ありません。
日本は温暖化の影響により、以前に比べると、ゴキブリも越冬しやすくなっています。その証拠に、ゴキブリが少ないと言われていた北海道でさえ、冬でも目撃されるようになりました。寿命を迎える前に繁殖をし、ゴキブリの子孫を残しているため、北海道でも数を増やしています。
特に、ゴキブリは25度~30度を好む昆虫です。ゴキブリが快適に暮らせる環境は、冬でも寿命を全うしやすいと言えます。空調設備が整っているビル・家に生息しているゴキブリは、1年中、繁殖をしていると思いましょう。
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活動力の低下する冬はゴキブリを一掃するには適切な時期といえます。
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水なし・餌なしでのゴキブリの寿命は?
ゴキブリは、水・エサがない状態で約2週間~3週間は生きていられます。つまり、ゴキブリは水・エサにありつくことができなれば、寿命よりも早く死ぬことになるでしょう。
ゴキブリは雑食性の昆虫です。水・食品・生ゴミ・髪の毛・フケ・唾液・ホコリ等を食べています。原則、ゴキブリは何でも食べるため、他の昆虫よりも長生きするイメージを抱いてる方もいるかもしれません。
確かに、ゴキブリは生命力が強い昆虫ですが、水・エサがなければ、寿命を貫くことができません。たとえ、生命力がズバ抜けて強い固体であっても、生命を維持することは難しいです。
【身体の大きさも関係している】
ゴキブリは、水・エサがない状態で約2週間~3週間生きますが、種類によって寿命の差はあります。
チャバネゴキブリは約2週間で死を迎えますが、ワモンゴキブリは約3週間は生き抜くことができるそうです。さらに、ワモンゴキブリの場合は、個体によっては1ヶ月以上生きる場合もあります。
チャバネゴキブリは身体が小さいですが、ワモンゴキブリは大きいです。ゴキブリは、水・エサがない状態でどれだけ生きていられるのか? は、身体の大きさと関係があると言えるでしょう。
ゴキブリの寿命|まとめ
今回、ゴキブリの寿命について、初めて知った方もいたでしょう。ゴキブリの種類によって寿命の差はあります。でも、水・エサがなくても2週間~3週間は生きていられるのがゴキブリです。また、ゴキブリにとって過ごしやすい環境であれば、寿命を全うできるでしょう。
ゴキブリに関する豆知識として、寿命について覚えておいてはいかがでしょうか?