ペットとして飼われている動物は、犬や猫といったメジャーな動物だけでなく、ネズミをペットとして飼っている方もいます。ネズミが好きな方にとっては本当に愛らしい存在でしょう。
ですが、自然にいるネズミは人間の生活区域内に潜んでいて、様々な迷惑行為を行います。特に、家や食料を保管している倉庫等に棲みついた場合は厄介です。ネズミは配線や配管をかじり、漏電やガス漏れ等のトラブルを引き起こすため、一刻も早くネズミ捕りをして駆除しましょう。
ネズミ捕りにおすすめなのが『粘着シート』です。ネズミ捕り粘着シートは、簡単に捕獲できるため人気があります。ネズミ捕り粘着シートでネズミを捕獲する使い方等をチェックしましょう。
ネズミ捕り粘着シートとは?
ネズミ捕りシートとは、強力な粘着力でネズミを捕獲する駆除グッズです。ネズミは当然ながら、ペットや人間がネズミ捕り粘着シートに触れてもベッタリくっつきます。
ネズミ捕りシートをネズミの通り道に設置すると、その上を通過したネズミは強力な粘着力で身動きができなくなる仕組みです。かなり単純な構造ですが、しっかりネズミ捕りができます。しかも、ネズミ捕り粘着シートを使用した後は、そのまま捨てることができるのもメリットです。
■ネズミ捕り粘着シートの種類は様々
ネズミ捕り粘着シートの種類は様々ですが、広範囲にわたって使う場合は、大量に入っているタイプがお徳で向いています。また、お徳なだけでなく防水性に優れていたり、捉えたネズミが逃げにくいように仕様になっている等、工夫されているのも特徴です。
他にも、ピーナッツの香りがするネズミ捕り粘着シートや、気温に左右されず程よい硬さの粘着力をキープするタイプもあります。
ネズミ捕り粘着シートの成分
ネズミ捕り粘着シートの成分は、『殺虫成分が含まれていないタイプがほとんど』です。ネズミ捕りシートの粘着部分には、殺虫成分が含まれていないため人体に悪影響を及ぼすこともありません。そのため、ネズミ捕り粘着シートは、他のタイプのネズミ捕りグッズに比べると比較的安心して使えると言えます。
一方、ネズミ被害に遭っている方の中には、粘着シートで本当にネズミ獲りができるのか? と、不安になる方もいるでしょう。ネズミ捕り粘着シートは殺虫成分を含んでいませんが、ネズミの身体にまとわりつくほどの粘着力です。かなり強力な粘着力のおかげで、ネズミをガッチリ捕獲するためネズミを逃がしません。
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「ネズミ捕りを自分で設置してみるから、業者にたのむほどじゃない」と思う方も多いかもしれません。
確かに家に住み着いてしまったネズミの駆除には数万円からの費用がかかります。しかし侵入経路をパテでガッチリと埋めるなど防鼠施工は意外と安いことをご存知ですか?
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粘着式のネズミ捕りは枚数にもよりますが2,000円前後が相場。
同じくらいの価格ならプロに全ての侵入経路を業務用の強力なアイテムで防鼠してもらう方が断然お得です。
ネズミ捕り粘着シートの使い方
ネズミ捕り粘着シートの使い方はいたってシンプルで、そこまで難しいことはありません。そのため、ネズミ捕りグッズの中でも粘着シートタイプは、簡単にネズミ捕りができるグッズと言えるでしょう。
粘着シートでネズミ捕りをする場合は、ネズミが潜んでいる場所や通り道に設置すれば駆除できます。だからと言って、闇雲にネズミ捕り粘着シートを設置したところで、ネズミ捕りに成功するわけではありません。『ネズミの生態や侵入経路等を把握する』ことが重要です。ネズミの生態や侵入経路がわかれば弱点や攻略法もわかるため、ネズミ捕りの成功率がアップします。
では、ネズミ捕り粘着シートの詳しい使い方をご紹介する前に、ネズミの生態や侵入経路等をチェックしましょう。
■ネズミは夜行性で壁際等を移動している
ネズミは夜行性の動物ですが、視力が弱く目があまり見えません。視力が弱い目をカバーしているのが『聴覚』で、かなり遠くにいる生き物等の動きもすぐに察知することができます。原則、ネズミは警戒心が強いため、ネズミ捕り粘着シート等のワナにも警戒することが多いです。
また、ネズミは学習能力にも優れていて、様々なことに順応する能力に長けています。ネズミの移動方法は、『壁際や物陰沿いを移動したり同じ通路を通る』のが特徴です。
■秋~冬が最も活動的になる
私達の間で秋は"食欲の秋"と言われていますが、ネズミも同じで秋は食欲が増します。ですが、ネズミの場合は食欲は冬まで続くのが特徴です。食欲旺盛な時期である秋~冬は、一年の中で最もネズミ被害が増える季節と言われています。そのため、秋~冬にネズミ捕り粘着シートを使うと、ネズミがバンバン引っかかるでしょう。
屋根裏にいるネズミは夜になると走り回って暴れていますが、エサを食べる場所として使っていることはほとんどありません。単に運動をする場所として使っていることもあるため、身体を休める場所やエサ場は他にあります。
■ネズミは雑食で常に硬い物をかじっている
ネズミはグループで生活してなわばり意識も強いため、ネズミ捕り粘着シートを複数個所に設置すると何匹も捕獲できることがあるでしょう。エサは雑食性で何でも食べるのが特徴です。ネズミは生きている限り前歯が伸び続けるため、常に硬い物(配線・ガス管・壁等)をかじる習性があります。
家に侵入する時は『約1.5cmほどの穴』があれば簡単に入り込むことができますが、たとえ、1.5cmに満たない小さな穴でもかじって侵入することも可能です。
■ネズミの侵入経路
家をネズミの棲家にされている場合、どこからネズミが侵入してくるのでしょうか? ネズミはわずかな隙間があれば入り込むことができるため、侵入経路はいくつもあります。
・ヒビ割れた壁や破損している壁
・電線を繋いでいる部分と壁の隙間
・通風口や換気口
・換気扇
・配水管や排水口
・床下
・建物の基礎部分
・戸袋の隙間
・屋根下のひさし部分
■家に潜んでいるネズミは3種類
家に被害をもたらすネズミは、ドブネズミ・ハツカネズミ・クマネズミの3種類になります。ネズミの種類よって、性格・潜んでいる場所・大好物のエサ等が違うのもポイントです。 ネズミの特徴等を把握すると、どの種類のネズミが棲みついているのか? がわかり、ネズミ捕り粘着シートを設置する最適な場所等がわかります。
■ドブネズミは湿った場所が好き
グレーの毛が特徴のドブネズミの大きさは、小さい固体で約18cmですが大きい個体で28㎝です。他の2種類のネズミに比べると最も大きく、性格は凶暴で人間を噛むこともあります。ネズミは警戒心が強い動物ですが、ドブネズミは人間を恐れることはほとんどなく、ネズミの中でも獰猛な性格です。
ドブネズミ湿った場所が好きなため、キッチン等の水周り付近・下水・マンホールの中・ゴミ捨て場等によくいます。大好物のエサは魚介や肉です。
■ハツカネズミはワナに引っかかりやすい
ハツカネズミは山に棲家を作ることもあるため、野ネズミとして扱われることもあります。また、ハツカネズミはイエネズミとも呼ばれているネズミです。黒っぽい毛色で、大きさは約6cm~9㎝とかなり小さく、性格は穏やかで人間に噛み付くこともほとんどありません。
また、好奇心も旺盛な一面もあり、ネズミ捕り粘着シートに興味を持つ個体も多いためワナに引っかかりやすいです。
ハツカネズミは、畑がある場所や自然溢れる場所に建っている家等を好みます。家を棲家にしている場合は、倉庫や物置等の潜んでいることが多く狭い場所が好きです。大好きなエサは、穀物・植物の種子・野菜になります。また、水分を取らなくてもしばらくは生きていけるため、生命力が強いネズミです。ネズミ捕り粘着シートに捕まっても、数日間は生きている場合もあるでしょう。
■クマネズミは都会に多く生息している
黒っぽい色orこげ茶色の毛色のクマネズミの大きさは、約14㎝~24cmです。3種類のネズミの中では最も警戒心が強く、臆病な性格で人間に対しては特に警戒します。そのため、ネズミ捕り粘着シート等のワナを仕掛けて捕獲するのは難しいと言われていますが、ポイントを抑えれば捕獲することは可能です。
クマネズミはカラっとしている乾燥した場所が好きで、なおかつ、高い建物や天井裏を好みます。自然溢れる田舎に比べると都会の方が居心地が良いため、クマネズミの被害は都会でも急増中です。大好物のエサは、穀物・植物の種や実・果物や野菜・昆虫を好みます。
■ラットサインを見つけてから設置する
ネズミ捕り粘着シートは、ネズミの通り道に設置する必要があります。ネズミは"壁際や物陰に沿って移動する"と説明しましたが、ネズミの種類によって潜んでいる場所(好みの場所)が違います。つまり、ネズミの種類によって通り道も違うため、まずは『ラットサイン』を見つけましょう。
■ラットサインは黒い線が特徴
ラットサインとは『ネズミの通り道』のことを指しています。ラットサインは壁側・柱・部屋の四隅等で見かけることが多く、『黒い線』が残るのが特徴です。身体が汚れているネズミは、同じ道を繰り返し使って移動しているため、ネズミが通る度にどんどん黒光りしていきます。
そして、ラットサインはネズミが生息している場所につながっているため、ネズミの通り道に粘着シートを設置すれば、ネズミ捕りに成功するはずです。
■ラットサインが見つからない時の方法
ラットサインを見つける時は、壁側・柱・部屋の四隅等を集中的に探すと良いでしょう。ラットサインがわからない時は、ネズミが通りそうな場所やネズミが生息していそうな付近に、小麦粉を撒きまます。ネズミが小麦粉の上を通過すれば足跡が残るため、ネズミ捕り粘着シートを設置することができます。
もう一つ、ラットサインがわからない時に有効な方法は、ネズミがかじった跡を探してみることです。ネズミは硬い物をかじる習性があるため、配線・柱・壁等、硬い素材の部分を見てネズミがかじった痕跡がないか? チェックしましょう。
もしくは、ブラックライトも有効です。ネズミの尿にはブラックライトに反応する成分が含まれているため、ブラックライトを当てるとわかります。ネズミの尿の色は、青白い色(新しい尿)か黄白色(古い尿)です。
■ネズミ捕り粘着シートの設置方法
ラットサインを見つけたらネズミ捕り粘着シートを設置しましょう。ただし、ネズミ捕り粘着シートを設置する時は、『必ず使い捨てのゴム手袋等を使う』ことです。
ネズミは身体が汚いだけでなく、食中毒・チフス・赤痢等の病原菌を持っています。ラットサインに直接触れると感染症を引き起こす可能性があります。感染症から身を守るために、使い捨てのゴム手袋等は必ず使いましょう。
また、ゴム手袋を使うと、人間の臭いをネズミ捕り粘着シート等につかないため、ネズミが警戒しにくくなります。
■粘着シートの下に新聞紙等を敷く
水分や油がある場所にネズミ捕り粘着シートを設置すると、粘着力が落ちることがあります。ネズミ捕り粘着シートの効果を最大限引き出すために、粘着シートを設置する時は、下に新聞紙やダンボールを敷くと良いです。また、新聞紙やダンボールを敷くことで汚れを防ぐことができます。
■粘着シートを何枚も設置する
ネズミ捕り粘着シートをラットサインに設置する際は、ケチらず『何枚も敷く』のがポイントです。何枚も粘着シートを敷くことでネズミ捕りの効果がアップするため、『一ヵ所につき数枚~20枚程度』敷くことをおすすめします。物が置いていなくて、ネズミ捕り粘着シートを敷くスペースがたくさんある場合(壁際・窓際・隅)は、大量にネズミ捕り粘着シートを置くと効果的です。
■設置する場所に合わせて形状を変える
ネズミ捕り粘着シートの設置の仕方も工夫しましょう。ネズミ捕り粘着シートのタイプにもよりますが、『L字・U字・トンネル型』に折って設置することができます。隙間にネズミ捕り粘着シートを設置する時は、L字やトンネル型で使うと良いです。
■隙間を作らないように設置する
ネズミ捕りシートを使う時は、『隙間を作らない』ように設置しましょう。ネズミ捕りシートは複数枚並べて設置しますが、粘着シート同士をくっつけるようにして隙間がないように置きます。何故なら、ネズミ捕り粘着シートの間に隙間があると、ネズミは警戒して隙間を通過するからです。
隙間があるとネズミ捕りの効果が落ちるため、必ず隙間を作らないようにギッチリ並べて設置しましょう。
■最初の数日間は粘着部分を露出しない
原則、ネズミは警戒心が強いため、ネズミ捕り粘着シートをいきなり設置すると警戒される可能性があります。そのため、ネズミ捕り粘着シートに引っかからないようにネズミはジャンプして通過したり、ネズミ捕り粘着シートを避けて通ることが多いです。
ネズミの警戒心を解くために、最初の2日~3日はネズミ捕り粘着シートの『粘着部分を露出しない』で設置します。あえて、ネズミ捕り粘着シートの裏側を上に向けて、ネズミに通過しても安全だと学習させましょう。
その後、ネズミの警戒心を解いたら、ネズミ捕り粘着シートの『粘着部分を上に向けて』設置します。
■ネズミ捕り粘着シートの上にエサを置く
ネズミ獲り粘着シートにおびき寄せるために、ネズミのエサを置くと効果的です。潜んでいるネズミの種類が特定できている場合は、そのネズミが大好きなエサをネズミ捕り粘着シートの上に置きます。もし、ネズミの種類が特定できていない場合は、人間が食べる物を置きましょう。
ネズミは雑食のためエサは何でも良いですが、建物が多い場所や都会の場合は、クマネズミが生息している可能性があります。穀物・植物の種や実・果物や野菜はクマネズミの大好物のため、これらを置いてみるのも良いです。
■設置後は定期的に確認する
ネズミ捕り粘着シートを設置した後は、『2日~3日に1度のペース』でネズミが粘着シートにくっついていないか? 確認しましょう。つまり、1週間で2回確認するペースです。早ければ2日~3日でネズミ捕りができます。遅くても1週間でネズミ捕りができるでしょう。
ネズミ捕り粘着シートに何日もネズミがくっついたままだと、腐敗臭がするため周囲に悪臭を放ちます。置いてあるエサも腐ると腐敗臭がするため、新しいエサに交換しましょう。ネズミの腐敗臭がすると、他のネズミが警戒してネズミ捕り粘着シートに寄り付かなくなります。他にも、死んだネズミにダニが大発生することもあるため、設置後は定期的に確認することが欠かせません。
■再設置する時は1週間空ける
ラットサインにネズミ捕り粘着シートを設置するのは基本ですが、設置していてもネズミが粘着シートに触れない場合もあります。ネズミ捕り粘着シートを1週間設置してもネズミが引っかからない場合は、『設置場所とエサを変更』しましょう。
ネズミ捕り粘着シートを再度設置する時は、ネズミに警戒されないように『1週間空けててから設置』します。また、ネズミ捕り粘着シートで捕獲に成功して、もう1度設置する時も同様です。ネズミ捕り粘着シートに仲間のネズミが引っかかると、他のネズミは警戒します。ネズミは恐れてネズミ捕り粘着シートを避けて通る可能性があるため、1週間経ってから再設置しましょう。
■使用後は捨てるか燃やして処分する
使用済みのネズミ捕り粘着シートに触れる時も、感染症を防ぐために必ず使い捨てのゴム手袋を使います。使ったネズミ捕り粘着シートは、燃えるゴミに出すか燃やして処分しましょう。
■設置後はペットや子供も要注意
ネズミ捕り粘着シートは殺虫成分が含まれていませんが、ペットやお子さんがいる家庭で使う場合は取り扱いに注意して下さい。細心の注意を払わないと、ネズミ捕り粘着シートで最悪な事態になる可能性もあります。
ネズミ捕り粘着シートにペットや子供が触れさせないために、設置している場所には近寄らないようにしたり、設置してある部屋に入らせないようにしましょう。
■犬や猫が動物病院送りになることもある
ネズミ捕り粘着シートにペットが触れると、身体中にくっついてしまいます。犬や猫がネズミ捕り粘着シートに触れた場合は、大量の毛が絡んでしまい、自力で粘着シートから毛を完全に剥がすことができない場合もあるでしょう。最悪の場合は動物病院で処置してもらうことになります。
また、犬や猫は身体にネズミ捕り粘着シートが身体に付くとパニックに陥り、粘着シートを付けたまま逃げ回ることも少なくありません。ネズミ捕りシートの粘着力はとても強力なため、犬や猫が身体を動かせば動かすほど毛が絡んでしまいます。実際に、粘着シートを付けた状態で暴れて、あらゆる箇所の体毛に粘着シートが絡み付いてしまった事例もありました。
■小動物系のペットは死ぬこともある
ハムスターやモルモット等、小動物系をペットとして飼っている方もいるでしょう。小動物系がネズミ捕り粘着シートに触れると、犬や猫と同じように暴れて身体中に粘着シートが絡み付きます。最悪の場合は死んでしまうこともあるため、ゲージから逃げ出さないように注意して下さい。
■子供は手や足で触れることが多い
ペットだけでなく、お子さんもネズミ捕り粘着シートに触れないようにしないといけません。子供はネズミ捕り粘着シートを遊び道具と捉えることも多いため、手や足で触れるケースがほとんどです。手や足に触れた時は、ネズミ捕り粘着シートから剥がす作業を行いますが、場合によっては時間がかかるでしょう。ペットのように病院送りになることはなくても、粘着シートから手や足を剥がす作業に時間と労力を使います。
ネズミ捕りの粘着が服や靴についた時の取り方
ネズミ捕り粘着シートの扱いに気を付けていても、誤って服や靴に付いてしまうこともあるでしょう。でも、食品等を使えば、ネズミ捕り粘着シートを取り除くことができます。
【用意する物】
・粘着テープ(ガムテープ等)
・小麦粉
・油(ピーナッツバター・食用油・クレンジングオイル・ベビーオイル等)
・いらない布や雑巾
・食器用洗剤
■粘着部分の取り方
○ネズミ捕り粘着シートが付いてしまった服や靴に、ガムテープ等の粘着テープでペタペタ取ります。この段階では、完全にネズミ捕り粘着シートが取れなくても問題ありません。ネズミ捕り粘着テープを軽く取る程度で良いです。
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○ネズミ捕り粘着シートがついた部分に、小麦粉をまぶじて粘着力を弱くします。
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○小麦粉で粘着力が弱まったら、油を指につけて粘着部分に馴染ませるようにしましょう。すると、油のおかげで粘着部分が溶け出してきます。粘着部分が溶け出してきたら、擦るようにして落としましょう。
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○ネズミ捕り粘着シートが溶けて落とすことができたら、食器用洗剤を粘着部分に垂らします。そして、ぬるま湯で軽く揉み洗いをして油分を落とします。洗えない靴の場合は、食器用洗剤とぬるま湯をよく混ぜてから、雑巾等に含ませて拭き取りましょう。
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○服の場合は、最後に洗濯機で洗えばネズミ捕り粘着シートを取り除く作業は終了です。
洗える靴の場合は、食器用洗剤等が靴に残らないようにしっかりすすぎましょう。食器用洗剤等が靴に残っていると、シミの原因になることがあります。洗えない靴の場合は、別の雑巾等で水を含ませてしっかり拭き取りましょう。
ネズミ捕りが手についた時の取り方
ネズミ捕り粘着シートが手についた時の取り方は、服や靴に比べると簡単です。焦らず対応すれば、手についたネズミ捕り粘着シートを取り除くことができます。
【用意する物】
・食用油(サラダ油・ごま油・オリーブオイル等)or灯油
・いらない布や雑巾
・石鹸(灯油を使う時は食器用洗剤が良い)
■粘着部分の取り方
○雑巾等に食用油や灯油を含ませたら、ネズミ捕り粘着シートがついてしまった手を拭き取りましょう。
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○最後に石鹸で手を洗ったら、ネズミ捕り粘着シートをキレイに洗い流すことができます。灯油の場合は石鹸ではなく、食器用洗剤で手を洗った方が良いでしょう。食器用洗剤の方が油を分解してくれるため、ヌルヌル感が取れて灯油の臭いも軽減します。
ネズミ捕りの粘着がフローリング床や畳についた時の取り方
ネズミ捕り粘着シートが、フローリング床や畳についた時は少し大変に感じるかもしれません。また、フローリング床の方が作業工程が多いのも特徴です。
■用意する物
・粘着テープ(ガムテープ等)
・食用油(サラダ油・ごま油・オリーブオイル等)
・中性洗剤
・いらない布や雑巾
・ワックス(フローリング床の場合のみ)
■粘着部分の取り方
○ネズミ捕り粘着シートがついてしまったフローリング床や畳に、ガムテープ等の粘着テープでペタペタ取ります。服や靴の時と同じように、ネズミ捕り粘着テープを軽く取る程度で良いです。
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○食用油を指につけて、ネズミ捕り粘着シートがついてしまったフローリング床や畳に、油を馴染ませるようにします。油が溶けてきたら、いらない布や雑巾等で拭き取りましょう。
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○油を拭きとっていない別の雑巾等を用意します。そして、ぬるま湯と中性洗剤を混ぜた液体の中に入れて、水分を含ませたら油をつけた箇所を拭きましょう。
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○濡れていない雑巾等を用意して、フローリング床や畳を乾拭きして水分を拭き取ります。畳の場合は、ネズミ捕り粘着シートを取り除く作業はここで終了です。
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○フローリング床は油等と一緒にワックスも取れているため、最後にワックスがけをします。
猫やペットがネズミ捕りにかかった時の取り方
ペットの猫や犬がネズミ捕り粘着シートにかかってしまったら、心配になる飼い主さんも多いでしょう。人間と違い、猫や犬の場合は全身毛で覆われている種類が多いため、ネズミ捕り粘着シートを取り除く作業は大変かもしれません。
■用意する物
・油(食用油・クレンジングオイル・ベビーオイル等)
・小麦粉
・食器用洗剤
■粘着部分から引き離す取り方
○ネズミ捕り粘着シートは、猫や犬の毛にガッツリ絡みついているため小麦粉をたっぷりまぶしましょう。小麦粉をたっぷりまぶすと、毛から粘着部分が取れやすくなります。
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○油も小麦粉と同じく、たっぷりつけて小麦粉を吸わせましょう。すると、粘着部分が溶け出すため、油・小麦粉・粘着部分を混ぜるようにします。
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○最後に食器用洗剤を猫や犬の毛に直接つけて、油分等をぬるま湯で洗い流せば、ネズミ捕り粘着シートを引き離す作業は終了です。
■注意点
猫や犬の毛をネズミ捕り粘着シートから無理に引き離そうとすると、痛がるだけでなく皮膚を傷つける場合もあります。猫や犬にストレスを与えることにもなるため、決して無理に毛を引っ張ることはしないで下さい。
飼い主さんによっては、ネズミ捕り粘着シートがついてしまった部分の毛を、ハサミで切ろうとする方もいるでしょう。でも、毛と皮膚を一緒に切ってしまうこともあるため、ハサミの使用はおすすめしません。また、猫や犬の口の中に食器用洗剤が入らないようにしたり、食器用洗剤はしっかり洗い流しましょう。
猫や犬は身体が濡れていると舐めるため、食器用洗剤が残っているとよくありません。
猫や犬等のペットがネズミ捕り粘着シートに引っかかった場合は、ご紹介した手順でできます。どうしても不安な方は、動物病院にお願いしても良いでしょう。
鳥がネズミ捕りにかかった時の取り方
鳥がネズミ捕り粘着シートにかかってしまった時は、可能な限り手で優しく引き離してをあげます。鳥は強い力で負荷をかけると骨折して飛べなくなるため、優しく丁寧に扱うことが重要です。また、完全に鳥を引き離すことができたら、ネズミ捕り粘着シートがついた部分も丁寧に落としてあげましょう。
■粘着部分から引き離す取り方
ネズミ捕り粘着シートにかかった鳥を引き離す流れは、猫や犬の時と同じ工程です。『猫やペットがネズミ捕りにかかった時の取り方』や『注意点』を参考にして下さい。犬や猫のように鳥も毛で覆われているため、油・小麦粉・食器用洗剤を使えば引き離すことができます。
でも、鳥の身体は水をはじいて体温を維持するために、毛の下に薄い脂で覆われているのが特徴です。
油・小麦粉・食器用洗剤を使って、ネズミ捕り粘着シートから鳥を引き離すことができても、毛の下にある薄い脂も一緒に洗い流してしまいます。すると、鳥は体温を奪われてしまい弱ってしまうため、温度調整をしながら作業をしないといけません。鳥の体温が下がらないように、『電球等を鳥に当てて温めながら行う』ことが重要です。
■鳥にエサや水を与えながら行う
ネズミ捕り粘着シートから鳥を引き剥がす作業は、鳥の体力を奪います。鳥の様子を見ながら優しく丁寧に引き剥がしましょう。また、鳥の体力が落ちないように、エサや水を与えながら行うのもポイントです。ネズミ捕り粘着シートから鳥を引き離す作業が終わった後も、鳥を温めて毛を乾かし体温をキープさせます。
鳥の毛が乾いたら鳥が飛べるか? 最後に確認しましょう。優しく鳥の両足を持って、羽をパタパタすることができれば問題ありません。外へ放してあげます。
まとめ
ネズミ捕り粘着シートは殺虫成分が含まれていないため、比較的安全に使えるグッズです。まずは、ネズミの生態や侵入口等を把握して、ラットサインを見つけてネズミ捕り粘着シートを設置しましょう。
ネズミは警戒心が強いため、すぐにネズミ捕り粘着シートに引っかからないこともあります。でも、根気強く続ければネズミ捕りに成功するはずです。