"蜘蛛はゴキブリと同じくらい嫌い! "という方は多いのではないでしょうか?蜘蛛は足が多くて長く、見た目が気持ち悪いため、蜘蛛嫌いの方にとっては遭遇したくない存在でしょう。蜘蛛はベランダ・庭・家の中にいたり、蜘蛛の巣を張って我が物顔で居座っていることもあります。
しかも、蜘蛛の巣は取り払っても、何度も同じ場所に蜘蛛の巣を張る習性があるためイタチゴッコ状態です。
ですが、蜘蛛は闇雲に徘徊したり巣を張ることはありません。蜘蛛や巣をベランダ・庭・家の中で目撃するのは必ず原因があります。つまり、原因を突き止めれば蜘蛛対策ができます。原因を突き止めて、ベランダ・庭・家の中から蜘蛛を追放しましょう!
クモの生態と特徴
蜘蛛は足が長く大きいサイズの種類もいるため、見た目が気持ち悪いと思っている方も多いのではないでしょうか?しかし、毒蜘蛛(セアカゴケグモ等)以外は、人間に危害を加えることはありません。
むしろ、ゴキブリ・蛾・ハエ・蚊等の害虫を蜘蛛は食べてくれるため、古くから蜘蛛は殺してはいけないと言われてきたのも、害虫駆除をしてくれるからです。つまり、庭・ベランダ・家の中で蜘蛛を見たり蜘蛛の巣があれば、ゴキブリ等の害虫がいます。
■巣を張らない蜘蛛もいる
蜘蛛は巣を張るイメージがありますが、全ての蜘蛛が巣を張るわけではありません。『蜘蛛の巣を張らない移動タイプ』と『蜘蛛の巣を張るタイプ』の2種類がいます。
蜘蛛の巣を張らない移動タイプは、自らエサを探しに行く行動派です。跳ねながら移動したり、時には大ジャンプをしてエサを捕獲します。反対に、蜘蛛の巣を張るタイプはエサがある場所に巣を張るのが特徴です。獲物が引っかかるまでジッと待っています。
クモが家によく発生する原因
蜘蛛が家によく発生する一番の原因は、蜘蛛のエサとなるゴキブリ等の害虫が多いからです。こまめに家やベランダ等の掃除をしないと不衛生な環境になり、害虫が増えるため蜘蛛がどんどん寄って来ます。
中には、定期的に家の中を掃除している方もいるでしょう。ですが、あまり使わない部屋や物置部屋として使ってる場合は、隅々まで掃除が行き届かないこともあります。また、ベランダは年末の大掃除の時しか掃除をしない方もいるはずです。すると、不衛生な環境を好む害虫は増えていきます。
■害虫だらけの家に蜘蛛は居座る
害虫が増えれば蜘蛛も発生し、家のいたるところで目にすることになるでしょう。害虫がいると蜘蛛はエサに困らないため居座り続けます。つまり、大量の害虫や蜘蛛と一緒に生活をしているような状態です。掃除をして燻煙剤(商品名:バルサン等)で完全駆除しない限り、害虫は繁殖し続けると思いましょう。
また、ベランダに蜘蛛がいる場合は、洗濯物に蜘蛛がくっついていることもあります。
庭のクモ対策3つ
家の中に蜘蛛が入ってこないようにするなら、庭の蜘蛛対策も必要です。特に、庭は蜘蛛のエサや巣を張りやすい場所もあるため、何かしらの対策をしないと蜘蛛の巣だらけになります。
■①クモが巣を作れないようにスプレーする
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庭に蜘蛛が来ないようにするなら、蜘蛛の巣対策をしましょう。蜘蛛の巣対策スプレーは様々なメーカーから発売されていますが、多くの商品はシリコンコート剤が含まれています。また、蜘蛛を見つけた時は殺虫剤としても使えるため、1本持っていると便利です。
例えば、アース クモの巣消滅ジェットは、蜘蛛の巣が張ってある場所や蜘蛛の巣を作りたくない場所にスプレーすると、蜘蛛は巣を作ることができません。シリコンコート剤はツルツル滑るため、蜘蛛は嫌がり巣作りを諦めます。
スプレーする場所に蜘蛛の巣があれば、蜘蛛の巣を取り払ってからシリコンコート剤を噴射しましょう。シリコンコート剤は撥水仕様のため雨に濡れても問題ありません。効果は約1ヶ月持続します(商品によって異なる)。
■②クモが巣を作れないように庭木を剪定する
全ての蜘蛛が巣を張るわけではありませんが、よく見かけるコガネグモやジョロウグモは巣を張ります。蜘蛛の巣を張るタイプはエサがいる場所であれば、庭であろうと関係なく巣を作るのが特徴です。
蜘蛛が出て困っている方は庭に植物を植えていませんか? 素敵な庭にするために花や木を植えている方もいるでしょう。ですが、庭木があると巣を張るタイプの蜘蛛は、エサを捕るために巣を張ります。蜘蛛の巣を張らせないためには、庭木を剪定して蜘蛛の巣対策をしましょう。
庭木を剪定するだけで、蜘蛛の巣や蜘蛛を見かける機会が減ります。
■③クモの餌になる昆虫が飛んでこないようにする
暗くなると外灯が点いている周りに、昆虫が集まっている光景を見たことはありませんか?光に集まる習性がある昆虫が多いため、外灯の光にどんどん集まってきます。つまり、光がある場所には蜘蛛も集まってくるため、蜘蛛の巣を張るタイプにとって外灯周辺は恰好のエサ場です。
外灯の近くに蜘蛛の巣を張って、あとは昆虫が引っかかるのを待っていれば、面白いように昆虫が次々に引っかかります。
庭の蜘蛛対策をするなら家の外の電灯、庭にあるソーラー電灯等は消すことです。ですが、防犯対策のために、家の外の電灯やソーラー電灯を点けている方もいるでしょう。
蜘蛛対策と言っても全ての電灯を消すと防犯上不安、という方は一部の電灯を消すだけでも構いません。
ベランダのクモ対策3つ
蜘蛛対策をするならベランダにも目を向けましょう。ベランダの蜘蛛対策を怠ると、蜘蛛を寄せ付けることになります。ベランダもしっかり対策をして蜘蛛から守りましょう。
■①虫が集まらないように掃除する
家の中を徹底的に掃除をする方はいますが、ベランダはどうでしょうか?ベランダは洗濯物を干したり、植物や家庭菜園のプランターを置く場所として利用したりと、人によって使い方は様々です。ですが、ベランダも家の中と同じく掃除を怠ると虫が集まって来ます。
蜘蛛を寄せ付けないためにも、ベランダ掃除をして対策をしましょう。しかも、ベランダは雨風にさらされているため室内よりも早く汚れていき、1週間ベランダ掃除をしないだけで、ホコリ・ゴミ・砂等の汚れが蓄積していきます。
■ベランダに植物があると蜘蛛が寄って来る
ベランダで家庭菜園等をしている場合は要注意です。まず、土があるだけで虫が植物に寄り付き、ゴキブリは植木鉢の下に身を隠していることもあります。そして、強風で晴れている日は土が乾燥して舞いやすく、ベランダが汚れやすいです。
さらに、強風と一緒に虫も飛んで来て植物に棲みつくこともあるでしょう。ベランダにある植物は蜘蛛のエサとなる虫がいることが多く、蜘蛛を寄せ付ける原因になります。特に、ベランダに家庭菜園を作って植物を育てている方は、何もない状態のベランダに比べて虫が付きやすいです。そのため、ベランダ掃除をしっかり行うことを心がけて蜘蛛対策をしましょう。
■②ダンボールなど余計なものを片付ける
ベランダにダンボール・雑誌・新聞紙等、余計な物があれば蜘蛛対策のために片付けます。"ベランダが汚れていると蜘蛛が寄ってくる"と説明しましたが、ダンボール等があると蜘蛛の巣を張られる可能性が高いです。
とは言っても、部屋が狭くてダンボール等を置けない場合もあるでしょう。一時的にベランダへ置く分にはまだ良いですが、ずっと置き続けるとゴキブリ等の害虫が増えます。
特に、ゴキブリは暖かい場所を好み、ダンボール等に卵を産みつけ、保温性のあるダンボール等の古紙を棲家にする昆虫です。すると、ベランダがゴキブリの巣になり、蜘蛛はゴキブリを捕まえるために巣を作ります。ベランダに蜘蛛の巣を作らせないために、余計な物は処分する等しましょう。
■③クモ予防のスプレーをしておく
ベランダは害虫の棲家になるだけでなく、様々な虫が飛んでくるため蜘蛛対策をしないとエサを求めて蜘蛛がやって来ます。ベランダを掃除したりベランダにある余計な物を処分する等、物理的な蜘蛛対策はもちろん必須です。
あとは、キレイになったベランダに蜘蛛を近寄らせないために、予防スプレーを噴射して蜘蛛対策を強化しましょう。
蜘蛛対策用のスプレーは、水1ℓとキッチン用洗剤小さじ1杯があれば簡単に作ることができます。スプレーボトルに入れてベランダに噴射しましょう。ただし、蜘蛛対策の効果を持続させるなら、定期的にスプレーすることは欠かせません。
もしくは、市販の蜘蛛が近寄って来なくなるスプレーを使いましょう。ベランダに噴射すると、約1ヶ月~3ヵ月効果が持続します。
家のクモ対策3つ
蜘蛛はビジュアル的に不快感があるため、家の中で蜘蛛を見たくない方は多いでしょう。では、家の中の蜘蛛対策はどうすれば良いのでしょうか?
■①クモが入って来そうな壁や窓のすき間は埋める
蜘蛛を含めて隙間があると家の中に侵入してくるのが昆虫です。蜘蛛はわずかな隙間があれば家の中に入ることができるため、隙間があれば埋めて蜘蛛対策をしましょう。まずは、家の中に隙間がないか? 確認します。密閉性の高い家であっても、隙間探しをすると意外とあることに気付くでしょう。
例えば、壁のヒビ割れ・サッシの隙間・換気扇・通気口・パイプ周り・網戸の破れ等があると蜘蛛が家の中に入って来ます。
隙間には隙間テープ・パテ・防虫網等を使いましょう。パイプ周りや壁のヒビ割れはパテで隙間を埋めたり、空気が通る換気扇や通気口は防虫網を張り、サッシの隙間には隙間テープを使います。あとは、窓や玄関を開けっ放しにしないことです。開放している時間が長いと、蜘蛛だけでなく害虫も入って来ます。
■②アロマでクモ対策する
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蜘蛛は柑橘系・ミント系・ハーブ系・酢の匂いが嫌いです。つまり、家に蜘蛛を近づけないようにして巣を張らせないためには、匂いで蜘蛛対策ができます。おすすめは、アロマオイルを使って蜘蛛対策をする方法です。
アロマオイルの場合、人間にはリラックス効果や殺菌作用等のプラスの作用がありますが、蜘蛛にとっては最悪な存在でしかありません。継続してアロマオイルを活用すれば、家の中にいる蜘蛛を排除できます。
■アロマオイルを使った蜘蛛対策
アロマオイルを使った蜘蛛対策はいくつかありますが、自分にとってやりやすい方法や継続しやすい方法で実践しましょう。また、気分に合わせて柑橘系・ミント系・ハーブ系等のアロマオイルを使っても構いません。
家の中でアロマオイルを使う時は、蜘蛛を見かけた場所や蜘蛛の巣がある場所に設置したり、スプレーを撒く等しましょう。蜘蛛の巣がある時は、蜘蛛の巣を取り払ってから蜘蛛対策をします。
【アロマオイルを原液のまま使う】
キッチンペーパーにアロマオイルを数滴垂らしたら、そのまま設置しましょう。
【アロマオイルを部屋に焚く】
アロマオイルでリラックスしながら蜘蛛対策をする場合は、アロマディフューザーを使うと便利です。アロマディフューザーはアロマオイルを焚く専用のグッズで、上部にあるお皿に水とアロマオイルを入れると熱で蒸発し、匂いを放ちます。
アロマディフューザーは電池式・コンセント式・キャンドル式がありますが、安全面を考慮すると電池式やコンセント式が最適です。電池式なら場所を問わず、コンセントがある場所ならコンセント式も使えます。ただし、水やアロマオイルが熱で蒸発すると空焚きになる恐れがあるため、注意しましょう。
【水で薄める】
500mlの水が入るグラス等の容器を使って、アロマオイルを多めに入れて設置するのも良いです。不安定な場所に置くと水がこぼれる可能性があるため、平らで安定した場所に設置しましょう。もしくは、スプレーの中に水とアロマオイルを入れる方法もおすすめです。蜘蛛を寄せ付けたくない場所等にスプレーします。
■匂いが弱くなってきたら交換する
最初はアロマオイルの匂いも強いですが時間が経つと薄れてきます。匂いで蜘蛛対策をする場合は、強い匂いをできるだけ持続させないといけません。アロマディフューザー以外の方法で蜘蛛対策をする場合は、匂いが弱くなっていないか? チェックしましょう。アロマの匂いが弱まってきたと感じたら、新しい物と交換します。
■③ホウ酸団子を置いてクモ対策
ホウ酸団子はゴキブリ駆除に使う薬剤だと、知っている方も多いでしょう。ホウ酸団子には、ゴキブリが好きな玉ねぎの匂いと毒となるホウ酸が入っています。匂いにつられたゴキブリがホウ酸団子を食べると脱水症状を起こして死にます。
蜘蛛はエサとなるゴキブリがいなくなると家から出て行くため、ホウ酸団子は蜘蛛対策に最適です。水周り(シンク・風呂・脱衣所)や、家具・家電の裏や下にホウ酸団子を置きましょう。
ホウ酸団子は即効性がないため、ゆっくり効いていきます。そのため、ホウ酸団子で蜘蛛対策をする時は、最低でも1ヶ月~3ヵ月は設置しないといけません。また、ホウ酸団子は乾燥すると匂いが弱くなりゴキブリが食べなくなるため、新しい物と交換しましょう。
■ホウ酸団子の取り扱いに注意する
ホウ酸団子は蜘蛛対策に最適ですが、設置する場所に気を付けないといけません。ホウ酸団子の中には、毒となる「ホウ酸」が含まれているため、お子さんやペットの手が届かない場所に設置して、絶対に触れさせないようにしましょう。
万が一、ホウ酸団子を食べてしまうと、身体に毒が回り死亡することもあります。
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まとめ
蜘蛛が庭・ベランダ・家の中にいるのは蜘蛛のエサがあるからです。最近やたらと蜘蛛を見たり、蜘蛛の巣を発見した場合はゴキブリ等の害虫がいると思いましょう。ベランダや家の中を掃除したり、庭木は剪定する等の対策をして、害虫が寄り付かない環境にすれば蜘蛛も寄り付きません。何故なら、蜘蛛はエサが捕獲できない場所には居つかないからです。
蜘蛛対策をして蜘蛛のいない空間で快適に過ごしましょう。