モグラは可愛いという方もいますが、モグラの被害に遭っている方にしてれば単なる迷惑者でしかありません。モグラは地上に出てくることは滅多になく、モグラを捕まえて駆除するのは難しいでしょう。そのため、いつの間にかモグラの穴だらけになっていたケースも多いです。
また、モグラの穴は見栄えが悪くなるだけでけでなく、農作物や植物にも悪影響を与えたり場合によっては人が怪我する場合もあります。モグラの穴を見つけたら、被害を拡大させないために早めに駆除しましょう。
モグラの被害に遭っている方のために、『7つの駆除方法』をご紹介します。身近な物~捕獲器を使った駆除方法までありますが、気になるものから試してみましょう!
モグラの生態の特徴
モグラの駆除方法を知る前にまずは、モグラの生態を知りましょう。モグラはほぼ日本各地に生息していますが北海道にはいません。モグラは土を堀り地中で生活する動物ですが、泳ぎも得意です。とは言っても、一生のほとんどを土の中で過ごし、『本道・支道』と呼ばれているトンネルを作ります。寿命は約5年です。
モグラのサイズは約10cm~15cmとそこまで大きくなく、ずんぐりした体型をしています。毛色は黒色か茶色で、ピンク色の鼻先と足先が特徴です。可愛らしい見た目をしていますが性格は凶暴で、噛み付いてくることもあります。
■モグラはよく食べ1年中活動している
モグラは視力が悪く目はほとんど見えません。その代わり、嗅覚や聴覚は敏感です。特に、鼻は発達していてアイマー器官と呼ばれている部分があり、わずかな振動をキャッチしてエサ等を確認します。エサは主にミミズ等の昆虫を食べますが、食べる量は凄まじくかなり大食いです。そして、モグラは土ばかり掘っているためエネルギーの消費量が多く、12時間エサを食べないと餓死します。
また、動物の中には冬眠する生き物もいますがモグラは冬眠しません。冬眠すると餓死するため1年中、土を掘ったりエサを探しています。
モグラの巣ができる場所
モグラは土を掘って地中に巣を作りますが、闇雲に作っているわけではありません。モグラは『栄養豊富な土壌』を選んで巣を作る動物で、野菜や花の栽培・芝が生える場所等に巣を作ります。
土壌が良い場所には、モグラのエサとなるミミズ等の昆虫がたくさん生息しており、大食いのモグラにとっては最高の場所です。つまり、自宅の庭をモグラに荒らされていて困っている方は、土の状態がとても良く栄養価が高い土壌と言えます。
モグラは地中に巣を作りますがベースは土です。特に、雨水が巣内に流れ込んできたらモグラは安心して身体を休めることができません。そのため、雨水が入ってこない場所(木の根や丘等)に巣を作ります。
■栄養豊富な土に巣を作り巣内は迷路状態
モグラは巣からエサを探しに行くための本道や、エサを保管したり敵から身を守るための支道と呼ばれているトンネルを作るのが特徴です。
メイントンネルは本道でミミズ等の昆虫がいる場所へ行くために、毎回通って食欲を満たしています。本道は昆虫がいる場所を囲むように作られており、さらに木の枝のようにいくつもの支道を作るため迷路状態です。
支道はサブトンネルで時々使う程度のトンネルもあれば、全く使っていないトンネルもあります。
モグラ駆除前の準備
モグラの駆除をする時は事前準備をしましょう。
モグラは本道と支道と呼ばれているトンネルを作ると説明しました。モグラはトンネルを作った時に出た土を地上に捨てる習性があるため、土を捨てた場所は地面が盛り上がっています。これを『モグラ塚』と言い、駆除する前はモグラ塚を探すところから始めましょう。
モグラはエサとなる昆虫を探すためにひたすら掘り続け、エサがいなくなれば新しいトンネルを作ります。地中の中は新しいトンネルと古いトンネルが混在しており、メイン通りである『本道』を見つけないと駆除することができません。
つまり、適当に罠を仕掛けると、無駄な労力と時間を使うだけで失敗する可能性があります。
■モグラ駆除をする前に本道を探す
モグラ塚を見つけたら、土を踏む等して平らに慣らしましょう。土を慣らした場所が本道であれば、スムーズに通ることができないためエサ探しに支障をきたします。そのため、モグラは修復するはずです。一方、支道の場合はモグラはほとんど通ることがないため、修復作業を行いません。
本道がわかれば、あとは罠を仕掛けてモグラの駆除をしましょう。モグラの駆除ができる罠をネット通販等で購入したり、コストを抑えて自分で作ることもできます。
モグラの駆除方法7つ
モグラの駆除は業者に依頼することもできますが、まずは自分で行ってから検討しても良いでしょう。自分でできるモグラの駆除方法はいくつかあり、モグラの嗅覚や聴覚等を刺激して駆除します。今回は『モグラの駆除方法を7つ』ご紹介しますが、気になるものがあったら試してみましょう。
■①風船ガム
あまりコストをかけずにモグラの駆除をするなら、風船ガムを使ってみてはいかがでしょうか? モグラは風船ガムを消化する機能が備わっていないため、風船ガムを食べると腸に詰まり死んでしまいます。
ゴキブリを駆除する時に、毒エサと呼ばれているホウ酸団子等を使うことがあるでしょう。まさに、『風船ガムはモグラを駆除できる毒エサ』で、モグラが食べれば確実に駆除できます。
モグラは目が退化している分、目の代わりとなる嗅覚はとても優れている動物です。モグラがいるトンネル内に風船ガムの匂いが漂えば、食べることが大好きなモグラは風船ガムがある場所を探します。
■オレンジやミカン味の風船ガムを使う
風船ガムの匂いは甘い香りのフレーバー等があり、モグラにとっては食欲をそそられる美味しい香りです。そのため、モグラは食べたい衝動に駆られ風船ガムを見つけたら高確率で食べるでしょう。風船ガムでモグラの駆除をした場合、早ければ数日で駆除できますが遅くても10日ほどで駆除できます。
風船ガムでモグラの駆除をする時はフレーバーに注意しましょう。風船ガムは甘くて美味しい匂いがしますが、モグラの食いつきが良いのは『オレンジやミカン』のフレーバーです。
■食べた形跡がなければ他の味の風船ガムを使う
風船ガムでモグラの駆除をする時は、オレンジやミカンフレーバーの風船ガムが良いですがモグラにも好みがあります。モグラによっては、オレンジやミカンフレーバーの風船ガムを食べない個体もいるでしょう。
数日~10日ほど経ってもモグラが風船ガムを食べている形跡がなければ、他のフレーバーの風船ガムを使います。例えば、『炭酸や他のフレーバー』の風船ガムを使ってみましょう。
■アリに食べられないように風船ガムは噛む
風船ガムはそのまま使うのではなく、噛んだ風船ガムをモグラの駆除に使いましょう。風船ガムを噛まないでそのままモグラの駆除に使うのも良いですが、アリに食べられる可能性が高いです。モグラの駆除のために風船ガムを使っているのに、アリに食べられては意味がありません。
風船ガムをアリに食べられないようにしながら、モグラの駆除を行うなら必ず風船ガムは噛むことです。唾液まみれの風船ガムなら、アリに食べられるリスクを減らすことができます。
■風船ガムでモグラの駆除をすると後処理が楽
モグラは地中によっぽどエサがない限り、地上に出てきてエサを探すことがしません。つまり、風船ガムを食べたモグラは巣やトンネル内で具合が悪くなり、そのまま消化不良で死にます。巣やトンネル内で死んだモグラは、時間をかけて土にかえるため放置しましょう。
あまりないケースですが、風船ガムを食べたモグラが地上で死んでいる場合もあります。地上で死んでいるモグラを見つけたら土の中に埋めるか、袋に入れて口を縛り燃えるゴミに出しましょう。
■風船ガムでモグラの駆除をする方法
【用意する物】
・風船ガム 1つのモグラの穴に対して5個~6個程度
・ビニール手袋や軍手
【駆除方法】
○風船ガムを全て噛みますが、風船ガムの形が崩れる程度で構いません。しっかり噛み過ぎると風船ガムのフレーバーや匂いが飛んでしまいます。少し噛む程度にしましょう。
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○ビニール手袋やゴム手袋をしたら、噛んだ風船ガムを持ってモグラの穴の中に全て入れます。モグラは嗅覚に優れている動物です。噛んだ風船ガムを手で掴んだ時に人間の匂いがつくと、警戒して食べない場合があるため必ずビニール手袋やゴム手袋をしましょう。
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○数日~10日ほど待ち、風船ガムを食べていないようなら他のフレーバーの風船ガムを置きます。
■②ペットボトル風車
ペットボトル風車もモグラの駆除で使われる方法です。モグラの鼻にはアイマー器管があると、『モグラの生態の特徴』で説明しました。アイマー器管はわずかな振動をキャチすることができるのが特徴で、ペットボトル風車はアイマー器管を逆手にとって考えられました。
ペットボトル風車は風が吹くと風車が回り、振動が土の中に伝わるためモグラは嫌がって近寄って来ません。さらに、ペットボトル風車のなかには音がする物を仕込むため、『アイマー器管と聴覚をWで刺激する』ことができます。
■天候によってはペットボトル風車を取り込む
ペットボトル風車は低コストで作れますが、素材がペットボトルのため強度はそこまで強くありません。穏やかな日であれば壊れることはないですが、天候が荒れる台風や強風の日は壊れることもあるため、一時的に取り込んだ方が良いでしょう。
また、モグラ被害の状況や穴の数にもよりますが、ペットボトル風車をいくつも作る場合もあります。ペットボトル風車は手作業で1個づつ作っていくため、時間がある方や工作好きの方でないと難しいでしょう。
■ペットボトル風車の作り方
【用意する物】
・500mlのペットボトル(六角形のペットボトルは作りやすく、安定感もありおすすめです)
・太めの針金や針金ハンガー(針金ハンガーは約30cm~40㎝使います)
・小さい塩ビパイプ 約1m
・豆やビーズ等
・ペンチ
・カッター
・はさみ
・キリ(電動でなくても良いですが電動の方が楽です)
・ビニールテープ 12cmの長さを3本(なくても良いですが、あった方がしっかり固定できます)
【作り方の手順:前半】
・蓋やペットボトルの底に穴を開ける
・ペットボトルの底を切り離す
・ペットボトル本体で風車の羽を作る
○ペットボトルの蓋とペットボトルの底の中心に、キリで4mm程度の穴を開けましょう。
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○六家形のペットボトルであれば、底から3cm程度の部分に横線が入っています。横線に沿ってカッターやはさみで切り離しましょう。横線がないペットボトルの場合は、ペットボトルの底から3cm程度の部分切り離します。
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○次は、ペットボトルの飲み口側を使って羽を作りましょう。六角形のペットボトルの場合は上部~下部あたりまで縦線が入っており、上部には横線が入っています。縦線に沿ってカッターやはさみで切り込みを入れていくと、羽が6枚できるはずです。切り込みはペットボトルの上部にある横線まで入れます。
六家形のペットボトルではなく縦線や横線がない場合は、飲み口部分から5㎝程度下まで縦に6箇所切り込みを入れて、羽を6枚作りましょう。
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○羽を6枚作ったら、ペンチや手で45度くらいになるように外側に曲げます。手でペットボトルの羽を曲げる時は、怪我をしないように注意して下さい。
【作り方の手順:中間】
・ペットボトル風車の音が鳴るようにする
・ビニールテープで固定する
○ペットボトルで羽を作ったら風車が風で回った時に音がするように、豆やビーズ等を入れます。ペットボトルに蓋をして、豆やビーズ等を入れましょう。そして、先程切り離したペットボトルの底を用意して、切り口側をペットボトルの羽側に押し込んでハメます。
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○ペットボトルの羽部分と底をハメたら、ビニールテープで固定しましょう。ビニールテープを貼る作業は必須ではないですが、ビニールテープで固定するとハメ込んだペットボトルが外れる心配がありません。
3本あるビニールテープを縦長に切って6本にします。ビニールテープの真ん中を縦に切れば2本になるため、残り2本のビニールテープも同じように真ん中を縦に切りましょう。
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○縦長に切ったビニールテープは、羽2つごとに1本のビニールテープを使って貼っていきます。すると、星型のような貼り方になるはずです。ビニールテープを貼る時は、ペットボトルの底に開けた穴を塞がないようにしましょう。
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○羽の部分をビニールテープで固定したら、今度はペットボトルの飲み口側を何回か巻いて固定します。
【作り方:後半】
・穴を開けたペットボトルの蓋や底に針金を通す
・塩ビパイプに針金を差し込む
○ペットボトルの羽部分と底を固定したら針金を通していきましょう。開けた穴へ針金を通しましょう。穴を開けた蓋と底に、太めの針金や針金ハンガーを通します。
針金ハンガーを使う場合は、約30cm~40㎝の長さになるようにペンチで切ってから真っ直ぐ伸ばし、穴に通しましょう。ハンガーフックの下は針金がねじってありますが、この部分から下を使います。
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○ペットボトルの蓋と底に針金を通したら、針金が抜けないようにしましょう。蓋から飛び出している針金を部分をペンチで曲げて固定します。
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○ペットボトルの底から飛び出ている針金をペンチで90度に折り曲げて、塩ビパイプに差し込めばペットボトル風車の完成です。
■ペットボトル風車でモグラの駆除をする方法
塩ビパイプに差し込んだペットボトル風車を、モグラのメイントンネルである本道に差します。もしくは、モグラに来てほしくないない場所に、ペットボトル風車を設置するのも効果的です。また、ペットボトルは透明なため味気なく感じる方もいるでしょう。人よってには、羽の部分等に色をつけている方もおり、好きな色を塗ったり模様を書いています。
■③蜂用煙幕
モグラを含む多くの動物は煙が嫌いで、害虫や害獣駆除に使われることがよくあります。当然モグラの駆除に煙を使えば、嗅覚が敏感なモグラにも有効です。モグラの駆除に煙を使うなら蜂用煙幕がおすすめですが、タバコの煙でも構いません。
また、モグラを駆除するために今まで色々試してきたけれど、効果がイマイチだった方はいませんか? 他の方法でモグラの駆除ができなかった方は煙がおすすめです。煙を使ってモグラの駆除をしたら"盛り土がなくなった"という声や、"2ヵ月モグラを見ていない"等、高い駆除効果を実感してます。
煙を使ったモグラの駆除方法は簡単なため是非、試してみてはいかがでしょうか?
■蜂用煙幕やタバコの煙でモグラも駆除をする方法
【用意する物】
・蜂用煙幕やタバコ 1つのモグラの穴に対して最低でも1つ
・ライターやチャッカマン等
・手袋や軍手(なくても良いです)
【駆除方法】
○蜂用煙幕やタバコに火を点けて煙を出し、モグラの穴に置きましょう。蜂用煙幕やタバコの数は1つの穴に対してできるだけ多く使った方が、モグラのトンネル内に煙が充満しやすいです。
モグラは鼻が良く人間の匂いを察知すると警戒すると、説明しました。煙を使ってモグラの駆除する場合は、人間の匂いよりも煙の方が匂いが強いため、手袋や軍手は必須ではありません。気になる方は手袋や軍手をつけてからモグラの駆除作業を行いましょう。
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○モグラの穴に蜂用煙幕やタバコを入れたら煙が出なくなるまで待ち、トンネル内に煙を充満させます。
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○煙が出なくなったら、煙蜂用煙幕やタバコをモグラの穴から回収しましょう。
■④木酢液や正露丸
木酢液や正露丸はモグラの忌避能力を逆手に取った駆除方法で、同時にモグラ予防もできます。木酢液や正露丸は人間が嗅いでも不快に感じますが、モグラは人間以上に嗅覚が優れているため激臭です。
さらに、モグラは木が燃えて火事のような臭いがすると察知し、身の危険を感じることから駆除ができると言われています。
■有害物質が含まれていない木酢液を選ぶ
木酢液は炭を作る時に出る水分で、赤味を帯びた褐色の液体やこげ茶色をしている液体等があり成分内容は様々です。例えば、酢酸・フェノール・アセトン等が含まれており全て合わせると約200種類はあります。
ただし、木酢液によっては人体に有害と言われている、ホルムアルデヒド等を含んでいる商品もあり危険です。有害物質は木酢液を作る過程で出ますが、数ヶ月かけてろ過すれば有害物質は取り除かれます。しかし、有害物質が含まれている状態で販売されている場合もあるため、成分表記をチェックしてから購入しましょう。
木酢液はホームセンターの園芸コーナーで購入できますが、モグラ駆除専用の木酢液もあります。どちらも木酢液であることに変わりはありません。ですが、モグラ駆除専用の木酢液は原液のまま使える商品があり、水で薄める手間がないタイプもあります。
■木酢液でモグラを駆除する方法
【用意する物】
・木酢液
・水
・じょうろ
【駆除方法】
○じょうろの中に木酢液と水を入れましょう。木酢液に対して『水で100倍~300倍』に薄めます。水の量が少なければ少ないほど木酢液の匂いがキツくなり、人によっては気分が悪くなる方もいるため様子を見ながら水の量を調整して下さい。
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○本道やモグラに来てほしくない場所に、じょうろで薄めた木酢液を撒きましょう。木酢液は匂いでモグラを駆除するため、時間が経つと匂いが薄れてきます。モグラ予防もするなら1、2週間に1回に木酢液を撒いたり、匂いが薄れてきたと感じたら木酢液を撒きましょう。
■正露丸は木酢液よりも楽で簡単
正露丸は木酢液でモグラの駆除をするよりも簡単で、駆除方法は風船ガムを使ったやり方と似ています。木酢液が家にない方や、できるだけ楽して簡単にモグラの駆除をしたい方にピッタリです。
【用意する物】
・正露丸 1つのモグラの穴に対して3粒~4粒程度
・ビニール手袋や軍手
【駆除方法】
○ビニール手袋や軍手をしたらモグラの穴の土を少しどかして、土の中に指1本を入れて穴を作ります。
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○指で開けた穴に正露丸を入れて土を被せましょう。正露丸も匂いでモグラを駆除する方法のため、匂いが薄れてくると再びモグラ被害に遭う可能性があります。数週間に1度のペースで正露丸を使うと継続して正露丸の匂いを放ち、モグラは嫌がって近寄って来ません。
■⑤モグラの嫌いな唐辛子のにおい
唐辛子を使ったモグラの駆除方法は、身近な物で駆除できるアイテムとして知られています。唐辛子の成分であるカプサイシンは、粘膜に触れると痛みを感じたり口の中に入れば辛くてたまりません。人間ですら唐辛子が目や鼻に入るとツライですが、モグラにとっても耐え難い刺激です。
モグラ被害に遭っている中には、"唐辛子攻撃をしたらモグラ被害がピタリとやんだ! "方もおり、駆除効果が期待できます。七味唐辛子や一味唐辛子・鷹の爪・青唐辛子・ハバネロ等を使いますが、粘膜に触れたり口に入らないように注意しながらモグラの駆除を行いましょう。
おすすめの唐辛子は辛いことで有名な『青唐辛子やハバネロ』ですが、七味唐辛子や鷹の爪でも構いません。
■唐辛子は駆除効果が長く続く
唐辛子の場合、木酢液や正露丸と違って匂いでモグラの駆除をしません。唐辛子はモグラの目・鼻・口を刺激して身体で不快な思いを経験させることから、モグラが慣れにくく駆除効果が持続すると言われています。
また、唐辛子を嫌うモグラの習性に着目したグッズも販売されており、中には、スティック状でモグラの穴に挿すだけ良い商品もあります。スティックの中はカプサイシンが凝縮されていて、土の中に染み渡るとモグラが嫌がって来ません。モグラの駆除は数ヶ月あり、駆除効果がなくなっても土に吸収されるため回収して捨てる手間もないです。
モグラを駆除するための唐辛子グッズは、楽して簡単にモグラの駆除ができます。気になる方は使ってみてはいかがでしょうか?
■唐辛子でモグラの駆除をする方法
【用意する物】
・唐辛子 できるだけ多く
・ビニール手袋やゴム手袋
・マスク
【駆除方法】
○唐辛子は刺激物のため、必ずビニール手袋やゴム手袋・マスクをしてから唐辛子を扱いましょう。
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○ビニール手袋やゴム手袋をしたら、モグラの穴にできるだけ多く唐辛子を撒いたり置きます。
■⑥ナフタリン
ナフタリンと言えば洋服を虫から守る防虫剤として知られていますが、モグラの駆除にも使える便利アイテムです。ナフタリンを使ったことがある方なら、ナフタリンならではの独特の匂いを知っているでしょう。人間からしてみれば鼻につくほどの激臭ではないですが、モグラは臭くてたまりません。
■モグラ用のナフタリンがおすすめ
洋服用のナフタリンをモグラの駆除に使う方もいますが、土壌環境を気にしない方は良いでしょう。ですが、土壌のことを考えながらモグラの駆除をするなら、モグラ用のナフタリンがおすすめです。
ミミズはモグラのエサになる一方で土を改良してくれる存在です。モグラ用のナフタリンはミミズを駆除しないでモグラだけを駆除してくれるため、土壌を汚染する心配がありません。モグラの駆除効果は商品にもよりますが約3ヶ月で、駆除効果が切れた後は取り出す必要はなく、土の中にかえるため回収する手間がありません。
■植物がある場所では使えない
モグラ用のナフタリンは土壌に考慮した駆除グッズで、ミミズを殺さないで使えるのがメリットです。ですが、植物を植えている場所に使うと枯れてしまう可能性があるため、植物が植えてある場所にモグラ用のナフタリンは使えません。
どうしても使いたい場合は、60cm以上離れた場所で使いましょう(商品による)。
■ナフタリンでモグラの駆除をする方法
【用意する物】
・ナフタリン 1つのモグラの穴に2個
・ビニール手袋やゴム手袋
・マスク
・スコップ
【駆除方法】
○洋服用やモグラ用のナフタリンはそれなりに匂いがあります。マスクをし、ビニール手袋やゴム手袋もしましょう。
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○モグラの穴を15cm~25cm程度堀り、ナフタリンを入れて土を被せます。もしくは、モグラに来てほしくない場所にナフタリンを使う場合は60cm間隔に穴を掘って入れましょう。
■⑦モグラ用の罠
モグラを捕獲する場合はモグラ用の捕獲器を使うのが一般的ですが、絶滅危惧種や半絶滅危惧種に指定されているモグラもいます。モグラを捕獲して駆除する場合、法律には触れないのでしょうか?
結論から言うと法律に触れません。所有している土地や畑をモグラに荒らされて困っている方は、個人が罠を仕掛けて駆除しても問題なはないため、モグラ捕獲器を使って駆除しても大丈夫です。
また、モグラは鳥獣保護法で守られている動物ではないため許可もいりません。ちなみに、鳥獣保護法を簡単に説明すると、鳥獣を守りながら自然界のバランスを計り狩猟をする法律で、同時に保護と繁殖をしながら適正を維持するために作られました。
■生きたままモグラを捕獲できたら逃がしてあげる
確かに、罠を仕掛けてモグラの駆除をしても良いことになっていますが、絶滅危惧種や半絶滅危惧種に指定されており、迷惑である一方で貴重な動物と言えます。生きたままモグラを捕獲できた場合は殺して駆除するのではなく、できるだけ逃がしてあげましょう。
ただし、モグラを適当に逃がすと生態系が崩れたり、他の人の迷惑になる恐れがあります。家が密集している場所に逃がさないのは当然ですが、モグラは堤防等に穴を開けるため川の近くに逃がしてはいけません。モグラを逃がすのに適している場所は、『捕獲した場所から約20km~30km以内』の範囲で家がなく水辺がない所です。
モグラ駆除の注意点3つ
モグラは庭や畑等にボコボコ穴を開ける迷惑者ですが、躍起になって駆除すると失敗に終わる場合があります。せっかくモグラの駆除をするなら、"確実にモグラを駆除したい! "と思いませんか?確実にモグラの駆除をする時は、『3つの注意点』を守りながら駆除することが重要です。
■①モグラの駆除を成功させるために本道を見つける
モグラは地中に本道と支道を作っていますが、駆除する時は本道を見極める必要があります。モグラは本道を頻繁に使い支道はほとんど使わないため、支道に罠を仕掛けてもほとんど意味がないです。モグラの駆除方法を試して効果がなかった場合は、もしかしたら支道に罠を仕掛けていたのかもしれません。
また、モグラ塚が多過ぎて本道を探すのが面倒な方もいるでしょう。だからと言って、本道を探さないでとりあえずモグラ塚に罠を仕掛けても、無駄な労力と時間を費やすだけで失敗する可能性もあります。
自分でモグラの駆除をする場合は、まずは本道を見つけるところから始めましょう。本道を見つけることができれば罠を仕掛けるポイントが絞られて、高確率でモグラの駆除ができます。
■②罠に人間の匂いがつくと駆除効果が落ちる
モグラは嗅覚が敏感なため、罠に人間の匂いがつかないようにしないといけません。モグラの駆除によく効く罠を仕掛けても、人間の匂いがついてしまうと駆除効果が落ちてしまいます。原則、土の中に罠を仕掛ける場合(風船ガムや捕獲器等)は、ゴム手袋等をしてから設置すると覚えておきましょう。
ですが例外もあり、ペットボトル風車のように土の外に設置する場合は、地中に人間の匂いが漂うことはないため素手で触れても構いません。
■③できればモグラを生け捕りにして駆除する
モグラ捕獲器を使う場合は、捕獲器にモグラが引っかかれば確実に駆除できます。一方で、『モグラを餓死させて駆除するか?』『生け捕りにして離れた場所へ放すか?』のどちらかを選択できるのがメリットです。
先程も説明しましたが、モグラは絶滅危惧種や半絶滅危惧種に指定されている動物です。花壇や畑を荒らす動物とは言え、モグラの命を尊重するなら開放してあげましょう。捕獲したモグラを放つ場所は、『モグラの駆除方法7つ』でご紹介した『7番のモグラ用の罠』を参考にして下さい。
捕獲器でモグラを生け捕りにして放す場合は、捕獲器を設置したら『12時間ごとに確認』します。モグラは12時間空腹の状態でいると死んでしまうため、捕獲器をマメに確認しないといけません。
どうしてもモグラを殺して駆除したい方は、捕獲器を設置したら放置するか風船ガムで駆除しましょう。捕獲器でモグラを餓死させた場合は土の中にモグラを埋めます。もしくは、ゴミ袋に駆除したモグラを入れて口を縛り燃えるゴミに出しましょう。
モグラ被害の具体例
モグラはネズミのように人体に悪影響を及ぼす動物ではありませんが、農作物や植物をダメにする動物です。モグラのエサは昆虫のため、野菜や果物を食べる等の直接的な被害はありません。ですが、地中にトンネルをいくつも作りひたすら土を掘り続けることから、農作物や植物の根っこを枯らしてしまいます。
また、モグラは雨避けをするために物影の下に巣やトンネルを作りますが、植樹されている場所に作られたら最悪です。穴を掘られてしまうと植樹の周りに水が溜まらず、大きく育つことができなくなったり枯れてしまいます。
■植物が枯れたり怪我をすることもある
モグラの被害は農作物や植物だけではありません。モグラはエサを探し求めて、公園・ゴルフ場・サッカーグランド・庭等にも穴を掘るため人的被害に遭った方もいます。
人が歩いたり走ったりする場所にモグラが穴を掘った場合は、空洞のせいで足を取られて怪我をした被害報告もありました。さらに、モグラが穴を掘ることで設備環境が悪くなり、危険な状態になったり設備そのものをダメにすることもあります。
そして、モグラの穴は見栄えが悪く庭の外観を損ねるため、飲食店ではお客様への印象を悪くする等の心的被害もあるようです。
まとめ
モグラの被害に遭っている方は自分で駆除できます。いくつかあるモグラの穴から本道を探しあてたら、罠を仕掛けて駆除しましょう。
モグラはエサの近くに巣を作り本道や支道を作りますが、エサを探しに行く時はメイン通りである本道を通ります。つまり、本道に罠を仕掛けることがモグラの駆除をするポイントです。ご紹介したモグラの駆除方法を実践して、モグラのいない庭や畑にしましょう。