蜂にとって春~夏は蜂の巣を作る季節、これまで蜂の巣がなかった場所で蜂の巣を見かけたという方もいるでしょう。
巣が作られる場所は様々で、公園・街路樹・駐車場等に巣を作る種類の蜂もいれば、空き家の中に巣を作る種類の蜂もいます。
持ち家にお住まいの方は自己判断で業者に蜂の巣駆除を依頼することもできますが、公共の場・賃貸物件・空き家等に蜂の巣がある場合は、別の対処方法をとらないといけません。
また、蜂の種類によって巣を作る場所や特徴が違いますが、蜂の巣の見分け方がわかれば"凶暴な種類の巣がある!"と、判断することも可能です。場合によっては自分で蜂の巣駆除ができます。
では早速、蜂の巣の種類や特徴・見分け方をチェックしましょう。
蜂の巣の種類4つ|特徴・見分け方
蜂には様々な種類がいますが日本でよく見かける蜂の種類は、『スズメバチ』『アシナガバチ』『ミツバチ』『ドロバチ』の4種類です。
蜂の巣は蜂の種類によっても形状や色が等が違い、蜂の巣の特徴がわかると"蜂の巣を早急に駆除しないといけないのか?"がわかります。
では、『4種類の蜂の巣の特徴や見分け方』をチェックしていきましょう。
蜂の巣の種類その1|特徴と見分け方 ■①スズメバチ
日本に生息しているスズメバチは、キイロスズメバチやオオスズメバチ等を含むと16種類おり、体格は大きく性格も凶暴です。
蜂の巣の大きさはスズメバチの種類に関係なく、ほとんど同じで大差はありません。また、球体型の蜂の巣が特徴で外側にはビー玉のような模様があり、巣が大きくなるにつれて模様はどんどんハッキリしていきます。
一方、働きバチの数が少ない場合は蜂の巣の形状は球体ではなく、長細い球体(フラスコ)のような形状になるのが特徴です。
■蜂の巣は閉鎖的な場所に作ることが多い
蜂の巣を作る場所も種類に関係なく、屋根裏・物置・戸袋等、直射日光がほとんど当たらない閉鎖的な場所に作ります。
その一方で、稀に植え込みや軒下など開放的な場所に蜂の巣を作るのが特徴です。スズメバチの種類の中でもオオスズメバチは非常に凶暴で、土の中に巣を作ります。
蜂の巣の種類その2|特徴と見分け方 ■②アシナガバチ
日本に生息しているアシナガバチは11種類おり、キアシナガバチ・フタモンアシナガバチ・セグロアシナガバチは多くいるため、アシナガバチを見かけたら3種類のいずれかの可能性が高いです。
見た目はどちらかと言うと小さめで、蜂の種類の中でも穏やかな性格と言えます。そのため、スズメバチのように闇雲に攻撃してくるようなことは、ほとんどありません。
蜂の巣は働きバチによって大きくなっていきますが、途中段階は扇形で、最終段階では茶碗を逆さまにしたような形状になります。
アシナガバチの巣は最大でも15cm程度しか大きくならず、蜂の種類の中でも小さい方と言えるでしょう。蜂の巣の色はグレーや黄土色で、巣穴は覆われていないため幼虫等も丸見え状態です。
■低い場所に蜂の巣を作ることもある
蜂の巣は雨や日光が当たりにくい場所に作ることが多く、軒下・ベランダ・外壁・エアコンの室外機等でよく見かけます。
アシナガバチは低い場所にも蜂の巣を作る種類の蜂で、背丈が低いお子さんは興味本位で触れてしまう場合もあるでしょう。
蜂の巣の種類その3|特徴と見分け方 ■③ミツバチ
ミツバチの種類はいくつかありますが、日本に生息しているのは日本ミツバチと西洋ミツバチの2種類になります。
2種類のミツバチは養蜂として飼育されていることが多く、蜂蜜やサプリメント・蜜蝋や蜂蜜クレヨン等、様々な種類の商品を販売している養蜂農家も少なくありません。
体の特徴は日本ミツバチの方が西洋ミツバチよりも小さく、黒い縞模様が太いため全体的に黒っぽく見えるでしょう。性格はおとなしく、何かをしない限り毒針で刺すことはありません。
一方、西洋ミツバチにも黒い縞模様がありますが、黄色っぽく見えます。性格は日本ミツバチとは正反対で攻撃的です。
蜂の巣の特徴はミツバチの種類に関係なく、平らな板状を何枚か作ります。これは巣板と呼ばれていて、大きくなると大体1m程度のまで成長するのが特徴です。
蜂の巣の色ですが最初は白く、蜜が増えてくるとオレンジになっていきます。
■壁の中に蜂の巣を作ることもある
蜂の巣は閉鎖的な場所に作ることが多く、屋根裏・床下・壁の中・穴が開いている木の幹等に作るのが特徴です。でも、木の枝や植え込み等の開放的な場所に作るのもミツバチもいます。
蜂の巣の種類その4|特徴と見分け方 ■④ドロバチ
ドロバチも様々な種類がいますが日本でよく見られるのはミカドドロバチで、見たことがある方もいらっしゃるかもしれません。
体のサイズはわりと小さく、ベースは黒で少しだけ黄色いカラーが入っています。性格は穏やかで危険を察知しない限り刺してくることはないため、蜂の種類中でも危険性はほとんどないと言えます。
蜂の巣は泥や土で作るため黄土色で、形状はまるで壷のようです。ドロバチは数ある蜂の種類の中でも珍しく、1つの蜂の巣を集団で作ることはせず、単独で蜂の巣を作ります。
蜂の巣内には1匹~2匹しかおらず、巣の大きさは小さめです。
■蜂の巣内に青虫を入れて巣穴を塞ぐ
ドロバチは肉食で幼虫期は青虫等の昆虫を食べます。親のドロバチは秋になると、蜂の巣の中に青虫等の昆虫を入れて産卵をして、最後に泥で蜂の巣の穴を塞ぐのが特徴です。
蜂の巣の中にいる青虫は麻酔で眠っているような状態で、幼虫が孵化すると、蜂の巣の中で青虫を食べて大きくなります。
そして、翌年の春にはさなぎになり、蜂の巣から巣立って行くのが通常の流れです。でも、ドロバチによっては夏に蜂の巣を作り、秋に羽化する場合もあります。
■家具等に蜂の巣を作る場合もある
蜂の巣を作る場所は様々で、軒下・床下・ベランダ・天井裏・竹筒等の場合もあれば、空き家の柱や家具等に蜂の巣を作ることもあるそうです。
また、穴が開いている木の幹や枯れた木の枝にも蜂の巣を作ります。
蜂の巣を見つけたときの対処法5つ
蜂の巣は山や森だけでなく、私達の生活圏の中にもあることから身近な存在と言えるでしょう。とは言え、蜂の巣があると刺される危険性があるため、できれば遭遇したくないはずです。
しかも、蜂の巣は蜂の種類によって様々な場所に作ることから、必ずしも自宅の敷地内に巣を作るとは限りません。
蜂の巣を見つけた場合は、発見した場所に合わせて『適切な対処方法』をとりましょう。
蜂の巣を見つけたときの対処法|その1 ■①持ち家|業者に依頼が正解
持ち家に蜂の巣がある場合、棒などで蜂の巣を突いたり近寄ったりしてはいけません。
蜂の巣を突く行為は種類に関係なく蜂を刺激する行為になります。またどの種類の蜂も蜂の巣に近づく者は敵とみなし、巣を守るために攻撃してくるため危険です。
スズメバチのように凶暴な性格の種類の蜂の場合は群れで一斉に攻撃してくるため、一度にとんでもない数の蜂達に針で刺される可能性があります。
また普段はおとなしい性格の日本ミツバチ・アシハガバチ・ドロミツバチも、蜂の巣を刺激されると攻撃してくるため刺激するのは避けましょう。
自分で蜂の巣駆除したいと思っても、15cm以下の小さい巣までに留めてください。
とはいえ小さい巣でも蜂は種類に関係なく針を持っており、刺される危険性はゼロではありません。自分での駆除を少しでも不安に感じたら、無理をしないで業者に頼みましょう。
危険な作業をともなう蜂の巣の駆除は「何でも屋」的な業社ではなく蜂駆除の専門業社に依頼してください。
何でも屋的な業者の場合、蜂の知識が少なく駆除しきれず料金を支払ったのに再発という失敗になりかねません。
おすすめ蜂駆除業者|ハチ110番
蜂の巣駆除におすすめなのは24時間365日、全国対応のハチ110番です。お客様満足度98%、Web集客型ハチ駆除業者シェアNo.1を獲得しました。
蜂の巣駆除の相場は1万円〜5万円。ハチの種類や巣のある場所・大きさなどで料金が変わります。
業界最安を目指していますが、金額だけで比べるともっと安い金額を提示する業社が見つかるかもしれません。
しかしハチ110番は金額だけでなく、再発予防を見据えたサービス内容に力を入れています。
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作業内容や料金は見積もりで細かく説明。お急ぎの場合、電話で詳しく状況をお伝えいただければ概算料金もお伝え可能です。
蜂の巣を見つけたときの対処法|その2 ■②賃貸|管理会社や大家に連絡
賃貸物件にお住まいの方は蜂の巣があっても自己判断で蜂の巣を駆除はせず、まず管理会社や大家に相談します。そもそも、賃貸物件の持ち主は大家で住民は借りている側の立場です。
蜂の巣駆除や修繕判断等は大家や管理会社が実施を判断します。
とは言え、ベランダや住宅の敷地内に蜂の巣があると気になるはずです。
でも、個人的に蜂の巣を駆除すると怪我やトラブルの原因の元になることもあるため、蜂の巣を見つけたら早急に管理会社や大家に相談しましょう。
蜂の巣を見つけたときの対処法|その3 ■③公共の場所|役所に連絡
スズメバチの種類によっては公園や街路樹等、公共の場所に蜂の巣を作ることがあります。
公共の場所は多くの方が利用することから、蜂の巣がある状態は危険ですが、公園や街路樹等は自分の敷地ではないため、蜂の巣があっても勝手に取ってはいけません。蜂の巣を見つけたら役所に連絡しましょう。
ただし、役所に連絡をしたからと言って、蜂の巣を必ず駆除してくれるとは言い切れません。蜂の種類によっては、人間がちょっかいを出さない限り刺さない蜂や危険度が低い蜂の巣もあります。
そのため、役所が"蜂の巣を駆除しなくても大丈夫"と判断すれば駆除されない場合や、対応が遅れる場合があります。
蜂の巣を見つけたときの対処法|その4 ■④店舗や駐車場|所有者や管理会社に連絡
店舗や駐車場・商業施設等といった建物で蜂の巣を見つけた場合も、自分の敷地ではないため勝手に蜂の巣を取ってはいけません。所有者や管理人・管理会社に連絡しましょう。
特に、駐車場は店舗や商業施設と違い無人の場合があります。とは言っても、自動精算をする駐車場は定期的に駐車場代を回収しに来るため、所有者や管理会社が蜂の巣を発見する場合もあるでしょう。
でも、駐車場が広いケースや蜂の巣が小さければ、発見されないこともあります。他にも、蜂の種類によって閉鎖的な場所に蜂の巣を作ることもあるため、木の枝や植え込み等にある場合は気付かないこともあるようです。
蜂の巣を見つけたときの対処法|その5 ■⑤空き家|所有者もしくは役所に連絡
近所に無人の空き家があり蜂の巣で困っていても、自分の敷地ではないため勝手に取らず所有者に連絡をして駆除してもらう事になります。
空き家の所有者がわからない場合は、役所に連絡をして対処してもらいましょう。
蜂の巣は放置しても大丈夫?
蜂の巣の駆除は蜂の種類等にもよるため、"絶対に駆除するべき!"とは断言できません。スズメバチは凶暴な性格で人間を刺す可能性がとても高く、蜂の巣を見つけたら早急に駆除すべきです。
スズメバチの巣は大きくなればなるほど、蜂の数が増えるため刺される危険性が高まります。
アシナガバチは穏やかな性格ですが、スズメバチの種類の蜂(ヒスズメバチ)を寄せる原因になるため、蜂の巣を見つけたら駆除しましょう。
アシナガバチの巣を駆除しないでいると、ヒスズメバチの巣も作られてしまい、最終的には2種類の蜂の巣がある状態を生むハメになります。
■ミツバチの蜂の巣は放置しても良い
ミツバチは春~夏になると引越しをするため、相当な数のミツバチが木等にたかっています。この状態は『分蜂』と呼ばれ、新しい蜂の巣が見つかるまでの間の一時的な現象です。
おおよそ数日~1週間程度で分蜂はなくなります。放置していれば勝手にいなくなるため、しばらく様子を見ましょう。
ドロバチは穏やかな性格で人間を襲うことは滅多にありません。しかも、蜂の巣は小さく巣中には1匹~2匹しかいないことから、危険性はかなり低いと言えます。
そのため、必ずしも巣の駆除をしなければならないという訳でもなさそうです。
蜂の巣の駆除方法5つ
結論から言うと、蜂の巣の駆除は自分でもできますが大変な作業で危険も伴います。また、毒針に刺された場合のことを考えて事前準備や装備をしたり、駆除を行う時間帯にも注意しないといけません。
コストを抑えて安く済ませたい方は、ご紹介する『蜂の巣の駆除方法5つ』を実践しましょう。
蜂の巣の駆除方法|その1 ■①殺虫剤を使う
蜂の巣駆除を自分で行う場合は、蜂の巣が駆除できる殺虫スプレーを使います。蜂の巣駆除できる殺虫スプレーは、『ピレスロイド系』の殺虫成分が配合されている商品がほとんです。ピレスロイド系は即効性があり蜂の機能に作用し動きを鈍くするのが特徴で、毒針を出にくくしたり飛べない状態にします。
蜂は巣を襲撃されると仲間の蜂に、「敵に襲われている!」とフェロモンを出して知らせます。すると、他の蜂達は蜂の巣を守ろうと一斉に襲ってくるため、即効性のある殺虫スプレーでできるだけ早く殺さないといけません。
また、商品にもよりますが2m~10m離れている場所から蜂の巣にスプレーできるため、駆除作業中に刺されるリスクを軽減できるのもメリットです。
■蜂の巣駆除をする時間は夜で無臭で行う
蜂の種類に関係なく蜂は昼間活動し、日が暮れると蜂の巣に戻ってきます。昼間に蜂の巣駆除を行うと、蜂は活発に動いているため刺される可能性が高いです。少しでも蜂に刺されるリスクを軽減するために、夜に蜂の巣の駆除作業を行いましょう。
また蜂はあらゆる匂い(香水や汗等)に反応するため、匂いがない状態で蜂の巣駆除を行うのもポイントです。
■ベストなのは白い防護服
蜂の巣駆除を行う際の服装は、蜂の種類に関係なく『白い防護服』を着用することをおすすめします。防護服は毒針から身を守るために頑丈な素材で作られており、凶暴な種類の蜂に刺されても貫通することがありません。
また、防護服の種類によっては迷彩柄や青い色がありますが、蜂から身を守るなら必ず白い防護服を着用しましょう。蜂は黒色や原色(赤や青等)を見ると敵と認識して攻撃してくるため、白い色で統一するのが最も安全と言われています。
蜂の巣駆除用に使える防護服は、役所で無料で貸し出している場合もあります。防護服を持っていない方は役所に連絡して聞いてみましょう。
■蜂の巣駆をする時に必要な道具
蜂の巣駆除を行う際は即効性のある蜂の巣駆除スプレーや白い防護服以外に、必要な道具がいくつかあり、蜂を刺激しないために道具は全て白で揃えて下さい(その他の道具以外)。また、白い防護服が用意できない場合は、白いレインコートを代用します。白いレインコートがなければ透明でも構いません。
【白い防護服がある場合】
・防蜂ネット
・革製の手袋か厚手の軍手を2枚
・長靴
・長めの紐
【白や透明のレインコートの場合】
・作業着か厚手の洋服
・ツバ付きキャップ
・ヘルメット
・タオル
・革製の手袋か厚手の軍手を2枚
・マスク
・ゴーグル
・長靴
・長めの紐
【その他に必要な道具】
・蜂の巣駆除に使える殺虫剤
・長い棒
・ゴミ袋
・懐中電灯
・赤いセロハン
・セロテープ
■防護服や透明のレインコートの着用ポイント
防護服やレインコートを着用する時は、『肌を露出させない』『顔や頭を守る』『隙間を作らない』ようにすることが毒針から身を守るためのポイントです。その他にも、細かい着用ポイントがあります。
【防護服の場合】
防蜂ネットは顔や首を蜂から守るために使い、手は革製の手袋で覆うのが良いですが、なければ厚手の軍手を2枚重ねます。足は長靴を履いて守り、防護服のズボンの裾は長靴に被せて紐で縛りましょう。
【レインコートの場合】
レインコートの下が作業着がおすすめですが、用意できない場合は厚手の洋服を選び、長袖長ズボンを着用してからレインコートを上から羽織ります。
顔や首はタオルで隠して目や口はゴーグルとマスクで覆い、頭はツバ付きキャップを被ってから、さらにヘルメットで防御しましょう。あとは、革製の手袋や厚手の軍手を2枚重ね、足は長靴を履き、防護服のズボンの裾は長靴に被せて紐で縛れば完璧です。
■殺虫スプレーで蜂の巣駆除を行う手順
○蜂の巣駆除をする前に、日中に蜂の巣がある場所をしっかり確認しておきましょう。夜は暗く作業がしにくいため懐中電灯を使いますが、蜂を刺激しないために赤いセロハンを使います。懐中電灯のライトに赤いセロハンをセロハンテープで固定します。
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○夜になったら蜂の巣駆除を開始しますが、赤いセロハンを貼った懐中電灯で蜂の巣を照らしながら作業を行いましょう。
○蜂の巣駆除ができる殺虫スプレーは何本も使うため、周りに置いておきます。そして、蜂の巣から2m~3m離れた場所から巣の表面に向って連続噴射しましょう。殺虫スプレーを吹きかけると蜂が出てきますが、怖がらずにそのまま噴射して下さい。(ここで止めてしまうとより危険です)1本目の殺虫スプレーがなくなったらすぐに2本目を使います。
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○巣の外側に殺虫スプレーを噴射し続けていれば、ほとんどの場合蜂の巣の中にいる蜂は弱っている状態です。今度は蜂の巣の穴に向って、先程と同じように連続噴射して下さい。蜂の巣の周りに蜂が飛んでいたら殺虫スプレーで駆除します。
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○蜂がいなくなったり死んでいることを確認し、高い場所に蜂の巣がある場合は長い棒で叩き落としましょう。回収した蜂の巣はゴミ袋に入れます。死んだ蜂が蜂の巣内や周りにいますが、触れると針だけが動く場合もあり危険です。決して素手で触れないようにして下さい。
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○蜂の巣を殺虫スプレーで駆除しても、しばらくすると逃げた蜂が戻って来る場合があります。このような蜂のことを戻り蜂と言い、蜂の巣駆除をした後は1週間程度様子を見ましょう。戻り蜂が多く見られるのは、蜂の巣駆除した翌日の日中です。
戻り蜂が飛んでいたら再び防護服やレインコートを着て、蜂の巣駆除ができる殺虫スプレーや蜂に効く殺虫スプレーで駆除します。
■蜂の巣駆除は業者に依頼するのが良い
殺虫剤で蜂の巣を自分で駆除する方法を説明しましたが、蜂の種類や蜂の巣の大きさによっては危険性が高いため、安全面から考えればやはり業者に依頼するのが一番でしょう。
蜂の巣の駆除方法|その2 ■②水を使う
蜂の巣を自分で駆除する場合は、放水攻撃をする方法もあります。3m程度の長さがあるホースを用意しましょう。
蜂の巣から1.5m~3m離れた場所で一気に放水すると、水の勢いや水分で巣は破壊できます。放水攻撃は水圧や水分で蜂の巣駆除をする方法で、水圧が弱い場合は失敗することもあるでしょう。
失敗すると最悪なのが、凶暴な種類で有名なスズメバチの巣です。
放水攻撃に失敗すれば、状況は悪化し刺される危険性が高くなるためおすすめしません。身の安全を考えるなら放水で蜂の巣駆除を失敗するよりも、業者に依頼して駆除してもらった方が安全です。
蜂の巣の駆除方法|その3 ■③燃やす
蜂の巣を燃やして駆除する荒手な方法もあります。用意する物はスプレータイプのオイル缶とチャッカマンです。
蜂の巣から数m離れた場所から蜂の巣に向って、オイル缶をスプレーしながらチャッカマンで点火します。すると、蜂の巣に向って勢い良く炎が届き巣は丸焼き状態です。
炎の勢いにもよりますが、大体20秒もすれば蜂の巣は真っ黒になり焼死します。
ただし、蜂の巣が燃えやすい場所にある場合は、周りに引火して火事になる危険性が高いためおすすめできません。火事のリスクを伴うなら、業者に依頼した方が良いです。
蜂の巣の駆除方法|その4 ■④爆竹を使う
蜂の巣を燃やす方法もインパクトがありますが、蜂の巣の中に爆竹を入れて駆除する方法もあります。爆竹を蜂の巣の中に入れれば、巣内にいる蜂は死ぬでしょう。
爆竹で蜂の巣を駆除することはできても、怪我や火傷を負う危険性があるためおすすめできません。蜂の巣を爆竹で駆除して危険な目に遭うよりも、業者に依頼して駆除してもらいましょう。
蜂の巣の駆除方法|その5 ■⑤専門業者に依頼する
自分でできる蜂の巣の駆除方法をいくつかご紹介しましたが、蜂の種類によっては素人が蜂の巣駆除をするのは危険を伴います。
様々なリスクや危険性を考えると、蜂の巣駆除は業者に依頼するの一番良いです。
蜂に巣を作らせない予防方法8つ
蜂の巣を駆除したら、"2度と巣を作らせたくない!"と思いませんか? でも、対策をしないと再び蜂がやって来て、蜂の巣を作る可能性があります。
と言うのも、蜂の多くは種類に関係なく蜂の巣を作った場所を覚えており、1度でも巣を作った場所は安全な場所と認識するからです。
また、蜂の種類の中でもアシナガバチは記憶力がズバ抜けて良く、他の種類の蜂よりも何度も同じ場所に蜂の巣を作る傾向にあります。
では、蜂の巣を作らせない予防方法を8つ見ていきましょう。
蜂の巣の予防方法|その1 ■①庭の木や雑草を刈り込む
蜂の巣を作らせないためには、見通しを良くするのがポイントです。蜂の種類によっては雨にできるだけ濡れないように、庭の木に蜂の巣を作ることもあります。
でも、庭の木を刈り込むと雨をしのぐ空間がなくなるため、蜂の巣を作りません。
また、雑草も刈り込んで見通しを良くしましょう。特に、4月~6月は蜂の巣を作る時期にあたるため、この時期は庭の木や雑草をしっかり刈り込みます。
蜂の巣の予防方法|その2 ■②垣根の掃除をする
垣根にゴミが溜まっていると蜂の巣を作られる可能性があります。垣根の根元部分や垣根の隙間にゴミがある場合は撤去して、キレイに掃除をしましょう。
蜂の巣の予防方法|その3 ■③屋根や壁の隙間をふさぐ
屋根や壁に隙間があると、蜂が家の中に侵入する原因になります。蜂の種類によっては屋根裏や壁の隙間に蜂の巣を作り、家の中で蜂が発生する可能性が高いです。
家の中に蜂の巣を作られると刺される危険性も高くなるため、パテや金網等で隙間を塞ぎましょう。
蜂の巣の予防方法|その4 ■④排気口を小さい目の金網でふさぐ
排気口も蜂の侵入経路になり隙間と同様に、蜂の種類によっては家の中に蜂の巣を作られてしまいます。排気口は蜂を通さない細かい網目の金網で塞ぎましょう。
蜂の巣の予防方法|その5 ■⑤雨戸や戸袋を掃除する
網戸に蜂の巣を作る種類もいれば、スズメバチ等の蜂の種類は戸袋に巣を作ります。蜂の巣を作らせないためにも、雨戸や戸袋が汚れている場合は掃除をしましょう。
ですが、雨戸や戸袋は大掃除の時以外、掃除をしたことがない方も多いのではないでしょうか? 人によっては1度も掃除をしたことがないかもしれません。
でも、スズメバチ等の種類の蜂が巣を作る可能性があるため、日頃から掃除をして予防することをおすすめします。
蜂の巣の予防方法|その6 ■⑥エアコンの室外機のそばに物を置かない
アシナガバチ等の種類の蜂は、エアコンの室外機に蜂の巣を作ることがあります。蜂の種類にもよりますが、エアコンの室外機のそばに物が置いてあると物陰ができ、物の隙間に巣を作る蜂の種類にとっては最適な場所です。
蜂の巣を作らせないためには見通しを良くすることが重要ですが、エアコンの室外機はどうすることもできません。
でも、エアコンの室外機のそばに物がなくなるだけで蜂の巣対策ができます。居住環境にもよりますが不要な物を置くスペースがなくて、エアコンの室外機の上や周りに置いている人はいませんか?
蜂の巣を作らせないために早急にどかしましょう。
蜂の巣の予防方法|その7 ■⑦物置や倉庫を点検する
閉鎖的な場所に巣を作る種類の蜂は、物置や倉庫・ガレージ等を好みます。特に、あまり使わない物置や倉庫・ガレージは蜂の巣を作られてしまいがちです。
蜂の巣を作らせないために定期的に点検をしたり、扉やシャッターを開けて空気を入れ替えます。また、蜂を寄せ付けないアイテムを使って蜂の巣対策をするのもおすすめです。
蜂の巣の予防方法|その8 ■⑧使わないダンボールや板は捨てる
ベランダや庭等に使わないダンボールや板を置いていませんか? もしあれば、できるだけ早く捨てましょう。
ダンボールや板の隙間に蜂の巣を作る種類の蜂もいて、放置していると知らない間に蜂の巣を作られてしまいます。
蜂に刺された場合の応急処置方法
蜂に刺されると"針が刺さっている状態になる"と思っている方もいますが、全種類の蜂が当てはまるわけではありません。針が皮膚に残る種類の蜂はミツバチだけです。
ミツバチの針は『釣り針』のよう返しがあり、毒が入っている袋と一緒に皮膚に残ります。
また、針を抜こうとしてもなかなか抜けず、無理に抜こうとすると毒を体内に入れてしまうことになり危険です。針を抜く時は『ピンセットで針の根元を掴んで』引き抜きます。
その後は、水で毒を洗い流すかポイズンリムーバーで毒を吸い取りながら水で流しましょう。ミツバチ以外の種類の蜂に刺された場合は、水で洗い流すところから応急処置を始めます。
■塗り薬や患部を冷して処置をする
虫刺されの塗り薬(抗ヒスタミン剤配合)があれば、刺された場所に綿棒等で塗りましょう。早い段階で塗れば腫れや痒みを緩和することができます。
次に、刺された場所を冷して毒の吸収を遅らせましょう。
応急処置はあくまでも簡易的な処置です。蜂に刺されてから10分~15分程度で全身が痒くなったり、吐き気等の症状がある場合はすぐに病院へ行くことです。
放置しているとアナフィラキシーショックによる死亡や、毒性が強い種類の蜂に刺されると死亡することもあります。
まとめ
蜂の種類によって蜂の巣を作る場所や形状が違っていたり、蜂の巣をすぐに駆除しなくても良い種類の蜂もいます。一方、凶暴な種類のスズメバチは、蜂の巣を見つけら早急に駆除しないといけません。
自分で蜂の巣駆除をすることもできますが、スズメバチはとても危険な種類のため業者に依頼することをおすすめします。
また、賃貸物件に住んでいる方は管理会社や大家に連絡をする等、蜂の巣を発見した場所に合わせて対処しましょう。