見かけたらとにかく刺される恐怖からギョッとしてしまい、慌てて逃げ出してしまいたくなる蜂。黄色と黒の見た目から、明らかにやばい雰囲気が漂っていますよね。
でもその蜂、本当にそんなに危険ですか? むしろ、怖がってパニックになってしまうことの方が危険かもしれません。
日本でよく見かける蜂には、4つの種類があります。今回は、これら4種類の蜂の特徴と危険度について徹底的にまとめていきます。
蜂の巣でわかる見分け方
まずは蜂の巣から蜂の種類を見分けてみましょう。
■1.ミツバチ
① 巣の形・大きさ
ミツバチの巣の大きさは最大で1mと大きいことが多く、外壁がなく平べったい板状に並んだハニカム型の巣の層をつくります。
巣板の数はミツバチの種類によって異なり、コミツバチは1枚、ニホンミツバチやセイヨウミツバチは10枚以上の巣板を形成することもあります。
巣の色は最初こそ白色をしていますが、蜜が集まるにつれてオレンジ色へと変化していきます。
② 巣をつくる場所
ミツバチの巣は、狭い場所に作られることが多いです。
たとえば、木の溝や岩の間、民家の天井裏、壁の隙間などの密閉された空間に、外壁のない板状に並んだ巣穴をつくります。
■2.クマバチ
① 巣の形・大きさ
クマバチの巣は一般的に想像するようなハニカム型の蜂の巣とは異なり、木に穴をあけてそこを巣にして幼虫を守ったり、餌を運んだりして暮らします。
クマバチは社会性がなく単独で過ごしますので、巣の大きさも大きくありません。
また、ひとつの巣の穴を何世代にも渡って使い続けることも多く、たくさん穴をあけられてしまうといった被害もほとんどありません。
② 巣をつくる場所
クマバチの巣は、前述の通り木に穴をあけてつくられます。
ただし、古い家屋の場合、クマバチに穴をあけられて巣をつくられてしまうこともあります。
■3.アシナガバチ
① 巣の形・大きさ
アシナガバチの巣は、六角形の巣穴が剥き出しになっているのが特徴で、グレー系の色をしています。
形はシャワーヘッドのようなかたちで、大きさは小さめで〜15cm程度です。
② 巣をつくる場所
アシナガバチは都市部にも巣をつくることが多く、街路樹や植え込み、民家のベランダや庭の木、さらにはエアコンの室外機など、どこにでも巣をつくります。
子どもでも手が届くような低い場所に巣をつくることも多く、子どもの好奇心による危険な事故も少なくありません。
また、アシナガバチは一度巣を撤去しても戻り蜂がいればまた同じ場所に巣をつくる習性がありますので、撤去したあとも注意が必要です。
■ 4.スズメバチ
① 巣の大きさ・形
スズメバチの巣は、その種類によって異なりますが、水を弾く外壁で全体、もしくは一部を覆った巣をつくります。
コガタスズメバチやキイロスズメバチの巣は、完成する前はフラスコを逆さにしたような形で、完成するとテレビなどでよく見る巨大なボール状、球体状となっていきます。
一方でヒメスズメバチの巣は下半分が剥き出しになっていたり、オオスズメバチの巣は底が抜けていたりと、外壁で一部を覆った巣をつくります。
② 巣をつくる場所
オオスズメバチは山林内の土の中や木の根元、朽木の中などに巣をつくります。ひと目で巣があると明確にわからない場合が多く、山林を歩く際には注意が必要です。
キイロスズメバチやヒメスズメバチは閉鎖的な空間に巣をつくることが多く、民家の屋根裏や床下などにつくることもあります。
コガタスズメバチは開放的な巣をつくることが多く、民家では雨風を凌ぐことができる幹下などに巣をつくることがあります。
蜂の種類4つの特徴と危険度まとめ
日本国内でよく見かける蜂は、ミツバチ、クマバチ、アシナガバチ、スズメバチ。どれも聞いたことのある名前ですよね。
それぞれの蜂の特徴とその危険度についてみていきましょう。
■1.ミツバチ
日本には、「ニホンミツバチ」と「セイヨウミツバチ」が生息しています。それぞれ特徴をみてみましょう。
① ニホンミツバチ
ニホンミツバチは、胴体のシマシマ模様がくっきりしていて、体全体がやや黒っぽいのが特徴です。
セイヨウミツバチと比べてひと回り小さいサイズで、働き蜂の体長は10〜13mm程度です。
② セイヨウミツバチ
セイヨウミツバチは、胴体のシマシマ模様の黒い線がお尻にいくほど幅広になっていて、体全体が黄色っぽいのが特徴。
体長は働き蜂で12〜14mmとニホンミツバチと比べてやや大きく、やや攻撃的です。
・ 危険度
ミツバチはほかの蜂と比較しておとなしい性格です。
そのため、めったに襲われることはありません。ただし、ミツバチの巣には何万匹もの蜂が生息している可能性があり、誤って刺激してしまうと大きな被害に発展することもあります。
ミツバチの毒性はとても強く、刺されると毒針はミツバチ本体から抜けて皮膚に刺さったままになります。
この毒針から強い匂いの毒液を出すことでほかのミツバチを誘いますので、大群に襲われる危険性があるのです。
■ 2.クマバチ
「クマンバチ」とも呼ばれるクマバチは、日本に全国的に生息している蜂。実はミツバチ科の蜂で、体長は30mm程度と大きく、細かな毛が全身に生えています。
色は、頭部と腹部が黒で、翅は褐色。触ると毛でモコモコしています。
・ 危険度
クマバチは温厚な性格ですので、こちらからちょっかいをかけないかぎり襲ってくることはないでしょう。また、クマバチの毒性は弱く、人を死に至らしめることはありません。
ただし、針が太いため、刺されると強烈な痛みがありますので注意が必要です。
■ 3.アシナガバチ
アシナガバチはさらに細かく1000種類以上に分けることができます。
日本では11種類のアシナガバチが生息していますが、その中でもよく目にする3種類について特徴をみていきましょう。
① セグロアシナガバチ
セグロアシナガバチは、その名のとおり背の部分が黒く、体長は20〜26mmと日本のアシナガバチの中では最大級の大きさです。
アシナガバチの中では攻撃性がやや強く、市街地でもよくみられます。
② フタモンアシナガバチ
「フタモンアシナガバチ」は知名度は低いものの、日本ではよくみられる種類のアシナガバチです。お腹部分に2つの黄色い斑があるのが特徴で、全国的に生息しています。
体長は14〜18mmと、やや小さいサイズのアシナガバチです。
③ キアシナガバチ
キアシナガバチもセグロアシナガバチと同じく、日本のアシナガバチの中では最大級の大きさ。体長は20〜26mmです。
全体的に黄色部分が多く、攻撃性の高さと刺されたときの痛みはアシナガバチの中で1番とされています。
④ コアシナガバチ
キアシナガバチに次いでアシナガバチの中で攻撃性が高いのが、「コアシナガバチ」。体長は11〜15mmと小ぶりで、顔が黄色っぽく、背中に黄色の線が入っています。
飛んでいる姿は黒っぽく見え、黄色と黒の縞模様が見えにくくなっているため、蜂と気がつかず誤って近寄ってしまうこともあります。
・ 危険度
アシナガバチは自ら攻撃をしてくることはない比較的おとなしい蜂ではありますが、巣に近寄ったり、刺激したりすると攻撃をしてきます。
また、刺されたときの痛みも激しく、その痛みはスズメバチを上回ることも。スズメバチと同様にアナフィラキシーショックを引き起こすこともあり、大変危険です。
スズメバチとのわかりやすい見分け方は、飛び方。直線的に素早く飛ぶスズメバチに対し、アシナガバチは後ろ足をだらりと垂らし、フラフラしながら飛びます。
■4.スズメバチ
アシナガバチと同様、スズメバチもさらに細かく種類分けすることができます。
スズメバチは日本に17種いると言われていますが、その中でもよく見るスズメバチの特徴を種類ごとにみていきましょう。
① オオスズメバチ
オオスズメバチは、世界にいる蜂の中で最も大きな危険な蜂。「世界恐慌の野生動物」と言われ、攻撃性も非常に高く恐れられています。
体長は、働き蜂で40mm程度、女王蜂は45mm程度と大人の親指ほどあります。体色はオレンジ色と黒色で、ブーンという羽音と、カチカチという顎音を鳴らします。
② キイロスズメバチ
キイロスズメバチは、スズメバチの被害の中で最も被害が多い種類です。
働き蜂の体長は17〜24mmとスズメバチの中では小さいサイズですが、非常に攻撃的で危険度はかなり高め。体色は黄色が強く発色しており、都心でもよく見られます。
③ クロスズメバチ
クロスズメバチは、体全体が黒いスズメバチ。働き蜂の体長は10〜18mmとスズメバチの中ではかなり小さめで、体色は黒の胴体に白のラインがはいっています。
攻撃性、毒性ともにそれほど強くなく、刺されてもほとんど症状が出ず、何ともないといった人もいるほどです。
④ ヒメスズメバチ
ヒメスズメバチは、オオスズメバチに次いで大きい種類のスズメバチです。体長は女王蜂、働き蜂いずれも22〜37mmで、オレンジ色と黒色の体色、お尻の部分が黒いのが特徴です。
警戒心が強く、巣に近づくと威嚇してきますが、見た目のわりに攻撃性は低く、毒性も弱いです。
⑤ コガタスズメバチ
「コガタ」とは言うものの、働き蜂は22〜28mmと比較的大型のスズメバチです。見た目がオオスズメバチとよく似ていますが、攻撃性は低く、巣に近づいても攻撃してこないことがほとんどです。
間の住居近くに営巣することが多く、住宅街で1番駆除依頼が多いのがコガタスズメバチです。
・ 危険度
スズメバチの危険度は言うに及ばないほどよく知られており、殺人蜂として恐れられています。
攻撃性もほかの蜂と比較して非常に高く、巣があるのに不用意に近づいてしまったことで大群に集中攻撃されることもしばしば。
中でもオオスズメバチとキイロスズメバチの被害が多く発生しています。強力な毒性を持つ種類も多く、アナフィラキシーショックによる死亡例が多く報告されています。
蜂の種類に関わらず巣を作られたら業者に依頼
たしかに蜂の種類によっては刺激しなければ危険ではないこともあります。
しかし敷地内に巣を作られたのなら話は別。対策しなければ蜂の巣はどんどん大きくなり、蜂の数も多くなってしまうでしょう。
20cm前後までの巣であれば、市販の専用駆除剤を使って自分で駆除することも可能。
しかし25cmを超えるような大きな蜂の巣は、種類に関わらず自分での駆除は危険です。
「駆除スプレーを巣にかけた瞬間、大量の蜂が出てきて襲われた」という最悪の結果にならないためにも、蜂の巣の駆除は業者に依頼するのが最も安全です。
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蜂に刺されないための予防策
次に、蜂に刺されないための予防策について知っておきましょう。
■1.服装に注意する
蜂に刺されないようにするためにわたしたちがまずできることは、服装に注意することです。
① 肌の露出を避ける
蜂に刺されるのを予防するためには、まず肌の露出を控えることが効果的です。
長そで、長ズボン、帽子を着用し、さらに襲われても蜂の針が貫通しにくいような厚めの生地を選んでおくと安心です。
② 黒色を身につけない
・なぜ蜂は黒色を狙うのか
蜂は黒色を攻撃する習性があります。なぜ蜂が黒色を狙うのか理由は未だ解明されていませんが、天敵である熊の色に近いからではないかと言われています。
・熊は蜂の天敵!?
熊は蜂の巣を狙います。何のために狙うのかと言うと、蜂蜜や蜂の幼虫を食べるため。蜂蜜は熊の大好物で、蜂の幼虫は、熊にとって貴重なタンパク源。
そのため、熊は蜂の巣を襲うのです。ちなみに、熊は蜂の巣を襲うと蜂に刺されることになりますが、皮膚が分厚いためほとんど無害と言われています。
・髪の毛に注意!
黒色を避け、白色や淡い色の衣類を身につけてひと安心…と言いたいところですが、意外と盲点なのが「髪の毛」。わたしたち日本人は髪の毛が黒いため、特に注意が必要なのです。
蜂の巣に近づく心配があるときは、白色の帽子をかぶるか、白色のタオルを頭に巻くようにしましょう。
③ 原色にも注意が必要
蜂は世界が白黒に見えていると言われています。つまり、色が濃くなれば濃くなるほど、攻撃対象の「黒」として判断されてしまう恐れがあるのです。
そのため、原色などの濃い色も身につけない方が安心でしょう。
■ 2.匂いに注意する
蜂に襲われないためには身につける衣類の色に注意することに触れましたが、色以外にも注意すべきことがあります。それは、「匂い」です。
香水やヘアスプレーなどの強い匂いは、巣との距離がそれほど近くなくても、蜂が何者かが巣に近づいていると錯覚を起こしてしまいます。柔軟剤や化粧品、シャンプーの匂いにも気をつけましょう。
■3.光るものを身につけない
蜂は光に向かって飛んでくる習性があります。特に夜間に懐中電灯などを用いて光を当ててしまうと、蜂の巣からどんどん蜂が出て集まってしまいますので大変危険。
誤って光を当ててしまい、蜂が飛んできてしまった場合は、懐中電灯の光をつけたまま地面にそっと置いてその場を離れましょう。
また、明るい時間帯であっても光には注意が必要です。蛍光色の衣類や、アクセサリーなどの光を反射するものに蜂は反応しますので、身につけないように気をつけましょう。
■4.大きな声は出さない
大きな声や物音、振動は、蜂を刺激します。蜂が近寄ってくると恐怖でつい大声を出してしまいたくなりますが、これは逆効果。
声を出さず、静かに姿勢を低くし、ゆっくりと後ずさりしてその場から立ち去りましょう。
■5.急な動きをしない
蜂が近寄ってきたからといって、手で払いのけようとしたり、追い払おうとして持っているものを振り回したりするのは危険ですからやめましょう。
蜂は、急な動きに敏感に反応します。万が一蜂が近づいてきても慌てないことがとても大切です。
■6.蜂の巣に近づかない
蜂が襲ってくるのは、そもそも巣の「防衛反応」。巣にさえ近寄らなければ、襲われる心配もほとんどありません。
ハイキングやキャンプなどで野外を歩くときは、周囲に蜂の巣がないか十分に確認しながら歩きましょう。
基本的には蜂の巣から50m以上離れておくが理想です。オオスズメバチの巣は地中や木の根元、朽木の中などにありますので、気がつかずに近づいてしまうこともありますので特に注意が必要です。
■7.盲点!?洗濯物にも注意して!
蜂に注意する上で盲点なのが、洗濯物に紛れこんだ蜂。
特に都心でみられるアシナガバチは、街路樹や植え込み、民家のベランダや庭の木、さらにはエアコンの室外機など、どこにでも巣をつくりますので、わたしたちの生活によく出現します。
夏から初秋にかけては生まれたアシナガバチが巣立って飛び回っています。そのため、洗濯物にアシナガバチが紛れこみ、気がつかずに一緒に取りこんでしまい、刺されてしまうケースもあります。
洗濯物を取り込む際は、蜂がついていないかしっかり確認してから取り込むようにしましょう。
■8.殺虫スプレーを携帯する
殺虫スプレーは、いざというときに役立つアイテムです。蜂の巣に近づく心配があるときは、持参するようにしておくと安心。蜂は殺虫剤に弱い種類が多いです。
蜂とは戦わない姿勢を貫くのが一番ですが、殺虫スプレーを携帯しておくことでやむをえず蜂に応戦しなければならないような状況になったときに撃退することができ、安心です。
蜂別、見つけた時の対処法
最後に、蜂を見つけてしまったときの対処法を蜂別にまとめていきます。
蜂は種類によってそれぞれ性質が異なります。正しい方法で対処することが大切です。
■1.ミツバチ
ミツバチは温厚な性格です。刺激をしなければ滅多に刺すこともなく、比較的安全な種類の蜂です。ミツバチを見つけたらむやみにちょっかいを出さず、静かに見守るようにしましょう。
ちなみに、ミツバチは大群で幹下や街路樹にぶらさがっていることがあります。これは、年に一度の新しい営巣場所をさがすための大切な行動。
この時期の蜂は刺すことはありませんし、数日間放っておけばどこかに行ってしまいますので、むやみに駆除をせず静かに見守ってあげると良いでしょう。
・ 刺されてしまったら…
ミツバチは温厚な性格ではありますが、実は刺されるとスズメバチに匹敵するほどの殺傷能力をもつ危険な蜂。毒性が強いため、正しい処置が必要です。
① 症状
ミツバチに刺されると、強い痛みのあとに患部が赤く腫れあがります。刺されたあとの症状の中でも最も危険なのが、2回以上蜂に刺されると引き起こされる危険のある「アナフィラキシーショック」。
口内の異物感やしびれ、手足のしびれ、悪寒、呼吸困難、息切れや動悸などの自覚症状や、皮膚の腫れ、じんましん、意識がなくなるなどの他覚症状が現れたら、生命を脅かす危険な症状ですので、刺されてから30分以内に病院へ急ぎましょう。
② 対処法
ミツバチに刺されたら、まず姿勢を低くし、速やかにその場から立ち去ります。皮膚に刺さったミツバチの針は警報フェロモンを放ちますので、ピンセットなどを使い、針を速やかに取り除きます。
針を取り除いたら傷口を洗い流し、傷口の周囲をつまんで血液と一緒に毒を排出します。
傷口を洗い終えたら毒を吸い出すための吸引機を用いて毒を吸い出し、市販の虫刺され用の薬(症状を緩和する抗ヒスタミン系成分を含んだステロイド系の軟膏)を塗ります。
患部を冷やし、皮膚科、もしくはアレルギー科の病院へ速やかに受診しましょう。
■2.クマバチ
クマバチもおとなしい性格ですので、滅多に人を襲うことはありません。
羽音も体も大きいため、遭遇すると慌ててしまいがちですが、むやみに追い払おうとしたりせず、落ち着いて行動すれば問題ありません。
春の季節は、オスはメスをさがして近づいてくるものになんでも近づいてメスかどうか確認する習性があります。もちろん、わたしたち人間も追いかけてくることがあります。
しかし、オスには針がありませんので刺される心配はありません。
・ 刺されてしまったら…
クマバチは毒性が弱く、刺されてしまったからといって死に至ることはありません。だからと言って安心はせず、必ず病院へ受診するようにしましょう。
① 症状
クマバチに刺されると、毒性は弱いため大きな心配はありませんが、痛みに関してはかなり強く、患部は数日間腫れてしまいます。
② 対処法
クマバチに刺されたら皮膚に針が刺さっていればピンセットなどを用いて針を抜きます。ピンセットがない場合は振り払うようにして。
指で針を掴もうとするのはさらに奥に押し込んでしまう場合があるため、逆効果です。針を取り除いたら患部を洗い流し、傷口の周囲をつまんで血液と一緒に毒を排出します。
傷口を洗い終えたら市販の虫刺され用の薬(症状を緩和する抗ヒスタミン系成分を含んだステロイド系の軟膏)を塗り、患部を冷やし、念のため皮膚科、もしくはアレルギー科の病院へ受診しましょう。
■3.アシナガバチ
アシナガバチもこちらから刺激を与えない限り刺されることの少ない基本的には大人しい蜂です。
鮮烈な色彩の見た目と大きな羽音から遭遇すると慌ててしまいがちですが、派手に怖がったりせず、ゆっくりと立ち去るか、どこかへ飛んで行くのを静かに待ちましょう。
・ 刺されてしまったら…
アシナガバチはスズメバチに次いで毒性が強く、最悪の場合死に至ることもある危険な蜂。刺されてしまった場合は、正しい処置を行う必要があります。
① 症状
アシナガバチに刺されると、強い痛みのあと患部がパンパンに腫れあがります。刺されたあとの症状の中でも最も危険なのが、2回以上蜂に刺されると引き起こされる危険のある「アナフィラキシーショック」。
口内の異物感やしびれ、手足のしびれ、悪寒、呼吸困難、息切れや動悸などの自覚症状や、皮膚の腫れ、じんましん、意識がなくなるなどの他覚症状が現れたら、生命を脅かす危険な症状ですので、刺されてから30分以内に病院へ急ぎましょう。
② 対処法
アシナガバチに刺されたら、まず姿勢を低くしてゆっくりとその場から立ち去り、安全を確保して。皮膚に針が刺さっていればピンセットなどを用いて針を抜きます。
針を取り除いたら患部を洗い流し、傷口の周囲をつまんで血液と一緒に毒を排出します。
傷口を洗い終えたら、毒を吸い出すための吸引機を用いて毒を吸い出し、市販の虫刺され用の薬(症状を緩和する抗ヒスタミン系成分を含んだステロイド系の軟膏)を塗り、患部をよく冷やして血の流れを悪くし、毒が全身に廻ってしまうのを防ぎましょう。
応急処置が済んだら、皮膚科、もしくはアレルギー科の病院へ速やかに受診しましょう。
■4.スズメバチ
スズメバチの中でもオオスズメバチとキイロスズメバチは攻撃性が強く、巣の近くを通っただけで刺傷被害が発生することもしばしばあります。
それに対してコガタスズメバチやヒメスズメバチは比較的攻撃性が弱く、刺傷被害の発生率は低い値になっています。
スズメバチに遭遇したら、姿勢を低くしてゆっくりその場から離れましょう。目安としては、巣から50m以上離れること。また、スズメバチは警告音として顎を「カチカチ」と鳴らします。
この警告音に気がついて静かにその場から離れておけば、被害に遭わずに済むでしょう。
もし襲われてしまったら、逃げるしかありません。蜂は、下の方を向いて攻撃するのが苦手です。そのため、地面に這うようにして逃げるのが1番安全です。
・ 刺されてしまったら…
スズメバチは毒性も強く、アレルギー反応が起こりやすく、最悪の場合死に至ることもある最も危険な蜂。刺されてしまった場合は、正しい処置を行う必要があります。
① 症状
スズメバチに刺されると、まず強い痛みのあと患部がパンパンに腫れあがります。刺されたあとの症状の中でも最も危険なのが、2回以上蜂に刺されると引き起こされる危険のある「アナフィラキシーショック」。
口内の異物感やしびれ、手足のしびれ、悪寒、呼吸困難、息切れや動悸などの自覚症状や、皮膚の腫れ、じんましん、意識がなくなるなどの他覚症状が現れたら、生命を脅かす危険な症状ですので、刺されてから30分以内に病院へ急ぎましょう。
② 対処法
スズメバチに刺されたら、まず姿勢を低くしてゆっくりとその場から立ち去り、安全を確保しましょう。
皮膚に針が刺さっていればピンセットなどを用いて針を抜きます。針を取り除いたら患部を洗い流し、傷口の周囲をつまんで血液と一緒に毒を排出します。
傷口を洗い終えたら毒を吸い出すための吸引機を用いて毒を吸い出し、市販の虫刺され用の薬(症状を緩和する抗ヒスタミン系成分を含んだステロイド系の軟膏)を塗り、患部を冷やします。
応急処置が済んだら、皮膚科、もしくはアレルギー科の病院へ速やかに受診しましょう。
スズメバチの場合は刺されたときの危険度がとても高いため、刺された時点で救急車を呼び、救急車を待っている間に応急処置を行うようにすればもっと安心でしょう。
まとめ
蜂を種類別に特徴や危険度についてまとめてみると、スズメバチの種類の中には温厚な種類がいたり、毒性の弱い種類がいたりと、意外な発見もあったのではないでしょうか。
蜂はこちらからアクションを起こさないかぎり、襲ってくることは滅多にありません。どの蜂の種類にも共通して言えることは、「見かけたら大声を出さない、慌てない」こと。
過度に怖がり過ぎず、上手に対処することが大切です。
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