ヤマトシロアリの駆除方法6つ！業者の費用相場は？

あなたはシロアリと聞くと『家に住み着く』『知らない間に家を食べてダメにする』等をイメージしませんか？おおよそ間違っていませんが、さらに詳しく言うと日本の家に被害をもたらすシロアリは3種類おり、その中の1種類であるヤマトシロアリが『家を食べるシロアリ』です。気が付いた時には家の床下や土台が食べられてしまっているケースも少なくありません。

シロアリというだけでもかなり厄介ですが、ヤマトシロアリが家に住み着くと大変です。そのため、早急に駆除して被害を食い止めないといけません。コストを少しでも抑えたい方は『ヤマトシロアリを自分で駆除する方法6つ』がおすすめですが、今回は『業者の費用相場』も併せてご紹介します。

家に被害をもたらすヤマトシロアリですが、どのような生態と特徴があるのでしょうか？

ヤマトシロアリはほぼ日本全国に生息しているシロアリで、家の木を食べてしまうことで有名です。水気のある木や腐りかけの木を好み、家の床下によく生息している一方で、公共の場にある木製の杭等も食べることもあります。

活動時期は暖かい時期で4月～5月頃になると活発になり、最も快適に動くのは28度です。羽アリも同じ時期に飛び立ちますが、日中に活動するシロアリのため午前中～日中にかけて飛んで行きます。 さらに条件があり、晴れていて風がほとんど吹いていない日限定です。

ヤマトシロアリは１つの巣に2～3万匹が生息しています。しかし同じ巣に住み続けることはなく、エサがなくなると別の場所に巣を作る『移動型のシロアリ』です。

木がなくなるまでとことん食い尽くすため、被害が深刻になることもよくあります。また、"ヤマトシロアリの被害は日本で一番多い"と言われており、主な被害場所は床下です。でも、ヤマトシロアリは高い所まで登ることができるため、2階や天井裏の木を食べることもあります。

このようにヤマトシロアリがご自宅にいる場合早急な駆除が必要。自分では完璧に駆除できておらず家屋の被害が深刻になってから業者に頼むと、その分費用もかかります。やはり最もコスパが良いのはヤマトシロアリを見つけたらすぐにプロに相談することです。

再発させないシロアリ駆除におすすめなのが「シロアリ110番」。価格・技術・対応どれも平均以上でシロアリ駆除のシェアNo.1の業者です。

全国平均の駆除単価が2,000円／㎡なのに対し、シロアリ110番は1,320円／㎡。社団法人日本しろあり対策協会指定工法での作業なので、日本全国どの地域でも一律レベルの高品質な作業となります。

シロアリ駆除は高額になりやすく、相見積もりの重要さを知っているからこそキャンセル料金も無料。見積もり候補に入れて、最も低価格かつ高品質な駆除業者を見逃さないようにしてください。

ヤマトシロアリとイエシロアリは、どちらも家に様々な被害をもたらすシロアリです。同じシロアリの仲間でも、両者は性格や巣の大きさ等に違いがあります。

ヤマトシロアリはほぼ日本各地に生息していますが、イエシロアリは静岡県以南や本州の一部・四国や九州等にしか生息していません。また、ヤマトシロアリの羽アリは4月～5月頃の午前中～日中に飛び立ち、全体的に黒褐色です。イエシロアリの羽アリは6月～7月の湿度が高い日の夕方飛び立ち、全体的に黄褐色になります。

性格にも違いがあり、ヤマトシロアリは臆病な性格で人が見つけると逃げてしまうため、1度逃げられてしまうと駆除するのが大変です。イエシロアリは凶暴で人を噛むこともあります。

ヤマトシロアリ巣内には数万～数十万頭が生息していますが、イエシロアリの場合は100万頭以上が生息しているため、圧倒的に巣が大きいです。

業者にヤマトシロアリの駆除を依頼する前に、自分で駆除したい方もいるはずです。実は自分でヤマトシロアリの駆除する様々な方法があることを知っていますか？では、『ヤマトシロアリを自分で駆除する方法6つ 』をご紹介します。

ヤマトシロアリの羽アリを駆除するなら掃除機を使いましょう。掃除機に吸われたヤマトシロアリの羽アリは、掃除機に吸われると吸引された衝撃で死にます。掃除機に吸われても稀に死なない個体もいますが、掃除機のゴミパックの中で最終的には息耐えるため問題ありません。

掃除機でヤマトシロアリの羽アリを吸引する場合は、活動する時期や時間に合わせて行えば駆除率がアップします。ヤマトシロアリの羽アリを駆除するなら、4月～5月で時間帯は午前中～日中がベストです。

また、群飛孔(ぐんひこう)と呼ばれている穴からヤマトシロアリの羽アリは出てくるため、群飛孔や周辺を掃除機で吸い取って駆除しましょう。

コロコロや粘着シートでヤマトシロアリを駆除する方法も、羽アリを駆除する時に役立ちます。ヤマトシロアリの羽アリは掃除機で吸って駆除することもできますが、掃除機が使えない場合もあるでしょう。でも、コロコロや粘着シートなら掃除機が使えない場所でも、ヤマトシロアリの羽アリを駆除できます。

ただし、掃除機のように吸引して駆除することはできないため、群飛孔(ぐんひこう)にいるヤマトシロアリの羽アリは駆除できません。

ベイト剤を使ったヤマトシロアリの駆除方法は巣ごと駆除できるため、根源から駆除できます。駆除方法はいたってシンプルで、ベイト剤に誘引されたヤマトシロアリがベイト剤を巣に持ち帰ると、巣にいる仲間も食べ最後は巣ごと駆除できる仕組みです。

ヤマトシロアリを駆除する場合は薬剤を撒くこともありますが、ベイト剤は少ない量の薬剤で駆除できるため、人やペットへの影響を最小限に抑えることができます。その一方で、コストがかかるのと即効性に欠けるため、ヤマトシロアリの巣を駆除するまでに時間がかかるのが難点です。

でも、自分でヤマトシロアリを駆除するならベイト剤はおすすめで、発生源である巣ごと駆除できます。そのため、ヤマトシロアリの被害を食い止めることができるでしょう。


■ベイト剤の使い方
ベイト剤を置く時は床下だけでなく、ヤマトシロアリの蟻道(ぎどう)・郡飛孔(ぐんひこう)・家の土台等にもベイト剤と木を置くと駆除効果がアップします。木は何でも良いですが、できればヤマトシロアリが好きな木(水分を含んでいたり腐りかけの木)を置くと良いです。

置く間隔は1ヵ所につき3cm間隔で、10個～15個のベイト剤を土の中に埋めましょう。ベイト剤を設置した後は、"ヤマトシロアリが食べているか？　"を確認します。

ヤマトシロアリを早く駆除したい方は殺虫剤を使いましょう。ヤマトシロアリの駆除に使える殺虫剤はスプレータイプや液体タイプ等がありますが、どちらも即効性に優れているため、すぐにでも駆除したい方には最適です。

スプレータイプの殺虫剤は、ヤマトシロアリをピンポイントで駆除する時に使います。主な使い方は2パターンで、ヤマトシロアリを見つけたら直接殺虫スプレーを噴射して駆除したり、ヤマトシロアリの被害に遭った場所にスプレーしましょう。


■床下全体に殺虫剤を使うなら液体タイプがおすすめ
液体タイプの殺虫剤は、噴霧器を使って全体的に床下全体に撒いたり、部分的に塗布して駆除することもできます。スプレータイプの殺虫剤に比べて手軽さはありませんが、広範囲にわたってヤマトシロアリを駆除したり、予防することもできるのがメリットです。

また、液体タイプの殺虫剤なら床下や家の土台に塗布して使うこともできます。

ヤマトシロアリが駆除できる殺虫剤は顆粒タイプもあり、予防も同時に行いたい方にもピッタリです。顆粒タイプは床下や地面に撒いてヤマトシロアリを駆除しますが、全面的に撒く場合は時間がかかります。

でも、液体タイプの殺虫剤にはある強い匂いが顆粒タイプにはそこまでないため、ヤマトシロアリの駆除作業はやりやすいでしょう。

『バルサン』や『くん煙剤』でもヤマトシロアリを駆除できますが、作業小屋等、小さな建物の場合は効果を発揮します。バルサンやくん煙剤は煙を使ってヤマトシロアリを駆除しますが、締め切った空間でないと駆除効果を発揮することができません。

さらに、広いスペースよりできるだけ狭い空間の方が煙が隅まで届きやすいため、小さな建物で使った方が良いとされています。また、ヤマトシロアリはゴキブリの仲間になるため、ゴキブリ用のバルサンを使っても構いません。ゴキブリ用のバルサンを使うのが嫌な方は、シロアリ駆除用のくん煙剤を使いましょう。

ヤマトシロアリは家のあらゆる場所に巣を作るシロアリのため、自分で駆除を行う場合は注意しながら作業を行う必要があります。

自分で駆除する時は、『ヤマトシロアリ駆除の注意点3つ』を理解した上で行いましょう。

ヤマトシロアリは空気に触れることを嫌がるシロアリで、必ず蟻道(ぎどう)を作ります。自分でヤマトシロアリを駆除する場合は、最初に蟻道を見つけましょう。蟻土(ぎど)と呼ばれることもありますが意味は同じです。

ヤマトシロアリの被害に遭っている家は蟻道が必ずあり、蟻道を見つければ『どれだけ被害に遭っているか』を確認することもできます。ヤマトシロアリの被害確認できれば、薬剤を使う量がわかるため蟻道を見つけることは欠かせません。

ヤマトシロアリの蟻道(ぎどう)を見つけたら、駆除すれば良いわけではありません。次にやるべきことは、先程ご紹介した通り被害状況を確認する他、ヤマトシロアリの生息場所や家の構造等も把握する必要があります。

と言うのも、ヤマトシロアリは人間の目が行き届かない場所に巣を作ったり、移動しながら家の木を食べています。また、隙間に生息していることもあるため、被害状況や生息場所を知り、家の構造に合わせて駆除作業を行わないといけません。

自分でヤマトシロアリの駆除を行うと、コストダウンはできますがそれなりに作業は大変です。また、ヤマトシロアリの被害状況によっては、自分で完璧に駆除するのが難しい場合もあります。

ヤマトシロアリを駆除する場合は、巣を含めて全てのヤマトシロアリを一斉に駆除しないといけません。何故なら、少しでもヤマトシロアリが生き残っていると繁殖して、再び被害に遭う可能性があるからです。

そしてもう1つ、ヤマトシロアリの駆除に失敗すると、別の場所に巣を作り被害がさらに拡大する可能性があります。


■業者に駆除してもらうケースもある
過去にヤマトシロアリの駆除をした住居で再びヤマトシロアリの被害に遭っている方はいませんか？心当たりのある方は、自分で駆除することは諦めて業者に依頼しましょう。過去にヤマトシロアリの駆除に失敗している可能性が高く、被害が広がっている可能性があります。

また、ヤマトシロアリの被害が深刻で酷い場合も、自分で駆除しないで業者に依頼しましょう。あまりにも被害が大きい場合は、素人が駆除作業を行っても完全に駆除するのは難しく手に負えません。

何度も自分でヤマトシロアリを駆除している方や、被害が深刻な場合は業者に任せるしかありません。そこで気になるのが、料金相場ではないではないでしょうか？

『ヤマトシロアリを業者で駆除する場合の料金相場』を調べてみました。

ヤマトシロアリ駆除を業者に依頼した場合、地域や業者によっても費用は様々です。漠然と"シロアリ駆除は高い"と思っている方もいるでしょう。ヤマトシロアリの駆除を業者に依頼した場合の料金相場を全国平均で出してみると、50平方メール(約30畳)で75,625円～195,000円です。

金銭感覚は人それぞれですが、業者に依頼すれば1発でヤマトシロアリを駆除してくれます。ヤマトシロアリの恐怖から開放されて家を守ることができるなら、安いのかもしれません。

ヤマトシロアリの駆除を行ってくれる業者はいくつもあり、中には金儲けだけを考えている悪徳業者もいます。見る目を誤ると、悪徳業者にヤマトシロアリの駆除を依頼することになるかもしれません。悪徳業者に引っかからないためにも、『ヤマトシロアリ駆除業者を選ぶポイント3つ』をご紹介します。

『しろあり防除士』の資格を持っている業者に、ヤマトシロアリの駆除を依頼しましょう。しろあり防除士の資格は昭和39年にできた資格で、公益社団法人日本しろあり対策協会が認定しています。この資格を持つ業者はヤマトシロアリに関することや駆除方法等の知識も豊富で、安心して任せることができるのがメリットです。

しろあり防除士の資格は、全てのシロアリ駆除業者に在籍しているわけではありません。あくまでも任意の資格であり無資格でもヤマトシロアリの駆除はできますが、悪徳業者に当たらないためにも、有資格者が在籍している業者を選んだ方が安心です。

安心してヤマトシロアリの駆除を依頼できる業者は、使用するシロアリ用薬剤について詳しく説明してくれるはずです。万が一、依頼する側がシロアリ用薬剤についてわからないことを質問すれば、的確に答えてくれるでしょう。

でも、悪徳業者や不親切な業者の場合は、シロアリ用薬剤のことも大して説明しなかったり薬剤について説明しない場合もあるでしょう。信頼できる業者にヤマトシロアリの駆除を依頼するためにも、わざと使用するシロアリ用薬剤について聞いてみるのもおすすめです。

信頼できる業者はシロアリ駆除の作業内容を説明できます。まずはヤマトシロアリ被害や生息場所等を確認するために、床下に潜って状況等をチェックする所から始まるはずです。業者によってはデジカメ等で撮影した、ヤマトシロアリの被害状況等を見せてくれるでしょう。

そして、ヤマトシロアリの駆除をするための作業内容を詳しく説明してくれます。業者と依頼する側の間で相違がないようにするためにも、駆除作業の流れは把握しておきましょう。

【ヤマトシロアリの生態と特徴｜ヤマトシロアリは転々と巣を作り木を食い尽くす】で紹介している「シロアリ110番」は紹介した3つのポイントを全て満たしているので、駆除業者を検討している方は要チェックです。

ヤマトシロアリの駆除を自分でできれば、コストを抑えることができるためラッキーです。しかし、ご紹介した通り場合によっては自分で駆除できないこともあるため、状況によっては業者に駆除してもらう必要もあります。

業者はそれなりに費用がかかりますが、確実にヤマトシロアリを駆除してくれるのがメリットです。自分で駆除するのは無理だと思ったら、業者に依頼しましょう。