庭がある家は庭掃除や手入れに困っている方や、反対に庭掃除が面倒で何もしていない方はいませんか? ガーデニングが好きな方は庭に花や木を植えて楽しんだり、四季を感じることができる素敵な庭になります。しかし、庭掃除や手入れをしないと素敵なガーデニングは荒れて、お世辞にもキレイな庭とは言えません。
一方、庭掃除が面倒な方は庭がどうなろうと気にしていない方もいるでしょう。周りに家がければ庭掃除をしなくてもいいかもしれませんが、住宅街に家がある場合は別です。庭が雑草や木で荒れると近所迷惑になることがあります。早速、庭掃除を簡単にする方法や手入れのコツなどをチェックして、キレイな庭にしましょう!
庭掃除は必要?
"庭の掃除は必要でしょ!"と思っている方もいれば、"庭掃除をする必要はある?"と疑問に感じている方もいるでしょう。
庭掃除に対する意見は人それぞれですがガーデニングをしている方はもちろん、庭に雑草や木があり手入れをしてない方も庭掃除をするべきです。
庭でガーデニングを楽しんでいる方は庭掃除をしたり手入れをしないと、キレイな庭を保つことができません。雑草によっては1年中生えているものもあり、時期によっては雑草がどんどん伸びて成長します。そして、落ち葉があれば掃除をして木があれば剪定もしないといけません。
一方、庭でガーデニングをしていない方でも雑草や木の手入れをしなければ、雑草で庭が荒れたりツルが伸びる木は物にツルが巻き付きます。庭掃除や庭の手入れをしないと、隣の家の敷地に雑草や木の枝などが侵入したり日当たりが悪くなって、ご近所トラブルに発展することもあるでしょう。
庭の簡単掃除・お手入れ方法のコツ8個
庭がある方は"庭掃除や手入れは簡単に済ませたい!"と思いませんか? 特に庭が広い家の場合は敷地が広い分、庭掃除や手入れに時間がかかります。
では、庭掃除を簡単にする方法や手入れのコツを8個チェックしましょう。
■①道具を使って庭掃除をする
庭掃除をするなら道具を使うと簡単に掃除ができるだけでなく、時短にもなり庭がキレイになります。庭掃除に使える便利な道具は様々ですが雑草掃除に使えるものあり、ラクして雑草掃除をしたい方は道具を使いましょう。
例えば、庭の雑草掃除を長時間していると腰に負担がかかり腰が痛くなる方も多いはずです。しかし、雑草掃除に使える道具を使うと腰への負担が軽く、長時間の雑草掃除もラクにできるため作業効率も良くなります。
■②根から引き抜く雑草と茎を除去する雑草を見分ける
簡単に庭掃除をするなら根本から引き抜く必要がある雑草と、地面から出ている部分だけを刈れば良い雑草を見分けましょう。雑草は根本から引き抜く作業は大変ですが、土から見えている部分だけを刈れば掃除の負担が軽くなります。
根本から引き抜く雑草は、ドクダミ・ヨモギ・ススキ・クズ・ヨシ・スギナなどです。一方、地面から見えている部分だけを除去する雑草は、オヒシバ・ナズナ・ツユクサ・カヤツリグサ・ヒメシバなどがあります。
雑草は様々な種類がありますが根本から引き抜く雑草は土の中で成長し、土から見えているを除去する雑草は種から成長するのが特徴です。種から育つ雑草は茎を除去してしまえば、種をつけたり風で庭に種が飛ぶことがなくなり翌年は庭に雑草が生えません。
■③土が湿っている時に雑草を根から引き抜く
根本から引き抜く必要がある雑草は、土が湿っている時に作業を行うと雑草掃除がラクです。雨上がりや雨が降った翌日・晴れた日に雑草を引き抜くならホースやじょうろで土を濡らしましょう。土が湿っている時に雑草掃除をした方が良い理由は、水分のおかげで土が柔らかくなり雑草が引き抜きやすくなるからです。
庭の土が乾燥していると根が土に密着しているような状態になり、雑草を無理に引き抜くと根の途中で切れることがあります。また、雑草の根が土に残っているとすぐに生えてくるため、雑草掃除は根を残さないで引き抜くのがポイントです。
■④種から成長する雑草はお湯をかけて枯らす
庭に種から成長する雑草があれば熱湯をかけて枯らしましょう。熱湯は熱い方が良いですが、60度~70度のお湯でも種から成長する雑草は茎や葉っぱが枯れます。種から成長する雑草のみ熱湯が効果的な理由は、雑草の表面しかお湯が浸透しないと言えるからです。
根から引き抜く必要がある雑草は種類によって、根を横に広げるタイプや地中の深くまで根を張っている雑草もあります。また、高温の温度をキープしたまま雑草の根まで浸透させるのは難しいため、種から成長する雑草が庭に生えていたら熱湯をかけましょう。
■⑤雑草に黒いシートを被せて枯らす
黒いシートも庭に生えている雑草を簡単に枯らすことができます。黒いシートを雑草の上に被せたら板や石などでシートを押さえて、あとは雑草が枯れるのを待つだけです。大体1週間~2週間くらいで庭の雑草の根は枯れます。
雑草は生命維持や成長するために水や光合成が必要ですが、黒いシートで覆うと太陽に当たらなくなり光合成ができません。光合成ができなくなると少しづつ衰えていき最後は枯れます。また、黒いシートで庭の雑草掃除をすれば薬剤を使わないため、ペットやお子さんがいる家庭でも安心です。
■⑥除草剤で雑草を枯らす
雑草を根から引き抜く・雑草の茎を除去する・熱湯をかける・黒いシートを使う方法よりも、もっと簡単に庭の雑草掃除をしたい方は除草剤を使いましょう。また、庭が広く雑草が広範囲に生えている時や手強い雑草がある時も、除草剤を使うと簡単に雑草掃除ができます。
除草剤は雑草にかけるだけで根から枯れますが、枯れるまでに数日かかるタイプやかけるとすぐに枯れるタイプ・半年間効果が持続するタイプや数ヶ月で効果が切れるタイプなど種類は様々です。除草剤を庭の雑草にまく場合は、天気が良くしばらく晴れが続く時に使いましょう。除草剤は雨が降ると成分が雨水で流れてしまい効果が半減します。
中には、庭で犬を放したり庭で子供を遊ばせる方もいるでしょう。除草剤は薬剤で草木を枯らす商品で、ペットが舐めたり人が触れると体に異変が起こることがあるため注意しないといけません。ペットやお子さんがいる場合はペットや人に優しい除草剤を使いましょう。
除草剤の注意点はもう1つあり、花や木の近くに生えている雑草に通常の除草剤は使えません。通常の除草剤を使うと雑草だけでなく花や木の根を枯らしてしまうため、花や木の周りに使える除草剤を使いましょう。
■⑦落ち葉や枯れた植物は捨てる
庭に落ちている枯れ葉や枯れた植物を捨てるだけで、庭がキレイに見えるだけでなく他の植物に悪影響を与えません。″庭に落ち葉があると風情があるから落ち葉の掃除はしない"と答える方や、"落ち葉や枯れた植物は土の栄養になる"などの理由で、落ち葉や枯れた植物を放置している方もいるでしょう。
しかし、庭に落ちている枯れ葉や枯れた植物を放置していると、健康な植物に害虫が付く可能性があります。また、枯れ葉や枯れた植物を庭に放置して肥料として使う場合はかなりの日数が必要です。庭に落ちている枯れ葉や枯れた植物は放置していてもあまり良いことはないため、掃除をしてキレイにしましょう。
■⑧木を剪定する
庭に背の低い木や生垣がある場合は枝を切ったり根切りをします。木を剪定すると庭がキレイに見えるだけでなく栄養をしっかり与え、成長を促して害虫や病気に強い木になるため剪定をしましょう。また、木の剪定をすると手入れも簡単になります。
まずは、細い枝から剪定していき全体のシルエットを確認しながら少しづつ切りましょう。細い枝から切っていくと失敗しにくいです。細い枝を剪定したら太い枝を剪定しバランスを見ます。そして、背が低い木は値切りをしましょう。
落ち葉掃除のコツは?
秋になると庭の落ち葉掃除に苦戦する方はいませんか? 落ち葉は掃いても掃いても別の枯れ葉が庭に落ちてくるため、庭掃除が面倒に感じる方もいるでしょう。しかし、面倒で大変な落ち葉掃除もスムーズにできるコツが2つあります。
【晴れた日で風が穏やかな日に掃除する】
庭の落ち葉掃除は晴れていて風があまりない日に行いましょう。また、晴れていても前日に雨が降った場合や強風の日は落ち葉掃除には向いていません。
落ち葉は乾いていると集めやすいですが、濡れていると地面にくっ付きやすく集めにくくなります。そして、強風の日に落ち葉掃除をすると、せっかく集めた落ち葉が風で飛ばされてしまい効率が悪いです。
【落ち葉は壁に寄せる】
庭の落ち葉は壁際に寄せて1ヶ所に集めます。壁際に落ち葉を寄せると壁が風避けの役目を果たし、風で飛ばされにくくなります。
庭掃除におすすめの道具5個
庭掃除を簡単にするために欠かせないのが道具ですが、庭掃除に使える道具は種類が豊富で値段や機能はピンキリです。今回は庭掃除に役立つおすすめの道具を5個ご紹介します。気になる道具があれば、ネットやホームセンターでチェックしてみましょう。
■①回転式雑草取りや三角ホー
庭の雑草を根から引き抜く時は回転式雑草取りを使い、茎を除去する時は三角ホーが便利です。回転式雑草取りは庭に生えている雑草に挿して回転させると、根元から引き抜くことができます。手で雑草を引き抜くよりも簡単に作業ができるのがポイントです。
三角ホーは柄の先に三角の金具が付いており、雑草の根本に当てて土を耕すようにすると茎が切れて除去できます。三角ホーは軽くて柄が長いタイプを選ぶと、極端に腰を曲げたりしゃがむ必要がないため雑草掃除がラクです。
■②熊手
熊手は庭の落ち葉掃除だけでなく普段の庭掃除にも使えます。また、熊手は昔からある掃除用具の1つですが、軽量タイプ・柄が短くコンパクトなタイプ・伸縮するタイプ・頑丈なタイプなどがあり種類は豊富です。
熊手はほうきと違って柔らかい土や芝生の上でも使えたり、1度にたくさんの枯れ葉などを集めることができます。熊手を持っていない方は庭掃除用に1本持っていると良いでしょう。熊手があればほうきと熊手を使い分けて庭掃除をすることができます。
■③ちりとり
庭の落ち葉掃除や庭のゴミを集める時に必要なちりとりは、機能性に優れたものを使いましょう。例えば、ゴミ袋がセットできるちりとりは、庭の落ち葉やゴミをちりとりに集めるとセットしたゴミ袋に入れることができます。しかも、コンパクト設計で45ℓのゴミ袋まで対応可能です。
他にも、落ち葉やゴミを入れる部分に穴が開いており、ちりとりを振ると砂利が地面に落ちて落ち葉だけを残すタイプもあります。腰への負担を軽くしたい方は、ちりとりの持ち手が長いタイプを選びましょう。
■④ブロワバキューム
庭の落ち葉を空気で吹いて集めたり吸い込んで掃除をする道具が、ブロワバキュームです。ブロワバキュームは空気で吹くだけのタイプもあれば、吹く機能と落ち葉などを集める機能が一緒になったタイプもあります。
吹く機能と集める機能が一緒になったタイプは専用のゴミ袋がセットされていて、吸い取った落ち葉を細かくしてゴミ袋に入れるため、簡単に庭の落ち葉掃除をしたい方にはピッタリです。他にも、コードレスタイプや軽くて持ち運びに便利なタイプなどがあります。
■⑤大容量のゴミバッグ
160ℓ入るキャリー付きのゴミバッグも庭掃除におすすめで、見た目はドラム缶のようですがキャリーが付いているおかげで移動がラクです。また、庭の雑草や落ち葉でコンポストを作っている方は、1度で大量の雑草や落ち葉をコンポストボックスへ運ことができます。
また、ゴミバッグの口の部分には、取り外しができるちりとりが付いているのもポイントです。さらに、容量がたくさん入るにも関わらず使わない時は折りたたんで収納できたり、たたんでいない時は熊手やほうきなどを収めることができます。
庭掃除のおすすめ時期と頻度
"草木がある庭は頻繁に掃除をするべきか?"それとも、"草木が伸びたり庭が汚れたら掃除や手入れをするタイミングなのか?"庭掃除をする時期や頻度がわからない方もいるでしょう。
では、雑草・木の剪定・落ち葉の掃除をする時期や頻度をご紹介します。
【雑草】
雑草掃除は3月から9月まで行いますが、『根から引き抜く場合は1ヶ月に1回』『茎を除去する場合は1ヶ月~2ヶ月に1回』です。ただし、雑草の種類によっては1年草もあるため、季節に関係なく庭に雑草が生えていたら手入れをしましょう。
【木の剪定】
木の種類によって剪定する時期が違いますが1年に2回剪定します。『針葉樹は4月か5月・10月か11月』『落葉樹は11月中頃~2月・7月中頃~8月』『常緑樹は5月~6月・9月~10月』です。
【落ち葉】
落ち葉掃除は10月~11月に行います。庭に落ち葉がたまってきたら掃除をするため、ハッキリとした頻度はありません。
庭掃除を業者に依頼するときの費用相場
庭が広くて掃除するのが大変な方や庭掃除が面倒な方は業者に依頼しましょう。
業者に庭掃除を依頼すると、防虫対策や草木の状態に合わせて手入れをしてくれるのもメリットです。では、業者に庭掃除を依頼した時の費用相場を2種類のパターンご紹介します。
【m²と木の大きさや本数】
・草取り:1m²あたり3,000円~
・草刈り:1m²あたり300円~
・木の剪定:1本3m未満は1,000円~、3m~5mは6,000円~、5m~7mは15,000円~
【時間や作業人数】
・1時間あたり3,000円~
出張費や雑草掃除のゴミを処分する料金を加算する業者もあるため、何社か見積もりをお願いしてから決めましょう。また、1ヶ月に1回や2ヶ月に1回のペースで庭掃除をしてくれる業者などもあり、常にキレイな庭を保ちたい方は定期コースが向いています。
まとめ
面倒な庭掃除もキッチリ手をかければキレイな庭になるでしょう。しかし、庭掃除や手入れは1年を通してあります。雑草の新芽が生えたり成長する3月~9月は草取りや草刈りに追われ、庭に枯れ葉が落ちる10月~11月は掃き掃除が多くなり、木の剪定は1年に2回あり人によっては重労働です。
庭掃除や手入れを少しでも簡単にしたい方はご紹介した掃除方法を実践するか、庭掃除を自分でしたくない方は業者にお願いしましょう!