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キッチンリフォーム費用相場は?事例と安くする方法6つ【プロ監修】

キッチンリフォーム費用相場は?事例と安くする方法6つ【プロ監修】

キッチンリフォームでは、キッチンの形状や寸法、グレード、オプション設備などの他に、配管交換や換気設備のためのダクト工事の有無、全体の計画などによって費用が大きく変わります。そこで本記事では施工事例を元に、キッチンリフォームの費用をご紹介します。

 


タクトホームコンサルティングサービス代表
亀田 融
東証一部上場企業グループの建設・住宅部門で、約33年間現場監督(注文住宅、賃貸マンション、官庁工事)及び住宅リフォーム事業の責任者として従事。その経験を活かし、会社設立。
東証一部上場企業グループの建設・住宅部門で、約33年間現場監督(注文住宅、賃貸マンション、官庁工事)及び住宅リフォーム事業の責任者として従事。その経験を活かし、会社設立。

水回り設備は毎日使うものなので、他の場所と比べて老朽化するのが早かったり、不便さを感じたりしやすい場所です。特にキッチンは使い勝手の悪さをリフォームで改善したいと思う方が多く、単にキッチンセットを入れ替えるだけでなくレイアウトを変更したり、リビングルームと一体化して広いLDKにしたりといった大掛かりなリフォームになることが少なくありません。
しかしそこで気になるのがリフォーム費用のことです。ここでは具体的な施工事例を元に、キッチンリフォームの費用をご紹介します。

キッチンリフォーム費用の内訳・項目

キッチンリフォーム費用にはどの様な工事が含まれるのでしょうか。
まずはじめにリフォーム費用の内訳をご紹介します。
・仮設工事
工事中に、工事を行わない部分や完成した部分に傷や汚れがつかない様にするための養生費です。
また、工事終了後に行うクリーニング費用が含まれる場合があります。
・解体工事
既存のキッチンを取り外すための費用と、取り外したキッチンセットを廃棄処分するための費用です。
・住宅設備機器
キッチン本体やレンジフード、水栓金具、加熱調理機器などの費用です。
キッチンセットの組み立て、設置費用は通常この中に含まれます。
・付帯工事費用
キッチン本体や付属設備を設置するための木工事、電気配線工事、給排水配管工事、ダクト工事、ガス工事などです。
また工事内容によっては内装工事や塗装工事が必要になる場合があります。
・諸経費
リフォーム会社の経費で、一般的には工事費用の5~10%前後になります。
会社の規模が大きくなるほど諸経費の比率が高くなる傾向があります。

リフォーム会社から見積もりを取ると、見積書の内訳は概ね以上の様な内容になります。

 

キッチン・台所の種類

キッチンは大きく分けると、キッチンセットのレイアウトの違いで壁付キッチン(クローズキッチン)対面キッチン(オープンキッチン)の2つに分けることができます
またキッチンカウンターの形状の違いでI型、L型、コの字型、Ⅱ型に分けられ、それぞれ壁付キッチンとしても対面キッチンとしても使用することができます。
壁付けキッチンと対面キッチンの特徴は以下の通りです。
・壁付けキッチン
キッチンの正面が壁になっているタイプで、昔からの台所の一般的なレイアウトです。
調理に集中しやすい、間仕切り壁や食器棚で区画すればキッチンが散らかっていてもリビングから見えない、リビング・ダイニングスペースを広く活用できるなどのメリットがある反面で、調理中は家族とのコミュニケーションが取りにくいのがデメリットです。

・対面キッチン
キッチンで調理している時に、ダイニングやリビングを見渡すことができる様にレイアウトされたものをいいます。
近年の新築住宅では、対面キッチンが一般的になっています。
開放感があって調理中も家族とのコミュニケーションがはかれる反面で、壁付けキッチンと比べて広いスペースが必要になる、煙や臭いが部屋中に充満しやすいなどのデメリットがあります。
また同じ対面式キッチンでも、あらかじめアイランドキッチンやペニンシュラキッチンとして製造されたキッチンをオープンキッチンと呼び、I型キッチンやL型キッチンを対面式にする場合には、キッチンセットの前に高さ1m程度の壁を設ける必要があるため、セミオープンキッチンと呼ぶことがあります。

尚、アイランドキッチンとペニンシュラキッチンの特徴は以下の通りです。
・アイランドキッチン
シンク、コンロ、調理台が四方の壁から離れて独立して配置されたキッチンで、大人数でキッチンを囲むことができるのでホームパーティーを行うのに最適です。
おしゃれで開放感がありますが、リビングから丸見えになるので常にきれいにしておく必要があります。
・ペニンシュラキッチン
キッチンの左右どちらかが壁に付いているものをいいます。
アイランドキッチンよりも間取りの制約が少ないのがメリットです。

キッチンリフォーム事例と費用【50万円未満】

50万円未満でできるキッチンリフォームは、基本的には部分的な設備の交換や、内装のみのリフォームになります。
レンジフード、食器洗い乾燥機、コンロ、浄水器などの交換や、天井・壁・床の貼り換えなどです。
またキッチン本体は交換しないで扉のみ交換したり、キッチン全体のクリーニング、天板・シンクのコーティングなどを行ったりしてリメイクすることも可能です。
キッチンを交換するには早いけど、扉の汚れや劣化が気になるという方にはおすすめのリフォームです。

写真提供:タクトホームコンサルティングサービス様

【キッチンのリメイク事例】
「収納扉の交換」+「天板・シンクのコーティング」+「クリーニング」でキッチンのイメージチェンジを行った事例です。
工事費:約30万円

キッチンリフォーム事例と費用【50~100万円】

システムキッチン交換のリフォームで最も多い価格帯が100万円前後のリフォームです。

レイアウト変更のない間口2,400mm程度迄のI型キッチンセットの交換工事であれば、概ね60万円位から施工可能です。
ただし、新設するシステムキッチンのサイズやグレード、機能、オプション機器などによって商品価格が大きく変わってしまうので、費用を100万円未満に抑えるためには各住設メーカーのスタンダードタイプの商品の中の基本セットをベースに選択する必要があります。

写真提供:タクトホームコンサルティングサービス様

【キッチンのレイアウト変更事例】
マンションの壁付けキッチンのレイアウトを変えて、対面式キッチンにリフォームしました。
キッチンのレイアウトを変更するためには、給排水管、ガス管、換気ダクトなどの延長工事や、壁造作のための大工工事に費用がかかるので、キッチンセットはシンプルでコンパクトなスタンダードタイプの商品を選んでいます。
またコストを抑えるために吊戸棚を設置しなかったので、開放感のあるキッチンになりました。
キッチン前のカウンターはリビング部分が狭くなるため設置しませんでしたが、シンクの前に壁が立ち上がっているため、水はね防止や手元を隠す効果があります。
工事はリビングルームの内装工事と同時に行いましたが、キッチン部分のみの工事費は内装工事を含めて概ね100万円程度です。

キッチンリフォーム事例と費用【100~150万円】

100~150万円のキッチンリフォームでは、食器洗い乾燥機やカップボード、高性能のレンジフード、電動昇降式吊戸棚などのオプション機器を設置したり、各キッチンメーカーのミドルグレードのシステムキッチンを採用したりすることが可能になります。
キッチンメーカー各社ではスタンダードタイプのキッチンのほかに、ミドルグレードやハイグレードのブランドを展開していて、デザインはもとより機能、使い勝手、収納量、サイズやオプションの豊富さなどに違いがあります。
同じサイズのシステムキッチンセットを素取り換えするだけでも、グレードやオプションの違いで価格が30万円以上上がってしまうことが少なくありません。
キッチンセットをグレードアップする場合の割増金額の目安は下記の通りです。
・収納扉のグレードアップ   1ランク上がるごとに+3万円位~
・キッチンカウンターをステンレスから人造大理石に変更  +5万円~
・ビルトインタイプの食器洗い乾燥機の設置   +15~20万円
・ガスコンロ、レンジフードのグレードアップ、IHクッキングヒーターへの交換 +5万円~15万円
・カップボード、食器棚の設置  +7万円位~
・電動昇降式吊戸棚、ビルトイン浄水器などの設置  +3万円~
上記の金額がキッチン価格に上乗せされます。

キッチンリフォーム事例と費用【150~200万円】

150~200万円のキッチンリフォームでは、各キッチンメーカーのミドルグレードの商品の中から選ぶことが可能になり、オプション機器の選択の幅も広がります。
またI型キッチンからL型キッチンにしたり、あらかじめペニンシュラ型やアイランド型キッチンとして製造されたシステムキッチンを選ぶことも可能です。
さらに壁付けのシステムキッチンの場所を移動して、対面式にすることもできます。

写真提供:タクトホームコンサルティングサービス様

【壁付けシステムキッチンのレイアウトを変更してペニンシュラ型にした事例】
壁付けキッチンを移動してリビングを見渡せるペニンシュラ型に変更し、元のキッチンがあった背面には電子レンジや炊飯器、調理機器などが収納できる家電収納を設置しました。
コンロ前には油はねの汚れや煙がリビングに広がってしまうのを防ぐために強化ガラス製の仕切りを設けて、開放的な空間を演出しています。
尚、キッチンのレイアウトを変更する場合には、隣接するリビングやダイニングルームのリフォームと同時に行う事でコスト削減が可能になります。
キッチン部分のリフォーム費用:約200万円

キッチンリフォーム事例と費用【200万円以上】

この価格帯になると、各キッチンメーカーのハイグレード商品の中から選ぶことが可能になってきます。
ハイグレードキッチンでは、無垢材や鏡面仕上げなどの高級感のある扉や耐久性の高いステンレス製のキャビネットが採用されていたり、収納のバリエーションが豊富だったりするほか、機能性が高くて使い勝手の良いオプション機器が数多く設定されています。
しかしハイグレードキッチンになると機器の値段だけで300万円以上になってしまうこともあるので、本当に必要な機能とほとんど使わない機能との見極めが重要です。
またオーダーメイドのシステムキッチンを製作して、自分だけのこだわりのキッチンを実現することも可能です。

写真提供:タクトホームコンサルティングサービス様

【コの字型オーダーキッチンのリフォーム事例】
コの字型のレイアウトにしてリビング側のカウンターをダイニングテーブルとして利用できる様にし、欧米メーカーのビルトイン洗濯乾燥機をキッチンカウンター下に納めました。
また空間を広く見せて開放感を演出するために、リビングルーム側の吊戸棚は設置しませんでした。
この様にオーダーキッチンでは1mm単位で寸法を調整したり、キッチンメーカーの商品では叶わない自由な発想でキッチンを製作したりすることができ、自分のこだわりを100%実現することが可能になります。
工事費:約350万円

キッチンリフォーム費用を安くする方法6つ

キッチンのリフォームは、数多くあるリフォームの中でも人気が高いメニューのひとつですが、費用が60~100万円ほどかかってしまうのが一般的なので、できるだけ安くリフォームしたいと思う方が少なくないと思います。
そこでキッチンリフォームを安くするための方法を6つご紹介します。

1.キッチン本体を交換せずにリメイクする
キッチンはまだ十分使えそうだが汚れや劣化が気になる場合には、既存のキッチン本体を交換せずに、扉のみ交換する方法があります。
すでに事例でご紹介しましたが、扉を交換して天板やシンクをコーティングするだけなら30万円程度でリメイクできます。
機能や使い勝手は変わりませんが、見た目は交換したのと同じ様に綺麗になります。
また、古くて使い勝手の悪い水栓金具やガスコンロ、レンジフードなどを部分的に最新機種に交換するだけでも、使い勝手が大幅に向上して見た目の印象が大きく変わります。

2.既存のキッチンと同じ形状、同じ寸法のものと交換する
キッチンのサイズや形状を変更すると、木工事や給排水配管工事、ガス工事、ダクト工事などが発生するため費用がかかります。
既存のキッチンと同じ形状、同じ寸法のものに交換する様にすれば、付帯工事費が節約できるのでコスト削減につながります。

3.キッチンの位置を今までの位置と同じにする
壁付けキッチンから対面キッチンに変更したり、対面キッチンから壁付けキッチンに変更したりすると、形状や寸法を変えるのと同様に付帯工事費用がかさみます。
キッチンのレイアウトを既存と同じにすることで、コストを抑えることができます。

4.各メーカーのスタンダード商品の標準仕様でリフォームする
キッチンメーカーは、それぞれグレード別に3種類ほどの商品体系があります。
グレードによって商品価格が大きく異なるので、スタンダードタイプの標準仕様でリフォームすると最も安価です。

5.キッチンはリビング、ダイニングと同時にリフォームする
キッチンリフォームでレイアウト変更や形状・寸法の変更を行う場合には木工事や内装工事を伴うので、隣接する部屋のリフォームと同時に行うことで割安価格でリフォームすることができます。

6.オプション機器を良く吟味する
キッチンリフォームを行う際には、ついあれもこれもと便利なオプション機器を付けたくなってしまいがちですが、本当に必要なものとそうでないものとを良く吟味する必要があります。
せっかく最新設備を導入したのに、ほとんど利用されていないといったケースが決して珍しくありません。

キッチンリフォームを依頼する時の注意点

キッチンには定価がありますが、リフォーム会社の見積書に記載される商品価格は定価から割引きされた価格で、業者によって様々です。
また同じメーカーのキッチンでも、割引き率は商品のグレードによって異なるのが一般的です。
(一般的にハイグレードなキッチンほど定価からの割引率が低くなります)
また当然のことながらキッチンセットのみを交換する場合と、給排水管の交換を併せて行ったり、天井・壁・床など部屋全体をリフォームしたりする場合とでは費用が大きく異なります。

したがって業者にキッチンリフォームを依頼する場合には、あらかじめリフォームの目的やどんなキッチンにしたいのかを明確にして、希望するキッチンの形状・寸法やグレード、必要な機器、収納量、工事範囲などを業者にきちんと伝えておくことが大切です。
また必ず数社から相見積もりをとって、各社の見積金額や提案内容を比較検討するようにしましょう
尚、築30年近く経過している場合には、キッチン交換に併せて配管交換を行っておくことをお勧めします。

まとめ

キッチンなどの水回りは傷みが激しく、使用頻度や使い方によっては10~20年ほど経過するとリフォームが必要になります
またメーカーからは次々と便利で使い勝手の良い調理機器や収納類を備えた新型キッチンが発売されるので、キッチンリフォームを検討する際にはメーカーのショールームなどを見学して最新の情報を入手するようにしたいものです。
機器の実際の使い勝手や扉の質感などは、カタログを見るだけではわかりません。
カタログ写真ではわからない価格差による質感の違いや機能の違いも、現物を見ると納得できます。
したがって金額だけで採用する商品を決定してしまうと、リフォーム後に後悔してしまうことにもなりかねないので注意が必要です。

価格はキッチン選びでは重要な要素ですが毎日使用するものなので、長く快適に使用するためにも機能性や使い勝手を軽視するわけにはいきません。
また、キッチン以外の浴室や洗面・トイレなどの水回りをまとめてリフォームするとよりお得になります。キッチンリフォームに関する正しい知識を身に付けて、満足度の高いリフォームを行う様にしてください。

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亀田 融
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