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ガルバリウム鋼板に外壁リフォームする価格やメンテナンス方法など【プロ監修】

ガルバリウム鋼板に外壁リフォームする価格やメンテナンス方法など【プロ監修】

外壁材には様々な種類がありますが、近年注目度が高いのがガルバリウム鋼板です。 軽量のため建物に負担をかけず錆びにくくて耐久性が高いので、特にリフォームに最適です。 しかしリフォームする際の費用相場やデメリット、メンテナンスの方法などについては、あまり知られていない様です。 そこで本記事では外壁をガルバリウム鋼板にリフォームする際の価格や注意点などをご紹介します。


タクトホームコンサルティングサービス代表
亀田 融
東証一部上場企業グループの建設・住宅部門で、約33年間現場監督(注文住宅、賃貸マンション、官庁工事)及び住宅リフォーム事業の責任者として従事。その経験を活かし、会社設立。
東証一部上場企業グループの建設・住宅部門で、約33年間現場監督(注文住宅、賃貸マンション、官庁工事)及び住宅リフォーム事業の責任者として従事。その経験を活かし、会社設立。

ガルバリウム鋼板は近年注目されている外装材のひとつで、住宅の外壁や屋根に使用する事例が増えています。
しかしその一方で、ガルバリウム鋼板のデメリットはあまり知られておらず、業者に奨められるままに採用してしまい後悔する方も少なくありません。
本記事ではガルバリウム鋼板のメリット・デメリット、リフォーム費用の相場、採用するにあたっての注意点、メンテナンス方法などを詳しくご紹介しますので、是非外壁のリフォームを行う際の参考にしてください。

外壁に使うガルバリウム鋼板とは?

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛を主成分とするアルミニウム・亜鉛合金メッキ鋼板のことをいいます。
メッキとは金属の膜のことをいい、電気や熱の力を利用して鉄がベースの合金の板にメッキ層を被せます。
メッキによって鉄を保護しているので、金属なのに錆びにくくて耐久性が高いため、建物の外装材として適しています。
そのため近年では外壁材としてだけでなく、屋根材としても幅広く使用されています。

またガルバリウム鋼板は軽量なため、既存の外壁や屋根の上から重ね張りしても建物の基礎や構造躯体に大きな負担をかけず、耐震性を損ないません。
したがってカバー工法で屋根や外壁のリフォーム行う際には頻繁に使用されています。
さらにガルバリウム鋼板が持つ金属特有のシャープな質感は、スタイリッシュで都会的なイメージの外観を好む方にとってうってつけです。
一方、石積調、レンガ調、木目調などの色柄もあるので、ナチュラルな雰囲気に仕上げたい方のご要望にもマッチします。




ガルバリウム鋼板の特徴とメーカー・種類

ガルバリウム鋼板の外壁材は現在たくさんのメーカーが製造・販売していて、メーカーごとに様々な種類や特徴があります。
主なメーカーの主要な商品は以下の通りです。

■ニチハ センターサイディング
ニチハは窯業系外壁材を主体とした住宅建材メーカーですが、金属製外壁材の製造・販売も行っています。
センターサイディングは塗装高耐食GLメッキ鋼板に断熱材を一体成型した高性能外壁材で、「重ね張り工法」が可能な軽量設計のため、リフォームにも最適です。
高耐候コーティングとマイクロガード(セルフクリーニング機能)をプラスした高機能なiシリーズや単色では表現できない奥深い色調と立体感が特徴のt-colorシリーズ、表面材にフッ素塗装高耐食GLメッキ鋼板を採用したプレミアムSPシリーズなど、様々な商品を展開しています。

■旭トステム 金属Danサイディング
旭トステムはLIXILグループ傘下の外装建材総合メーカーで、従来の商品ラインナップに加えて、耐食性に優れた業界初の次世代ガルバリウム鋼板(SGL)を採用したスパンサイディングSや、遮熱性フッ素鋼板シリーズなどがあります。

■ケイミュー 金属サイディング「はる・一番」
ケイミューは屋根材・外壁材の製造・販売を主体とするメーカーで、代表的な商品にはガルバリウム鋼板に遮熱性フッ素焼付塗装を施した高耐久で軽量な外壁材「はる・一番」があります。

■アイジー工業 金属サイディング「アイジーサイディング」
アイジー工業は金属外装材に特化したメーカーで、金属サイディングにはそれぞれ特徴が異なるシンプルモダン、ナチュラル、ベーシックの3つのシリーズがあります。

以上が主要メーカーの商品になりますが、主な違いはアルミと亜鉛の合金メッキの上に施された塗料の種類やコーティングの種類、デザイン、意匠性、厚さ、保証期間などです。
シリーズごと、商品ごとに特徴があるので、詳細はメーカーのカタログなどで確認してください。

ガルバリウム鋼板の外壁リフォームの価格相場

ガルバリウム鋼板で外壁リフォームを行う際の費用の内訳は以下の様になります。

・ガルバリウム鋼板の材料費
ガルバリウム鋼板の価格はメーカーや商品のグレードによって異なりますが、定価で4,000~6,000円/㎡程度のものが良く使われています。
また施工の際には、その他の副資材が必要になります。
・人件費
古い外壁材を撤去したり、ガルバリウム鋼板の外壁材を張る職人の手間賃です。
・運搬費
資材を現場まで運ぶための費用です。
・諸費用
施工会社の経費で、交通費や駐車場代などが含まれます。

ガルバリウム鋼板で外壁のリフォームを行う場合にはカバー工法(重ね張り)で行うことが多く、施工業者の見積金額の㎡単価は、概ね4,000~6,000円が目安です。
1棟あたりの価格は施工面積やガルバリウム鋼板のグレードなどによって異なりますが、一般的な30坪程度の2階建住宅の場合、150~250万円程度になります。
尚、この他に足場代10~20万円が加算されます。

また、既存の外壁材を撤去して張り替える場合には、撤去費用と廃棄処分代が発生するので、その分の費用が20~30万円ほどかかります。

外壁をガルバリウム鋼板でリフォームした事例と費用

この章では実際にガルバリウム鋼板で外壁のリフォームを行った事例をご紹介します。

【事例1】片流れ屋根とシンプルな外観のモダンでスタイリッシュな洋風住宅
築年数:20年
リフォーム費用:約150万円
工期:約3週間
2×4工法の洋風住宅をガルバリウム鋼板の重ね張りでリフォームした事例です。
片流れ屋根のシンプルな外観とストライプ柄の濃色のガルバリウム鋼板との相性は抜群で、モダンでスタイリッシュな都会的な雰囲気の外観になります。

【事例2】艶消しブラックと木目柄のガルバリウム鋼板を組み合わせた和モダンの住宅
築年数:30年
リフォーム費用:約200万円
工期:約1か月
築年数が経過してひび割れが発生したモルタル壁にガルバリウム鋼板を重ね張りするリフォームの事例は数多くあります。
ガルバリウム鋼板は洋風住宅だけでなく和洋折衷の住宅にも良く馴染み、艶消しの濃い色と木目柄を組み合わせることで、和モダンな雰囲気を演出できます。

【事例3】築40年の家の外観イメージをガルバリウム鋼板のカバー工法で一新
築年数:40年
リフォーム費用:約230万円
工期:約45日間
築年数が古い家は外壁がモルタル壁になっていることが多く、ひび割れが多数見られる様になります。
傷みがある程度進行すると塗り替えでは対応が難しいため、ガルバリウム鋼板のカバー工法でリフォームしました。
木目柄のダークブラウンのガルバリウム鋼板を採用し、瓦屋根でも違和感のない落ち着いた外観になりました。


ガルバリウム鋼板で外壁デザイン!おすすめは?

ガルバリウム鋼板には豊富な色柄がありますが、ほかの外壁材と比較して費用は決して安いとはいえません。
しかし選択する商品の色柄や建物とのバランスが悪いと、非常に安っぽく見えてしまうことがあります。
一方ではガルバリウム鋼板が持つ独特の意匠性から、建築家が好んで使用するという側面もあります。
したがってガルバリウム鋼板で外壁のリフォームを行う際には、機能性や耐久性だけでなく色やデザインにも注意を払うことが大切です。
この章では、ガルバリウム鋼板のおすすめのデザインをご紹介します。

■モダンでシャープなデザインがお好みの場合
モダンでシャープなデザインがお好みな方にはストライプ柄がおすすめで、最も金属の素材感を活かした仕上がりになります。
さらにダークグレーやネイビーブルーなどの濃色にすると、高級感が演出できます。
1階部分を濃色にして2階部分を白系にしたり、玄関廻りやバルコニーなど部分的に張り分けてツートンカラーにしたりするのもおすすめです。

■温かみのあるナチュラルデザインがお好みの場合
レンガ調や木目調の柄がおすすめです。
ツートンカラーにするのもお奨めで、淡い色を組み合わせると暖かい印象に、濃い色にすると重厚感のある仕上がりになります。

■重厚感があって落ち着いたデザインがお好みな場合
石目調の柄を選ぶと落ち着いた印象の仕上がりになります。
また窯業系のサイディンングから張り替える場合でも、大きな違和感がありません。

■モダンでシャープなデザインがお好みの場合

■温かみのあるナチュラルデザインがお好みの場合

外壁で使うガルバリウム鋼板のメンテナンス方法

業者がガルバリウム鋼板によるリフォームを提案する際には、「メンテナンスフリー」をセールストークにしている場面をたびたび見かけますが、決してメンテナンスが不要なわけではありません。
ガルバリウム鋼板は他の外壁材と比べて耐久性に優れていますが、長持ちさせるためにはどんな外壁材を使用しても定期的なメンテナンスが不可欠です。
メンテナンスが必要な時期は商品のグレードや施工方法によって異なります。
ガルバリウム鋼板のメーカーの保証期間は一般的に20~25年と長期なものが多いのですが、本体以外のシーリングはおよそ10年程度で補修、打ち替えが必要になります。
また年に1~2回程度を目安に水洗いすることで、経年劣化の原因になる汚れを落とすことができ、長持ちさせることができます。
特に潮風の影響を受けやすい海沿いの地域や、酸性雨が降りやすい地域、排気ガスの影響を受けやすい都市部などでは、小まめに水洗いすることが有効です。
綺麗な状態を長く保ち本来の機能を長期間維持させるためには、定期的なメンテナンスが欠かせないということを覚えておきましょう。


ガルバリウム鋼板を外壁に使うメリット

この章では、ガルバリウム鋼板を外壁に使用するメリットについてご紹介したいと思います。

・錆びにくくて耐久性が高い
ガルバリウム鋼板は他の外壁材と比べて耐久性が高いのが最大のメリットで、耐用年数は20~25年程度のものが一般的で、メーカーが10年以上の保証を付けていることがほとんどです。
これは再塗装を行わない場合の年数ですが、事前に再塗装などのメンテナンスを行うことで、さらに寿命を延ばすことができます。
また金属なのにもかかわらず、錆びにくいというのもメリットのひとつです。

・軽量なので建物の耐震性が高くなる
ガルバリウム鋼板は軽量の為、地震の際に建物の基礎や構造躯体に大きな負担がかかることがなく、
耐震設計上有利になります。(建物が軽量になるほど地震に強くなります)
またリフォームで既存の外壁の上に重ね張りしても、建物の重量が大きく変わることがありません。
そのため、特にリフォームに適した外壁材といえます。

・吸水しにくく凍害に強い
セメント質の窯業系サイディングは、塗膜が劣化することにより吸水して凍害などを受けやすくなってしまいますが、ガルバリウム鋼板は吸水しにくく凍害に強いのがメリットです。


ガルバリウム鋼板を外壁に使うデメリット

ガルバリウム鋼板のメリットについては比較的良く知られていますが、デメリットについてはあまり知られていない様です。
そのため本来の性能が正しく理解されていないケースが時々あります。
ガルバリウム鋼板にもデメリットが存在するので、これを知らずにいると後悔してしまうことにもなりかねません。
この章では、ガルバリウム鋼板のデメリットについてご紹介します。

・初期費用が割高になる
ガルバリウム鋼板は、他の外壁材と比較して商品価格も施工費も若干割高になります。
したがってリフォーム費用が高くなります。

・塩害に弱く、切断面から錆が発生することがある
ガルバリウム鋼板は錆が発生しにくい素材ですが、全く錆びない訳ではありません。
不慮の事故で表面が傷つくと錆びることがあり、現場で切断加工を行った場合にはメッキ層による防錆効果が無くなってしまうので赤錆びが発生します。
また塩害の影響を受ける海沿いの地域や、高温多湿な地域では白錆びが発生しやすくなります。

・電蝕(異種金属接触腐食)に注意が必要
ガルバリウム鋼板は他の金属と接触すると、接触電蝕を起こして部分腐蝕が発生することがあります。

・断熱性能は断熱材に依存する
ガルバリウム鋼板自体は薄いので、断熱性能はほとんど期待できません。
したがって断熱性能は断熱材で補う必要があります。

・人によっては安っぽく感じる
ガルバリウム鋼板はシャープでスタイリッシュな印象を与えることが多いのですが、人によってはトタンの様で安っぽいと感じることがあります。

ガルバリウム鋼板で外壁工事をする際の業者の選び方

ガルバリウム鋼板は耐久性が高い外壁材ですが、施工には技術を要し、本来の性能を発揮させるためにはガルバリウム鋼板の特性を良く理解していることが求められます。
そのため施工経験が少ない業者に依頼すると、施工不良を起こして耐用年数が短くなってしまう恐れがあります。
したがって業者を選ぶ際にはホームページなどで施工事例を確認したり、実際に施工した現場に案内してもらったりするなど、施工実績を必ず確認する様にしましょう。
そして他のリフォームと同様に、複数の業者から相見積もりをとって、提案内容や金額を比較検討することが大切です。
またガルバリウム鋼板にはメーカーの長期保証が付くことが多いのですが、現場で切断などの加工を行った場合には保証が受けられなくなってしまうケースがあります。
しかし現場加工ができないというのは実際の施工現場では難しい条件です。
そのため施工会社の保証内容や保証期間についても、契約する前に必ず確認しておく様にしましょう。

まとめ

ガルバリウム鋼板は耐久性の高い優れた材料ですが、業者のセールストークでよくありがちなメンテナンスフリーの材料では決してありません。
実際には定期的なメンテナンスが必要で、錆が発生することもあります。
しかし一部の建築家が好んで採用している様に、個性的なデザインが実現できて構造躯体に大きな負担をかけないため、外壁リフォームには非常に適しています。
業者のセールストークに乗せられるのではなく、メリットとデメリットを良く理解した上でご自宅のリフォームに採用するかどうかの検討をして欲しいと思います。


タクトホームコンサルティングサービス代表
亀田 融
東証一部上場企業グループの建設・住宅部門で、約33年間現場監督(注文住宅、賃貸マンション、官庁工事)及び住宅リフォーム事業の責任者として従事。その経験を活かし、会社設立。
東証一部上場企業グループの建設・住宅部門で、約33年間現場監督(注文住宅、賃貸マンション、官庁工事)及び住宅リフォーム事業の責任者として従事。その経験を活かし、会社設立。

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