人をダメにするクッションで一躍脚光を浴びた、ビーズクッションを愛用している方も多いのではないでしょうか?ビーズクッションと言えば、無印良品やYogibo(ヨギボー)が有名ですが、楽天やアマゾンなどのネット通販でも購入した方もいるでしょう。
ビーズクッションの愛用者は体を包み込むフィット感がクセになり、毎日のように使っている方も少なくありません。当然、ビーズクッションの使用頻度が多いと汚れが付きやすく、汗やペット臭など不快な臭いも放つようになります。
一方でビーズクッションを洗濯したくても、洗濯方法がわからない方もいるでしょう。今回は、ビーズクッションの洗濯方法をご紹介していきます。
ビーズクッションが臭い…シミ汚れ・カビが…
あなたもビーズクッションの虜になっていませんか?ビーズクッションは体を支える感じや包まれている感があるため、中毒になる方は多いでしょう。
特に大きいビーズクッションは、昼寝をしたりお菓子を食べるなどちょっとした休憩スペースとしても活躍しますよね。ビーズクッション生活が快適過ぎて定番ポジション化すると、昼寝をした時のよだれ、飲食をした時の食べかすや飲み物をこぼした痕跡が……なんてこともあるでしょう。
直面するのは、”ビーズクッションに付いたシミや臭いはどうするか問題”です。ビーズクッションでゴロゴロしている時に鼻につく臭いがしたり、ふと見た時にカビがポツポツ生えていたら、せっかくのくつろぎ空間が台無しになりますよね。
”こんなことになるなら、ビーズクッションを洗濯していればよかった!”と思っても後の祭り……。できることなら、シミ、カビ、臭いがないビーズクッションを取り戻したいですよね。
ビーズクッションの洗濯表示は洗濯不可?
”ビーズクッションを洗濯しよう!”と思ったら、まずは洗濯表示を確認しましょう。ビーズクッションに洗濯表示のタグが付いている場合は、洗濯することができるのか?確認します。洗濯OKの表示、洗濯NGの表示を見ていきましょう。
【洗濯OKの表示】
・洗濯桶に波線がある(古い洗濯表示)
・洗濯機を表現している表示(新しい洗濯表示)
【洗濯NGの表示】
・洗濯桶や洗濯機を表現している表示にバツ印がある
洗濯表示は新旧ありますが、ビーズクッションを洗濯することができるのか?確認する基準は『バツ印の有無』です。ビーズクッションはメーカーによって使用しているビーズの素材が違い(微粒子ビーズやポリスチレンなど)、破損やカビを避けるために洗濯することができない場合もあります。
洗濯表示がないビーズクッションは洗濯で失敗しないために、取り扱い説明書を見るかメーカーに問い合わせて確認しましょう。
洗濯機で洗うと破れた?爆発!?
”ビーズクッションを洗濯機で洗ったら爆発してビーズが飛び出した!”など、ビーズクッションの洗濯ではよく聞く話で珍しいことではありません。ビーズクッションは小さなビーズがぎっしり詰まっており、洗濯機の回転や圧に耐えきれなくなると爆発します。
洗濯機の中でビーズクッションが爆発すると、大量のビーズが洗濯槽に付いてしまい回収作業はかなり厄介です。また、静電気のせいでビーズ同士がくっつき、粒も小さいため完全に取り除くのは難しいでしょう。
洗濯層に付いたビーズを取り除くことができたとしても、洗濯槽の裏側や排水溝など見えない部分に残っている可能性があります。ビーズクッションは洗濯機で洗濯してもいいですが、爆発した時のことを考えて対策してから洗濯機を回しましょう。
ビーズクッションの洗濯方法6ステップ
ビーズクッションの洗濯方法は、洗濯機か手洗いの2通りありますがおすすめは手洗いです。手洗いはビーズクッションへの負荷をおさえることができるため、洗濯中の爆発を回避することができます。では、ビーズクッションの洗濯方法を見ていきましょう。
【洗濯機でビーズクッションを洗濯する場合】
ビーズクッションを手洗いしている時間がない方や、手洗いするのが面倒な方は洗濯機で洗濯するしかありません。
ただし、ビーズクッションが洗濯機に入ることと、洗濯機へ入ったとしてもパンパンにならないことが条件です。
■ビーズクッションを洗濯ネットに入れて洗濯をする
洗濯中に爆発した時のことを想定して、ビーズクッションを洗濯ネットに入れます。次に、洗剤投入口に衣類用の中性洗剤を入れて『手洗いモード』で洗濯をしましょう。
手洗いモードは洗濯物にできるだけ負担をかけないで洗いますが脱水は別です。脱水はビーズクッションに負荷がかかりやすく、爆発のリスクを避けるために『10秒~20秒でストップ』した方が良いでしょう。最後まで脱水する場合は様子を見ながら行ってください。
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■風通しがいい場所で陰干しをして完全に乾かす
洗濯をしたビーズクッションは、風通しがいい場所で陰干しをしてしっかり乾かします。ビーズクッションの中はビーズが密集している状態で特に中心部分は乾きにくいです。
濡れているビーズクッションは枕やぬいぐるみ干し用のネットに入れると、空気に触れる面が多くなり早く乾きます。
枕やぬいぐるみ干し用のネットに入らないビーズクッションは、床やイスなどに置いて乾かしましょう。水気が気になる場合は、ゴミ袋、新聞紙、ビニールシート、タオルなどを敷いてからビーズクッションを置いて乾かしてください。
※濡れたビーズクッションを乾かしている最中は、時々面を変えて全体がしっかり乾くようにしましょう。例えば、床に密着している面を逆さまにします。1つの面が長時間床に密着しないようにすると、まんべんなく空気が触れるため乾きやすいです。
※洗濯後のビーズクッションは完全に乾かさないと、水分が原因でカビが生えます。
【手洗いでビーズクッションを洗濯する場合】
ビーズクッションが大きくて洗濯機に入らない場合や、洗濯中の爆発を防ぎながら洗濯したい方は手洗いしましょう。
■バケツや浴槽などでに洗濯液を作る
バケツ、洗面器、洗面台、浴槽などに、30度~40度のお湯と衣類用の中性洗剤を入れてよく溶かします。バケツや洗面器などに入らない大きなビーズクッションは浴槽で洗濯をしましょう。
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■押し洗いや浸け置きをして汚れや臭いを落とす
バケツなどに作った洗濯液の中へビーズクッションを入れて、押し洗いしながら汚れを落としていきます。押し洗いで汚れを落とすコツは、時々押し洗いする面(手を当てる面)を変えることです。
※押し洗いする面を変える時は、ビーズクッションを両手で持って1ヵ所に負荷がかからないようにしましょう。ビーズクッションは水分を含むと重さが増し、片手でビーズクッションをつかむと負荷がかかり破れる恐れがあります。
ビーズクッションの汚れや臭いが酷い場合は、洗剤液の中へ30分くらい浸け置きして落としやすくします。浸け置きが終ったら押し洗いをしましょう。
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■ぬるま湯や水ですすぐ
洗濯液を捨てたらぬるま湯や水を張り、ビーズクッションを押し洗いしながらすすぎます。すすぐ時も押し洗いする面を変えて、すすぎ残りがないようにしましょう。
ビーズクッションをすすぐ時は、ぬるま湯や水が濁ってきたら捨てては入れ直す作業を何度か繰り返します。ぬるま湯や水が濁らなくなり、泡がなくなるまでしっかりすすぎます。
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■ビーズクッションを脱水して陰干しする
ぬるま湯や水を捨たら、ビーズクッションを手で押して圧を加えながら脱水しましょう。
大きいビーズクッションは、浴槽のフチにかけて1時間~2時間くらい水切りをしてから手で押して脱水します。次に、ビーズクッションをバスタオルで包むなどしてから、手で押して水気を取り除きましょう。
ビーズクッションをタオルドライしたら風通しがいい日陰で乾かします。枕やぬいぐるみ干し用のネットに入るビーズクッションは、ネットに入れて乾かしましょう。洗濯後のビーズクッションを枕やぬいぐるみ干し用のネットに入れると、風通しが良くなり乾きが早いです。
大きいビーズクッションなどは床やイスなどに置いて乾かします。時々床やイスに密着している部分を変えて、空気をまんべんなく当てながら乾かしましょう。水気が気になる場合は、床やイスに新聞紙やタオルなどを敷いてからビーズクッションを置いてください。
ビーズクッションの乾かし方と注意点
洗濯後のビーズクッションは乾くまでに数日かかることもあります。できるだけ早く乾かす方法や注意点をまとめました。
【晴れの日が続くタイミングで洗濯をする】
雨や曇りの日は湿気が多く乾きにくいため、晴れの日が続くタイミングでビーズクッションを洗濯をしましょう。
【風通しいがいい日陰で乾かすのが基本】
多くのビーズクッションは日焼けなどの劣化を防ぐために、風通しがいい日陰で乾かすことを推奨しています。陰干しは日焼けなどを防ぐ他、直射日光が当たらないため生地も傷みにくいです。
【雑菌の繁殖を防ぐために早く乾かす】
洗濯後のビーズクッションはできるだけ早く乾かして、生乾き臭の原因である雑菌の繁殖を防ぎましょう。濡れている時間が長くなると雑菌が繁殖する原因になるため、風通しを良くするのがポイントです。
例えば、扇風機を当てたり衣類用の除湿器を使う他、エアコンの冷房機能と扇風機を併用してもいいでしょう。
【乾燥機やドライヤーで乾かさない】
ビーズクッションのビーズは熱に弱いため、乾燥機やドライヤーの使用はやめましょう。高温の温風で乾かす乾燥機やドライヤーは熱でビーズが溶けてしまい、型崩れや座り心地が悪くなる原因です。
ビーズクッションはコインランドリーで洗える?
”ビーズクッションをコインランドリーで洗濯したい”と、考えている方もいるのではないでしょうか?また、洗濯機に入らない大きなビーズクッションは、コインランドリーで洗濯をして手間を省きたい方もいるでしょう。
コインランドリーは簡単に洗濯することができる便利な機械ですが、ビーズクッションの洗濯には向いていません。コインランドリーは通常の洗濯機よりもパワーが強く、ビーズクッションに負荷がかかります。
ビーズクッションは一定の負荷がかかると耐えきれず爆発して、ビーズが飛び出す可能性が高いです。爆発により飛び散ったビーズが原因で、コインランドリーの洗濯機が壊れる恐れもあります。コインランドリーの洗濯機が壊れた場合は、修理費用を請求される可能性もあります。
ビーズクッションの破損、コインランドリーの洗濯槽が壊れる可能性を考えると、リスクが伴うコインランドリーの使用は避けた方が賢明です。
ビーズクッションはクリーニングに出せる?
ビーズクッションをコインランドリーで洗濯することができないとわかれば、残るはクリーニングです。結論から言うと、ビーズクッションの洗濯表示にバツ印がなければ、クリーニング店で洗濯することができます。
ただし、ビーズクッションのクリーニングは一部の店舗に限られており、近所のクリーニング店では断られてしまうかもしれません。一部のクリーニング店に限られている理由は、ビーズクッションのビーズは特殊な素材だからです。
ビーズクッションの型崩れを防ぎ、ビーズを溶かさないで洗濯をする技術があるクリーニング店は宅配型が目立ちます。宅配型のクリーニング店の中には全国に対応している店舗もあるため、気になる方はネットで検索してみましょう。
まとめ
ビーズクッションはカバーを使い、除菌効果がある消臭スプレーを吹きかけて風通しがいい日陰で干すと汚れや臭いを防ぐことができます。”ビーズクッションの洗濯は手間がかかる”と感じるかもしれませんが、長く愛用するために洗濯機や手洗いをして清潔にしましょう。