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洗濯物の色移りの落とし方6ステップ!時間がたった洋服の対処は?

洗濯物の色移りの落とし方6ステップ!時間がたった洋服の対処は?

洋服や洗濯物が色移りしたら、”元に戻すことはできない”と諦めて捨てますか?色移りは専用の落とし方があり元の状態に戻る可能性があります。色移りした時の落とし方や、落とし方のポイントをチェックしていきましょう。


洗濯と色移りは隣り合わせで、まとめて洗濯すると失敗することがあります。みなさんも洗濯で色移りした経験はありませんか?

わかりやすい色移りの例が、濃い色のデニムと白いTシャツを一緒に洗濯した場合です。洗濯中にデニムの染料が流れ出て、白いTシャツが絞り染めのようになったり青い斑点ができることもあります。

色移りと聞くと黒や紺など濃い色のイメージがある方もいるでしょう。しかし、色移りに濃淡は関係ありません。薄い色でもアイテムの特性によっては色移りすることがあるからです。

万が一、色移りしたとしても落とし方があるため、早まって処分する前に試してみましょう。色移りした時の落とし方やポイントなどをご紹介します。

洗濯物が色移りしてしまう原因

お気に入りの衣類が色移りしたらショックは大きいでしょう。なぜ、衣類などを洗濯すると色落ちするのでしょうか?

■染料が溶ける
衣類などの繊維製品は洗濯すると染料が溶け出し、色移りすることがあります。色付けしている繊維製品は染色や顔料を使っており、色移りの有無は『抵抗性』がポイントです。

抵抗性は『染色堅牢度(けんろうど)』と言い、繊維の耐久性によって色移りの有無が決まります。例えば、洗濯、摩擦、汗などに対して耐久性が低い繊維製品は色移りしやすいです。

■染料が飛び散る
洗濯中、衣類などに使われている染料が溶け出すと、脱水時に染料が飛び散って他の洗濯物に色移りすることもあります。染料が飛び散った場合の色移りは、斑点のようになるのが特徴です。

■濡れている時間が長い
洗濯が終った後、洗濯機の中や洗濯カゴに長時間入れていると色移りすることがあります。水分のせいで染料が溶け出したり重みが原因で染料が移るからです。

色移りを落とすのに使う道具と洗剤

衣類などに色移りした時の落とし方は通常の洗濯方法と少し違います。色移りを落として元の状態に戻すために、必要な道具と洗剤を準備しましょう。

■必要な道具
・ゴム手袋
・バケツやタライなどの容器
・50度くらいのお湯
・洗剤とお湯をかき混ぜるもの(割り箸など)
・お湯の温度を保つもの(プチプチやビニール袋など)

■必要な洗剤
・弱アルカリ性洗剤(アリエールなど)

色移りを落としやすくするために、弱アルカリ性洗剤は粉末タイプを選びます粉末タイプは液体タイプよりも洗浄力が高いうえに、繊維への負担が少ないのが特徴です。

弱アルカリ性洗剤は水やお湯で溶かすと中性よりに傾き、液体タイプを色移りした部分に直接付けると繊維への負担が増します。

■必要な漂白剤
・酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)
・塩素系漂白剤(衣類用ハイターなど)
・還元型漂白剤(ハイドロハイターなど)

弱アルカリ性洗剤を使った落とし方で色移りが解消しない場合は、漂白剤を使います。ただ、漂白剤は洗浄力が高く繊維へのダメージも多少なりともあるため、注意書きをよく見てから使いましょう。特に塩素系漂白剤と還元型漂白剤の取り扱いは注意が必要で、失敗する可能性もあります。

色移りの落とし方6ステップ

色移りの落とし方に対して、苦手意識やマイナスイメージを抱いている方もいるでしょう。例えば、”特殊な落とし方をする必要がある”、”洗剤や漂白剤を使いこなすのが大変そう”などと思っていませんか?

色移りの落とし方は難しくありません。いつもの洗濯にあることをプラスしたり、漂白剤は色移りの状態などに合わせて選びます。

①洗剤とお湯を混ぜて洗剤液を作る

洗剤液は手が荒れる恐れがあるため直接触れることを避けて、ゴム手袋をして手荒れ対策をしましょう。

■洗剤液の作り方
バケツやタライなどの容器に、50度のお湯、粉末の弱アルカリ性洗剤を規定の2倍~3倍入れます(洗剤を多く使う理由は洗浄力を高めて落としやすくするためです)。

次に、割り箸などでよく混ぜたら洗剤液の完成です。お湯と洗剤を混ぜる際はやけどを避けるために、お湯には直接触れず割り箸などの道具を使いましょう。

※色移りした衣類などの落とし方は、50度くらいのお湯で作った洗剤液に浸け置きしてプレウォッシュするのが基本です。色移りした衣類などを高温のお湯で溶かした洗剤に浸け置きすることで、より落ちやすくなります。

※基本的に粉末の弱アルカリ性洗剤を使いますが、『規定量の酸素系漂白剤をプラスして漂白力を高める』落とし方もあります。漂白剤の中でも酸素系漂白剤は、色や柄物でも安心して使うことができる代物です。

②洗剤液に色移りしたものを入れて浸け置きする

バケツやタライなどの容器に洗剤液を作ったら、色移りした衣類などを入れて30分~1時間くらい浸け置きします。色移りを落としやすくするためには洗濯液の温度も重要で、高温の状態をキープするといいでしょう。

■熱をキープしながら浸け置きする方法
浸け置きしている間はできるだけ熱を保つために、ビニールや保温効果があるアイテムなどを使います。

バケツやタライなどの容器の上に、ゴミ袋やレジ袋などのビニール系を被せましょう。さらに、プチプチやアルミシートなど、保温効果があるアイテムで覆うと熱が逃げにくいです。もしくは、バスタオルやレジャーシートなどを代用します。

浸け置きしている間に保温する方法は必須ではありません。しかし、プレウォッシュの段階で色移りを浮かせた方が、今後の作業がラクになりるためおすすめします。プレウォッシュの段階で色移りを浮かせておくと、洗濯機や手洗いで洗った時に色抜き効果がアップするからです。

③色移りの落ち具合をチェックする

浸け置きしている間は時々チェックして、色移りの落ち具合を確認しましょう。色移りした衣類などは30分~1時間くらい浸け置きする落とし方が基本ですが、あくまでも時間は目安です。色移りの落ち具合に合わせて放置時間を変えましょう。

例えば、20分くらい経ってからチェックした時に色移りが完全に落ちている場合や、大体落ちていることを確認したら取り出してもかまいません。

一方、1時間後にチェックして色移りがあまり落ちていない場合は、さらに1時間くらい浸け置きして様子を見ます。色移りした衣類などは高温のお湯を使った落とし方が最適です。プレウォッシュの段階である程度色移りを落とすために、ぬるくなった洗剤液は捨てて作り直しましょう。

※弱アルカリ性洗剤と酸素系漂白剤を使った色移りの落とし方は、漂白力が高いため繊維に負担がかかりやすいです。できるだけ繊維のダメージを避けるために、浸け置き時間は最大2時間にしましょう。

④色移りした衣類などをすすぐ

衣類などの色移りの落ち具合をチェックしたら、バケツやタライなどの容器から取り出してすすぎます。すすぎのやり方は今後の作業内容によって変わりますが、2パターン(洗濯機で洗わない場合と洗う場合)のいずれかを行いましょう。

■すすいだ後に洗濯機で洗わない場合
浸け置きして色移りが完全に落ちていれば、洗濯機で洗い直さなくてもかまいません。ただし、洗剤が残らないようにしっかりすすぎます。

すすぎは泡がなくなるまで行う必要があり、時々水を入れ替えてキレイな水ですすぎましょう。色移りの落とし方は通常よりも多く洗剤を使っているため、完全にすすぐとなると大変かもしれません。

■すすいだ後に洗濯機で洗う場合
浸け置き後、色移りが完全に落ちていない場合は洗濯機で洗います(洗剤は規定量)。

洗濯機で洗濯~脱水まで行い色移りを落としていくため、すすぎは泡がなくなるまで行う必要はありません。すすぎは何回か行い洗濯機に入れましょう。

⑤脱水後はすぐに干す

衣類などの色移りを浸け置きや洗濯機で落とすことができたら、すぐに干して乾かします。色移りの落とし方は干すところまで気が抜けません。水分を含んでいる状態はデリケートで、濡れている時間が長いと色移りのリスクがあると考えましょう。

■すすいだ後に洗濯機で洗っていないもの
浸け置き後にすすぎだけを行い洗濯機で洗っていない場合は、洗濯機を使って脱水かけます。

洗濯機でしっかり脱水して濡れている時間を短縮し、色移りのリスクを回避しましょう。洗濯機で脱水しない場合は、衣類などを手できつく絞りできるだけ水分を残さないようにします。

■すすいだ後に洗濯機で洗ったもの
浸け置き後にすすぎを行い洗濯機で洗った場合は、脱水が終わり次第すぐに干して再び色移りしないようにしましょう。

⑥洗濯機で色移りが落ちていない場合は漂白剤を使う

浸け置きしてから洗濯をしても色移りが落ちていない場合は、塩素系漂白剤や還元系漂白剤を使います。

塩素系漂白剤や還元系漂白剤も色移りの落とし方はほぼ同じです。漂白剤をお湯で溶かしてから浸け置きしますが、4つのことに注意して正しく使いましょう。

■白いものに限る
塩素系漂白剤や還元系漂白剤は、白い繊維製品のみ使うことができます。色や柄物に使うと変色するため注意しましょう。

■塩素系漂白剤、もしくは還元系漂白剤のいずれかを単体で使う
塩素系漂白剤と還元系漂白剤を混ぜる使い方は有毒ガスが発生します。人体に悪影響を及ぼすため絶対に混ぜてはいけません。

■規定の量を使う
塩素系漂白剤や還元系漂白剤は漂白力が強く、規定の量で十分落とすことができます。繊維に負担をかけないためにも規定の量で色移りを落としましょう。

■浸け置き時間は30分くらいにする
繊維へのダメージを考えて浸け置き時間は30分くらいにした方が安心です。

時間がたった色移りにはオキシクリーンがおすすめ

時間がたった色移りは、40− 60度のお湯にオキシクリーンなどの酸素系漂白剤と洗濯洗剤を混ぜて、長時間つけ置きしてから洗濯するのがおすすめです。オキシクリーンなどの酸素系漂白剤はお湯の方が効果を高めてくれます。

服をオキシ漬けする時間は、最低30分、最長で6時間が目安であり、一晩中浸けないようにしましょう。最長6時間で良いのは、オキシクリーンの化学反応が起こる時間が6時間程度であるためです。

オキシ漬けのポイントとしてはは、40~60度のお湯、オキシクリーンの量、オキシ漬けする時間の3つのポイントが揃うことで高い洗浄効果が期待できます。

使い方は、規定の分量で水と混ぜ、そこに洋服を入れてつけおきするだけです。

なお、色移りが特定の場所だったりして漂白剤の原液に近い液をつけるときは注意してください。漂白効果が強いので、より真っ白になったり、元の色から変色する可能性があります十分に漂白剤と混ぜてから衣服をつけ置きするのがポイントです。

色移りを落とす時のポイント

衣類などに色移りすると焦る方もいるでしょう。色移りしても焦らず、落とし方のポイントをおさえて洗濯することがしっかり落とす秘訣です。

【色移りしたら染料が定着する前に洗う】
色移りしたら放置しないですぐ浸け置きします。色移りは時間が経つと繊維に定着して落としにくくなるため、早めに処置することが大切です。

【漂白剤は繊維を傷めないために規定の量を守る】
漂白剤を使う時は必ず規定の量を守りましょう。漂白剤はお湯を使うと漂白効果がアップしますが、規定の量を超えた落とし方は繊維が傷みます。

【デリケート素材は衣類用の中性洗剤から試す】
デリケート素材(木綿、麻、毛、絹など)に色移りした場合は、繊維への負担が少ない衣類用の中性洗剤(エマールなど)で洗います。

衣類用の中性洗剤で落とすことができない色移りは、還元系漂白剤を使いましょう。ただし、水洗い可の白い無地に限り、金属が付いているものは使うことができません。

【白い衣類などに塩素系漂白剤を使う時は注意する】
塩素系漂白剤は白物生地用で、水洗い可の木綿、麻、ポリエステル、アクリルに限ります。樹脂加工や日焼け止め剤が施されているものは、変色するため使うことができません。

色移りを防ぐ予防方法7個

洗濯による色移りは7つの方法で防ぐことができます。洗濯で色移りしてガッカリしないためにも対策方法を覚えておきましょう。色移りを未然に防ぐことができれば、色移りを落とす手間も省くことができます。

【方法1】色物や柄物はまとめて洗濯しない
濃い色、薄い色、柄物はそれぞれ別々に洗って、洗濯による色移りを防ぎましょう。

特に濃い色を使っている繊維製品は染料が水に溶け出して、薄い色の衣類などに色移りするリスクが高いです。ただ、濃い色も繰り返し洗濯を行うと染料の溶け出しが落ち着きます。

しかし、染色堅牢度(けんろうど)が低い繊維製品は別で、何度洗濯をしても染料が水に溶け出すことがあるでしょう。色や柄をわけて洗濯すると洗濯回数が増えて手間がかかりますが、色移りの防止策では基本です。

とはいえ、色や柄をわけて洗濯するのが面倒な方もいるでしょう。少しでも色移り対策をラクにしたい方はルールを作るといいかもしれません。例えば、お気に入りのものや、絶対に色移りさせたくないものだけ個別に洗うといいでしょう。

【方法2】■何度も色落ちするものは衣類用の中性洗剤を使う
何度洗濯をしても色落ちする繊維製品は衣類用の中性洗剤で洗います。衣類用の中性洗剤は繊維の傷みや色落ちを防ぎながら、優しく洗濯するのが特徴です。

洗濯用の弱アルカリ性洗剤は皮脂や汗を落とす力が強い分、染料を落とすリスクも高くなります。衣類用の中性洗剤は弱アルカリ性洗剤に比べて洗浄力は低くなりますが、汚れを全く落とせないわけではありません。

頑固な汚れではない限り、衣類用の中性洗剤でも皮脂や汗を落とすことは可能です。洗濯による染料の溶け出しを防ぐなら、衣類用の中性洗剤を使いましょう。

【方法3】初めて洗濯するものは個別に洗う
新品の繊維製品は他のものと一緒に洗濯すると、水に染料が溶け出して色移りする恐れがあります。

新品の衣類などは個別で数回洗うと、染料の溶け出しが落ち着くケースがほとんどです。洗濯機で数回洗った後、手洗いをして色落ちするかテストするといいでしょう。

【方法4】洗濯機の水量は多めにして摩擦を防ぐ
洗濯機で衣類などを洗う場合は水量も重要で、たっぷりの水で色移り対策をするのもポイントです。洗濯機の水量が少ない状態で衣類などを洗うと絡まりやすく、摩擦で色移りすることがあります。

節水タイプの洗濯機を使っているご家庭もあるでしょう。節水タイプの洗濯機は少ない水量で洗濯しますが、水量の設定機能はドラム式洗濯機の方が優れている機種もあります。洗濯機で色移りしないように水量の設定を見直しましょう。

【方法5】洗濯ネットに入れて水で洗う
洗濯による色移りは洗濯ネットを使うと防ぐことができます。なお、色移り対策で洗濯ネットを使う際は2つの選び方に注目しましょう。

1つ目は『目が細かいタイプを選ぶ』、2つ目は『衣類などを洗濯ネットへ入れた時にジャストフィットするタイプ選ぶ』ことです。2つのポイントをおさえた洗濯ネットは、洗濯中の摩擦を防ぎ色移り対策に役立ちます。

また、衣類などを洗濯ネットへ入れる時は裏返しにしましょう。衣類などを裏返しにしてから洗濯ネットへ入れると、洗濯による摩擦をより防ぐことができます。

もう1つ、洗濯による色移りを防ぐなら水で洗いましょう。お湯を使った汚れの落とし方は、皮脂、汗、食べこぼしなどを熱で浮かして落としやすくするのがメリットです。

ただ、お湯で洗濯すると染料も熱で浮かすため、色移りしやすくなる面も併せ持っています。洗濯する際はお湯ではなく水で洗って色移りを未然に防ぎましょう。

【方法6】色移り防止シートで色素を吸着する
洗濯機で衣類などを洗う場合、簡単に色移りを防ぎたい方は色移りシートを使う方法もあります。

色移りシートの使い方は簡単です。洗濯機にシートを1枚入れてから洗い、洗濯後は色移りシートを捨てましょう。色移りシートを使う場合は、濃い色、薄い色、柄物にわけて洗濯する必要はありません。まとめて洗濯機で洗うことができるため、個別に洗う手間を省き節水にもつながります。

洗濯機へたった1枚シートを入れるだけで色移り対策が叶う理由は、色素の分子と汚れの分子をキャッチするからです。色移り対策の効果は優秀で、赤、黒、紺など濃い色の染料もしっかり吸収し、白い繊維製品と一緒に洗濯しても色移りしません。

衣類などの染料を吸収している証拠は洗濯後のシートを見れば一目瞭然です。最初は真っ白だったシートも、赤や黒などの色素を吸着していることがわかります。

【方法7】洗濯後はすぐに干す
衣類などを洗濯した後は、放置しないで早めに干すことも色移り対策につながります。洗濯中に染料が溶け出して色移りしなかったとしても、干すのが遅いと色移りする可能性があるからです。

脱水後の衣類などは水分を含んでおり、水分のせいで重さも増しています。水分や重量も色移りの引き金になるため、脱水後はできるだけ早く干すことが大切です。

まとめ

衣類などに色移りした時の落とし方がわかれば、色移りの対処を適切に行うことができます。色移りした時はできるだけ早く対処することと、弱アルカリ性洗剤や漂白剤を使い分けるのがキレイに落とすコツです。色移りの対処法を覚えて、お気に入りの衣類などを長く愛用しましょう。

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