台風の時には大雨だけではなく強い風も吹くため、物が飛んでくることによって窓ガラスが割れる被害が起こる場合があります。
物が飛んでガラスが割れる事故を防ぐため、あらかじめ台風に備えた窓ガラス対策をしておきましょう。窓ガラス対策をしても100%被害を防げるわけではありませんが、被害を最小限に抑えることは可能です。
そこで、台風の時の窓ガラス対策方法や、窓ガラスが割れた場合の応急処置の方法を紹介します。
窓ガラスは風圧どれくらいで割れる?

台風は、強い雨と風で建物に被害を及ぼす場合があります。一般的に風速20~25mほどで窓ガラスが割れる被害が起こるとされていますが、風のみで窓ガラスが割れることはほとんどありません。
台風で窓ガラスが割れる原因は、強い風で飛ばされたゴミや石です。強い風で遠くから飛ばされたゴミや石が窓ガラスに当たって割れ、屋外や建物に被害を及ぼします。
風で飛ばされる物は、硬く重い物だけではなく濡れたタオルでも窓ガラスを割るため注意が必要です。例えば、濡れたタオルが風速20~25mで飛ばされて窓ガラスに当たると、窓ガラスが割れてしまいます。窓ガラスが割れると強い雨が室内に入り、絨毯や畳が濡れて使用できなくなるでしょう。
また、窓から離れている場所に置いてあった家具や家電、クローゼットの内部まで雨が入る場合があるため注意しなければなりません。
さらに、電化製品が故障したり、漏電、感電する危険性があります。台風の影響で窓ガラスが割れると、ガラスの破片が散乱するうえに、窓ガラスを割った原因であるゴミや石といった飛来物が家の中に入り込みます。
台風の時の窓ガラス対策7個

台風の被害で窓ガラスが割れると、風圧で室内のドアが破損する場合もあるため、台風の雨や風から窓ガラスを守るための対策をすることが大切です。
台風の時の窓ガラスが割れないようにする対策として、ダンボールやガムテープを使用する方法、シャッターや防護ネットといった対策グッズを使用する方法を紹介します。窓ガラスを含め、建物の開口部の台風対策をしましょう。
■①シャッターを使った窓ガラス対策
台風の時の窓ガラス対策として最も簡単な対策方法は、シャッターを閉めることです。しかし、近年では外観のスマートさを重視し、シャッターをつけていない家庭も増えています。
台風が来るからという理由で、すぐにシャッターを取り付けることは難しいため、台風が多い地域であれば台風に備えてシャッターを取り付ける工事をすることも検討しましょう。
■②ガムテープとダンボールを使った窓ガラス対策
ガムテープとダンボールを使用し、窓ガラスが割れた場合に飛散を防止する方法です。ガムテープを使用してダンボールを窓枠内側に張るだけであり、非常に簡単なことがメリットです。
窓ガラス対策をする場合には、ダンボールの重なる部分をしっかりとガムテープで補強するようにしましょう。
万が一窓ガラスが割れた際に、ダンボールの重なっている部分をしっかり補強していないと、ガラスの破片が飛び散る可能性があります。窓の外側に貼るとダンボールが風で飛ばされるため、窓の内側に貼ることが大切です。
ただし、強い風によって飛ばされてきたものが当たると、ダンボールやガムテープを貼っていたとしても窓ガラスが割れてしまいます。台風の時に窓ガラスが割れないように対策をした後は、窓、カーテンをしっかり閉めて窓際に近寄らないように注意しましょう。
■③ガムテープだけを使用した窓ガラス対策
ダンボールがない場合には、ガムテープのみで窓ガラス対策をすることが可能です。窓の内側にガムテープを「米」という漢字になるように貼り付けるだけで、ガラスが割れた際に飛散を軽減できます。
台風が去った後にガムテープをきれいにはがすために、紙製のガムテープではなくビニール製の養生テープを使用することが大切です。
窓ガラスにガムテープを貼り付ける方法は、ガラスの強度を上げる効果があるわけではなく、万が一窓ガラスが割れた際に破片が飛び散ったり、怪我をしたりすることを予防するための対策です。
台風が去った後、ガムテープが綺麗に剥がれない時には、剥離剤を使用してガムテープの粘着部分を落とす必要があります。ガムテープが剥がれなかった時のために、ネットショップやホームセンターで剥離剤も購入しておくと良いでしょう。
■④防犯フィルムや飛散防止フィルムを貼り付ける
防犯フィルムや飛散防止フィルムは、空き巣がドライバーなどの工具を使用して窓ガラスを破られないように予防するためのフィルムです。
防犯フィルムは性能の差があり、高性能な商品であれば石やバールで窓ガラスが割れないように予防できるものもあります。台風の被害が大きいのか小さいのかによって、防犯フィルムの性能もチェックして取り入れましょう。
飛散防止フィルムとは、窓ガラスが割れないように補強するのではなく、防犯フィルム同様に窓ガラスが割れた際に破片が飛散しないようにするためのフィルムです。
台風の時だけではなく、防犯アイテムとしても利用されています。飛散防止フィルムは水で貼り付けられる商品が多く、防犯フィルムと比較して価格がリーズナブルなため、一時的な台風対策として使用するのに適しているといえるでしょう。
■⑤雨戸を閉める
強い風が吹く、台風では自宅周辺を片付けても自宅から離れた場所から物が飛んでくる場合があります。また、庭にあるものや木の枝を全て除去したり、屋内に入れたりすることは難しいでしょう。そのため、飛んできた物が窓ガラスに当たることそのものを予防する必要があります。
窓ガラスに物が当たるのを防ぐ簡単な対策として、雨戸を閉める方法が挙げられます。台風が多い地域では雨戸が備え付けられている住宅が多いため、台風が来る前にしっかりと雨戸を閉めておくことが大切です。
■⑥発泡スチロールで隙間を埋める
台風の雨風も影響を最小限にするためには、自宅の窓ガラスに隙間を作らないことが大切です。隙間があると窓が大きく揺れ、揺れた衝撃で窓ガラスが割れるリスクがあります。
台風が来る前の段階で、窓の取り付けが悪くなり隙間が空いているといった場合には、発泡スチロールの板を隙間に差し込んで隙間をふさぎましょう。
■⑦防護ネットを張る
窓ガラスが割れた際の被害を最小限にするために、家の周辺に防護ネットを張る方法が有効です。サイズが大きな商品を使用すれば、窓ガラスだけでなく、外壁にも張ることで家全体を守ることにつながるでしょう。
防護ネットを張る際には風でネットが飛ばされないよう、しっかり固定することが重要です。強風に耐えられるような丈夫な商品を選んで利用しましょう。
事前にしておくべき台風前の窓ガラス対策3個
