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一人暮らしの費用を計算するポイント4つ。内訳や引越料金相場一覧も!

一人暮らしの費用を計算するポイント4つ。内訳や引越料金相場一覧も!

一人暮らしをしてみたいけど、引っ越しや初期費用にいくら位かかるのか? 平均的な値段はどのくらいなのかを、「家賃」「引っ越し」「生活必需品」「生活費」の4点にポイントを絞って解説しています。また、なるべく安く一人暮らしをスタートさせるコツについても説明しています。


大学入学や、就職をきっかけに、実家を出たいと思っている人も多いことでしょう。誰にも束縛されない自由な時間の過ごし方は、誰もが一度は憧れます。
しかし、一人暮らしをすると貯金ができないとか、最初に費用がかかるからお金をためてからでないと一人暮らしは難しいとか、色々な話を聞いてしまうと、なかなか一人暮らしに踏み込む勇気が出て来ないかもしれません。

一人暮らしの費用を計算する4つのポイント

計画的に引っ越しの予定を立てれば、一人暮らしもあまり出費がかからずスタートすることができます。一人暮らしにかかるお金を計算するには、4つのポイントがあります。


1 家賃
2 引っ越し
3 最初に購入する生活必需品
4 毎月の生活費


それではそれぞれ見ていきましょう。

1 一人暮らしで家賃費用はいくらかかる?

一人暮らしといって最初に思いつくのが「家賃」です。20年ほど前までは、家賃は収入の三分の一程度が理想的と言われていましたが、現在では三分の一では苦しいようです。
昔と比べてインターネットなどの通信費もかかるようになりましたし、外食代、飲み会、趣味といった出費を考えると、なるべく低く抑えたいところです。

宅建協会のアンケート調査によると、家賃が収入の二割までに抑えられている人は、生活しやすいと感じているようです。快適とまでは言えないけれども、うまく暮らして行くことができるのは収入の25%でした。

《1部屋の家賃》
1部屋の家賃はデータ(全国賃貸管理ビジネス協会2017年2月調べ)によると、
全国平均は48,681円でした。
1番安い県は群馬県で38,311円。
1番高いのが東京都の67,016円です。

《2部屋の家賃》
2部屋の場合、全国平均は58,347円でした。
1番安い県は鳥取県で48,477円。
1番高いのが東京都の86,418円でした。

やはり東京都は1部屋の場合も2部屋の場合も、他の都道府県よりも1万円以上高いようです。


 敷金礼金について 
家を借りる時に必要なのが、敷金や礼金、仲介手数料といった費用です。
不動産会社や、地域によって異なりますが一般的には以下のような費用がかかります。

・敷金:家賃の1〜2ヶ月分
・礼金:家賃の1〜2ヶ月分
・家賃の前払:家賃の1〜2ヶ月分程度
・仲介手数料:家賃の1ヶ月分程度

また上記の他に、大家や不動産会社によっては以下の費用がかかる場合があります。
・火災保険:10,000円から15,000円程度
・家賃保証:家賃の1ヶ月分
・管理費、共益費:数千円〜2万円程度

一般的に関西では敷金が高めに設定されています。
また、最近人気の敷金や礼金が「ゼロ」の物件ですが、周囲の相場をよく調べてから借りるようにしましょう。

敷金や礼金が無いと得をしたように感じますが、家賃が高めに設定されている場合があります。周辺のアパートやマンションと比較すると家賃が割高な分、敷金や礼金が無いのです。

初期費用だけでなく、少なくとも半年から数年は住み続ける場所になるので、よく計算してから借りるようにしましょう。

2 一人暮らしの引っ越しを安い費用にするコツ4つ

①いつの時期ならお得に安い費用で一人暮らしの引越ができる?

引っ越しの費用は業者によって倍以上異なります。一般的に、早めに予約すればするほど値段は安くできます。もし引っ越す時期を選べるのであれば、3月前後の引っ越しシーズンは割高になるので避けたほうが良いでしょう。

また、2月から4月にかけては、引っ越し業者が一年間で一番忙しいシーズンになるので、自分が希望する引っ越し日に予約ができないかもしれません。見積もりだけでも早めにとっておきましょう。また、見積もりは最低でも3社からとるようにしましょう。

②引越業者による金額・費用の違い

一人暮らしの引っ越しの料金を業者別に見てみましょう。
2012年12月から2017年2月のデータを元に、同じ市町村の中で引っ越した、荷物の少ないケースの場合を想定してみましょう。

 業者名  金額(円)
 アーク引越しセンター  23,760〜32,000円
 アート引っ越しセンター  21,000〜27,000円
 アリさんマークの引越社   23,000〜29,200円
 サカイ引越センター  24,130〜27,125円 

これは一例ですのでかならずしも同じとは限りませんが、大手の業者さんでもこの程度の開きがあります。早めに見積もりをとるのが安く上げるコツです。最初に1社で決めてしまわないで、必ず数社から値段を聞くようにしましょう。


 無理に契約をせまるケース 
また色々な方の体験談を見る限り、有名でない業者の中には”無理やり契約をせまるケース”もあるようです。そういった場合はこちらも通常の半値以下の額でないと契約しない等、簡単には契約しない姿勢を見せることが大切です。

③引越荷物の多さによっても値段・費用が違う

一人暮らしの引っ越しにかかる料金ですが、運ぶ荷物の量によっても変わってきます。

5月から2月上旬までの引っ越しオフシーズンの場合、一人暮らしの引っ越しの費用は全国平均で、荷物の少ない人で27,000円、荷物の多い人で32,480円です。

2月中旬から3月、4月の引っ越しの繁忙期は、全国平均で荷物の少ない人の場合36,000円、荷物の多い人で50,000円というデータが出ています。

④引越は運ぶ距離で値段・費用が変わる

また、距離によっても値段が変わります。また時期をずらす事でやはり金額に差がある事もわかります。

 移動距離  繁忙期(3月前後)  繁忙期以外
 20km以内   57,610円  37,805円
 50km以内   59,774円  43,545円
 100km以内   78,000円  56,775円
 200km以内   82,177円  60,542円

3 一人暮らしの生活必需品11つ!費用は?

一人暮らしで最初に必要な家具や電化製品の総額は、平均で15〜25万円程度と言われています。家を借りたら、次は家具や電化製品の計画を立てましょう。

①ベッドの費用

ベッドは25,000円から30,000円程度は見ておきましょう。引っ越す場所に何年住むかによって、簡易的なパイプベッドで良いのか、しっかりとした作りのベッドが良いのかを考えましょう。

また、ベッドの素材以上に大切なのがマットレスです。あまり薄いものは身体が痛くなってしまうので、気をつけましょう。

②布団の費用

布団一式は、安いものであれば10,000円程度で入手できます。セットによっては、枕や布団カバーがついていることもあります。布団は同じものでもセールによっては、かなりお得に入手できます。通信販売や、家電量販店で扱っている布団なども、格安で販売されている場合もあります。

店頭販売で店員と値段を相談できる場合は上手に交渉してみましょう。値下げできなくても、カバーやシーツをおまけしてくれる場合などがあるかもしれません。既にお得なセール品など以外であれば店員さんが交渉を聞いてくれる可能性は高いです。

③テーブル・机の費用

デーブルは最低でも1つは用意したいところです。食事用と勉強用、服をたたんだり作業したり等、テーブルは大きいほど多様とに使え、また使い勝手が良くなります。

値段はピンからキリまでですが、大きなこだわりが無ければ5,000円から10,000円の物でも十分納得の行く商品が見つかるでしょう。
またテーブルや机は人から譲ってもらいやすいものでもあります。近所の人や、同級生、兄弟、職場の同僚など、いらない机やテーブルが無いか聞いてみるのも良いでしょう。ただし大きさによっては送料の方が高くついてしまう可能性もあります。

④カーテンの費用

カーテンは窓の数で枚数が変わりますが、予算は5,000円から10,000円程度は見ておきましょう。また部屋に元々カーテンがついている場合もあります。

カーテンを買う時は自分の生活リズムや、暗くなった時の部屋の様子に合うものを選びましょう。夜になっても、近所の街頭や看板の明かりが部屋を常に照らしている部屋であれば、カーテンは遮光性のものを選んだほうが寝やすいでしょう。

安いカーテンは薄い物が多く、外の温度を通しやすくなります。暖房やクーラーの効き目を良くするためにも、レースのカーテンもつけたほうが良いでしょう。

⑤冷蔵庫の費用

外食メインの人であっても小さな冷蔵庫はあった方が良いでしょう。予算は30,000円程度で良いかと思います。中古であれば安く入手できる場合もありますが、あまり古いものは、かえって電気代が高くついてしまうので気をつけて下さい。

⑥炊飯器の費用

1人用の炊飯器は安いもので3,000円から6,000円程度が相場です。週に一回、たくさん炊いて冷凍しておくのであれば、一人用ではなく家族用の普通の大きさの炊飯器でも良いでしょう。

なお小さくて安い炊飯器はご飯がモッチリと炊きあがらない物が多いです。また炊飯器は一度に炊くご飯の量が多くて釜が大きいほどおいしく炊ける傾向にあります。

⑦電子レンジの費用

電子レンジは、あると大変便利な家電です。特に一人暮らしで風邪を引いてしまった時など、食事の準備で大変重宝します。

電子レンジの予算は5,000円から20,000円程度見ておきましょう。高いほど多機能になりますが、炊飯器があれば電子レンジで御飯を炊いたりすることもありません。自分の食生活のスタイルに合わせた物を選ぶことで安上がりになるかもしれません。

また安くてシンプルな物の中には壊れにくさで評判の物もあるようです。

⑧洗濯機の費用

洗濯機は平均して30,000円程度と考えておきましょう。洗濯機を初めて買う時は、同じ学校や同じ職場の一人暮らしの先輩から話を聞いてからが良いかもしれません。特に、制服や着替える服の多い職場や学校は、洗濯物の量も多くなりがちです。
どの位の容量の洗濯機が良いか、よく調べてから買いましょう。

⑨掃除機の費用

掃除機は10,000円以上を見込んでおくと良いでしょう。また掃除機や床を掃除するワイパーなど、掃除をする道具のことも考えておきましょう。花粉症やアレルギーがある場合は、掃除機は必需品です。

安すぎるものは性能が十分ではないこともあります。機能をしっかり見て購入しましょう。

⑩掃除道具の費用

その他、掃除道具としては、洗剤や床用ワイパー、雑巾などの掃除道具や洗剤があります。
2,000円程度は最低でも必要になります。

⑪その他の費用

これ以外に自分に必要であれば

 テレビ:30,000円程度
 エアコン:40,000円前後(設置費別)
 扇風機:2,000円程度
 トースター:3,000円程度

といった家電もそろえましょう。


家電や家具は、一人暮らしの第一歩だと、なるべく安いものを買ってしまいがちですが、毎日使うベッドや布団、24時間365日電源を入れている冷蔵庫、少しの値段の差で便利さが格段に変わってくる洗濯機などは多少予算がかかっても良いものを買うほうが長持ちします。予算に合わせて検討しましょう。

4 一人暮らしの生活費用項目9つ

生活費の平均的な費用を見ていきましょう。

①光熱費の費用

まず最低限でもかかるのが光熱費です。
水道代が1,500円前後、
ガス代が4,000円前後
(都市ガスかプロパンか、によって違います。プロパンのほうが高めになっています。)、
電気代は一年間平均して8,000円前後/月、程度です。

オール電化のマンションの場合は、全て合計して数千円程度と考えると良いでしょう。

②食費の費用

食費は全て自炊だと月に1万円という節約じょうずなケースもありますが、外食やスーパーやコンビニのお惣菜、お弁当をメインで利用する場合であれば平均して月5万円程度は覚悟しておきましょう。

知人との飲み会などが加わる場合もあるでしょう。食費を節約するには、アルコールを飲む機会を減らしたり、ジュースなどの嗜好飲料を減らすなど、普段の生活パターンの見直しもしてみましょう。

③日用品の費用

日用品とは、ティッシュやトイレットペーパー、洗剤やシャンプーなどの消耗品についてのことです。3,000円以上は見ておく必要がありますが、化粧品などを買う場合は費用も多くかかります。

④衣類の費用

オシャレをしない人でも、月5,000円は見ておいたほうが良いでしょう。全くかからない人でも、冠婚葬祭で急に礼服が必要になったり、新しい靴やワイシャツ、ネクタイなどが必要になる事は必ずあります。

急な用事のための費用として、多少の予算は見ておいたほうが良いでしょう。

⑤通信費の費用

携帯電話や家のインターネット、ケーブルテレビや固定電話など、人によって契約するものが変わってきますが、平均的には通話料も含めて月に合計10,000円程度は使用します。

⑥保険の費用

平均的には社会人の場合、3,000円から5,000円程度の保険に入っているようです。

若い人の中には、生命保険や入院保険は、まだ掛けていない人もいるかもしれません。自分は若いし元気だからと思っていても、運動をしていてケガをしたり骨折をしたりすることは考えられることです。一人暮らしをスタートさせる機会に、保険についても考えてみましょう。

⑦医療費の費用

一年間ずっと元気であれば良いのですが、風邪をひいたり、軽いケガをすることもあります。また、急に虫歯が痛くなることも考えられます。医療費は平均月に2,000円と言われていますが、一人暮らしになると不摂生になりがちです。健康管理には十分に気を付けるようにしましょう。

⑧駐車場やガソリン代の費用

駐車場の1ヶ月の使用料金は全国平均では1万円程度ですが、首都圏や大阪の場合は3万円前後します。屋根が無い駐車場や、夜間から早朝にかけては車の出し入れができない場所などは、比較的割安になっています。

通勤、通学の距離にもよりますが、ガソリン代は月平均5,000円は見ておきましょう。

⑨その他車の維持費用

車のローン代や、車検代、保険代、自動車税なども費用としてかかってきます。

・車検代
車検代は、新車を購入した場合は、買った時から3年後からかかります。新車以外は2年に1回支払わないといけません。
軽自動車で、45,000円。小型車で65,000円、大型車で70,000円がかかります。すぐには出しにくい大金ですので、貯金して必要な時に備えておきましょう。

・保険料
自動車の保険料は月額で割ると1,700円くらいから3,000円が平均的です。等級や車両保険の内容によって、かなり差があるので、じっくり選びましょう。安さにばかりとらわれてしまうと、いざという時に役に立たなくなってしまいます。

・自動車税
自動車税は、3万円から4万円程度見ておきましょう。
総排気量1リットル以下は29,500円、
総排気量1リットルから1.5リットル以下は34,500円、
総排気量1.5リットルから2リットル以下は39,500円、
総排気量2リットルから2.5リットル以下は45,000円、
というように、0.5リットル刻みになっています。
一番高いもので総排気量6リットル以上で111,000円となっています。

また、軽自動車税は、5ナンバーの自家用車で7,200円、4ナンバーの自家用車で4,000円となっています。


これ以外には、タバコや趣味に使うお金、飲み会やカラオケ、スポーツ観戦など、それぞれのライフスタイルで使用するものが違ってきます。自由を満喫したいための一人暮らしのつもりが、生活を維持するためのアルバイト続きで、何のために家を出たのかわからなくなった、ということがないようにしましょう。

一人暮らしの費用を安くあげるコツ

大学に入学したり、単身赴任で先に先輩がすでに赴任先にいるような場合は、ゆずってもらえる物があれば、もらうのも1つの方法です。出ていく先輩も不用品処理にはお金がかかりますし、なるべく荷物を軽くしたいので、大きな家具や家電はもらってくれる人がいれば有り難いのです。

また、「ジモティー」などの、地元の掲示板で「ゆずります」「売ります」といったメッセージにもこまめに目を通すようにしましょう。こちらも、ゼロ円でも持っていって欲しいと思っている人がたくさんいます。急に引っ越しが決まった人などは、1つの家具や家電だけでなく、いくつも持っていってもらいたいという人もいます。

リサイクルショップやオークションで買うのも、経費を安くあげるコツです。
中古を購入する時に気をつけなくてはいけないのが、家電であれば故障していないか、家具であればキズや破損が無いかという点です。
細部までわからないような写真であれば、買ってしまう前にどんどん疑問点を質問しましょう。質問しないで自分の頭の中で都合が良いように考えていたら、実は思っていたのと違っていたということは、オークションではよくあります。
使用していた家にペットはいたのか、タバコを吸う人がいたのかなど、細かい点も気になる場合は聞いてみましょう。

まとめ

一人暮らしをスタートさせる前に、自分がどの位収入を得られるのか、何にどの位使えるのかを計算しておきましょう。
実家を出る前に計算しておかないと、親から離れられて嬉しいと思ったのも束の間、毎月ギリギリの生活で、一人暮らしの良さを全然味わうことができないなんてことになりかねません。

自分の生活のレベルはすぐには落とせないものです。「一日の食費は100円以内」とか「暑くてもクーラーは絶対につけない」といった極端な倹約は身体を壊してしまうので、実現可能なプランを立てましょう。生活できなくてやっぱり実家に戻った、なんてことにならないようにしましょう。

一度家を出るだけでも、かなりの時間とお金と労力がかかります。貯金を切り崩して生活費に当てる暮らしは、あまり長続きしません。収入と支出のバランスをよく考えていても、急な出費はあるものです。

自分が本当にしたいことは何なのかを、よく考えてから一人暮らしをスタートさせましょう。

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