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ベタつくフローリングの掃除方法!原因は?洗剤はセスキ・重曹など

ベタつくフローリングの掃除方法!原因は?洗剤はセスキ・重曹など

ベタベタしたフローリングは不快に感じる方も思いでしょう。フローリングのベタつきは、正しいやり方で落とすとサラサラの床になります。今回は、フローリングのベタベタを解消する掃除方法などをみていきましょう。


”フローリングを裸足で歩くとベタベタする”、”フローリングは掃除をしてもすぐにベタベタする”など、床のベタつきで悩んでいませんか?フローリングのベタつきはよくある問題で、自己流で掃除をしている方や諦めている方もいるでしょう。

フローリングがベタベタしていると拭きたくなりますが、基本的にいきなり拭くのはNGです。フローリングのベタつきを解決するカギは『掃除と予防』で、正しい方法がわかれば攻略することができます。

今回は、フローリングがベタベタする原因、ベタつきを落とす洗剤や掃除方法、ベタつきを防ぐ対策方法などをまとめました。フローリングのベタベタをスッキリさせる方法をチェックして、快適に過ごしましょう。

フローリングがベタつく原因とは?

フローリングは掃除がしやすい一方で、ベタつきが気になる方も多いのではないでしょうか?特に裸足で歩くとベタベタした感じがよくわかるため、不快に感じる方もいるでしょう。では、フローリングがベタベタする原因を5つご紹介します。

ワックス

フローリングにツヤを出すためにワックスをかけている家もあるでしょう。フローリングの輝きを取り戻すために使っているワックスは、ベタベタさせる原因の1つです。

ワックスをかけたばかりのフローリングはツヤがありますが、月日が経つと劣化して曇ってきます。ワックスが劣化してフローリングが曇る原因は、人やペットが歩く度に摩擦で剥がれるからです。ワックスの劣化は酷くなるほど汚れや水分などが付着し、フローリングのベタつき度がアップします。

油分や脂肪分

”キッチンのフローリングだけベタつきが酷い”、”家で焼肉をした後のフローリングはベタベタする”、などといった経験はありませんか?フローリングがベタベタする原因は油分です。

調理油や脂肪分を含む食材(肉、バター、オイル漬けなど)を調理すると、調理油や脂肪分を含んだ水蒸気がフローリングに飛び散ることでベタつきます。調理油や脂肪分を含んだ水蒸気のことを『オイルミスト』と言い、とても小さな粒子が空気の流れに乗って飛び散るのが特徴です。

キッチンで調理をしていても、リビングのフローリングがベタベタすることもあるでしょう。オイルミストは部屋のいたるところに飛ぶため、キッチンのフローリングだけでなくリビングのフローリングまでベタベタすることがあります。

湿気

フローリングがベタベタする原因は湿気で、特にベタつきやすい季節は梅雨や夏です。また、フローリングがベタベタする原因は湿気が多い時期だけではありません。足裏の汗もフローリングに湿気を与える原因となり、裸足で床を歩く方や足裏に汗をかきやすい方はベタつきます。

なお、足の常在菌もベタつきを悪化させる一因です。足裏には、シラス属、ミクロコッカス属、スタフィロコッカス属などの常在菌がおり皮膚や粘膜にいます。

足裏の常在菌は汗をエサにして増殖するのが特徴です。さらに、フローリングについた足裏の常在菌は、湿気が加わることでどんどん増殖するためベタつきが進行します。

スリッパの裏の汚れや靴下の汚れ

フローリングがベタベタする原因は湿気で、特にベタつきやすい季節は梅雨や夏です。また、フローリングがベタベタする原因は湿気が多い時期だけではありません。足裏の汗もフローリングに湿気を与え、裸足で床を歩く方や足裏に汗をかきやすい方はベタつきます。

なお、足の常在菌もフローリングのベタつきを悪化させる一因です。足裏の常在菌は、シラス属、ミクロコッカス属、スタフィロコッカス属などで、皮膚や粘膜におり足裏の汗をエサにして増殖するのが特徴です。

さらに、フローリングについた足裏の常在菌は、湿気も加わると増殖しやすい環境になるためベタつきが進行します。

ベタベタして黒い時の原因

フローリングがベタベタして黒くなっていませんか?フローリングが黒ずみベタベタする原因は、様々な種類の汚れが混ざって蓄積されているからです。調理油や脂肪分、足裏の皮脂や汗、剥がれたワックス、ホコリやゴミ、カビなどが蓄積されています。

フローリングの掃除をあまりしない方や、フローリングのワックスがけを定期的に行っていない方は汚れが蓄積されやすいです。ただ、『定期的にフローリングの掃除を行っている=ベタベタして黒くならない』とは言い切れません。

というのも、定期的にフローリングの掃除をしている家でも、ベタベタして黒くなるケースがあるからです。フローリングがベタベタして黒くなるのは、間違ったや掃除方法、ワックスをかける頻度、ワックスをかけるタイミングなどが関係しています。

フローリングがベタつく時の掃除に使用する洗剤は?

あなたの家ではフローリングがベタベタする時、どのような洗剤を使っていますか?洗剤でフローリングの掃除をしてもベタつきが落ちない場合は、洗剤が合っていないのかもしれません。では、フローリングのベタつきを落とす洗剤をチェックしていきましょう。

セスキ炭酸ソーダ

セスキは、皮脂、調理油、脂肪分などの油汚れを中和して落とす洗剤で、フローリングのベタベタもスッキリします。

性質はアルカリ性で重曹よりもアルカリ度が高いのも特徴です。しつこい油汚れでフローリングのベタつきが気になる時は、セスキで掃除するといいでしょう。また、セスキは水に溶けやすく、セスキ水(水とセスキを混ぜたもの)をスプレーして使うのが主流です。

セスキはナチュラルクリーニングで注目されている洗剤で、天然鉱石から作られています。多くの洗剤に含まれている界面活性剤は含まれていないため、排水しても環境を汚染することなく地球に優しい洗剤です。ただし、セスキを使う際は注意点があります。

【注意点】
・アルカリ性洗剤は手荒れしやすいため、セスキに触れる際はゴム手袋をしてください。

・セスキはフローリングのワックスを剥がしてしまいます。ベタつきを落とした後はワックスをかけましょう。

クエン酸

キッチン、洗面所、風呂、トイレなど、水回りの掃除でクエン酸を使っている方もいるのではないでしょうか?クエン酸は水垢を落とすことはできますが、フローリングのベタベタ汚れを落とすことはできません。

理由はクエン酸の性質が酸性だからです。クエン酸は水道水に含まれているカルシウムやミネラルに触れると、化学反応が起こり中和して落とします。フローリングの汚れは水垢ではないため、クエン酸で掃除をしても、ベタつきや汚れも大して落とすことができません。

もう1つ、クエン酸がフローリングのベタつき掃除に向かない理由は、酸性が原因で床が白くなったり曇るからです。

重曹

重曹もセスキと同じアルカリ性で、フローリングのベタつきを落とすことができます。重曹のアルカリ度はセスキよりも劣りますが、熱湯で溶かすとアルカリ度が高くなるのが特徴です。フローリングのベタつき掃除は、重曹水(お湯と重曹を混ぜたもの)をスプレーして落としましょう。

重曹は炭酸水素ナトリウムで作られており、掃除用(工業用)や料理用(ベーキングパウダー)があります。重曹でフローリングの掃除を行う際は掃除用を使いましょう。

【注意点】
・重曹に触れる際は手荒れを防ぐためにゴム手袋をしてください。

・重曹は水に溶けにくいため約40度の熱湯で完全に溶かしましょう。溶け残りがあるとフローリングが白くなります。

・重曹を60度以上の熱湯で溶かしてはいけません。セスキ以上にアルカリ度が強くなりフローリングが傷みます。

・重曹もフローリングのワックスを剥がすため、ベタつきを落とした後はワックスをかけましょう。

クイックルワイパーやファブリーズでフローリングのべたつきは取れる?

クイックルワイパー

フローリングのベタつき掃除が簡単にできるものと言えば、クイックルワイパーです。クイックルワイパーにフローリング用のウェットシートをセットして、床に滑らすだけでベタつきを落とすことができます。

なお、クイックルワイパーは同時に除菌することもできるため、フローリング掃除をラクにしたい方にもおすすめです。

コスパを重視したい方は、クイックルワイパーにマイクロファイバーの雑巾をセットしましょう。マイクロファイバーの雑巾なら、セスキ水や重曹水などを含ませて繰り返し使うことができます。

マイクロファイバーは化学繊維の細い毛でできており、細かい穴が開いているのが特徴です。化学繊維はフローリングを傷つけないで汚れをかき出し、細かい穴は吸収と速乾に優れています。

【注意点】
・フローリングワイパーは負荷が均一にかかりにくいため、拭きムラができやすいです。特にベタベタしている場所は入念に拭きましょう

ファブリーズ

ベッドカバーやクッションなどにファブリーズを使って、除菌している方もいるのではないでしょうか?確かにファブリーズは除菌効果がありますが、フローリングに吹きかけてもベタつきを落とすことはできません。

むしろ、ファブリーズをフローリングに吹きかけると余計ベタベタします。理由は砂糖の仲間である環状糖類が含まれているからです。

他に、ファブリーズはメタノールなどのアルコール成分が含まれていることも、フローリングのベタつき掃除に適していない理由です。アルコールはベタつきを落としたり除菌することができますが、フローリングにつくと変色やシミの原因になります。

フローリングのベタベタをとる掃除方法4ステップ

フローリングのベタつきを落とす掃除方法をご紹介します。フローリングのベタつきは、濡らして落とす作業があるためできれば晴れている日が望ましいです。また、窓を開けて換気しながら行い、フローリングの湿気や水分を早く飛ばして乾かしましょう。

①ドライシートでホコリなどの汚れを取る

最初にドライシートをセットしたクイックルワイパーで、フローリングに落ちているホコリやゴミなどを絡め取ります。ホコリやゴミなどはフローリングの隅に集まりやすいため、隅々までクイックルワイパーを滑らせるのがポイントです。

”掃除機を使った方が早いのでは?”と思う方もいるでしょう。掃除機は便利でラクですが、フローリングには目に見えない細かいホコリなどがたくさん落ちています。

なお、ホコリはたくさんあるほど宙に舞いやすいです。掃除機をかけると排気でホコリが舞い、時間が経つと宙に舞っていたホコリがフローリングに着地します。面倒に感じても最初はドライシートを使い、できるだけホコリやゴミを取りましょう。

②ドライシートで取りきれないゴミは掃除機で吸う

ドライシートを使った後、フローリングに小さなゴミなどが残っている場合は掃除機で吸い取ります。フローリングの細部(窓際、溝、隅など)にあるゴミは、隙間用ノズルを使うと掃除しやすいです。

フローリングに掃除機をかける時は、床を傷つけないように注意してゴミなどを吸い取りましょう。フローリングの傷は黒ずみやベタつきの原因になるからです。

なお、多くのフローリングは比較的丈夫な合板を使用していますが、掃除機をかけた時の衝撃で傷がつく恐れがあります。特に無垢材のフローリングは、合板に比べると衝撃に弱いため注意が必要です。

③マイクロファイバーの雑巾やクイックルワイパーで拭く

マイクロファイバーの雑巾に、セスキ水、重曹水、水道水を含ませて固く絞ります。マイクロファイバーの雑巾はよく絞るのがポイントです。フローリングは水分に弱く水気が多いもので拭くと、水分が浸透して変色やシミなど劣化の原因になります。

次に、できれば手で雑巾がけを行いしましょう。手でフローリングを拭くと力が入りやすくなるのと、拭き残しが少なくベタベタ汚れもしっかり落とすことができます。

ただし、過度な力でゴシゴシ擦るのはNGです。フローリングが傷む原因になるため、ほど良い力でベタベタ汚れを落としましょう。クイックルワイパーでフローリングを拭いてもかまいませんが、拭きムラに注意してください。

なお、フローリングのベタつきは水道水だけでも落とすことができるため、必ずセスキ水や重曹水を使う必要はありません。セスキ水や重曹水でフローリングを拭いた後は、水拭きして成分を拭き取りましょう。

④乾拭きやワックスがけを行う

フローリングのベタつきを落とした後は、水分を残さないために乾拭きをします。乾拭きを行う際も、吸収性に優れているマイクロファイバーの雑巾がおすすめです。乾拭きはフローリングのベタつきを落とす時と同じように、できれば手で乾拭きしましょう。

フローリングのベタつきを落とした後、”乾拭きをしないで自然乾燥でもいいのでは?”と思う方もいるかもしれません。フローリングは濡れている時間が長いと負担がかかるため、できるだけ早く水分を飛ばして乾かす必要があります。

フローリングの傷みや劣化を防ぐために、ベタつきを落とした後は乾拭きして水分を取り除きましょう。また、セスキ水や重曹水でベタつきを落とした場合は、乾拭きをした後にワックスをかけて仕上げます。ワックスをかける時も手で拭くと、拭きムラが少なく仕上がりがキレイです。

フローリングのベタつきの予防方法3個

フローリングのベタつきを予防する方法を見ていきましょう。フローリングのベタつきは日頃のお手入れで予防することができます。普段からフローリングの掃除をするとベタベタしにくくなり、お手入れもラクチンです。

①できれば毎日ホコリやゴミなどを取り除く

フローリングのベタつきはホコリやゴミなどが原因のため、できれば毎日掃除をして取り除きましょう。フローリングの掃除方法は、ドライシートをセットしたクイックルワイパーを使います。クイックルワイパーで取り切れないホコリやゴミは、掃除機で吸い取りましょう。

効率良くしっかり掃除をするなら宙に舞っているホコリなどが、フローリングに落ちているタイミングに行うのがベストです。人の動きが少ない時間帯が狙い目で、家族が起きる前、朝起きてすぐ、帰宅した直後などに掃除をしましょう。

仕事や家事の両立、育児などで忙しい方もいるでしょう。フローリングの掃除を毎日行うのが難しい方は、1週間に1回や2回でもかまいません。フローリングのホコリやゴミを定期的に取り除く習慣を身につけましょう。

②フローリングの水拭きは毎日行うのが理想

フローリングのベタつき予防では毎日の水拭きも欠かせません。フローリングに落ちているホコリやゴミを取り除いても、砂や泥、皮脂、油などで汚れています。

お子さんやペットがいる家、窓を換気していることが多い、油料理をした後、素足で家を歩くなど、フローリングは様々なことが原因で汚れるものです。フローリングの汚れはベタつきにつながり、汚れが蓄積すると黒ずみとベタベタのダブルパンチ状態になります。

フローリングはできるだけ毎日水拭きをして、汚れがたまらないようしましょう。フローリングの水拭き掃除を省きたい方は、自動で床を水拭きする床拭きロボットを使う方法もあります。クイックルワイパーよりも確実に汚れを落とし、フローリングの水拭きに時間を費やす必要がありません。

③定期的にワックスをかける

フローリングは定期的にワックスをかけてベタつきを防ぎましょう。フローリングを長く使っていると、ワックスは経年劣化で剥げてきます。ワックスが剥げている状態は木材を保護するコーティングがない状態です。ホコリやゴミがつきやすくなる他、黒ずみやベタベタする原因です。

フローリングにツヤがなくなった時、セスキ水や重曹水を使った時はワックスをかけましょう。フローリングにワックスを塗る際は、汚れを落とした状態で行うのが基本です。フローリングに落ちているホコリやゴミを取り除き、水拭きをしたら乾拭きしてワックスをかけます。

サラサラしたフローリングを保つ方法3個

サラサラしているフローリングをキープする方法は、『ホコリなどを取り除く→汚れを落とす→ワックスをかける』のが基本です。基本の方法でもサラサラしているフローリングをキープすることはできますが、さらに3つのことをプラスすると効果的です。

①スリッパの裏は拭いて場所別に使いわける

家でスリッパを履いている方は、スリッパの裏をマメに拭いて汚れを落としましょう。スリッパは歩くモップのようなもので、家の中を歩く度にゴミや汚れなどがつきます。

せっかくフローリングをキレイにしても、スリッパが汚れていれば掃除の意味がありません。フローリングの掃除をする時も、忘れずにスリッパの裏を拭き取りましょう。

もう1つ、キッチン用のスリッパと部屋用のスリッパを使い分けることも、サラサラしたフローリングをキープする秘訣です。

キッチン用のスリッパは油や食材などの汚れがメインである一方、部屋用のスリッパはホコリやゴミなどの汚れがメインになります。油汚れはフローリングがベタベタする要因の1つで、部屋の床に油を移さないためにもスリッパは使い分けましょう。

②除湿器やサーキュレーター・フローリングウォーターを使う

サラサラしたフローリングをキープするために、除湿器やサーキュレーターを使う方法もあります。フローリングに除湿器を置くだけでもいいですが、除湿効果を高めたい時はサーキュレーターも同時に使いましょう。サーキュレーターを使うと、空気が循環して湿気が滞留しにくいです。

除湿器やサーキュレーターは湿気が多い梅雨や夏に活用している方もいます。また、湿気がたまりやすくフローリングのベタつきが気になる部屋は、1年中置いてもいいでしょう。

他にも、フローリングウォーターでサラサラした状態をキープすることができます。フローリングウォターを使うとサラサラする理由は、無機パウダーなどが含まれているからです。また、汚れを落とす効果もあり、フローリング掃除での使用をおすすめします。

ただし、油加工のフローリング、油性ワックス使用のフローリング、未塗装や特殊な素材のフローリングに使うことはできません。

③無垢のフローリングに張り替える

あなたの家のフローリングは無垢でしょうか?サラサラしたフローリングをキープしたい方は、無垢に張り替えてもいいかもしれません。無垢のフローリングはスギやヒノキなど天然の板を使用しており、湿気の吸収や放出をするのが特徴です。

無垢は高温多湿の時期がある日本に適している素材で、フローリングの湿気を自然の力で調整してくれます。フローリングがベタベタしやすい梅雨や夏はもちろん、1年を通してサラサラした床をキープしやすいです。

無垢のフローリングの掃除方法も、合板のフローリングの掃除方法と変わりません。ただし、水がつくとシミになりやすいためすぐに拭き取る必要があります。

まとめ

フローリングがベタベタする理由は汚れや雑菌です。正しいやり方でフローリングの掃除を行えば、ベタベタした床をサラサラにすることができます。フローリングの掃除の手間を省きたい方は、お掃除ロボットや床拭きロボットを取り入れるのもいいでしょう。

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