「値札を慎重に剥がしたのに、破れて表面だけ取れちゃった。」
「子供が貼って時間がたったシール、ベッタリくっついて剥がしてもベタベタしそう。」
値札やシールを剥がそうと思ったとき、上手に剥がれることもあれば剥がすのに苦戦することもありますよね。
自宅にあるものでできるシールの剥がし方は以下の8個。本記事ではそれぞれの方法を徹底解説しています!
- ガムテープでくっつけて剥がす
- ドライヤーで温める
- ぬるま湯を使う
- シール剥がし剤を使う
- 食器用の中性洗剤を使う
- 除光液で剥がす
- セスキ炭酸ソーダを使う
- 消しゴムを使う
- メラミンスポンジでこする
特に「どれかの方法は試してみたけどベタベタが残ってる」という方は、無理に剥がすと素材が傷つく可能性があります。
お子様が小さいうちは今後もいつの間にかシールを貼られる可能性大!
シールがスルっと剥がれるおすすめのシール剥がし剤も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
シール剥がし方の基礎知識 シールがキレイに剥がれない原因3つ
何の苦労もせずに剥がれるシールもあれば、剥がすのに大苦戦するシールもあります。シールが剥がれない原因は主に以下の3つです。
シールの粘着剤には様々な質があり、コストが安いシールの粘着剤は質が良くないことが多いです。そのため剥がしにくかったり、一部が素材に残ってしまうことも。
強度がある粘着剤はキレイに剥がすのは難しいです。「使用方法」や「注意事項」などが書かれているシールは剥がれると危険な場合もあるため、強度がある粘着剤を採用し剥がれにくくしています。
本来シールは粘着性と弾力性があり剥がしやすいもの。しかし経年劣化したシールは粘着性と弾力性を失い、ドロドロになって素材にへばりつきます。またドロドロの粘着剤は最終的に固まって簡単に剥がすことができなくなります。
剥がれないシールの原因に心当たりがある場合は、専用のシール剥がし剤を使った方が素材を傷めにくいです。おすすめのシール剥がし剤はコチラを参考にしてください。
シールの簡単な剥がし方3個
経年劣化が進んでいないシールや紫外線や熱に長期間当たっていないシールは以下3つの簡単な剥がし方で剥がせます。
- ガムテープでくっつけて剥がす
- ドライヤーで温める
- ぬるま湯を使う
シールの簡単な剥がし方|その1
■①ガムテープでくっつけて剥がす
まだ新しいシールは粘着剤が素材にベッタリついていることもないので、ガムテープで物理的に剥がしましょう。
ガムテープを使ったシールの剥がし方2ステップ
- シールをできるだけキレイに剥がす。
- 指にガムテープを巻き、残った粘着剤をペタペタと剥がし取る。
※セロテープや養生テープでもできる方法ですが、粘着力の強いガムテープがおすすめです。
シールの簡単な剥がし方|その2 ■②ドライヤーを使う
シールに使われている粘着剤は熱を加えると溶けやすくなるため、ドライヤーの熱を当てると粘着力が低下して剥がしやすくなります。
ドライヤーを使ったシールの剥がし方2ステップ
- シールにドライヤーの温風を約10秒~20秒当てたら一旦離して、シールの粘着剤を残さないようにゆっくり剥がす。
- シールが剥がしにくくなってきたら再びドライヤーの温風を約10秒~20秒当て、ゆっくり剥がすのを繰り返す。
※シールにドライヤーの熱を長時間当てて続けると、粘着剤が溶け過ぎて剥がしにくくなります。また、ドライヤーの熱は素材の変形や変色の原因になるため温め過ぎに注意してください。
シールの簡単な剥がし方|その3 ■③ぬるま湯を使う
シールの粘着剤は熱と水を含むと粘着力が低下するのが特徴。水に濡れてもいい素材についたシールなら試してみましょう。
ぬるま湯を使ったシールの剥がし方2ステップ
- ぬるま湯に浸せる場合、ぬるま湯をためたバケツなどにシールを浸す(シールの部分だけを濡らす場合、ぬるま湯をスプレーボトルなどに入れてたっぷり吹きかける)。
- しばらく待ち、シールがふやけたらゆっくり剥がす。
※シールはふやけると剥がしやすくなるため、ふやけるまで待つのがコツです。
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シール剥がしにはヘラが必需品!貼ってから時間のたっていないシールならヘラだけで簡単に剥がせることもあります。
指で剥がしきれないシールはヘラでやさしくこすると、粘着剤の残りカスもキレイに落とせますよ。
頑固なシールの剥がし方6個
ドライヤーやぬるま湯で落とすことができない頑固なシールは、以下の6つの剥がし方でキレイに剥がしましょう。
- シール剥がし剤を使う
- 食器用中性洗剤を使う
- 除光液を使う
- セスキ炭酸ソーダを使う
- 消しゴムを使う
- メラミンスポンジを使う
頑固なシールの剥がし方|その1 ■①シール剥がし剤を使う
専用のシール剥がし剤には有機溶剤が含まれており、シールの粘着剤を緩ませながら落とすことができます。
シール剥がし剤を使ったシールの剥がし方3ステップ
- カッターでシールに切り込みを入れ、シール剥がし剤を浸透しやすくする。
- シール全体にシール剥がし剤を吹きかけるか塗布して約3分~5分放置。
- ヘラでシールを剥がし、タオルやキッチンペーパーなどで拭く。
※シール剥がし剤を使う注意点2つ
・シール剥がし剤は成分が強く素材によっては変色や傷みの原因に。使用できる素材かわからない場合は、目立たないところで試して変色などがないか確認してください。
・有機溶剤を含むシール剥がし剤を素手で触ると手が荒れることも。必ずゴム手袋やビニール手袋をつけて使用しましょう。
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頑固なシールの剥がし方|その2 ■②食器用の中性洗剤を使う
食器用の中性洗剤に含まれている界面活性剤は粘着面とシールが貼ってある素材の間に隙間を作り、剥がしやすくします。
また中性洗剤の水分がシールに浸透するため粘着力を低下させることもできます。
食器用中性洗剤を使ったシールの剥がし方4ステップ
- 食器用の中性洗剤を浸透させやすくするため、シールの表面にカッターで切り込みを入れる。
- シール全体に食器用の中性洗剤を塗る。
- シールの上をサランラップで覆い、中性洗剤を浸透させるために約10分~20分放置。
- 時間が経ったらヘラでシールを優しく擦り、水拭きをするか水洗いをして洗剤を落とす。
※防水加工のシールは食器用の中性洗剤が浸透しにくいため、他の剥がし方を選択しましょう。
頑固なシールの剥がし方|その3 ■③除光液を使う
除光液の主な成分であるアセトン(有機溶剤)がシールの粘着剤を弱めます。ただし成分が強いので剥がし方や取り扱いに注意が必要です。
除光液を使ったシールの剥がし方3ステップ
- シールの表面にカッターで切り込みを入れる。
- シールに除光液を浸して約10分待つ。
- シールを剥がしてタオルなどで拭く。
※除光液を樹脂やプラスチックにつけると溶けて変形するので避けてください。また、除光液は引火性があるため火の近くでは使用をやめましょう。
頑固なシールの剥がし方|その4 ■④セスキ炭酸ソーダを使う
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性で臭いがなく、粘着剤のベタ付きを落としながら剥がすことができます。
セスキ炭酸ソーダを使ったシールの剝がし方3ステップ
- セスキ炭酸ソーダ水を作る(500mlの水に対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1~2杯)。
- セスキ炭酸ソーダにシールを浸すか、たっぷりスプレーしてサランラップで多い10~20分放置。
- 指やヘラでシールを剥がしてタオルなどで拭く。
※アルカリ性のセスキ炭酸ソーダ水は手荒れの原因になる事もあります。ゴム手袋かビニール手袋をして作業しましょう。
頑固なシールの剝がし方|その5 ■⑤消しゴムを使う
水に濡らしたり洗剤が使えない素材の場合は、シールの粘着剤を絡め取りながら剥がす消しゴムを使った剥がし方もあります。
消しゴムを使ったシールの剝がし方2ステップ
- 指やヘラなどでできるだけシールを剥がす。
- 剥がすことができなかった部分を消しゴムで擦って粘着剤を落とす。
※消しゴムで強く擦ると摩擦で素材が剥がれたり変色する恐れがあります。目立たない場所で試し、強くこすり過ぎないよう注意が必要です。
頑固なシールの剝がし方|その6 ■⑥メラミンスポンジを使う
メラミンスポンジの細かい網目がシールや粘着剤をかき取って除去します。セスキ炭酸ソーダ水や中性洗剤とセットで使うとより効果的!
メラミンスポンジを使ったシールの剝がし方4ステップ
- 指やヘラなどでできるだけシールを剥がす。
- メラミンスポンジにぬるま湯を含ませる(あればセスキ炭酸ソーダ水もしくは中性洗剤を一緒に含ませる)。
- メラミンスポンジでシールを優しく擦り、水気が足りなくなってきたら水分を足して擦る。
- 水で洗い流すかタオルで拭き取る。
※メラミンスポンジで強く擦ったり、水分が足りない状態で擦ると素材を傷つける恐れがあるので注意しましょう。
素材別シールの剥がし方3個【プラスチック・ガラス・木】
プラスチック、ガラス、木に貼ってあるシールの剥がし方を3つ見ていきましょう。シールの剥がし方はシールの劣化の有無や状態に合わせてることも大事ですが、素材によっては向いていない剥がし方があります。
■①プラスチック
プラスチックは水や洗剤に強いのが特徴で、4つの剥がし方を試してみましょう。粘着剤が弱いシールや劣化が進んでいないシールは剥がすことができます。
・ぬるま湯
・食器用の中性洗剤
・セスキ炭酸ソーダ水
・ドライヤー(様子を見ながらシールに温風を当てる)
どうしても剥がすことができないシールは、プラスチックに対応しているシール剥がし剤か消しゴムを使いましょう。
■②ガラス
ガラスも水や洗剤に強いためシールの剥がし方のバリエーションは多く、主に4つの方法で剥がすことができます。
・ぬるま湯
・食器用の中性洗剤
・セスキ炭酸ソーダ水
・ドライヤー(耐熱ガラスのみ)
ガラスのシールの剥がし方は、ドライヤーの温風を当てる方法が簡単で手間がかかりません。ドライヤーでシールをキレイに剥がすことができない場合や、ドライヤーを使うことができないガラスは水分を利用します。
ぬるま湯、食器用の中性洗剤を含ませたぬるま湯、セスキ炭酸ソーダ水のいずれかにガラスを浸してふやかしましょう。シールがふやけてきやらヘラや柔らかい食器用のスポンジで擦ります。もしくは、ガラスに使うことができるシール剥がし剤や消しゴムを使いましょう。
※ガラスを強い圧を加えてガシガシ擦ると傷付く原因です。ヘラ、食器用のスポンジ、消しゴムで擦る時は傷付けないように優しく擦りましょう。
■③木
原則、木材は水や洗剤を使った剥がし方はできません。木に貼ってあるシールの剥がし方は3つの剥方法で剥がしましょう。
・ドライヤー
・消しゴム(滑らかでおうとつがない木材のみ)
・シール剥がし剤(木材対応のタイプ)
木にできるだけ負担をかけないシールの剥がし方はドライヤーの温風です。ドライヤーでシールを剥がすことができない場合や粘着剤が残った場合は、消しゴムで優しく擦るかシール剥がし剤を使います。
※シール剥がし剤は必ず木材対応のタイプを選びましょう。木材に対応していないシール剥がし剤は変色する恐れがあります。
特殊なシールの剥がし方2個【スポンジシール・アルミシール】
シールの中でも剥がすのが大変なのがスポンジシールとアルミシールです。貼ることは簡単ですが剥がすとなると時間がかかることもあり、貼ったことを後悔する人もいるでしょう。では、厄介なスポンジシールとアルミシールの剥がし方をご紹介します。
■①スポンジシール
スポンジシールの剥がし方はシール剥がし剤を使った方法がおすすめです。シール剥がし剤は剥がす力が強く厄介なスポンジシールも剥がすことができます。シール剥がし剤以外の方法で剥がす場合は、スポンジシールが貼ってある素材に注目しましょう。
【水・洗剤・熱に対応している素材】
・ぬるま湯
・食器用の中性洗剤
・セスキ炭酸ソーダ水
・ドライヤー
・消しゴム
最初にドライヤーの温風による剥がし方を試します。剥がすことができない場合は、ぬるま湯、食器用の中性洗剤、セスキ炭酸ソーダ水に浸してふやかしてからシールを剥がしましょう。残った粘着剤は、ヘラ、柔らかい食器用のスポンジ、消しゴムなどで優しく擦ります。
【水・洗剤を使うことができない素材】
・ドライヤー
・消しゴム
・ヘラ
シールにドライヤーの温風を当てて剥がし、粘着剤が残った場合は消しゴムやヘラで優しく擦りましょう。
■②アルミシール
アルミシールは熱を加えたり水分を与える剥がし方は不向きで、ほとんど剥がすことができません。アルミシールは2つの剥がし方でキレイに剥がしましょう。
・シール剥がし剤
・消しゴム
シール剥がし剤を使い、粘着剤が残っている場合は消しゴムやヘラで擦って落とします。
シールを剥がす時のおすすめアイテム3個
シール剥がし剤は素材の変色を防ぐために素材に適したタイプを選びましょう。おすすめのシール剥がし剤を3つ厳選しました。
シールの剥がし方が楽になるおすすめアイテム|その1 ■①AZ 超強力ラベルはがし雷神
AZ/エーゼット
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金属やガラスなどに適している強力なシール剥がし剤で、頑固なシールも簡単に落とすことができるでしょう。
シールの剥がし方が楽になるおすすめアイテム|その2 ■②3M のり取りクリーナー
3M/スリーエム
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天然オレンジオイルを配合したシール剥がし剤で木材に使うことができます。ただし、ベニヤや無垢の木はシミや臭いが残る恐れがあるため使用は避けましょう。
シールの剥がし方が楽になるおすすめアイテム|その3 ■③Bigman 強力ラベル剥がし
BIGMAN/ビッグマン
ペン先シリーズ強力ラベル剥がし TZ-04
金属、プラスチック、ガラスなどに対応したペンタイプのシール剥がし剤です。ペンタイプのシール剥がし剤は部分使いにも向いています。
まとめ
■シールの剥がし方にはどんな方法がある?
シールの剥がし方は全部で8個。
【簡単な剥がし方2個】
・ドライヤーで温める
・ぬるま湯を使う
【頑固なシールの剥がし方6個】
・食器用の中性洗剤を使う
・除光液で剥がす
・セスキ炭酸ソーダを使う
・消しゴムを使う
・メラミンスポンジでこする
・シール剥がし剤で剥がす
シールをキレイに剥がすためには、シールの状態やシールが貼ってある素材に合わせて剥がし方を選ぶことが大事です。適したシールの剥がし方を選択すると、頑固なシールやシールの粘着剤も跡形もなく剥がすことができるでしょう。