ベッドで寝る派も多いですが、「布団で寝るのが好き!」と答える方もまだまだ多いです。
しかし、布団はそもそも畳の上で寝ることを想定された寝具。そのためフローリングに直に布団を敷いて寝ると
「体や背中が痛い」「いつの間にか布団にカビが生えてしまった!」というように様々な問題が発生します。
本記事ではフローリングに布団で寝て背中や体が痛いという方に向けて、今日からでも行なってほしい対策3つをご紹介。
ベッドに買い替えるよりも非常にお手頃価格で、フローリングに敷布団でも快適な睡眠に変えられる対策を集めました。
フローリングの敷布団で体や背中が痛い原因
そもそも敷布団はクッション性のある畳に敷くことが前提の寝具です。
フローリングは畳ほどのクッション性がなく、敷布団だけでフローリングに寝るとその硬さで体や背中が痛くなるのは当然のこと。
畳とフローリングのクッション性の違いは原料を見ると明らかです。
畳の原料はイグサと稲わらで、どちらも空気を多く含んでおり素材そのものがスポンジのような役目を果たします。
一方フローリングは「複合フローリング」と「単層フローリング」という種類はあるものの、どちらも原料は木なので畳ほどのクッション性は生まれません。
「畳に敷布団のときは気にならなかったけど、フローリングに敷布団で寝始めてから背中や体が痛い」と思う方が多いのはこのためです。
また、もともと腰痛持ちの方はフローリングの敷布団で体が痛いのにそのままだと症状が悪化する可能性もあります。
フローリングの敷布団|体や背中が痛いときの対策3つ
フローリングの敷布団で体や背中が痛いときに取るべき対策は次の3つ。
- 布団自体を変える
- フローリングと敷布団の間にクッション性を作る
- 敷布団の上にクッション性を作る
布団を今よりも厚みのある物に変えることである程度体や背中の痛みは軽減できます。
しかし硬いフローリングに敷布団で寝るのなら、フローリングの上か布団の上にもう少しクッション性をプラスするのがベスト。
予算と相談して取れる対策を組み合わせましょう。
■対策①厚みのある敷布団でフローリングでの痛い眠りと無縁に
敷布団を厚みのあるものに変えるだけでフローリングで体や背中が痛いという悩みからある程度解放されます。
またマットレスや畳を敷布団の下に敷く対策と組み合わせて厚みのある敷布団にすれば、ふかふかのベッドで寝ているような快適さが得られるでしょう。
10cmという極上の厚みのある敷布団なら、フローリングで背中や体が痛い・寝返りのたびに肩が痛いという悩みも解決!ボリュームたっぷりなのに軽量で、毎日の布団の上げ下ろしも今までよりラクにできますね。
■対策②フローリングと敷布団の間にクッション性を作る
「今使っている布団は変えずにフローリングに敷布団で背中が痛いのを軽減させたい」という方におすすめなのが、フローリングと敷布団の間にクッション性を作る対策。
ここではマットレスを使う方法と置き畳を使う方法を紹介します。
敷布団の下にマットレスを敷いて「フローリングで背中が痛い」を軽減
フローリングに敷布団で寝るなら、敷布団の下にマットレスを敷くのは誰もが考える一般的な方法ともいえます。
とはいえ
「マットレスは高い」
「折り畳めないから場所を取る」
というイメージでマットレスが嫌な方もいますよね。
そんな方にこそおすすめしたのがアイリスオーヤマのエアリーマットレス。
1万円台からのお手頃価格でクッション性と収納性を両立。「さすが!」と感じさせられるアイリスオーヤマの売れ筋商品です。
これ1枚で敷布団としても使えるクッション性。使わないときはコンパクトに折り畳みも可能。今敷布団を収納している場所に一緒に収納できます。
フローリングに置き畳を置いて「敷布団で背中が痛い」を軽減
畳の部屋に布団を敷いて寝るのが好きという方におすすめしたいのが、フローリングの布団を敷いている場所に置き畳を設置する対策。
置き畳は1枚3,000円前後の商品が多く、2枚敷けば十分シングルの敷布団を使うことができます。そのためマットレスより安くすませたい方にもおすすめ。
畳は湿度の調節にも優れているため、体や背中が痛いのを防ぐとともにカビ対策にも効果的なので一石二鳥です。
女性1人でも軽々持ち上げられるラグタイプなら簡単に立てかけて湿気も飛ばせます。フローリングに布団で寝るとカビ対策は必須なので、これ1枚で体が痛い対策とカビ対策を完了させましょう。
■対策③敷布団の上にクッション性を追加してフローリングで痛いを軽減
日本ではあまり馴染みがないですが、海外ではトッパーという寝具を使い寝心地を自分好みにするのが一般的。
マットレスが主流で気軽に買い替えが難しい海外では、トッパーを使って眠りの質を上げています。
低反発+高反発の特殊二層構造 エムリリーエコヘルスシリーズ
プロサッカーチーム・マンチェスターユナイテッドの公式寝具スポンサー。高品質なので3cmのエントリータイプでもフローリングの硬さや背中・体の痛みを忘れて「何だか体が軽い!」という朝を迎えられるでしょう。
体や背中が痛い以外にフローリングに敷布団で寝ると起こる問題2つ
体や背中が痛い以外のフローリングに敷布団で寝ると起こる問題① ■カビが生える
フローリングと敷布団が密着すると湿気や温度の逃げ場がなくなりカビが生えやすくなります。
寝汗は敷布団に吸収され体温は敷布団の温度を上げるため、思っている以上に敷布団は高温多湿の状態。
高温多湿になるとカビは活発になり、放置していると敷布団やフローリングがカビだらけになることも珍しくありません。
厚みのある敷布団は保温効果があり冬でも快適に過ごすことができる反面、湿気対策をしないとフローリングに敷布団はカビの温床になってしまう可能性もあるのです。
体や背中が痛い以外のフローリングに敷布団で寝ると起こる問題② ■寒く感じる
夏のフローリングは涼しくて良いかもしれませんが、冬のフローリングは敷布団にダイレクトに冷気が伝わってきて底冷えします。
畳とちがい、ただのフローリングだと断熱性も保温性も少ないからです。
床暖房やホットカーペットなどの対策がないと、冬のフローリングに敷布団は寝ている間に寒さで目が覚めてしまう可能性があります。
記事後半で手軽にできるフローリングに敷布団の寒さ対策も紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
フローリングに敷布団で寝る人のカビ予防対策6選
フローリングに敷布団を敷くと、フローリングや敷布団に湿気や熱がこもりカビが生えやすくなります。
敷布団にカビが生えた場合は処分すれば解決しますが、フローリングにカビが生えると木が傷みカビを落とす作業は大変です。カビからフローリングや敷布団を守る方法を6個ご紹介します。
フローリングに敷布団で寝るときのカビ予防対策① ■敷布団用の除湿シートをフローリングの上に敷く
敷布団やフローリングのカビ対策をするなら、敷布団用の除湿シートを使いましょう。
除湿シートは敷布団の下に敷いて使います。敷布団の下に除湿シートを敷くと湿気をグングン吸収してくれます。繰り返し使えるタイプも多く経済的なのも嬉しいですよね。
繰り返し使える敷布団用の除湿シートは湿気でいっぱいになるとお知らせセンサーで教えてくれます。
湿気がたまった除湿シートは天日干しすれば復活するため、再び敷布団の下に除湿シートを敷いて使いましょう。
フローリングに敷布団で寝るときのカビ予防対策② ■マットレスの下にゴザを敷く
マットレスの下にゴザを敷くと湿気や熱を逃がし、フローリング・マットレス・敷布団のカビ対策ができます。
マットレスをフローリングの上に置いてから敷布団を敷くと、マットレスが湿気を吸収するためカビ対策に効果的です。
しかしマットレス内の湿気もしっかり逃がすのなら、フローリングの上にゴザを敷いてからマットレスを置くとさらに通気性が良くなります。
ゴザに使われるイグサは畳にも使用されており、湿気を吸収する素材です。ただしゴザは畳マットや畳ユニットのように厚みはなく、たくさんの量の湿気を吸収することができません。
湿気を含んだゴザを使い続けるとゴザにカビが生えるため、マメに干して湿気を飛ばしましょう。
フローリングに敷布団で寝るときのカビ予防対策③ ■コルクマットをフローリングの上に敷く
コルクマットも敷布団やフローリングのカビ対策に効果的です。コルクマットは無数の気泡があるのが特徴で通気性が良く、布団用のすのこと同じ効果があると思いましょう。
つまりフローリングの上コルクマットを敷くと敷布団が吸収した寝汗や湿気を逃がし、カビが生えにくくなります。
さらにコルクマットは冷気を遮断することも可能です。冬はフローリングの上に敷布団を敷くと寒いですが、コルクマットを敷くと冷気をシャットアウトするため快適に眠ることができるでしょう。
フローリングに敷布団で寝るときのカビ予防対策④ ■バスタオルをフローリングの上に敷く
手っ取り早く簡単にフローリングや敷布団のカビ対策をするなら、フローリングの上にバスタオルを1枚置いてから敷布団を敷きます。
「バスタオルでカビ対策が本当にできるの?」と思う方もいるでしょう。しかし、バスタオルをフローリングの上に1枚敷けば敷布団が吸収した寝汗による湿気を吸収します。
バスタオルならどこの家庭にもあるため、手軽にフローリングや敷布団のカビ対策ができるのもメリットですよね。
バスタオルを洗濯をすれば何度も使える上に衛生的で、敷布団をフローリングに敷いていない時は簡単にどかすこともできます。
部屋の雰囲気を変えたくない方にもバスタオルはおすすめです。
フローリングに敷布団で寝るときのカビ予防対策⑤ ■湿気を放湿しやすい敷布団を敷く
湿気がこもりにくい敷布団を使うと、フローリングや敷布団にカビが生えにくくなります。
湿気が1番こもりにくい敷布団は羊毛やキャメルで、2番目は綿・3番目はナイロン・4番目はアクリル・5番目はポリエステルです。
羊毛やキャメルの敷布団は湿気をよく吸収する一方で、放湿性に優れています。
最も湿気がこもりやすいポリエステルの敷布団はマメに天日干しをしたり、布団乾燥機を使って湿気を飛ばす必要があります。
フローリングに敷布団で寝るときのカビ予防対策⑥ ■敷布団はマメに干してマットレスなどをどかす
敷布団は寝汗や湿気を吸っているため、天日干しをマメに行うと敷布団のカビ対策ができます。カビは高温多湿を好み、湿度は70%・温度は20度~30度になると活動的になるのが特徴です。
さらにカビは敷布団が吸収した汗や湿気などを栄養源にして繁殖するため、晴れた日は敷布団を干して乾かしましょう。
敷布団を天日干しすると強制的に敷布団をフローリングをから離すことができます。
敷布団を天日干しするときはフローリングの上に置いてある物(マットレスや除湿シートなど)も、フローリングからどかして空気に触れる面を増しましょう。
フローリングに湿気がこもりにくくなるためカビ対策になります。
フローリングに敷布団で寝る人の寒さ予防対策2選
フローリングに敷布団で寝るときの寒さ予防対策① ■畳マットや畳ユニットなどを使う
本来、敷布団は畳の上に敷いて使う寝具。そのためフローリングに直に敷布団を敷くのではなく畳の代わりとなる畳マットや畳ユニットを使うことで、フローリング特有の底冷えを軽減します。
畳マットは比較的安いですが畳ユニットは少々高いです。
ですが畳ユニットの方が機能性に優れており、畳の中にスポンジが入っています。畳ユニットの中のスポンジは敷布団に吸収された汗を吸い、畳1枚で約数百ミリリットルの汗を吸うのが特徴です。
また畳マットや畳ユニットを使うことでクッション性も増し、フローリングに直接敷布団を敷くより腰痛も軽減するでしょう。
畳マットや畳ユニットは気軽に場所を変えられるものではないため、充分なスペースがある場合におすすめできる方法です。
フローリングに敷布団で寝るときの寒さ予防対策② ■保温シートで熱を逃がさない
フローリングの上にアルミの保温シートを置いてから敷布団を敷けば、フローリングからの底冷えが解消されます。
保温シートはキャンプのときなどに寝袋で寝る際にも寒さ対策としてよく使われるアイテムです。
ただし、湿気を吸収しずらいという注意点があるのも事実。
「朝起きたらアルミと敷布団の接地面が湿っていた」という方もいるため、保温シートを使うのなら毎日の布団干しは必須と考えておいた方が良いでしょう。
フローリングに敷いた布団の収納方法と場所4選
敷布団などを収納するとなると、上手く布団を収納する方法が気になりませんか?敷布団やマットレスなどはサイズが大きくかさばるため、収納する場所や収納方法に困っている方もいるでしょう。
早速、敷布団などの収納について4個ご紹介します。
フローリングに敷いた布団の収納方法と場所① ■押し入れは布団が収納しやすい
押し入れがある場合は敷布団などを含む布団類を、押し入れにしまいましょう。
押し入れは敷布団や掛布団などを収納するために作られた収納スペースで、奥行きもあり間口が広いため敷布団などの布団類がしまいやすいです。
また、押し入れの真ん中には板があり2段にわかれていますが、上段と下段を上手く使い布団以外の物を収納することもできます。
例えば、重い布団類は下段に収納して、衣類などの軽い物を上に収納しても良いでしょう。
フローリングに敷いた布団の収納方法と場所② ■クローゼットは工夫して布団を収納する
フローリングがある家は備え付けのクローゼットがよくあります。押し入れがなくてもクローゼットを上手に使えば、敷布団などの布団類を収納することは可能です。
とは言っても、クローゼットに布団をしまうと場所をとるのは確実で、しまっている衣類や小物を減らしたり工夫して収納する必要があります。
例えば、クローゼット内にハンガーパイプがない場合は、突っ張り棒を設置してハンガーパイプを作りましょう。
そして、敷布団や掛布団はクローゼットの下段に収納し、ハンガーパイプに衣類や小物を吊ります。
クローゼットのタイプは様々で、奥行きが深いタイプや浅いタイプ・収納スペースが多いタイプや少ないタイプなどがあり、場合によっては敷布団などの布団類をしまうのは大変です。
しかし、100均グッズを活用したり季節物の布団は圧縮袋に入れると、収納スペースを有効活用できます。
フローリングに敷いた布団の収納方法と場所③ ■布団の収納場所がない場合は折りたたみのすのこが便利
住宅事情によっては収納スペースが少なく、敷布団などの布団類を押し入れやクローゼットにしまうことができない方もいるでしょう。
布団を収納できない場合は布団用の折りたたみ式すのこを使います。布団用の折りたたみ式すのこは敷布団やマットレスなどをかけた状態で、壁際などに立てかけることができるのがポイントです。
また、折りたたみのすのこを立てかけると風通りが良くなり、マットレスや敷布団などのカビ対策もできます。
確かに折りたたみのすのこを使えば、フローリングにマットレスや敷布団を敷きっぱなしにすることもありません。
ただし、押し入れやクローゼットのように密閉された場所で収納していない分、ホコリが付きやすいのが難点です。
ホコリが敷布団などに付かないようにするなら、布をかけてホコリ対策をしましょう。ホコリ対策に使う布は何でも良いですが、通気性を良くするなら麻や綿がおすすめです。
フローリングに敷いた布団の収納方法と場所④ ■布団の収納場所がない場合は布に入れてソファーにする
布団の収納場所がない場合はおしゃれに収納することもできます。例えば、折りたたんだ敷布団などの布団類の上に布を被せたり、布ケースに布団を入れて部屋に置きましょう。
布を使うことでソファーのように使うこともできるため、インテリアの1つとして活用することができます。
また、部屋の雰囲気を崩したくない方や、布団用の折りたたみ式すのこを使いたくない方にもおすすめです。
ただし、湿気がこもりやすいため敷布団などを定期的に天日干したり乾燥機を使って、カビが生えないようにしましょう。
フローリングに敷布団はひと工夫して快適に
フローリングに敷布団を敷いて寝る方は、腰痛対策・カビ対策・冷え対策をすれば快適に眠ることができます。
硬いフローリングで寝るのが好きな方もいますが、腰への負担は大きく腰痛を招く原因になるためよくありません。
腰痛の次に重要なのがフローリングや敷布団のカビです。フローリングや敷布団に湿気がこもらないように、ご紹介したカビ対策を実践して予防しましょう。
フローリングに敷布団を敷いて寝る方は是非、参考にして下さい。