オフィスや住宅の目隠しに大活躍のブラインド。とってもスタイリッシュでおしゃれですよね。 普段のお掃除で、棚の上やテーブル、パソコンなどのホコリはキレイにしていても、ブラインドのお掃除は忘れがちなご家庭も多いのでは……
そんなブラインドですが、ふとした瞬間にブラインドにチラッと目をやると、ブラインドの狭いスキマの一枚一枚にホコリが見える……それを目撃して、ハッとしても、『ブラインドのスキマが狭すぎて掃除がめんどくさそう……』、『自分には上手くできなそう…』そう感じている皆さんに、今回は身近にある道具で定期的にブラインドをキレイにできる、ブラインドのお掃除方法をを説明していきます。
ブラインドをキレイにする5つの方法
ブラインドのお掃除をする! と決めたら、まず準備! ブラインドの汚れは、どんなにガンコでも、コツさえ掴めば誰でも簡単、楽しくお掃除できるのです。この項目では特別な道具を使わない、自宅にあるものでできるオーソドックスなお掃除方法を説明していきます。
■準備するもの
・踏み台(安定した椅子も代用OK)
・新聞紙またはビニールシート(掃除中落ちるホコリをキャッチ)
・掃除機(ハンディタイプがあると便利)
・ゴムの滑り止めのついていない軍手(または不要になった手袋)
・重曹水(ぬるま湯500mlに対し、重曹大さじ1)
・バケツまたは洗面器(重曹水や薄めた洗剤水を作るため)
・ゴム手袋
・住宅用中性洗剤
・霧吹き
・雑巾
■1、まずは、ブラインドのホコリを取り除く
ブラインドのお掃除を始める前に、そのブラインドが外せるタイプかどうかを確認しましょう。外せる場合は以下に記載の手順4に一気に進めるので、どのタイプかわからない場合は取扱説明書でしっかり確認しましょう。この先は、取り外せないタイプの場合のお掃除方法を、手順を追って説明していきます。
ブラインドの汚れのほとんどが、ブラインドの静電気でお部屋の空中からブラインドに吸着したホコリです。まずはこのホコリを掃除機で吸い取りましょう。ブラインドは、天井付近からかけられてるので、高い位置での作業を伴います。しっかりした足場になるような、安定した踏み台や椅子を準備しましょう。
また、掃除機でホコリを吸い取っているときに、周りや下にホコリが飛び散ってしまうので、新聞紙やビニールシートを敷いておけば、お掃除後に落ちたホコリをそのまま包んで捨てることができるので、片付けが簡単になります。
掃除機はハンディタイプのものが軽くて便利ですが、お部屋用の掃除機でも構いません。お部屋用の掃除機を使用する場合は、長いノズルは取り外し、掃除機のジャバラホースに吸い込みノズルを直接取り付けましょう。掃除機の吸い込みは先の細いものや、ブラシの付いたものにすると、たくさんのホコリを吸い取ることができます。
吸い込みノズルを細いタイプにすると、吸引力がアップして、ブラインドごと吸い込もうとする可能性があり、そうなるとブラインドの破損にもつながります。掃除機のモードは、決して『強』にせず、『普通』か『弱』で作業しましょう。
■2、ブラインドを軍手でキレイに
掃除機でブラインドのすみずみのホコリを吸い取ったならば、次は拭き掃除です。拭き掃除には、重曹水と軍手または手袋を使います。まず、500mlのぬるま湯に大さじ1の重曹を溶かし、霧吹きでブラインドに吹き付けます。そして、ゴム手袋をはめて、軍手か要らなくなった手袋をバケツなどに作った重曹水に浸し、固く絞り、更にゴム手袋の上にはめます。
濡らした軍手をゴム手袋の上にはめるのは少し大変ですが、狭いブラインドのスキマを拭くのには軍手(または手袋)がとても便利で簡単で、ブラインドの細かい部分までしっかりきれいにお掃除できるので、頑張ってはめましょう。ブラインドの羽は薄くてうっかりすると手を傷つけてしまうことになるかも知れません。軍手か手袋は、できるだけ厚手のものを使いましょう。
■3、ブラインドの汚れがひどい時の掃除……
タバコのヤニや、調理の油汚れ、またはカビなど、頑固な汚れがブラインドにこびりついている場合は、重曹水を吹き付けて30分以上放置してから、軍手での拭き掃除をします。住宅用中性洗剤がある場合は、それを薄めた洗剤水を霧吹きで吹き付け、汚れが浮くのを待っても良いでしょう。
部屋の状況により、ブラインドにカビがこびりついている場合もあるかも知れません。この場合は、思い切ってカビ取り剤を吹き付けるのも手っ取り早いお掃除方法と言えます。重曹水、住宅用中性洗剤水、カビ取り剤、どれを使った場合でも、放置した後は軍手などでブラインドのすみずみまで拭きましょう。
重曹水か洗剤水で拭き終わったら、仕上げに洗剤成分が残らないように、固く絞った雑巾でしっかりと仕上げ拭きをしましょう。
■4、ブラインドが取り外せる場合の掃除方法……
メーカーによってはブラインドが取り外せるタイプのものもあります。その場合、踏み台か椅子を足場にしてメーカーの取扱説明書に従って外したあと、ベランダや浴室などで、全体を水で濡らしてから洗剤を吹き付けてスポンジなどでゴシゴシ洗うと良いでしょう。
洗剤洗いが済んだら、最後にすすぎ洗いの意味で水洗いをしっかり行い、乾いた雑巾などで水気を拭き取って取り付けましょう。ブラインドが取り外せるタイプのものは、取り外してお掃除したほうが断然簡単で安全です。ブラインドがどんなタイプなのか、一度チェックしておくこともおススメです。
■5、ブラインドを便利グッズで掃除
上記に挙げたお掃除方法以外にも、ブラインドを掃除する便利なグッズがあるので、ご紹介いたします。
ブラインド掃除専用アイテム
ブラインドの汚れが吸着しやすいマイクロファイバーでできたタイプがおススメです。ブラインドを何枚か挟んで横に動かしながら汚れを拭き取っていきます。ホームセンターなどでも購入できます。
しかし、紐の周りなど、細かい部分はお掃除しにくいので、軍手でのお掃除と併用したほうが良いでしょう。
ストッキング
伝線して要らなくなったストッキングなどでもブラインドをキレイにお掃除できます。主婦ならご存知、ストッキングは静電気が起きやすいものです。その静電気を利用することで、ブラインドのホコリやごみをしっかり吸着できるのです。また、ストッキングで金属をこすることで、金属に輝きを取り戻す効果もあるので、ブラインドがピカピカになります。
ブラインド掃除に便利なグッズ
ブラインドの基本的なお掃除方法を説明しましたが、ここでは、ブラインドのお掃除に便利なグッズを詳しく紹介していきます。
■ブラインドクリーナー25
このブラインドクリーナーは、ブラインドの狭いスキマを一気に数枚はさんで、裏表同時に拭き掃除ができるブラインド掃除の定番です。細かい部分の掃除は、やはり手袋やストッキングが適していますが、日頃のお手入れには欠かせないブラインド掃除のアイテムといえます。
■ ハンディモップ・小型ホウキ
ブラインド掃除は、掃除機でホコリを吸い取ることが基本ですが、ハンディモップや小型のホウキでホコリを落とすのも便利です。ブラインドクリーナーが、ブラインドの羽一枚一枚をキレイにするのであれば、ハンディモップは毎日のお掃除のついでにブラインド全体を撫でるだけで、ホコリの付着を最小限に抑えることができます。ハンディモップを使う際は、ブラインドを閉じた状態で、ブラインドの室内側と窓側と、両方忘れずに撫でましょう。
■お掃除用手袋
超極細繊維でできているこのお掃除専用手袋は、洗剤いらずで色んな所を拭き掃除できます。洗剤要らずの秘密は、髪の毛の約1/100の細さの超極細繊維のシャープなエッジが目に見えない凸凹に入り込み、ミクロン単位の汚れをキャッチすること。濡らして固く絞って拭き掃除をすれば、拭き後も残りません。
■ブラインドクリーナー
このグッズでブラインドを挟んでスライドさせるだけのお掃除。マイクロファイバーが細かいホコリをしっかりキャッチし、お掃除後は洗濯機で洗えば繰り返し使用できて経済的。
■ブラインド掃除用ブラシ
ブラインドのホコリ落とし専用ブラシ。ブラインドの羽を挟んで拭く『ブラインドクリーナー』と併用して使ってみたいアイテムです。積もり積もったホコリを豪快に払いたいときに、使ってみてはいかがでしょうか?
ブラインドをキレイに保つコツ
遮光もワンタッチでできるブラインドはとても便利ですし、カラーもたくさん取り入れられていて、スタイリッシュなイメージ。頻繁にハンディモップをかけているつもりでも、実はホコリが溜まりがちです。ブラインドにホコリが溜まりやすい原因は、静電気。ブラインドには静電気があるのでホコリが付きやすいのです。では、そんなブラインドをキレイに保つコツはあるのでしょうか。
それはズバリ、静電気を防ぐことに限ります。日常生活の中で、どうしても静電気は発生してしまいます。けれどその発生を最小限に抑えることで、ブラインドに対するホコリの付着も最低限にできるということになります。
■お酢で静電気予防
お酢にはクエン酸が含まれています。そのクエン酸が、静電気予防となります。水道水400mlに対し、お酢100mlを入れてバケツや洗面器などで混ぜ、軍手などでブラインドを拭きます。また、重曹もクエン酸を含んでいるので、重曹でのお掃除も静電気予防となります。お酢などを混ぜたら、もう履かなくなった靴下などを浸して絞ったものを、ゴム手袋をはめた手の上に、重ねてブラインドを拭きましょう。
■柔軟剤
お酢の代わりに普段のお洗濯に使われている『柔軟剤』も、静電気予防の効果があります。今では、静電気防止をセールスにしている柔軟剤も販売されていますので、水道水などで薄めたものを、軍手や使わなくなった靴下などを浸して固く絞り、ブラインドを撫でていくだけでも効果があります。
■湿度を保つ
加湿器などを使い、部屋の湿度を一定に保ち、乾燥しないように気を付けるのも、ブラインドの静電気予防になると言えます。加湿器をわざわざ使わなくても、部屋に濡れたバスタオルを干すなども、湿度を保つことになります。
■観葉植物を部屋に置く
観葉植物には、普段から水やりをしていると思います。日頃のお世話が大切な観葉植物は、乾燥に弱く、ちょうどよい湿度が必要となります。観葉植物から蒸発する水分もありますが、観葉植物を置くことで、湿度に対する気遣いも働き、結果ブラインドの静電気予防となるのです。
ブラインド掃除の注意点
■取り扱い説明書をよく読む
取扱説明書には、ブラインドに適した普段のお手入れ方法が必ず記載されています。使用可能な洗剤や、掃除の際の注意点など記載されていますし、ブラインドを取り扱う上で、気をつけるべきポイントも記載されているので、必ず読みましょう。
■目立たないところで試してみる
おしゃれなブラインドですが、素材や塗料まで、多くの種類があります。中には、住宅用洗剤などと相性の悪いものもあるかも知れません。目立たない部分で試しに使ってみて、問題ないことを確かめてからお掃除しましょう。
■ブラインドを拭くときは優しく拭く
ご存知の通り、ブラインドの羽は薄くデリケートです。強くこすりすぎたら曲がったり折れたりする可能性があります。万が一折れグセがついてしまうと、ブラインドを閉じてもその部分だけはスキマが開いてしまうことになります。ブラインドの羽を折ったりしないように、気を付けて優しく拭きましょう。
■汚れ防止のために薄いカーテンを併用する
透け感のあるシアーカーテンをブラインドの室内側にかけることもおススメです。日頃の直射日光を避けることは勿論の事、室内で舞い上がったホコリなどがブラインドに直接日着することを防ぐことが可能です。シアーカーテンをかけても室内が暗くなることはありませんし、ブラインドに重ね付けすることでオシャレ感もアップ!
まとめ
レバーを動かすことで簡単に採光を調節できるブラインドはとってもおしゃれ。また、カビが付いたり、食べ物などから着色してしまう可能性のある布製のカーテンと異なり、無機質でできているブラインド本体は、カビたり着色することはありません。日頃のお手入れをしっかり行い、きれいさを出来るだけキープしたいものです。