徳利を洗う時には、専用のブラシや重曹を使うのがおすすめです。奥に残った汚れを見逃すと、カビの原因になります。もしも既にカビが生えてしまった場合は、ハイターのつけ置き洗いでしっかりと除去しましょう。
徳利(とっくり)を洗う前の準備
陶器製の徳利は、洗う前にお湯につけてお酒を抜く必要があります。なぜなら、陶器は水分を吸いやすく、お酒の成分がしみ込んでいるためです。
日本酒にはカビの好物である糖分・アミノ酸が豊富です。表面を洗うだけでは抜けない日本酒は、徳利の奥に残り、見えないカビが生えてしまうリスクが残ります。
■徳利のお酒を抜く方法
1.ボール・鍋にお湯を溜める
2.お湯に徳利をつける
3.10分後に取り出す
また、一度生えたカビを除去するために、ハイターにつけ置き洗いした後は、再度お湯につける必要があります。陶器は水分を吸いやすい素材であり、ハイターの成分を吸い込んでいる危険性があるためです。
もしも徳利がガラス・プラスチック製であるなら、お湯につける必要はありません。専用のブラシを使い、しっかりと洗いましょう。
徳利(とっくり)の洗い方
お湯につけてお酒を抜いた徳利は専用ブラシで洗うのがおすすめ。100均ダイソー・セリアなどで、専用のブラシを購入することもできます。
洗剤を使うのが不安な人には、重曹で安全に洗うのもおすすめです。
■専用ブラシで洗う
徳利は注ぎ口が狭いので、細いブラシで洗う必要があります。専門ブラシは100均でも購入可能ですし、amazonなどの通販で購入するのもおすすめです。なお、陶器製・ガラス製どちらの場合でも、徳利内部を傷つけないように、柄や先端が金属のブラシは避けましょう。
ブラシは細めで、柔らかい毛を使っているタイプが扱いやすいです。プラスチック製ならば安く買えますし、天然の豚毛も1,000円以下で買うことができます。
細くて安全なブラシを用意したら、食器用の中性洗剤で徳利の中を洗います。内部の汚れを落とした後には、表面を洗っていきましょう。食器を洗っているスポンジで、いつも通りに洗えばOKです。
汚れを洗剤で落としたら、ぬるま湯でよくすすぎ洗いすることが大切です。柔らかい布巾で水気をよく拭き取ってから、しっかりと自然乾燥させましょう。
ペットボトル用のブラシでも徳利を洗うこともできますが、ブラシ部分が大きすぎる場合があります。購入の際にはなるべく「徳利用」と書いているものを選びましょう。
■重曹で洗う
重曹は安全に食器を洗えるアイテムとして注目されています。重曹を水に溶かすことで発生するアルカリ性の泡が、ブラシが当たりにくい汚れも落としてくれるので、徳利を洗うにもぴったり。ガラス製でも、プラスチック製でも、陶器製でも、徳利の汚れを安全にしっかりと落とすことができます。
■重曹で食器を洗うメリット
1.泡が汚れを落としてくれる
2.消臭効果がある
3.自然由来なので安全
お湯に溶かした重曹を下記の手順で徳利にそそぐと、ブラシを使わずともキレイに洗うことができます。
■重曹で徳利を洗う方法
1.徳利に重曹を小さじ1杯入れる
2.100mlのお湯を注ぐ
3.重曹が落ちるまで水道水ですすぐ
重曹は洗剤・ハイターと違い、人体に有害な物質ではありません。しかし、重曹が残ったままでは味が損なわれるので、しっかりとすすぎましょう。
簡単な作業ですが、重曹の洗浄力は抜群です。それでも汚れが残っているようなら、専用のブラシでこすって落としましょう。
重曹で落とせない汚れは、カビや水垢かもしれません。落としきれなかった汚れは、ハイターを使って落とすのがおすすめです。
徳利(とっくり)の乾かし方
徳利を洗った後は、しまう前にしっかりと乾かすことが重要です。徳利の中に残った水分や湿気はカビが生える原因になります。
徳利は口が狭いために乾き辛く、時間をかけて乾かさなければいけません。陶器製は水分を良く吸うため、なおさら乾き辛いです。
早く乾かしたい場合には、キッチンペーパーを使うのがおすすめです。キッチンペーパーを詰めることで、乾くのが早くなるだけではなく、隅までしっかりと吸水することができます。
■徳利を早く乾かす方法
1.キッチンペーパーを棒状に丸める
2.徳利の中に丸めたキッチンペーパーをつめる
3.水きりパッド・布の上に徳利を逆さにして立てる
この時、キッチンペーパーは徳利の底までしっかりと詰めましょう。なるべく細く、長く丸めて詰めると、取り出しやすくなります。
なお、逆さにした徳利は倒れやすいので、注意して乾かしましょう。
もしキッチンペーパーがない時には、代わりに乾いた布を使うのもおすすめです。ただし、ティッシュペーパーをつめるのはNG。濡れるとすぐに破けて、徳利の中に詰まってしまい、カビの原因になってしまいます。
徳利(とっくり)の保管方法
徳利を保管する時は、ほこりや虫が侵入しないか心配ですよね。しかし、逆さにしてほこり・虫の侵入を防ぐと、倒れてしまうリスクが発生します。そんな時は、徳利の口の部分にラップをかけて保管するのがおすすめです。
ラップで口にフタをすれば、ホコリや虫が内部に入るのを防ぐことができます。特に虫は、お酒の成分が残っていると寄ってくるので、徳利を虫から守るためにも、保管する前に酒を抜く作業はしっかりと行いましょう。
また、徳利を立てて収納すると、スペースを取るのが玉に瑕ですよね。
スペースを確保するためなら、徳利を購入した時についてくる箱に収納するのもおすすめです。箱に徳利をしまえば、その箱の上に他の食器を重ねることもでき、収納力がアップします。
箱がついてこない徳利や、失くしてしまった場合には、100均などで購入できる収納ボックスに入れて食器棚にしまうこともできます。取り出すときも安全で、扱いやすくなります。
収納ボックスを選ぶ時は、軽いモノ・取っ手があるものを選びましょう。重たいモノは取り出す際に落としてしまったり、かけてしまったりするリスクがあります。透明な収納ボックスや書類ケースならば、中身が見えるのでより取り出しやすく、より便利です。
徳利(とっくり)のカビの取り方2ステップ
徳利にカビが生えてしまった場合は、洗剤でも重曹でも落ちません。カビの成分が内部に入り込んでしまっている危険もあるので、ハイターを使ってしっかりとつけ置き洗いしましょう。
■1.ハイター(漂白剤)につけ置きする
徳利をハイターにつけ置き洗いすることで、徳利の内部しみこんだお酒やカビを完璧に落とすことができます。商品の表示に従い、適切に薄めたハイターで5~10分間つけ置きします。
ハイターはドラックストアや100均などどこでも購入できますが、その時に確認したいのは「酸素系」という表記があることでです。塩素系のハイターでも汚れを落とすことができますが、ハイター特有の匂いがキツく、刺激が強いためです。
酵素系ハイターでつけ置き洗いをした後は、ぬめりがなくなるまで、ぬるま湯でしっかりすすぎます。その後は、強めの水道水で仕上げのすすぎをしましょう。
■2.お湯に浸す
陶器は水分を吸い込みやすいので、ハイターの成分を吸い込んでしまっている可能性があります。陶器の徳利をハイターにつけ置き洗いした後は、ぬめりがなくなるまですすいだ後、お湯につけておきましょう。
お湯に10分ほどつけておけば、ハイターの成分はしっかりと抜けてくれます。もしもハイターが残っているか不安な場合は、中性洗剤で徳利を洗った後に、お湯につけてもOKです。
お湯につけた後は、他の洗い方と同様に、自然乾燥させるか、キッチンペーパーを使って乾燥させるかをした後に、口にラップをしてしまいましょう。
まとめ
徳利は口が狭く、割れやすいので、専用のブラシで優しく洗うか、重曹の力でしっかりと洗うことがおすすめです。洗った後は完璧に乾かして、そそぎ口にラップをして収納することで安全に保管できます。既にカビが生えてしまった場合は、ハイターでつけ置き洗いをして除去しましょう。