虫除けスプレーは、ドラッグストアでもネット通販でもさまざまなタイプがあって、どれを選べば良いか迷ってしまいますよね。効き目が強力なものや、天然成分でできているもの、肌ではなく布にスプレーするもの、部屋やベランダにスプレーするものなど、種類もさまざまです。
ここでは、人気の虫除けスプレーについてご紹介していきます。
虫除けスプレーの選び方のポイント
1.虫除けスプレーを「有効成分」で選ぶ
虫除けスプレーを選ぶとき、まず注目したいのが「成分」です。虫除けスプレーは、成分別に分けると「ディートタイプ」「アロマタイプ」「イカリジンタイプ」の3タイプに分けることができます。
① ディートタイプ
虫除けスプレーの成分として良く使われているのが、「ディート」という化学物質です。「ジエチルドルアミド」とも呼ばれ、第二次世界大戦直後にマラリア感染が流行したときに、アメリカ軍によって開発されました。
虫除けの効果が高く、一般家庭用の虫除けスプレーの多くに使われてきましたが、近年ではその危険性が取り上げられています。
② アロマタイプ
植物には動物と違って天敵に襲われたときに逃げる術がないため、害虫が嫌がる成分を生成していると言われています。虫除け効果はほかの成分と比べると少し弱めですが、香りが良くパッケージのデザインがおしゃれなものが多いことが特徴です。若い女性、小さなお子さんやペットを飼っているご家庭に人気の成分です。
③ イカリジンタイプ
「イカリジン」もディートと同様、虫除けスプレーに使われる化学物質です。1986年にドイツで開発され、海外諸国で広く利用されていました。2016年についに日本でも認可され、販売されるようになりました。虫除けの効果はディートタイプに劣らず高く、安全性も高いため、大注目の成分です。
2.虫除けスプレーを香りやデザインで選ぶ
虫除けスプレーは、肌や衣類、空間に吹きかけたりするものですので、不快なにおいがすると使用すること自体に嫌悪感を覚えることもあります。
香りの好みは人それぞれで、ディートタイプ特有のツンとした香りが苦手という方もいれば、アロマの香りが苦手という方もいます。
また、パッケージのデザインも意外と重要です。小さくて持ち運びやすかったり、おしゃれなパッケージだったりすると気分もあがると思います。たかが虫除けと考えず、香りやデザインを重視し、「使いたい!」と思えるようなものを選んでみるのもオススメです。
3.虫除けスプレーを有効成分の「濃度」で選ぶ
虫除けスプレーには、「医薬品」と「医薬部外品」があります。この違いは、有効成分の濃度です。ディートを例に挙げると、ディートの濃度が12%以上のものは「医薬品」、10%以下は「医薬部外品」というように、医薬品医療機器等法上で分類されています。
有効成分の濃度が高いと蚊の忌避効果が高いと考えがちですが、実はそうではありません。濃度が高いと、効果の強さではなく、持続時間が長くなります。アウトドアなどで、効果を持続させたい場合は濃度の高いものを、普段利用する場合は濃度の低いものを使用するのがおすすめです。
4.虫除けスプレーを容器の種類を選ぶ
虫除けスプレーには、「エアゾールスプレータイプ」と「ミストタイプ」があります。それぞれ長所と短所がありますので、用途に合わせて最適な容器のものを選ぶようにすると良いでしょう。
エアゾールスプレータイプは手の届きにくい場所にも塗りやすく、手軽に利用できます。また、液漏れの心配がありません。ただし、使用済の缶の処分が面倒と感じる人もいます。
ミストタイプは、同様に手軽に利用でき、さらに手に出して塗り広げることもできるので大変便利です。
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強い虫よけ効果!ディート使用で大人向き 「サラテクトミスト リッチリッチ30」は、虫除け効果が高いディートを使用したスプレーです。 ディートは生後半年以下の赤ちゃんには皮膚にダメージを与える心配があり、また、神経障害を起こす危険性もあるので危険ですが、大人だけが虫除けに使用するのであれば、強い虫除け効果があるので効果的です。 細かい粒子のパウダーが虫除け成分を包むため、蚊だけでなくマダニにも効果があります。つけ心地は、べたつかずにサラサラで、パウダーが水や汗から守り効き目が長く持続します。
長時間しっかり効果が持続する虫除け 山歩きや花火大会、キャンプなど、野外に長時間いる場合におすすめなのが「ムヒの虫よけムシペールPS30」です。 ディートを使用しているので大人の使用に限られますが、効き目が強力で、蚊やブヨ、アブなどを寄せ付けません。 家庭で使用する場合は、網戸にさっとスプレーしておくと効果的です。 また、ノミやイエダニ、マダニ、トコジラミ、ナンキンムシといったベッドや布団に出てくる虫にも効果があるので、アウトドアキャンプではテントや寝袋にスプレーしておくと良いでしょう。
高濃度のディートで蚊やアブから守る 「スキンベープミストプレミアム」は、虫よけ成分ディートが30%配合なので、最大8時間つけ直しせずにすごせる虫除けです。 家に出る時に一度つければ、夕方まで効果が持続するので、アウトドアやお墓参り、釣りやキャンプ、花火大会などにおすすめです。 使い方のコツとしては、スプレーした後に薬液を手で伸ばして肌にむらなく塗ることです。 ディートを使用しているので12歳以下の子供は使えませんので、注意してください。 蚊やブヨ、アブなどを寄せ付けませんので、家庭内で使用する場合は、網戸や玄関まわりにスプレーしておくと効果的です。 また、ノミやイエダニ、マダニ、トコジラミ、ツツガムシといった虫にも効果があります。 掛け布団や敷布団といったベッドまわりにスプレーしておくと虫よけになります。
イカリジンで6ヶ月以下の赤ちゃんも使える虫除け 「天使のスキンベープミストプレミアム」は、虫除け有効成分に安全な「イカリジン」を使用した虫除けスプレーです。 「イカリジン」は生後6ヶ月以前の赤ちゃんから大人まで幅広く使える虫除け成分で、虫除け剤特有の気になるにおいもありません。 また、服の上から使っても虫除け効果があるほど高い虫よけパワーがあります。効果で言うと、ディートと同じくらい強力な効き目があるのです。日本では2015年に金鳥が初めてイカリジン製剤の製造販売承認を取得しています。 「天使のスキンベープミストプレミアム」は、このイカリジンを高濃度15%配合。虫除け効果が6時間から8時間と長持ちしてくれます。潤水ヒアルロン酸ナトリウムを配合した肌に優しい使い心地です。
ツツガムシ病の予防にも効果あり! 「ムヒの虫よけ ムシペールα」は医薬品の虫よけです。 ハーブをメインに使用した虫よけは、人への作用がゆるやかなので「防除用医薬部外品」に分けられていますが、「ムヒの虫よけ ムシペールα」はディートが高濃度の12%配合されており強力なので、医薬品に区分されています。 スプレーした時に吸い込んでしまわないように、吸い込みにくいノンガススプレータイプのボトルを使用しています。 蚊やブヨ、アブだけでなく、サシバエ、ナンキンムシ、ノミ、イエダニ、マダニの虫よけにも効果があるほか、2011年に初めて特定された、新しい「SFTSウイルス」を保有するマダニよ予防や、病原体を生まれながらに持つ特別なツツガムシの幼虫による「つつが虫病」の予防にも役立ちます。
サラサラパウダーが入った虫よけ 「メンターム虫よけスプレーEX」は虫よけ成分ディートが12%配合された、強力な医薬品タイプの虫よけです。 1回スプレーすれば、4時間から6時間効果が持続します。 蚊やブヨ、サシバエ、アブ、トコジラミ、ナンキンムシ、ノミ、イエダニ、ツツガムシなどの虫よけに効果があります。 テントや寝袋周りにもスプレーすれば、虫よけになるのでアウトドアやキャンプでは1本持っていけば助かりますよね。 12歳以下の子供は1日に1回から3回までの使用が限定されており、必ず保護者がついていてあげましょう。生後半年以下の子供には使用できません。
生後6ヶ月以降の赤ちゃんにも使えるスプレー 「パーフェクトポーション バズオフ ルームスプレー」は、ディートも有害な殺虫成分や、化学合成成分が含まれていない天然成分100%のアロマミストです。 蚊やアブから子どもやペットを守りたいけれど、殺虫成分や化学物質は心配という方におすすめのスプレーです。 シトロネラやユーカリなど虫が嫌う天然由来のアロマは、清涼感の中にほんのり柑橘系が感じられる、人間にとっては爽やかな香りです。肌にスプレーするだけでなく、子供服や帽子、ベビーカー、ハンモックや寝袋、テントまわりにスプレーしてください。 香りはシトロネラほ他に、ブルーラベルのハッカもあります。
香りがきつくない虫よけ自然派スプレー 天然のアロマオイルと植物性エタノールだけを使った、アロマセラピーを楽しみながら虫よけできるスプレーです。 虫よけ用のアロマというと、独特の香りが強すぎて苦手という方も多いのですが、こちら「アウトドア バズオフ アロマスプレー 虫よけスプレー」はアロマオイルは、シトロネラ、レモングラス、ラベンダー、ユーカリラジアータ、ローズゼラニウムを程よく配合しており、虫よけ効果があるだけでなく、つけた人間にも心地よい香りになるようにしています。 容器は携帯に便利な30mlと、たっぷり使える250mlの2種類があります。ベビーカーや子どもの洋服や帽子、玄関やカーテンなど、気になる部分にスプレーしてください。
虫よけ成分ディート10%配合の虫よけ アースの「サラテクト ウォーターミスト 」は、ディートが10%入った虫よけスプレーです。蚊やブヨ、アブ、ノミ、イエダニ、マダニ、サシバエ、トコジラミ、ナンキンムシに効果があります。 赤ちゃんであれば生後半年から使うことができます。6ヵ月以上2才未満は1日に1回、2才以上12才未満は1日に1回から3回、12才以上には使用回数の制限はありません。 使い方は簡単で、肌から15cm離してスプレーするだけ。顔や首筋、スプレーしにくい部分には、手にスプレーしたものを肌にのばして使うようにしてください。
蚊が来ないバリア空間を作るスプレー 家の中で使える、蚊が来なくなるスプレーです。 蚊は空中を飛び回っている時間よりも、どこかに止まっていることのほうが多い昆虫です。 その習性を利用して、蚊が止まりそうな天井や壁、カーテンなどに薬液をスプレーして、蚊を退治するのが金鳥の「蚊がいなくなるスプレー」です。 有効成分のトランスフルトリンは人間には害は無く身体の中で分解できる物質ですが、直接人に向けて噴霧したり、吸い込まないようにすることです。 効果は12時間で、こちらの製品の場合4.5畳から8畳の広さで200日ですが、同じシリーズで効き目は24時間、365回分というたっぷり使えるスプレーもあります。
キャンプやバーベキューの強い味方! 自分の肌や服ではなく、芝生や植物、ベランダなどの空間にスプレーしてヤブ蚊を寄せ付けなくする新しいタイプのスプレーです。 自分や家族がいる場所を、ぐるっと囲むようにスプレーすることでバリア空間ができるので、蚊が来なくなるのです。最大8時間の効果があって、水性なので植物にかかっても薬害を起こしません。 1本で80平方メートル分使えるので、3メートル四方の場所であれば9回、6メートル四方の場所であれば2回使えます。1平方メートルあたり2秒スプレーするようにしてください。 口コミによると、無香料とは書かれているものの、スプレーするとニオイがかなり残るとのことで、家の中では使わないようにしてください。
12種類の植物からできた安心スプレー こちらの虫よけは、山椒の葉やクマザサ、どくだみ、朝鮮人参、緑茶、ヒノキ、ヒノキの地下茎、月桃の地下茎、菖蒲の葉、びわの葉、山よもぎ、茎茶の12種類の天然成分からできているアフピリンという忌避剤です。 蚊だけでなく、米の害虫であるコクゾウムシ、洗濯物につくと厄介なカメムシ、蛾やチャタテムシ、花壇の植物につくと困るナメクジやアブラムシにも効果があります。また、ゴキブリやダニにも効果が確認できており、さまざまな害虫が寄ってこなくなるスプレーとして注目されています。 ディートは使われていないので、ベビーカーや子どもの寝具にも使うことができます。
ディート不使用!網戸にスプレーしても効く 「無添加工房OKADA 虫よけスプレー」は、危険なディートを使っていません。 シトロネラ、ペパーミント、レモングラス、ゼラニウムといった虫の嫌がる香りのエッセンシャルオイルをベースとしてつくれた、安全な虫除けスプレーです。 四種類の植物のエッセンシャルオイルを、虫よけの効き目が強くなるように絶妙にブレンドしています。肌への刺激が心配される成分を一切配合していない「無添加」にだわっているので、赤ちゃんや小さなお子さんにも安心の商品です。 肌だけでなく、衣類や帽子、カバン、ベビーカーなどの持ち物にスプレーすると香りが長持ちして効果が持続します。また、網戸にスプレーしても虫除けになるので、ぜひ試してみてください。
化学物質過敏症の方も使える虫よけ 虫よけはしたいけれど、肌に湿疹ができたり、かぶれたりするので使えないという方に朗報です。 アース製薬の「ナチュラス ボタニカルスプレー」は肌ではなく服や帽子、スニーカー、ベビーカーなどにスプレーする虫よけ。 100%天然由来成分の虫よけなので、これまでの虫よけがだめだった方にも使っていただけます。 植物のレモンユーカリから作られた「p-メンタン-3,8-ジオール」や、アロマセラピーでも使うミント、ユーカリ、ラベンダー、ゼラニウム、ローズマリー、イランイラン、オレンジといったアロマオイルが成分として使われています。
赤ちゃん用虫よけスプレーの決定版 「虫くるりん 布用 ミストタイプ」は、赤ちゃんを虫から守るための、お肌ではなく、布につけるミストタイプの虫除けです。 肌に薬剤が直接かからないので、これなら安心して子どもに使えますよね。 使い方としては、服や帽子、ベビーカーなどに吹きかけて使います。一度スプレーすれば、柑橘系の香りで3時間ききめが長持ちします。 成分はレモンセントティーツリーオイルやシトロネラール、ラベンダーオイルを使用していて、ユスリカやチョウバエを寄せ付けません。 天然ハーブの精油と食品用原料成分で作られているため、赤ちゃんだけでなく肌の弱い方にも安心です。さらに、同時に除菌もできる優れモノです。
天然のアロマオイルで優しい虫除け 古来からハッカ油は抗菌、消臭、殺虫などの効果があり、天然の防虫剤として使われてきました。ハッカ油はミントの一種である「薄荷(ハッカ)」のオイルです。 北海道の北見市が世界的にも有名な産地で、ジャパニーズ・ミントとも呼ばれています。植物のハッカを蒸留して精製したものがハッカ油で、虫よけだけでなく天然の食品添加物としてもハーブティーなどに使われています。 キャンプやアウトドアで使用すると、虫を寄せ付かないと同時に、ハッカのスーっとした香りで、暑さや疲れを癒してくれます。 アロマオイルの原液でもあるので刺激が強く、容器を移し替える場合は「ポリスチレン(PS)」と表示されたるものは溶けるおそれがあります。容器はガラスのものを使用しましょう。
300回スプレーできる虫よけ 1秒スプレーすれば300回も使える、お得で効き目も強力なのが「キンカン虫よけスプレー」です。 効き目は4時間から5時間持続するので、アウトドアで遊ぶ時も朝と昼にスプレーすれば安心ですね。薬剤の他にパウダーが入っているので、使い心地も爽やかになりました。 ディートを使っているので効き目が強い反面、生後半年以下のお子様は使用できませんので注意してください。12歳以下の子どもの場合は、保護者が監視してあげましょう。 肌からは15センチ離して、肌の同じ場所に連続して3秒以上かからないように気をつけてください。
虫よけと日焼け止めが一緒になった! 夏は日焼け止めも塗らないといけないし、虫よけもスプレーしなくてはいけないし大変ですよね。日焼け止めと虫よけスプレーが一緒になって便利になったのが、「服にスプレー スキンベープ ミストタイプ ナチュラル UVカット」です。 使い方は、肌に塗らずに服や帽子にスプレーするだけ。スプレーすることで、身体のまわりに虫よけ空間ができるので、肌が弱い方にも使っていただけます。 虫よけ成分で入っている「p-メンタン-3,8-ジオ―ル」は、フランス製で、食品の香り付けにも使われる天然原料です。紫外線は92%カットしてくれるので、生地が薄い服を着ていても日焼けの心配がありません。
マツモトキヨシと近江兄弟社のオリジナル ドラッグストアのマツモトキヨシと、メンタームでおなじみの近江兄弟社が共同開発したのが「虫よけスプレーEX」です。 ディートが高濃度の12%配合されているので、効き目も強力です。 一度スプレーすれば4時間から6時間の効能が続くので、海でも山でも毎日の暮らしにも、これ1本で十分に虫よけできます。肌にスプレーした後は、手で伸ばして肌に広げて塗るのがポイントです。 蚊やブヨだけでなく、サシバエ、アブ、トコジラミ、ナンキンムシ、ノミ、イエダニ、マダニ、ツツガムシにも効果があるので、カーテンや網戸、キャンプのテント、寝袋周辺などにもスプレーすることができます。
天然成分シトロネラ100%の虫よけ Smell Lemongrass(スメル レモングラス)は100%天然成分で作られた、虫よけアロマスプレーです。 レモングラスにとても良く似た柑橘系の優しい香りの、イネ科の植物「シトロネラ」のエキスだけで製造されているので、子どもやペットにも安心して使うことができます。 シトロネラやレモングラスは蚊がとても嫌う香りとして知られていて、虫よけキャンドルや虫よけ香などにも使われています。 また、タイ料理のトムヤムクンの香りづけにも使われたりと食用としても人気があり、口に入っても心配ありません。 1回スプレーすると5時間の効き目があり、毎日外出する時に手や足にスプレーすればバス停で刺されることもありませんね。 天然オイルでできているので、網戸やベランダの植物などにもシュッとかければ虫が寄ってきません。
比較一覧表
まとめ
虫除けスプレーは、それぞれ特徴があるので1本で全ての場所をカバーするのでなく、子ども用、大人用、長時間の野外作業用、家の中洋と、使い分けると良いかもしれませんね。
肌に塗るタイプは、必ず先に一部分でテストしてから全体に塗るようにしてください。