生ゴミは置いておくと臭くなるし、虫が来るし、ゴミ出しの時も重いので毎日の悩みの種という方も多いでしょう。生ゴミを機械に入れるだけで、有機肥料になったり、粉々に砕いて水に流してくれたり、パリパリに乾燥して軽量化してくれたりしたら、ゴミ捨ての悩みも軽減しますよね。
最近流行の生ごみ処理機についてご紹介していきましょう。
生ゴミ処理機の特徴と種類
生ごみ処理機の特徴と種類は、大きく分けて4つになります。
①バイオ方式生ごみ処理機
生ゴミに分解発酵するための菌やチップを入れ、微生物の力で生ゴミを分解させる方式です。中に入れる菌によって分解スピードが変わってきますし、生ゴミを細かく小さくするほど速く分解します。
注意事項としては、できあがった有機肥料は酸性が強いので、植物の茎や根に触れてしまうとダメージを与えてしまいます。土に有機肥料を埋める時には植物から10センチ以上離して埋めましょう。植木鉢の場合は、土で有機肥料をサンドイッチして、10日経過してから種をまいたり苗を植えたりしてください。
また、分解発酵した時に出る「活性液」も、水を浄化させたり、植物の栄養剤になったりするので活用できます。池に入れる時は5,000倍以上に薄めたものを2ヶ月に1回、植物に与える時には2,000倍に薄めたものをじょうろでふりかけてください。排水口や下水の浄化やニオイ消しには、500倍に薄めたものを2リットル流します。
②乾燥方式生ごみ処理機
送風や熱風で生ゴミを乾燥させ、カラカラにすることで軽量化させる方式です。水分を飛ばすのに何時間かかかるので、寝ている間に乾燥できるようタイマーがついている機種もあります。
③粉砕方式生ごみ処理機
生ゴミを機械で粉々に粉砕して処理する方式です。シンクの下の排水口に設置するものが多く見られ、導入には工事が必要になります。
④ハイブリッド方式生ごみ処理機
乾燥方式とバイオ方式の組み合わせ、あるいは粉砕方式とバイオ方式の組み合わせという具合にいくつかの方式をミックスさせた生ごみ処理機です。
生ゴミ処理機の選び方のポイント
生ごみ処理機の選び方のポイントは、大きく分けて4つになります。本体の金額だけで選んでしまわないようにしましょう。
①電力を使うか使わないか
生ゴミを温風や送風で乾かすタイプの乾燥方式生ごみ処理機や、バイオ方式で発酵を促進させるために熱源を必要とするもの、シンクの排水口に設置して粉々に粉砕するタイプの生ごみ処理機は、どれも電源が必要なので電気代がかかります。
②室内に置くか戸外に置くか
生ごみ処理機によっては家の外に設置できるタイプのものもあります。室内用、戸外用、室内と戸外どちらにも置けるものの3タイプありますので置く場所を考えましょう。
③容量はどのくらいか
野菜をたくさん使う家庭では、容量が小さい生ごみ処理機だと追いつかない場合があります。一週間の自分の家の生ゴミの量を計算してから機種を選びましょう。
④処理時間はどのくらいか
生ごみ処理機の処理時間は、一回に処理できる生ゴミの量にも関係してきます。また、発酵分解させるタイプの生ごみ処理機は、菌の種類によってスピードも異なります。
生ゴミ処理機のおすすすめ人気ランキング15選
肥料用に乾燥具合が調節できる生ごみ処理機 水分を含んで重い生ゴミを、130度の温風でカラカラに乾かして軽量化してくれる生ごみ処理機です。 乾燥させた生ゴミは有機肥料としても使えますし、元の量の7分の1までスリム化しているのでゴミ捨ても簡単になりますね。 カラカラに乾燥して捨てる時のための「標準モード」と、有機肥料として利用する時のための 「ソフト乾燥モード」の2パターンがあるのも嬉しいですよね。 処理時間は約400グラムの生ゴミを処理するのに1時間40分かかります。電気代にすると1回につき16円です。 サイズは幅約27センチ、奥行き37センチ、高さ約55センチと、ゴミ箱くらいのサイズです。室内にも屋外にも設置することができますので、戸外に置く場合は防水性のコンセントを使用してください。 生ごみ処理機というと部屋の中にこもってしまうにおいが気になりますが、パナソニックが開発したプラチナパラジウム触媒でにおいはほとんど気になりません。
運転音が静かな乾燥タイプの生ごみ処理機 生ごみ処理機で知られている島産業が出している、トリコロールデザインの製品です。 生ゴミを乾燥させて、生ゴミの量を元の20パー園とまで軽く小さくする生ごみ処理機です。他社の生ごみ処理機では入れられない、食べ物の骨や、貝殻、焼き鳥の串、つまようじなどを分別しなくても生ゴミと一緒に入れられる仕様になっています。処理し終わったゴミは、肥料として畑や植木に撒けるのでエコですよね。 大きさはA4用紙程度でキッチンに置いてもおかしくない、おしゃれでコンパクトなデザインになっています。 作業時の音も36デシベルとかなりおさえています。日常生活で静に感じるのは45デシベル以下なので、運転音が非常に静かなのがわかります。寝ている間に生ゴミ処理ができるので、ゴミ出しも楽になりますね。
寝ている間に生ゴミ処理する乾燥タイプ 生ゴミを、パリパリに乾燥させて処理するタイプの生ごみ処理機です。 生ゴミは置いているうちに腐ってにおいが出ると、コバエや虫が寄って来やすいのが悩みの種でした。生ごみ減量乾燥機「パリパリキューブ」があればゴミを乾燥させて水分を80%飛ばすので、腐敗も最小限で済みます。 水分があるとゴミ出しするのに生ゴミの汁がたれたり、運ぶ時に重くなるので、5分の1の重さになるだけでも運びやすくなります。また、乾燥していればニオイもグッと減少するので、ゴミ出しした時にカラスもいたずらしにくくなります。 処理時間は、6時間から18時間まで選ぶことが可能です。生ごみ処理機の中のバスケットを、三角コーナーのように使って、たまったら本体の中に入れて処理すると手間がかかりません。骨や爪楊枝、焼き鳥の串などが入っていても、一緒に処理可能です。 音は普通に人がしゃべっている位の大きさなので、夜中の処理も可能。処理中のにおいも、活性炭脱臭フィルターがついているので気になりません。
堆肥作りの王道!土にかぶせる生ゴミ処理ツール 黒く大きなバケツをひっくり返したような形をしているコンポストです。土の上に乗せて堆肥を作る道具なので、屋外である程度深く土を掘ることができる庭がある方向きの製品になります。 使い方ですが、まずは土にコンポストの広い口よりも少し小さめで穴を掘ります。穴はコンポストの半分位の深さでかまいません。穴の中に「コンポスト用菌床」と「コンポスト用生ゴミ発酵促進剤」を入れ、その上に生ゴミを捨てます。 コンポストの狭い口のほうはフタになっていますので、そこから生ゴミや追加の「菌床」「生ゴミ発酵促進剤」を入れられます。生ゴミを入れたら、また「コンポスト用菌床」と「コンポスト用生ゴミ発酵促進剤」を入れます。 そしてその上から生ゴミを捨てるというように、必ず3段重ねになるようにしてください。生ゴミ発酵促進剤は、2kgで900円から1,000円程度、コンポスト用菌床は、10リットルで700円程度になります。 生ゴミが一杯になってコンポストの上まで来たら、黒いコンポストの入れ物を取って、生ゴミの山の上から土をかぶせて1ヶ月発酵させます。十分に発酵させたら完成ですので、菜園や花壇の肥料として使ってください。
生ゴミをそのまま入れて堆肥づくり こちらの生ごみ処理容器とEM菌用ボカシで、生ゴミを処理して堆肥や腐葉土を作るものです。 使い方としては、生ゴミとEM菌ボカシを入れるだけなので、とても簡単。容量も18リットルあるので、一度にたくさんの有機肥料を作ることができます。 中に入れるEM菌用ボカシは種類はどのメーカーのものでも良く、10キロで2,500円程度で販売されています。EM菌で分解させている最中は、家の中に生ゴミ処理容器を置いていてもニオイがもれずに臭くありません。
EM善玉菌で自然発酵!生ゴミが有機肥料に こちらは電源いらずで、「EM菌」というバイオの力で分解するタイプの生ごみ処理機です。生ゴミが有機肥料になるので、一石二鳥ですよね。EM菌とは善玉菌の発酵を促進させる微生物のことで、悪玉菌と違って生ゴミを腐敗させません。 生ゴミはただ放置するだけでは腐敗が進むだけで、有機肥料にはなりません。発酵させるにはEM菌のような、善玉菌が必要になるのです。 使い方は、水切りをした生ゴミを容器に入れて、EM菌をふりかけて混ぜるだけです。1週間から2週間後には生ゴミが肥料になります。 色は抹茶色のグリーン、シンプルなブラウン、可愛いピンクの3色です。
送風で乾燥させるのでお財布に優しい処理機 容器の下から風を送ることで生ゴミを乾かし、水分を飛ばすことで軽量化する生ごみ処理機です。容器が二つついているので、赤を乾燥させている時に緑はキッチンで三角コーナーのように使用することができます。 熱風ではないので必要電力は扇風機程度で、料金は1日10時間つけて4円程度です。一ヶ月でも電気代は124円なので、金銭面で心配することはありません。また、生ゴミを発酵させるための菌や促進剤を購入する必要もありません。 早く生ゴミを乾燥させるために、生ゴミは細かく小さくしておくのがおすすめです。
粉砕して乾燥させる効率的な生ごみ処理機 ツインカッターで生ゴミを粉砕した後、150℃の温風で乾燥させる生ゴミ処理機です。温風で乾燥させるだけの生ごみ処理機は機種も多くありますが、生ゴミが乾きやすいように細かく粉砕して、その後に熱風で乾燥させる機種は少ないのでとても人気があります。 生ゴミは細かくないと、温風を当てても結局生乾きのままで腐ってしまうので、生ごみ処理機に入れる前に自分でちぎったり切ったりして小さくしないと効率的に乾きません。その点、こちらの生ごみ処理機は回転刃と固定刃のダブルの刃で機械が粉砕してくれるので、ひと手間楽ができます。 処理時間は400グラムで約1時間25分、700グラムで1時間45分の処理時間になります。1日に最大で9キロの生ゴミを処理できるので、家庭用であればこれ1台で十分です。 家の中だけでなく、野外でも置くことができる機種です。
東北大学と共同研究のバイオ基剤でゴミ分解 生ゴミを24時間以内に水や炭酸ガスに分解してくれる、強力な生ごみ処理機です。室内でも戸外でも置くことが可能です。 使い方としては、最初にバイオ基剤の「アシドロコンポスト」を機械に投入しておきます。その後は生ゴミを入れるだけで、1日経てば有機肥料の出来上がりです。 8分間生ゴミをかき混ぜ、その後20分やすませるという運転パターンで、音は人が普通に話している程度の36デシベルです。 生ゴミをうまく乾燥させるコツは、生ゴミは入れすぎずに1日に2キロまでにしておくことと、生ゴミの水分は切ってから生ごみ処理機に入れることです。
シンクの下に設置して粉砕して流すだけ 生ゴミをシンクの下の本体に入れて、スイッチをひねるだけで粉砕処理してくれる生ごみ処理機です。粉砕した生ゴミは、ジェット水流で下水に排水します。処理時間としては三角コーナー1杯分を30秒で粉砕します。 生ゴミを少量をその都度処理して、5回処理したら自動的に中の処理室に水がたまって水と一緒に粉砕した生ゴミが流されます。本体が内部の自動洗浄をしてくれるので、ぬめりやにおいの心配もありません。 一度にたくさん処理できるほうが便利なイメージがありますが、大量の生ゴミを一気に粉砕して下水に流してしまうと、排水口が詰まってしまうため、少量ずつジェット水流で流す仕組みになっています。 外観は蓋がスイッチになっており、黒い円形ゴムの排水口ガードがサイレンサーになっているので、騒音も抑えられ、見た目にも装着前と変わりありませんので調理時も邪魔になりません。 鶏の骨30本を一気に処理できるブレードを標準装備していますが、ぬるぬるしている生魚の皮や鶏の皮、とうもろこしの外側の皮など繊維質の強いものは苦手ですので注意してください。 設置方法としては、シンクの排水口と下水につながるパイプの間に設置する工事が必要です。
ペットのフンも生ゴミと一緒に処理できる 生ゴミ処理機は通常ペットのフンは投入できませんが、こちらの生ごみ処理機は日本で唯一、ペットのフンと生ゴミが同時に処理できる製品として、ペット愛好家から支持されています。 使い方は簡単で、生ゴミや散歩で持ち帰ったペットのフンを投入するだけなので、手間いらずです。フタをすれば、後は中のバイオ剤の力で水と炭酸ガスに分解されていきます。生ゴミやペットのフンのにおいも大変少なく、24時間で生ゴミの9割が分解されて有機肥料に変身です。 基本的に人間が食品として食べないものはバイオの力でも分解できません。例えば、貝殻や豚や牛の骨、薬品、髪の毛、ビニール類、ティッシュペーパー、タバコなどです。 ペットのフンの目安ですが、ペットのフン200グラムに対して、生ゴミは三角コーナー1杯(800グラム)です。こちらの生ごみ処理機で1日に処理できる容量は、700グラムになりますので、場合によっては複数台の購入がおすすめです。 お手入れは排気口フィルターとカバーフィルターを掃除するだけ。4ヶ月に1度は点検して、中にバイオ剤を4リットル入れてください。
温風で強力に短時間で乾燥軽量化! 屋内にも屋外にも置ける生ごみ処理機で、短時間で処理できるのが特長です。例えば生ゴミが200グラムの場合は、何と1時間10分で乾燥軽量化が可能です。 700グラムであれば、標準モードで1時間45分、ソフト乾燥モードで3時間になります。また、タイマーもついているので夜にまとめて処理することもできます。 生ゴミのボリュームも、処理した前と後を比べると7分の1に軽量化できます。1回の最大処理量は約2.2キロあるので、たくさん料理した時にもまとめて処理機にかけられます。 処理状態がランプで光るので、今が「加熱」か「乾燥」か「仕上げ冷却」かを、フタを開けずに知ることができます。
おしゃれでキッチンの邪魔にならないサイズ 一人暮らしでも気軽に生ごみ処理機体験ができるのが、「LOOFEN 温風乾燥式生ごみ処理機」です。こちらは韓国製で、そう言えば韓国ドラマでも時々キッチンにあるのを見ますよね。 生ゴミを捨てる時に面倒なのが、生ゴミの液垂れや知る垂れです。この生ごみ処理機は温風で乾燥させるので、 野菜クズや食べかすがカラカラに乾いて小さくなりますので、ポタポタと落ちる臭い生ゴミの汁から悩まされることもありません。 使い方は簡単で、本体の中に生ゴミを入れて、スイッチを押すだけ。ゴミは1度に500グラムまでなので、三角コーナーの約半分の量が入れられます。野菜の皮であれば約10時間で乾燥できますし、それ以外の生ゴミは19時間で乾燥処理できます。
手動で撹拌する究極のエコ生ごみ処理機 電力は一切使用しない、本当にエコな生ごみ処理機です。1日に三角コーナー1杯程度の量、約700グラムを処理できます。 こちらは生ゴミとチップ材をミックスさせて、自然に微生物に生ゴミを分解させる低音分解方式です。分解を促進させるための撹拌は、ハンドルを回して自分で行います。撹拌は軽くて回しやすいように設計されていますので、女性でも一人で回転可能です。 生ゴミと一緒に混ぜるチップは4ヶ月から5ヶ月に1度、袋の半分を入れて交換しましょう。他社のチップは40度程度の環境でないと効率的に分解されませんが、こちらのエコ・パワーチップは室温で十分分解でき、最後には生ゴミが十分の一以下の量になります。
色がかわいいバイオ式生ごみ処理機 生ごみ処理機本体に、生ゴミとバイオチップと脱臭バイオボールを入れるだけで、生ゴミを有機肥料にしてくれる機械です。処理能力としては1日に1キロになります。 バイオ分解菌で処理するので、タバコや薬品、犬のフン、米ぬか、シャンプー、石けん、たけのこの皮などは菌が死滅してしまうので入れないようにしましょう。また、高温の生ゴミや大量の油なども避けてください。 使い方としては、本体のフタをあけて先にバイオチップや脱臭バイオボールを入れておきます。そして、生ゴミを入れる前に電源を入れて準備完了です。1日につき300グラムから700グラムの生ゴミが処理できますので、通常の使用方法であれば問題ありませんが、大量に料理した時など生ゴミが多いとバイオ菌の繁殖が遅くなってしまいます。 戸外に設置できるタイプなので、家の中に生ゴミのニオイがただよってきたり、虫が来たりする心配もありません。家の外に設置する時には、戸外のコンセントを防水コンセントに加工する工事が必要になります。
比較一覧表
助成金や補助金でお得に生ゴミ処理機を購入する方法
生ごみ処理機の購入を迷っている方に朗報です。済んでいる地域によっては、二万円から七万円程度の助成金が支給されるからです。全国の自治体の6割がいくらかの助成金を出しているので、購入する時は調べてみるとお得に購入できますよ。
助成金の上限金額は、最大で購入する生ごみ処理機の半額までと決められており、その上限額も自治体によって限度額があります。
例えば北海道札幌市は2万円、東京都千代田区は3万円、大阪市は助成金は無しで東大阪市は2万円、奈良県生駒市は7万5,000円、沖縄県那覇市は3万円という具合です。
自分が済んでいる自治体が生ごみ処理機に助成金を出してくれるかどうかは、「自治体の名前 生ごみ処理機」といったキーワードで検索すると良いでしょう。
注意が必要なのが、生ごみ処理機を購入する場所です。自治体によっては、住んでいる地域で購入しないと自治体補助金が出ませんので注意しましょう。
また、購入前に申請が必要な自治体と、購入後に申請する自治体があります。買ってしまってからだと申請できない場合もありますので、確実に生ごみ処理機の助成金を受けるには事前にしっかり調べておく必要があります。
領収書や保証書、説明書なども申請時に必要な場合がありますので捨てずに保管しておいてください。
まとめ
悩みの種だった生ゴミが、有機肥料になればエコで便利ですよね。肥料にしなくても、軽くなるだけでもゴミ捨てが楽になります。自治体で補助金も出してくれる地域もあるので、生ごみ処理機が気になったらまずは調べてみましょう。