酸素系漂白剤は洗濯槽クリーナーや、シミがついた衣類のつけ置き洗い用として大変便利な洗剤です。でもどれが洗剤で漂白剤なのか、漂白剤の中でもどれが酸素系漂白剤なのか、よくわかりませんよね。
過酸化水素、過炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、過炭酸ソーダ、オキシドールなど、さまざまな呼び名がありますが、どれも酸素系漂白剤のことを指しています。
実は酸素系漂白剤には粉末と液体があって、成分も使い方も全く違います。ここでは酸素系漂白剤の選び方と、使い方、そしておすすめの酸素系漂白剤を見ていきましょう。
酸素系漂白剤の選び方
酸素系漂白剤は、液体と粉末があります。どちらも塩素系漂白剤よりも衣類や手に優しく、色柄物にも使えます。
液体の酸素系漂白剤は、弱酸性で過酸化水素でできています。液体なので水に溶けやすく、衣類を優しく洗ってくれるので優しい使い心地の漂白剤です。おしゃれ着など、デリケートな素材のものは液体の酸素系漂白剤を使用します。消毒に使うオキシドールは、液体酸素系漂白剤の主成分である過酸化水素が2.5から3.0%含んでいる水溶液のことです。
粉末の酸素系漂白剤は、弱アルカリ性で過炭酸ナトリウム(過炭酸ソーダ)でできています。過炭酸ナトリウムは、炭酸ナトリウムと過酸化水素が2対3の割り合いで作られたもので、もとは粉末ですが水分を含むと酸素が発生します。酸素が出ることで漂白や除菌、消臭といった効果があらわれるのです。粉末は液体に比べて漂白力が強く、しっかり消臭もしてくれます。
油汚れや皮脂汚れをしっかり取ってくれるのは、粉末の酸素系漂白剤のほうです。アルカリ性が強いほど、油汚れがしっかり落ちます。しかし、ウールなどの毛のものや、絹といった動物性の繊維製品は、粉末の酸素系漂白剤で強すぎるので液体のほうを使用します。
液体も粉末も、漂白剤の成分だけのものと、界面活性剤や蛍光剤、香料が入ったものがありますので、成分表示をチェックしてから購入してください。
酸素系漂白剤の特徴と使い方のポイント
酸素系漂白剤は、セスキ炭酸ソーダや重曹など他の洗剤と比べても漂白力が強いのが特徴です。例えばセスキ炭酸ソーダは炭酸ソーダと重曹が合わさったものでpH9.8の弱アルカリ性です。
重曹はpH8.2のごく弱いアルカリ性です。粉末の酸素系漂白剤は同じアルカリ性ですがpH10.5とより強く、セスキ炭酸ソーダや重曹よりも油汚れや皮脂汚れを強力に落としてくれます。
液体の酸素系漂白剤は、主に洗濯で使用します。衣類全体の色柄をくっきりさせたい時に使いましょう。洗濯する時に、洗剤と一緒に入れる使い方が一般的です。短時間であれば、手も荒れにくいのでゴム手袋も必要ありません。
粉末の酸素系漂白剤は、洗濯以外にも洗濯機の洗濯槽のカビ落としや、風呂釜内部の掃除、お風呂の椅子や洗面器についた汚れ落とし、キッチン用品の除菌や漂白など様々な用途で使うことができます。洗濯では襟や袖の黒ずみや、食べ物をこぼしてしまった汚れなど、部分的な汚れを落としたい時に使うと効果的です。
粉末の酸素系漂白剤は、漬け置き洗い用の洗剤としても使えます。洗濯機で洗う前にぬるま湯で溶かしておき、衣類を漬け置くと漂白と除菌ができます。
酸素系漂白剤のおすすすめ人気ランキング15選
洗濯だけでなく洗濯槽のカビ取りやキッチンにも! 漂白力や除菌パワーが強く、肌にも地球環境に優しい粉末酸素系漂白剤です。安心の日本製で、界面活性剤や香料は入っていないので、小さいお子様がいる家庭や健康への影響が心配な方にも人気です。 粒子が他の酸素系漂白剤製品よりも細かいので、ぬるま湯や水にもすぐに溶けます。洗濯槽のカビ取りに使うのであれば、通常は半分の量で、汚れがひどい時には750グラム全量入れて一晩つけおきます。 シャボン玉石鹸は、純石鹸成分にこだわった石鹸会社として知られている福岡の会社です。歯磨きやシャンプーなども作っており、酸素系漂白剤はナチュラルクリーニングシリーズの一つとして重曹やクエン酸とともに販売されています。
いくら洗濯しても落ちない汚れやニオイに効果的 毎日の洗濯の時に洗剤と一緒に入れるだけで、漂白や除菌をしてくれる液体の酸素系漂白剤です。消臭パワーもあるので、部屋干しした時に生乾きのニオイも発生しません。タオルや雑巾を濡らした時に出てくる、イオウ化合物などの蓄積集防止にも役立ちます。 シーツや布団カバー、枕カバーを洗濯する時に使うと、汗や皮脂汚れのニオイを落としてくれます。加齢臭が気になる方に、毎日使ってほしい酸素系漂白剤です。 ワイドハイターEXパワーは、使った時も洗剤で通常洗った時と同じ回数だけすすげば良いので、使い勝手も簡単です。水洗いできる洗濯物であれば、ほぼ全ての衣類に使用することが可能です。 詰め替え用880mlも販売されており、まとめ買い用ケース販売もあります。
リピート続出!洗濯槽の黒カビ取りやキッチンにも ニチガの粉末酸性漂白剤は、テレビCMなどは流していませんがネット販売で全国的に人気が広がっているヒット商品です。大変好評な粉末の酸素系漂白剤なので、950グラム、3キロ、5キロのラインナップがあり、まとめ買いセットも販売されています。 黒カビや白い石鹸カスが出てきた洗濯槽に、ぬるま湯と一緒に300から700グラム入れて一晩放置するだけで、洗濯槽が蘇ります。茶渋が気になるカップは、40度から50度のお湯2リットルに大さじ1杯を入れてつけ置きましょう。酸素系漂白剤以外は入っていないので、柔軟剤や洗剤の甘い香料に疲れてしまった方にも、無臭なので安心して使っていただけます。 一番小さいお試しサイズの950グラムは、送料無料のサービスを行っている場合もあるのでショッピングサイトをチェックしてみましょう。
部屋干しの生乾きのニオイや加齢臭が気になる時に 「ワイドハイターEX 粉末タイプ」はスーパーやドラッグストア、ネット販売でも扱っており、酸素系漂白剤の入門者にもベテランにも愛用されています。粉末なので液体タイプよりも漂白と除菌パワーがあり、つけ置き洗いをするとより効果的です。 一般的な酸素系漂白剤の成分に加えて、汚れを見つける力に優れた花王独自の漂白活性化剤を加えているので、柔軟剤を使ってもよみがえってくる蓄積臭や、部屋干しのニオイにも強い効果を発揮します。 洗濯に特化した粉末酸素系漂白剤なので、洗濯槽の掃除には「花王洗濯槽ハイター」など別な洗剤のほうがおすすめです。
まとめ買いのリピーター多数!界面活性剤不使用 サプリメントや健康食品を販売しているアレスヘルスケアが販売している酸素系漂白剤です。 使い方は、毎日の洗濯の時に衣類全体を漂白したい時には、1回につき10グラムから20グラムを洗剤と一緒に入れて洗います。衣類の汚れがひどい場合や、襟の黒ずみ、食べこぼしなどを取りたい場合は、水を2リットル入れた中に10グラム入れてつけ置き洗いします。 洗濯槽の黒カビ取りには、ぬるま湯を入れた中に「アレスヘルスケア酸素系漂白剤」を500グラム程度入れ、一晩放置します。翌朝には黒カビが浮いているので、網などですくいましょう。 キッチン用のふきんの消毒や湯呑の茶渋落としには、水2リットルにつき5グラムから10グラム入れて溶かし、その中に漬け置きます。 アレスヘルスケアの中でも人気の商品なので、3キロ単品のほかに、2個セット、5個セットなどがあります。試してみたい方のために、少量パックの900グラムも販売しています。
消臭に特化した自然派商品の会社の酸素系漂白剤 niwaQ(丹羽久)は20周年を迎える自然派の洗剤にこだわった岐阜の会社です。消臭剤や重曹など、ニオイ消しで注目されている企業で、酸素系漂白剤や歯磨き、塩なども製造販売しています。 酸素系漂白剤は、クエン酸や重曹、セスキ炭酸ソーダよりも消臭や漂白に優れています。塩素系漂白剤は、毎日の使用には強力すぎてツンとするにおいや、目や肌への刺激が強いので使用に注意が必要ですが、酸素系漂白剤は効き目もマイルドなので不安無く使うことができます。 パッケージには「過炭酸ナトリウム」と書かれていますが、酸素系漂白剤の別名です。
「オキシ着け」は万能洗剤オキシクリーンで! テレビや雑誌で、汚れが驚くほど落ちる洗剤として一躍話題になった万能洗剤「オキシクリーン」です。 オキシクリーンには、アメリカ産と中国産の2種類あります。アメリカで販売されているオキシクリーンは、界面活性剤と香料が入っており、日本で販売されているオキシクリーンとは成分異なりますので注意してください。 Amazonやコストコなどで、アメリカ版オキシクリーンが販売されています。中国産オキシクリーンは健康や環境への影響が心配されている界面活性剤や香料、柔軟剤が入っていません。 スニーカーやカーテン、洗濯槽の黒カビ取りなどに加えて、水溶液をスポンジに含ませて、換気扇フードやガスレンジまわりの掃除、トイレ掃除などにも活用できます。
気軽に使える500gサイズ!酸素系漂白剤入門に 無添加化粧品や自然派コスメ、布ナプキンなど、体に優しい洗剤と製品をつくり続けている株式会社地の塩社の酸素系漂白剤です。 ドラッグストアやスーパーなどで、よく目にする酸素系漂白剤の一つですよね。熊本の会社なので最近はくまモンがついたパッケージの洗浄剤や、熊本名産きくらげも製造しています。 500グラムと少量パックで、粉末の酸素系漂白剤なので、湿度で中身が固まってしまう心配も少なく、少しだけ漂白除菌したい場合も手軽に使用できます。粒が比較的大き目なので、水に溶けにくい場合はぬるま湯に溶かすと良いでしょう。 酸素系漂白剤だけでできているので、界面活性剤や防腐剤、香料などは入っていません。
洗濯槽クリーナーとして絶大な人気! 洗濯機から黒カビが出た時に、手軽に使える洗濯槽クリーナーとして人気の酸素系漂白剤です。また、洗濯槽の汚れだけでなく、色柄物の衣類の漂白や食べこぼしの染み抜きなどにも使えます。 使い方としては、洗濯槽の場合はぬるま湯を洗濯槽に一番高い水位まで入れて、こちらの酸素系漂白剤を500グラム投入します。漂白剤を水に溶かすために5分程度回したら、一晩そのまま放置してください。翌朝、黒や茶色のカビがごっそり浮いてきますよ。 買う時期によって、価格が400円代から700円代を移行するので、金額をこまめにチェックして安い時にまとめ買いするとお得です。
ウールやシルクにも使える液体酸素系漂白剤 一般的な酸素系漂白剤は粉末は弱アルカリ性ですが、こちらは酸性なのでウールなどの毛でできた衣類や敷物、シルクなどのデリケートな衣料品の漂白もできます。 毎日の洗濯の時に水60リットルの洗濯機ならキャップ2杯(80ml)、水30リットルならキャップ1杯(40ml)入れます。食べ物のしみや汗、血液染みといった頑固な汚れを落としたい場合は、汚れの部分に直接かけて、漬け置きせずにすぐ洗濯します。 衣料用に特化した製品なので、洗濯槽の掃除には向いていません。また、金属製の部品がついた服や、草木染めなどの変色しやすいものには使用できませんので注意してください。
おなじみ激落ちくんシリーズの酸素系漂白剤 レックの激落ちくんシリーズは、メラミンスポンジだけでなく、重曹やクエン酸、セスキ炭酸ソーダなど様々な商品が出ていますが、こちらは除菌率99.9%の酸素系漂白剤です。 同じ激落ちくんシリーズで、パッケージの真ん中の部分が水色の500グラムの酸素系漂白剤もありますが、それよりもより強力に除菌してくれるのがこちらの商品です。 洗濯槽クリーナーとしても使えますし、風呂釜の内部掃除、まな板の除菌や毎日の洗濯、服の染み抜きまでできるので、まさに万能クリーナー。哺乳瓶や、赤ちゃんの服の消毒などにも安心して使えます。
おむつ、哺乳瓶、よだれかけ!ベビー用の漂白剤 赤ちゃん用として販売された製品ですが、大人にも人気の酸素系漂白剤です。 赤ちゃんや子どもの食器や服を清潔にしたいけれど、強すぎる薬品は健康に被害がありそうで怖くて使えませんよね。清潔にしたいけれど、どの洗剤にしたら良いのかわからない。そんな方におすすめなのがピジョンの「赤ちゃんの漂白剤ベビーホワイト」です。 赤ちゃんが吐き戻したミルクのしみや、おむつについた、おしっこやうんちのシミも漬け置きして洗濯すると、綺麗に落ちると評判です。 植物系消臭剤が含まれているので、排泄物や汗のニオイもすっきり消してくれます。洗濯の時には水3リットルにつき10グラム、つけ置き洗の時は水1リットルにつき5グラムを入れて洗います。
酸素系漂白剤に界面活性剤など洗浄成分をプラス 「オキシ着け」できる日本製の酸素系漂白剤として人気の製品です。 コストコで販売しているオキシクリーンと名前やパッケージが似ていますが、こちらはまた違う製品です。日本で販売されているオキシクリーンは、中国製で成分が酸素系漂白剤のみですが、こちらのオキシウオッシュは酸素系漂白剤の主成分である過炭酸塩(過炭酸ナトリウム)の他に、炭酸塩や水軟化剤、過硫酸塩、界面活性剤(アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム)などが入っているので、洗浄力がよりアップしています。 粒子が他の酸素系漂白剤よりも細かいので水にすぐ溶け使いやすく、100円ショップでも販売しているので気軽に試せますね。
洗濯槽やステンレスボトルのクリーニングに! 赤ちゃんやペットが口にしても問題ない洗剤作りを目指している、太陽油脂の酸素系漂白剤です。安全安心な漂白剤がモットーなので他社製品よりも肌に優しく、除菌消臭効果はソフトな使い午後地が特徴です。 強力な除菌力、漂白剤を求めている場合は、長時間のつけ置き洗をするか、他の洗剤と一緒に使用したほうが良いでしょう。 容器も使う人のことを考えたデザインなので、パッケージも持ちやすく使用する時に粉末を吸い込んでしまうこともありません。洗濯槽やステンレスボトルの掃除や、内部がフッ素加工している水筒の漂白におすすめです。
漂白パワージェルでパワフルな使い心地 漂白剤といえば花王の製品が店頭に多く見られますが、ライオンの酸素系漂白剤「ブライト」も独自の研究を重ねています。主成分である過酸化水素の他に、界面活性剤(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)が入っています。 ジェル状の酸素系漂白剤なので、食べこぼしや襟の黒ずみなどは直接塗れば繊維の奥まで汚れを分解しますし、毎日の洗濯では洗剤と一緒に入れることで洗濯物全体を漂白します。お風呂の残り湯で洗濯する時も、酸素系漂白剤を入れておけば雑菌の繁殖を防ぐことができます。 繊維そのものが黄ばんでしまったものは、ブライトで漂白しても白くはなりませんので注意してください。
比較一覧表
まとめ
酸素系漂白剤には、洗たく槽クリーナーとして使える粉末のものと、毎日の洗濯に使える液体ものがあるので、用途にあわせて使いたいですね。どちらも部屋干しの生乾きのにおいを除菌してくれるので、梅雨時の必需品です。