コンセント掃除をしないと危険 【まずはチェック】コンセントの点検項目
自宅のあらゆる箇所に設置されているコンセント。築年数が経っている住宅や、数年間掃除をせずに放置しているという場合は、いつ火災が発生してもおかしくない状況かもしれません。
まずは下記のチェック項目を確認し、ご自宅のコンセントの状況を把握しましょう。
【コンセントの点検項目】
1.コンセントまわりにホコリがたまっている
2.コンセントプラグがブカブカですぐ抜ける
3.コンセント部分が触れないほど熱い
4.コンセントが変形・変色している
5.コンセントが破損している・中身が見えている
1.のみ当てはまる場合は、コンセントの掃除をしましょう。(このあと詳しく解説します)
2〜5の項目にひとつでも当てはまる場合は、いつトラブルが発生してもおかしくない危険な状態です。そもそも、コンセントの点検・交換の目安は10年とされています。
点検項目に当てはまる場合や、10年以上使用し続けている場合は、コンセントの交換を依頼しましょう。
コンセントの掃除で火災を防ごう トラッキング現象が起こりやすい場所は?
コンセントのホコリを掃除せずに放置していると、火災の原因となる「トラッキング現象」が起こる可能性があります。
このトラッキング現象は、「ホコリ」と「水分」が溜まりやすい場所で発生します。
・冷蔵庫やテレビなどの大型家電の裏側
・洗面所やキッチンなどの湿気・水気の多い場所
・ホコリが溜まりやすいタコ足配線
・長年差し続けたままのコンセントプラグ
・加湿器のそばにあるコンセント
はとくに注意が必要です。
トラッキング現象が起こると、命の危険に関わる火災につながります。そのような事態を防ぐために、定期的な点検・掃除を行いましょう。
コンセントの掃除方法1 コンセント掃除前の安全確認
コンセント掃除に取りかかる前には、まずは安全を確保するための確認作業が必要です。下記のチェックリストを確認し、細心の注意を払ったうえで掃除をしましょう。
【安全のための事前確認リスト】
1.コンセントまわりに水気がないか注意
2.電源プラグを完全に抜く
3.ブレーカーを落とす
コンセントまわりに水の入ったコップなどがないか、自分の体に水分がついていないか、感電の危険性がないことを確認してください。
水気の環境確認が問題なければ、電源プラグを完全に抜き、必ずブレーカーを落としてから掃除をはじめましょう。
コンセントの掃除方法2 コンセント掃除の簡単3ステップ
コンセントの掃除手順1 ■ハンディモップでホコリをとる
ユニ・チャーム ウエーブ ハンディワイパー のびるタイプ
コンセント掃除は掃除機を使った方がホコリを素早く吸い取ることができますが、ブレーカーを抜いているため、ハンディモップを使用してしっかりホコリを絡めとりましょう。
タコ足配線の下などにホコリがたくさんたまっている場合には、事前に周辺のホコリを掃除機で吸い取っておくとよいでしょう。
冷蔵庫や洗濯機、エアコンまわりの手の届きにくい場所にあるコンセントの掃除には、ロングタイプのハンディモップが便利です。ハンディモップがなければ、マイクロクロスのようなホコリを吸着しやすいアイテムで代用することもできますよ。
コンセントの掃除手順2 ■エアダスターで細かなホコリを吹き飛ばす
ブロアー 強力エアーのホコリ取り
ハンディモップで大体のホコリを取り除いたら、エアダスターを使用して細かなホコリを吹き飛ばしましょう。手動タイプのものや、使い捨ての缶タイプのものなどがあるので、使用箇所に合わせて選んでみてください。
さらに、差し込み口周辺にも細かなホコリがたまっている場合には、綿棒でていねいに取り除いていきましょう。
コンセントの掃除手順3 ■仕上げに雑巾で拭き掃除を
仕上げに、雑巾でコンセントと電源プラグを拭き取ります。
乾拭きの方が安全ですが、キッチンまわりのコンセントなどは油汚れやベタつきなどがあり乾拭きだけではキレイに汚れが落とせない場合も。そのような場合には、固く絞った雑巾で水拭きをしましょう。
水拭きをした場合には、掃除が終わってもすぐにコンセントは使用せず、完全に乾いてからブレーカーを戻すように注意してください。
コンセント掃除と合わせてチェック コードの掃除方法
コンセントだけでなく、電源プラグのコード類にもホコリがまとわりついている場合も多いもの。
せっかくコンセントを掃除しても、電源コードのホコリが取れていないと、使用中にコンセントへホコリが飛んでしまう可能性も。コンセント掃除と合わせて、コードの掃除も行いましょう。
コードの掃除方法1 ■軍手or手にはめるタイプのクロスを
マイクロファイバー おそうじ手袋 フッキーナ
コードの掃除をする際には、軍手もしくは、手にはめるタイプのクロスが便利です。どちらかを手にはめ、コードをやさしくなぞっていきましょう。
雑巾よりも、無理な力をかけずにホコリを拭き取ることができるため、コードを傷つけずに掃除することができます。乾拭きで落ちない場合には、指先に少量の水を含ませて水拭きをしましょう。
コードの掃除方法2 ■頑固な汚れには「重曹」を
レック 重曹の激落ちくん 泡スプレー 400ml
水拭きでも落ちない頑固な汚れは、重曹を使って落としていきましょう。水100mlに重曹小さじ1杯を混ぜて、重曹水を作ります。軍手または手袋タイプのクロスの指先に、少量の重曹水を含ませ、コードをやさしくなぞっていきます。
あらかじめ液体状になっている重曹スプレーも便利ですよ。コンセント掃除だけでなく家中のさまざまな掃除に活躍するので、1本常備しておくのも良いでしょう。
コンセント掃除のあとに コンセントをホコリから防ぐには
ホコリは日常生活ですぐに溜まっていくもの。ふだんの掃除だけでは手の届きにくいコンセントまわりは、あらかじめホコリの付着や侵入を予防しておくことが大切です。
コンセントの掃除を終えたら、ホコリ対策までセットで行うことをおすすめします。コンセントのホコリ対策におすすめの便利グッズをチェックしてみましょう。
コンセントのホコリ対策グッズ! ■いつものコンセントに「火災防止キャップ」を
サンワサプライ コンセント安全カバー
いつも使っている電源プラグを、トラッキング火災から予防できるコンセントキャップ。難燃性のシリコンゴムで、電源プラグと差し込み刃の根本をカバーすることで、火災の原因となるホコリや湿気から保護してくれます。
コンセントのホコリ対策グッズ2 ■使わないコンセントは塞いでホコリ対策を
リッチェル Richell ベビーガード コンセントキャップ R
使っていないコンセントは、ホコリの侵入を防ぐため、あらかじめコンセントキャップで塞いでおきましょう。ベビー対策としてのアイテムも多く登場していますが、百円ショップなどでも簡単に手に入れることができますよ。
コンセントのホコリ対策グッズ3 ■ホコリを防ぐ「コンセントカバー」
山崎実業 コンセントガード ウッディ ホワイト
コンセントのホコリ対策に役立つコンセントカバー。ホコリの侵入を防ぐだけでなく、ちいさな子供やペットなどのいたずら防止にも活躍します。インテリア性の高いおしゃれなウッドデザインで、生活感を隠してくれるのもうれしいですね。
コンセントのホコリ対策グッズ4 ■「ほこり防止シャッター付」の電源タップ
Fargo 電源タップ ほこり防止シャッター付
パソコンまわりやテレビ台の裏など、いくつもの家電製品や配線をつなぐ必要のある場合に使用するタコ足配線。とても便利なアイテムですが、ホコリがたまりやすく、火災の原因にもなりやすい場所です。
タコ足配線を使用する際には、「ほこり防止シャッター付」の電源タップを使用することで、トラッキング現象を防止することができます。差し込み口を斜めに回すだけで簡単にシャッターが閉まる優秀アイテム。ホコリや異物の侵入を防いでくれます。
コンセント掃除は注意が必要 コンセント掃除の注意点
コンセント掃除の注意点1 ■感電に注意!水気の確認を
コンセントの掃除方法でも触れましたが、コンセント掃除をする際には感電しないように細心の注意が必要です。掃除をする際に、まわりに水気がないか、自分の身体に水分が付着していないかを必ずチェックしてください。
水拭きの際は、固く絞り、コンセントの使用は、完全に水分が乾くまで時間をあけましょう。
コンセント掃除の注意点2 ■アルコール除菌はNG
コロナ渦でほとんどの家庭に常備されている消毒用アルコール。家庭での除菌や拭き掃除に使用している方も多いかと思いますが、アルコールは引火性があり揮発性も高いため、コンセント周辺への使用はとても危険です。
ベタつきが気になる場合や、除菌目的などで、うっかり使用することのないように注意しましょう。
コンセント掃除の注意点3 ■差込口の中は掃除しない
コンセントの差し込み口にホコリがたまっていると、ヘアピンやつまようじなどの細かなもので、穴の中のホコリを取り除きたくなってしまいますよね。
差し込み口の外側を掃除するのは問題ありませんが、穴の中の掃除はとても危険なので、絶対にしないようにしましょう。
どうしても取れない汚れがある場合には、無理に自分で掃除をせずに、プロの業者に依頼してホコリを取ってもらうのがおすすめです。