なんだか玄関が暗くくすんで見える……もしかしたら、玄関タイルが汚れているせいかもしれません。よく見ると、タイルの色が以前より黒ずんでいたりムラになっていませんか?家族が毎日出入りする玄関には、少しずつ汚れがたまっているものです。この記事では、玄関タイルをピカピカに大掃除する方法とキレイを維持するコツをご紹介しています。
天気の良い日を選んで、徹底的に玄関タイルを大掃除しましょう!
玄関タイル・石畳の掃除手順8ステップ
玄関タイルって、掃き掃除以外の掃除方法が思いつかない……という方もいらっしゃるのではないでしょうか。掃き掃除である程度の汚れを防ぐことはできますが、雨の日等にしみ込んだ泥汚れまでは落とすことができません。ここでは、玄関タイルを隅々までキレイに掃除する手順をご紹介します。
■①玄関に置いてあるものを撤去する
玄関に置いてある靴や傘立てをすべて撤去して、水で濡らしても良い状態にします。特に、いつも置きっぱなしになっている傘立ての下にはホコリや砂が溜まっています。全部はずしてスッキリしてから掃除を始めるようにしましょう!撤去する前に、靴についた泥や砂も外で払っておくのがおすすめです。
■②ほうきで玄関タイル・石畳の汚れを掃く
玄関には、ホコリや砂、髪の毛や小石等が入り込みやすいものです。ていねいに掃きとってしまいしまょう。軽い泥汚れはほうきで強めに掃くだけでも取れますので、毎日の掃除に組み込みたい作業ですね。玄関タイルの大掃除をするときには、いつもは掃かない溝や細い隙間もしっかりやりましょう。砂落としのマットを置いている場合は、マットの下も忘れずに掃いておきます。
■③掃除機で玄関タイル・石畳のホコリや汚れを吸い取る
毎日の掃き掃除で取れないような細かい部分は、掃除機で吸い取ります。ドア枠の溝部分等に入り込んだ砂やホコリも、掃除機を使えばあっという間にきれいになります。室内を掃除する掃除機を玄関に使うのが抵抗があるという場合は、付け替え用のヘッドを使うのがおすすめです。
ブラシがついたものや先が細くなったヘッド等、様々な種類のヘッドが販売されていますので、玄関掃除用に常備すると便利ですね。トイレットペーパーの芯をノズルに差し込んで、即席のヘッドを作るのも手軽でおすすめです。
■④玄関タイル・石畳の軽い汚れはデッキブラシでOK!
タイルに落ちているホコリ等をキレイに取ったら、次は黒ずみの原因になっている汚れをデッキブラシでこすり落とします。少量の水をまいてゴシゴシこすってやれば、軽い泥汚れはキレイに落ちます。水分を含んで固まった泥も、デッキブラシでこすると簡単に崩れて砂に変わります。量が多い時は、デッキブラシでこすったあとにもう一度掃除機やほうきで砂を取り除きましょう。
キレイになったら、水で流すかぞうきんやモップで汚れた水を完全に拭き取ります。
■⑤玄関タイル・石畳のしつこい汚れにはメラミンスポンジが便利
デッキブラシで落とせなかった頑固な汚れには、メラミンスポンジが効果を発揮します。汚れたタイルを水で濡らして、メラミンスポンジで軽くこするだけでピカピカになります。全体をこすると、見違えるようにキレイになりますよ。タイルの目地は摩擦に強いので、一緒にこすり洗いしても問題ありません。洗剤が要らないので、水があまり使えない環境でのお掃除にもオススメです。
■⑥最終手段?高圧洗浄機で一気に玄関をキレイに
屋外や外壁の掃除に便利な高圧洗浄機も、玄関タイルの掃除に使えます。タイルの目地に沿って洗浄すると、驚くほどキレイになります。排水を流す必要があるのでマンションには不向きな方法ですが、高圧洗浄機を使える環境であれば、ぜひ試していただきたい方法です。
タイルの材質によりますが、スチームモップも汚れや玄関にこもったニオイを一掃できますので、お持ちの方はお試しくださいね。水はねが多くなるので、シューズボックス内に水分が入り込まないよう、養生をしっかりしてから使うのがポイントです。
■⑦ぞうきんで玄関タイル・石畳に残った水分を拭き取る
タイルがキレイになったら、汚れが含まれた水を乾いたぞうきんやモップ等で拭き上げていきます。汚れがひどい場合はからぶきしたあと、きれいな水で絞ったぞうきんで再度拭き上げましょう。汚れが残ったままだとタイルに再付着してしまいますし、白いタイルだと筋汚れが残ったままになり、一層汚らしい印象になってしまいます。
タイルの目地に溜まった水分も、残さずしっかり拭き取ることを心がけましょう。ざらついた石材等、ぞうきんがかけにくい場合は、タイルにぞうきんを押し当てて水分を吸い取るようにするのがおすすめです。
■⑧玄関タイル・石畳を乾燥させる
水分をきれいに拭き取ったら、風に当ててタイルを乾燥させます。可能であれば、玄関のドアを開け放って日光と風に当ててやるのがベストです。ドアが開けられない場合は、玄関で扇風機を回しながら近くの窓を開ける等して、風の流れを作ってやるようにしましょう。
シューズボックスの中に湿気が溜まらないよう、一緒に開け放って風を入れてやるのもおすすめです。完全に乾いたら、靴や傘立て等を設置しましょう。見違えるようにキレイになった玄関は気持ちいいものですね。
玄関タイル・石畳の掃除のコツ4つ
玄関タイルの掃除は、正直ちょっと時間もかかります。できるだけ効率よくキレイに汚れを落としたいものですよね。ここでは、掃除を効率良く進めるコツや気になる汚れの正体とスッキリ落とす方法等についてお話ししたいと思います。
■①天気の良い日を選ぶ
タイルをキレイに磨き上げたら、最後にきちんと乾燥させることが重要です。せっかくキレイに掃除したタイルに湿気が残っていると、そこにまたホコリや汚れが付着しやすくなります。湿ったタイルの上を靴で歩いたら、また泥で汚れてしまいますよね。また、カビやニオイの原因にもなりますし、金属製の傘立てがサビる原因にもなります。
掃除が終わったら、玄関を開け放つ等してしっかり風に当てて乾燥させてやりましょう。そのためには、できるだけ天気の良いカラッとした日を選びましょう。
■②玄関の棚や傘立て、収納も掃除を
玄関まわりに置いてあるものって意外と多いですよね。シューズボックスの上が鍵の定位置という方も多いのではないでしょうか。見落としがちですが、玄関まわりは外から吹き込んでくるホコリが溜まりやすい場所です。玄関まわりも、まとめて掃除してしまいましょう。
特に傘立ては泥汚れや水シミで汚れやすいものです。せっかくキレイにした玄関タイルに、汚れた傘立てを置きたくはないですよね。玄関タイルを掃除する時に、周りも一緒にピカピカにしてしまいましょう。
■③玄関の黒ずみ汚れ対策に「砂落としマット」
徐々に溜まってくるタイルの黒ずみ。デッキブラシでこすっても落ちにくい汚れの正体は、泥に含まれる金属成分です。酸化して黒ずんだものががタイルに付着しているので、こすっても落ちにくいというわけですね。
玄関という場所柄、砂を持ち込まないようにするのは不可能ですが、こまめに掃き掃除をすることで黒ずみの付着を最小限にすることができます。また、玄関前に砂落とし用のマットを設置するのも効果的です。
■④玄関の白い汚れは「酸性洗剤」で落とす
洗剤やメラミンスポンジでもいまいちキレイにならない白い粉のような汚れ……とても気になりますよね。特に新しいお家でよく見られるこの汚れは、白華現象(エフロレッセンス)と呼ばれるものです。これは、お家の基礎部分に使われるコンクリートからしみだした石灰成分が、壁や床にしみだして白く粉を吹いたようになるものです。見た目が良くないだけでなく、コンクリートのアルカリ成分がアルミ等を腐食させるのできちんと落としたいところです。
この白華現象は、酸性の洗剤をスプレーするのが効果的です。トイレに使う「サンポール」を薄めてかけたあとしばらく置くと、すっきりキレイになっているはず。洗剤を使ったあとは、大量の水で洗い流すようにしましょう。
玄関タイル・石畳の掃除に便利なグッズ3つ
ちょっとおっくうな玄関のタイル掃除ですが、便利な掃除グッズを揃えておくことでより効率良く作業を進めることができます。ここでは、玄関をキレイに保つために揃えておきたいお掃除グッズをご紹介します。他の場所にも活用できるアイテムもあるので、常備しておきたいですね。
■①デッキブラシ
毎日の掃除に欠かせないのがデッキブラシです。雨で濡れた玄関タイルも、乾く前にデッキブラシでこすって少量の水で流しておくと、泥汚れを最小限に減らすことができます。大掃除のときも、軽い泥汚れならデッキブラシだけでほぼキレイになるものです。
また、ザラザラした素材のタイルは、思うようにぞうきんをかけられないものですが、そんなときもデッキブラシが活躍します。まさに玄関タイル掃除の必需品と言えるでしょう。手の届きやすいところに常備しておきたいアイテムですね。
■②メラミンスポンジ
キッチンやお風呂場の掃除に使うメラミンスポンジも、玄関タイル掃除の時短に大活躍します。黒ずんだ部分やタイルの目地を濡らしたスポンジで軽くこするだけで、元のきれいなタイルの色が戻ってきます。無理に洗剤を使うよりも、メラミンスポンジでこするほうがきれいになることも。
ブラシ等で軽くこすってみて取れない汚れは、メラミンスポンジでこすってみましょう。ただし、大理石やつや消し加工のあるタイルにメラミンスポンジを使うのは厳禁です。タイルの風合いを損ねてしまう可能性があります。まずは目立たない部分でテストしてから使うようにしましょう。
■③重曹
家中のお掃除に大活躍の重曹ですが、玄関タイルの掃除にも効果を発揮します。こすっても落ちない黒ずみが、砂に含まれる金属成分が酸化したものであることはご紹介しました。この酸化したものは、当然酸性の汚れということになります。このような酸性の汚れには、アルカリ性の重曹を使った掃除がよく効きます。
水気を絞ったメラミンスポンジに重曹を少量つけてこすると、キレイに落とすことができますよ。広範囲の汚れであれば、重曹水(水カップ1に対して重曹小さじ1を溶かしたもの)をスプレーしてデッキブラシでこするのもおすすめです。
玄関タイル・石畳の掃除をする際の注意点3つ
せっかく頑張ってキレイに掃除した玄関のタイル。できるだけキレイを維持したいものですよね。
ここでは、キレイを維持するために気を付けたいことや掃除の時に気を付けたいことをご紹介しています。
■①強い洗剤はテストしてから
玄関の汚れの種類は、家族のライフスタイルによって異なります。汚れに合わせた洗剤を使ってキレイにしたいところですが、タイルに洗剤を使う前には必ずテストが必要です。洗剤の中には、効果がないばかりかタイルの色が抜けてしまったりするものもあります。これは、タイルの素材と洗剤の相性によるものです。
洗剤を使う前には説明書をよく読んで、ご自宅の玄関タイルに使用できるものかを確認しましょう。また、目立たないところに使ってみて問題ないかを確認するのも効果的です。
■②水分はきちんと拭き取る
汚れを落としたタイルは、必ず水分を拭き取りましょう。汚れを含んだ水をそのままにしていては意味がありませんし、濡れたままのタイルは汚れが再付着しやすい状態になっています。キレイな状態を長く維持するためにも、デッキブラシやメラミンスポンジでこすり洗いをした後は、乾いたぞうきんで水分を完全に拭き取って風に当ててやるようにしましょう。きちんと水分を拭き取れば、乾燥に要する時間も短くて済みます。
■③アレルギーにご用心
玄関に溜まっているのは、ホコリや砂だけではありません。黄砂や花粉も外から吹き込んでタイルに吹き溜まっていることがあります。特に春先はどちらも大量に空気中を舞っているので、服や靴にくっついた黄砂や花粉が玄関に入り込んでしまいます。
掃除のときに、舞い上がったこれらを吸い込まないようにするために注意が必要です。特にブラシでこすったり掃き掃除をしているときは、必ずマスクをつけるようにしましょう。アレルギーはいつ発症するかわかりませんし、いったん発症すると非常に厄介です。アレルギーのない方も、くれぐれもお気を付けくださいね。
まとめ
その家の顔とも言える玄関は、いつもキレイにして出迎えたいもの。ですが、多くの人が出入りする分、汚れがたまりやすい場所なのも事実です。日々のちょっとした心がけで、キレイな玄関を維持したいものですね。