五徳にこびりついた焦げ付きや油汚れをきれいにするためにはオキシクリーンを使用した掃除が最適です。しかしオキシクリーンを使用した経験がなくどのように作業をしていけば良いかわからないという人も多いのではないでしょうか。
今回は五徳の焦げ付きやコンロ周りの汚れをきれいにする方法を紹介します。細かくステップ毎に紹介するので、こちらの記事を参考にぜひコンロ周りをきれいにしてみてはいかがでしょうか。
オキシクリーンの特徴

オキシクリーンとは元々アメリカ生まれの酸素系漂白剤です。過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)と炭酸ナトリウム(洗浄補助剤)を主成分としており、お湯と化学反応を起こし発泡効果で汚れを浮かし落とすという特徴があります。日本版のオキシクリーンには界面活性剤が入っていないので、アメリカで売られているものよりも環境にやさしいということで人気があります。
こちらを使用して対象物を漬け置き洗いすることで、油汚れやを根こそぎ落としたり、除菌効果もあるので溜まっている汚れから放つ悪臭を除去する効果もあります。主に普段の掃除で落とすことのできないしつこい汚れなどをしっかりと洗浄するために用いられます。
キッチン周りのしつこい油汚れや、衣類に染み付いた黄ばみや料理のシミなどでもしっかり汚れを浮かせて落とすことができます。また、酸素系漂白剤のため、色物や柄物の衣類にも使用できます。
五徳掃除前に必要なもの
五徳をオキシクリーンで掃除をする際には必ずゴム手袋を準備しましょう。オキシクリーンは酸素系の漂白剤です。酸素系の漂白剤は塩素系の漂白剤に比べると刺激は少ないですが、漂白剤であることには変わりありません。そのためしっかりと肌を保護しなくては、肌荒れなどになる可能性もありますのでゴム手袋で保護しましょう。
油や焦げなどで汚れた五徳を通常の洗剤用スポンジなどでこすってしまうと、スポンジが油汚れに負けてしまいます。また、焦げの度合いにもよりますが蓄積された焦げが尖っているなどでスポンジでは破けてしまうこともありますので、金たわしを用意するようにしましょう。
オキシクリーンをお湯に溶かした液体に漬け込むために、ステンレスのシンクや桶などを用意しましょう。また、アルミや木製の製品はオキシドールに長時間浸しておくと変色や表面コーティングの劣化などが起こる可能性があるので注意しましょう。
オキシクリーンの五徳・ガスコンロ掃除6ステップ

オキシクリーンを使用して五徳やガスコンロを掃除するときにはオキシ漬けが最適です。ここではそのオキシ漬けの正しいやり方とその後どのように掃除してすれば良いかを紹介します。
■ステップ1:シンクの排水溝に栓をする
オキシ漬けを行うためには対象物をしっかりとオキシ溶液に浸す必要があります。そのために、シンクをオキシ漬けで使用するためにはしっかりと栓をして排水溝から少量のオキシ溶液も排出しないように工夫する必要があります。
やり方としては、ビニール袋やラップなどで排水溝を塞ぐことで、付属の栓をした後も少しの隙間も生まれないようにします。これにより、数時間の間放置してもオキシ溶液が排出されずに問題無くオキシ漬けをすることができるでしょう。
■ステップ2:シンクや桶に一杯のお湯を張る
五徳やガスコンロがしっかりと浸かるようにシンクに一杯のお湯を張ります。お湯の温度は40度~60度が適温となります。冷たいシンクへお湯を張るため、お湯の温度が下がってしまうことが予想されます。そのため、少し60度より高い温度のお湯を用意しておくと良いでしょう。
シンクに付いている蛇口から適温のお湯が出てこない場合でも、お湯を沸かすなどひと手間掛けてお湯を用意することをおすすめします。お湯の温度が適温に満たない場合、オキシ漬けの効果が十分に発揮されない場合があります。
■ステップ3:オキシクリーンを入れて良く溶かす
シンクに十分なお湯を用意することができたら、オキシクリーンを入れて良く溶かしましょう。一般的なシンク一杯にお湯を入れたら、おおよそ50L程度になります。日本のオキシクリーンの場合、付属のスプーンで1杯~2杯程度を入れれば十分になります。
アメリカで販売されているオキシクリーンを使用する場合、付属のスプーンで3/4杯程度が今回の適量になります。オキシクリーンをシンクへ入れたらゴム手袋をした手でしっかりと撹拌する必要があります。この工程を疎かにすると、オキシクリーンがしっかりと水に溶けず効果が半減してしまう可能性もあるので注意が必要です。
■ステップ4:五徳をオキシ溶液にしっかりと浸す
五徳をオキシ溶液にしっかりと浸します。必要な浸け置き時間は五徳の汚れ具合にもよりますが、大体2時間~6時間が最適となります。汚れの量で調節しましょう。また、オキシクリーンとお湯の化学反応は最大で6時間のため、それよりも長く漬けていてもそれ以上の効果は発揮しないので注意が必要です。
■ステップ5:オキシ溶液を使ってガスコンロ周りを掃除する
オキシ漬けに使用しているオキシ溶液は油汚れをきれいにするために最適な分量で調節されています。そのため、オキシ溶液を染み込ませた布巾などを使用して拭き掃除をするだけでガスコンロ周りに溜まった油汚れをきれいにすることができます。拭き掃除の後は必ず水でしっかりと何度も拭き上げ、オキシ溶液をガスコンロ周りに残さないようにしましょう。
■ステップ6:金たわしでこすり洗いをする
十分な時間オキシ漬けを行った五徳は、そのまま金たわしでこすり洗いをしましょう。オキシクリーンの発泡作用で五徳にこびりついた焦げなどの間に隙間を作ってくれるため簡単にこそぎ落とすことができるでしょう。この作業をする際もゴム手袋をつけるのを忘れないよう注意しましょう。
オキシクリーンで油汚れはきれいに落ちる?

オキシクリーンは油汚れに大変有効です。特にアメリカ版のオキシクリーンは界面活性剤も配合されており、酸素系漂白剤の効果と相まって油汚れを溶かしたり分解したりする力を持っています。さらに洗浄効果だけでなく除菌効果もあるため、五徳やコンロ周りを清潔に保てます。
また、オキシ溶液を使用した拭き掃除では落ちにくい長年積もりに積もった油汚れも落とすことができます。オキシクリーンがお湯と反応した際に起こる化学変化によって発泡効果を生みます。またその発泡効果によって油汚れを浮かせる効果があり、油汚れを簡単に落とすことができます。
アメリカ版のオキシクリーンも日本で手に入りますので、日本版のものと用途や汚れ具合によって使い分けても良いでしょう。
オキシクリーンで焦げ付きは落ちる?

オキシクリーンを使ったオキシ漬けだけでは五徳にこびりついた焦げ付きを落とすことは難しいです。しかし、何もしないよりオキシ漬けをすることによって五徳とこげの間に隙間を作ることができるので、普段よりも簡単にこすり落とすことができるようになります。しっかりとオキシ漬けをした後すぐに金たわしでこすると良いでしょう。
五徳を掃除するときの注意点

五徳を掃除する際には金たわしを使用することになります。また焦げをこすり落とすために力を入れてこする必要があるので、常にゴム手袋を着用して作業を行うようにしましょう。オキシクリーンを使用していることもあり肌荒れの予防にもなります。
また、五徳を掃除する際にコンロ周りのキッチン用品を併せてオキシクリーンを使用して掃除することもあるでしょう。その場合にはオキシクリーンに弱い材質のものや影響を受けてしまう製品には注意しましょう。アルミ製品や表面にコーティングがされているフライパンなどはそういった成分の分解作用もあるのでオキシクリーンの使用を控えるようにしましょう。
まとめ
五徳やコンロ周りの掃除には欠かせないオキシクリーンですが、紹介したステップを守って正しく掃除をしましょう。本記事で紹介した手順や内容を守って行えば、安全でとても簡単な掃除方法になります。ぜひ試してみてください。