植物や家の中に突然現れる黒いテントウムシの正体を知りたいと思ったこともある人は多くいるのではないでしょうか。この記事ではその黒いテントウムシの正体を詳しく紹介します。
今回、黒いテントウムシについて紹介する内容は以下の6つ!
記事を最後まで読んで黒いテントウムシの正体をしっかりと確認しましょう。
黒いテントウムシの正体は益虫?害虫?
一般的に益虫とは、害虫や病原菌などを排除してくれる虫のことを指します。それに対して人間や農作物に悪影響を与える虫を害虫と呼びます。
テントウムシは世界中に4500種類いると言われており、その中には益虫も害虫も含まれます。テントウムシによって害虫にも益虫にもなるためそれぞれの種類をしっかり確認しましょう。
黒いテントウムシに似た虫は害虫の可能性があります。害虫に分類されるテントウムシと併せて解説しますね。
【益虫】テントウムシの種類
【益虫】テントウムシの種類その1:ナナホシテントウ ■テントウムシといえばこれ!
ナナホシテントウは幼虫も成虫もアブラムシを食してくれる肉食性のテントウムシです。日本人であればテントウムシと言われてまず思いつくのはこのナナホシテントウではないでしょうか。
アブラムシの天敵としても有名で、アブラムシが発生する植物に寄ってくる習性があります。
【益虫】テントウムシの種類その2:ナミテントウ ■益虫の黒いテントウムシ
ナミテントウも肉食テントウムシのためアブラムシが多い植物の周りに集まってきます。黒いテントウムシの代表と言ってよいほどよく見るテントウムシですよね。
実は赤字に黒紋がたくさんある紅型も同じナミテントウの一種です。模様が違うナミテントウ同士でも交尾をするためバリエーション豊かなナミテントウが生まれます。
【益虫】テントウムシの種類その3:ヒメカメノコテントウ ■まるで幾何学模様のような背中
ヒメカメノコテントウもアブラムシを主食とするテントウムシです。庭木だけでなくホウレンソウやナスなどの畑野菜にも集まってくる生態を持っています。
基本型は背中が幾何学模様のようですが、背すじ型は背中に一本の筋が通ったような模様です。ナミテントウと比べてもふた周りほど小さいテントウムシですね。
【益虫】テントウムシの種類その4:キイロテントウムシ ■真っ黄色の見た目が人気のテントウムシ
幸せのテントウムシとも呼ばれる人気のあるキイロテントウムシです。見た目も可愛く見かけたらついつい捕まえたくなってしまいますよね。
実はこのキイロテントウムシはうどん粉病の菌を食べてくれることから、農家などでは貴重な存在です。逆にいえばこのキイロテントウムシがいる場合はうどん粉病が発症している可能性があるということになります。
【益虫】テントウムシの種類その5:コクロヒメテントウ ■カイガラムシのような見た目の真っ黒テントウムシ
見た目が真っ黒なのでテントウムシやカイガラムシと思われてしまうこともありますが、ヒメテントウ族の一種です。
背中には灰褐色の短毛が生えており、一般的なテントウムシとは少し見た目が異なります。しかしアブラムシを主食としているため益虫として扱われることが多いでしょう。
【害虫】テントウムシの種類
【害虫】テントウムシの種類その1:ニジュウヤホシテントウ ■28個の斑紋が特徴的なテントウムシ
さざなみ状に葉っぱがかじられていたら、テントウムシダマシと呼ばれるニジュウヤホシテントウの被害である可能性があります。ニジュウヤホシテントウはナスやじゃがいもなどナス科の植物を好むので注意しましょう。
葉っぱだけでなく花まで食べられてしまうので見つけたらすぐに駆除する必要があります。
【害虫】テントウムシの種類その2:トホシテントウ ■ふわふわした草食テントウムシ
背面が短い毛で覆われているのが特徴的な害虫に分類されるテントウムシです。光沢のないテントウムシは基本的に草食なので注意しましょう。
トホシテントウはカラスウリなどウリ科の植物を好んで食べます。見た目がナナホシテントウに似ているのでよく観察しましょう。
【害虫】黒いテントウムシの正体その1:ヘリグロテントウノミハムシ ■黒いテントウムシにそっくり
見た目が黒いテントウムシにそっくりなヘリグロテントウノミハムシはハムシ科の昆虫です。益虫のテントウムシにそっくりなため、放置しておくと大切な家庭菜園が食い荒らされてしまいます。
テントウムシとヘリグロテントウノミハムシの見分け方はその行動です。テントウムシは触ると死んだふりをしますがヘリグロテントウノミハムシはノミのように飛び跳ねます。行動で違いを見分けましょう。
【害虫】黒いテントウムシの正体その2:カツオブシムシ ■鰹節が大好物なカツオブシムシ
カツオブシムシは体の大きさがテントウムシにそっくりのためよく間違われる昆虫です。植物への被害があまり多くはなく、私たちの着る衣類に被害を及ぼすことが多くあります。
一度カツオブシムシが室内に入ると、自分から出ていくことはほとんどありません。一度衣類に卵を卵を産みつけるとそのまま孵化し、衣類の繊維を食い荒らされてしまうので気をつけましょう。
カツオブシムシの対策方法はこちらの記事をご参照ください。
カツオブシムシの駆除方法4つ!殺虫剤以外の効果的な方法で大量発生を防ぐ! | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/1094大量発生してしまうと非常にやっかりなカツオブシムシ。どんな殺虫剤を選べばいいのかや、薬を使いたくないという方向けに殺虫剤を使わない駆除方法も紹介しています。すでに服に虫が食べたような穴が空いていたら、カツオブシムシが部屋に大量発生している可能性もあります。本記事を読んで駆除・予防して被害拡大を防ぎましょう。
【害虫】黒いテントウムシ対策
害虫のテントウムシ対策その1:防虫ネット ■防虫ネットで物理的に侵入できなくする
黒いテントウムシやテントウムシに似ている昆虫は好きな作物の匂いに誘われて寄ってきます。そのため作物に防虫ネットを張ることでその侵入を防げるでしょう。
ベランダに家庭菜園がある場合は作物だけネットで覆っても部屋の中に侵入されてしまう恐れがあります。ベランダに害虫に好かれる植物がある場合はベランダを丸ごとネットで覆うことも有効な対策です。
おすすめの害虫テントウムシ対策グッズ1:防虫ネット10 X 2.5m 0.8mm目合い 防虫ネットで害虫を侵入させない
目合い0.8mmの防虫ネットのため、小さな害虫テントウムシもしっかりとブロックします。高密度のポリエチレン素材を使用しているので耐久性も高く使いやすいでしょう。
光透過率も十分なので作物が光合成をするのを妨げません。水やりもネットをつけたままできるので作業効率もよくおすすめですよ。
害虫のテントウムシ対策その2:防虫剤 ■市販の防虫剤散布で害虫テントウムシを寄せ付けない
既に黒いテントウムシの被害に遭っている場合はすぐに対策をしなくてはいけません。その場合市販の作物用殺虫剤がおすすめです。
即効性もある上に予防効果も期待できるのが市販殺虫スプレーとなります。もし市販のものがなければお酢をボトルに入れて散布するだけでも黒いテントウムシには効果があります。
おすすめの害虫テントウムシ対策グッズ2:殺虫殺菌剤 ベニカXファインスプレー 420ml 害虫てんとう虫によく効く殺虫剤
家庭菜園で強い農薬を使用することに気が引けるという人におすすめの害虫テントウムシ対策です。薄めずにそのまま散布して良いのでとても簡単ですね。
黒いテントウムシだけでなくアブラムシやアオムシなどにも有効なため、一家に一本持っておくとよいでしょう。
害虫のテントウムシ対策その3:風通しを良くする ■風通しをよくして隠れ場所を減らそう
風通しをよくすると害虫テントウムシが隠れる場所が少なくなるので予防効果があります。また薬剤を散布する際に細部まで行き届くので効果が殺虫剤などの効果も高まるでしょう。
見栄えも良くなりテントウムシの卵なども発見しやすくなるので、家庭菜園などはすっきり風通し良くしましょうね。
テントウムシの越冬
テントウムシは卵から20日程度で成虫になります。普段は成虫の状態で1ヶ月ほど産卵を続け、寿命を迎えるでしょう。
そのため1年以内に何世代にも渡って命を繋いでいくのがテントウムシの一生です。冬ごろに生まれたテントウムシは産卵をせずに寿命を延ばし、冬が明けてから産卵開始します。
一年中見かけるテントウムシなので、しっかりと益虫と害虫の見分け方を身につけて正しく対策しましょう。
黒いテントウムシに関するよくある質問
■テントウムシは害虫?益虫?
テントウムシは日本に100種類以上が生息していると言われています。その中には作物や人類に悪い影響を及ぼす害虫に分類されている種類と益虫に分類される種類がいます。
詳しくはこちらをご覧ください。
■テントウムシは冬を越すの?
テントウムシは卵から20日程度で成虫になり、成虫の状態で1ヶ月ほど産卵を続け寿命を迎えます。そのため個体によって冬を越すテントウムシとそうでない個体がいます。
詳しくはこちらをご覧ください。