コガネムシの幼虫駆除 鉢植えの場合
■対処法
鉢植えの植物がコガネムシの幼虫の被害にあった場合は、植え替えがおすすめ。土ごと取り換えることで、被害をリセットできます。
「幼虫を取り除けばいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、土中にはコガネムシの卵が残されている場合があるのです。大切な家庭菜園や庭を守るため、面倒でも植え替えを実施しましょう。
■用意するもの
・培養土
・移植ごて
・薬剤「オルトランDX粒剤」もしくは「ダイアジノン粒剤」
・鉢底石
・新しいプランター
コガネムシの幼虫駆除におすすめの薬剤
オルトランDX粒剤
2つの浸透移行性殺虫成分が植物に吸収され、植物全体を害虫から守る効果が持続します。葉の裏・土の中など、直接殺虫剤がかかりにくいところにいる害虫も効果的に退治。コガネムシ以外の害虫にもよく効きます。
コガネムシの幼虫駆除におすすめの薬剤
ダイアジノン粒剤
土壌に混ぜるタイプの殺虫剤です。コガネムシの幼虫はもちろん、ネキリムシ、タネバエなどの土壌害虫を退治します。
■手順
1.植物を鉢から引き抜く
植物の根元をしっかり持ち、鉢から引き抜きます。
2.根の状態を目視で確認
根の状態を確認します。根が白く丈夫な状態であれば、植え替えは必要ありません。鉢の中の土にコガネムシの幼虫がいないか確認したら、元の状態に戻しましょう。
根が細くなっていたり、変色したりしていたらそのまま植え替えを続行します。
3.コガネムシの幼虫を除去
鉢の中の土をかき分けると、コガネムシの幼虫がいます。移植ごてを使って、全て除去しましょう。
4.土をゆすり落とす
根鉢をゆすって、やわらかい土をゆすり落としましょう。根鉢を触ってすぐに崩れ落ちる土は、コガネムシの幼虫の被害にあっている証拠。根鉢がダメージを受けないように、丁寧に取り除きます。
5.新しいプランターを準備する
植物を植え替える新しいプランターを用意します。プランターの底に鉢底石を敷き、その上に培養土を入れていきます。培養土には薬剤を配合すると、コガネムシの幼虫対策をさらに強化できますよ。
6.植物を植え替える
プランターの用意ができたら、植物を植え替えていきましょう。根が張っていないためグラつきがちですが、水をたっぷりかけると土が固まって安定します。
コガネムシの幼虫駆除 地植えの場合
■対処法
鉢植えの場合は簡単に土を取り換えられますが、地植えの場合はそうもいきませんよね。土を替えられない時は、化学農薬を使った方法で駆除しましょう。
これ以上害虫の数を増やさない対策をご紹介します。
■用意するもの
・薬剤「GFオルトラン液剤」
・バケツ
・じょうろ
コガネムシの幼虫駆除におすすめの薬剤
GFオルトラン液剤
散布面積が広い場合に便利な、希釈して使う液体タイプ。効き目はゆっくりですが、効果が長持ちします。
■手順
1.薬剤を水で薄める
GFオルトラン液剤を水で250倍に希釈します。対策したい範囲に応じて、適切な量の薬剤液を作りましょう。
2.1を土に散布する
1で作った薬剤液を、土に散布して浸透させます。1平方メートルあたり1Lを目安に使いましょう。
コガネムシの幼虫駆除 芝生の場合
■対処法
芝生の場合も簡単に土を入れ替えることはできません。地植えと同じく、薬剤を使った駆除がおすすめです。
■用意するもの
・薬剤「スミチオン乳剤」
・バケツ
・じょうろ
コガネムシの幼虫駆除におすすめの薬剤
スミチオン乳剤
各種の害虫に効果がある、家庭園芸の代表的な殺虫剤です。様々な植物の害虫駆除に効果があるため、ひとつ持っておくと重宝します。
■手順
1.薬剤を水で薄める
スミチオン乳剤水で1000倍に希釈します。
2.1を芝に散布する
1で作った薬剤液を、芝生1平方メートルあたり3Lを目安に散布します。
コガネムシの幼虫駆除 コガネムシの幼虫は予防が大切!
コガネムシの幼虫から植物を守り、ガーデニングを楽しむには、害虫駆除よりも予防を意識することが重要です。
コガネムシが大量発生する時期の前から手を打ったり、成虫を見つけたら被害をすぐにチェックしたりしましょう。予防策や成虫の駆除方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
https://taskle.jp/media/articles/963