新築や入居したてのころはピカピカだったシンクも、使っているうちに細かな傷が目立つようになります。経年劣化で仕方がないこととは言え、できれば新品のころのようなピカピカな状態で使い続けたいですよね。
シンクについた傷は、以下の方法で目立ちにくくすることができます。
<ステンレスシンクの場合>
クレンザーまたは重曹で磨く
<人造大理石シンクの場合>
クレンザーまたは耐水サンドペーパーで研磨する
今回は、シンクの傷について特集!シンクの傷を目立ちにくくする方法から、これ以上シンクの傷を増やさないために即取り入れたい傷防止グッズもご紹介するので必見です。ぜひ参考にしてくださいね。
ステンレスシンクの傷消しはDIYでできる?
シンクに多く使われるステンレスは傷に強い素材ですが、シンクで洗う野菜についた土や砂、食器の底などは非常にかたく、こすれるとシンクに傷をつける原因になります。
ステンレスシンクの場合、自分で傷を完全に消すことは難しいですが、目立たなくするだけならDIYでも可能です。自分でできる傷を目立ちにくくする方法を2つご紹介するので、傷が気になるという方はぜひ試してみてくださいね。
ステンレスシンクの傷を目立たなくする方法1 シンクの傷の対処にクレンザーを使う方法
クレンザーを使って磨くことで、ステンレスシンクの傷を目立たなくすることができます。スポンジに直接クレンザーをつけるとクレンザーの粒子がスポンジに染み込んで効果が発揮されないため、ラップを使うのがポイントです。
【用意するもの】
・クリームクレンザー(液体)
・スポンジ
・ラップ
【手順】
①スポンジにラップを巻きつける
↓
②ラップの上にクレンザーをつける
↓
③撫でる程度の力で、やさしくシンクを磨く
↓
④ぬるま湯でクレンザーを洗い流す
↓
⑤乾いたやわらかい布で水分をふき取る
シンクの傷消し|クレンザーを使う場合 ■注意点&ポイント
研磨率20%程度のクリームクレンザーを使う
クレンザーには粉末タイプと液体タイプがありますが、粉末タイプは液体タイプにくらべ粒子が荒く、シンクを傷つける原因になります。シンクの傷落としにはかならず液体のクリームクレンザーを使うようにしましょう。
また、クレンザーの研磨率のチェックも重要です。研磨率が高すぎるクレンザーを使うと、かえってシンクに傷を増やすおそれがあります。商品の成分表示を確認し、研磨率20%程度の粒子の細かいものを選びましょう。
シンクの仕上げによってこすり方を変える
シンクはやさしい力で円を描くように磨くのが基本です。ただし、シンクに「ヘアライン」と呼ばれる細い線のような模様がある場合は注意。模様に逆らってこすると傷やくすみの原因なるため、ヘアラインに沿って磨くようにしましょう。
シンクの傷消しにおすすめのアイテム ■傷を増やさずやさしく磨けるクレンザー
ユニリーバ
クリームクレンザー ジフ レモン
クリームクレンザーの定番商品。ステンレスよりもやわらかい天然成分「カルサイト」が研磨剤として使用されていて、傷を増やす心配が少なくステンレスシンクのお手入れにぴったりです。
ステンレスシンクの傷を目立たなくする方法2 シンクの傷の対処に重曹を使う方法
シンクについた軽度な傷にはクレンザーよりも重曹を使ったお手入れがおすすめです。重曹はクレンザーにくらべ粒子がやわらかいため、傷を増やす心配が少なくより気軽に使用できます。
【用意するもの】
・重曹
・スポンジ
【手順】
①シンク全体に重曹をまく
↓
②少量の水を含ませたスポンジでやさしく磨く
↓
③ぬるま湯で重曹を洗い流す
↓
④乾いたやわらかい布で水分をふき取る
シンクの傷消し|重曹を使う場合 ■注意点&ポイント
やわらかいスポンジで磨く
かたいスポンジはシンクに傷を増やす原因になります。シンクを磨く際はやわらかいスポンジを使用しましょう。丸めたラップでも代用できます。
シンクの仕上げによってこすり方を変える
クレンザーの場合同様、シンクの仕上げによってこすり方を変えましょう。模様のないシンクの場合はクルクル円を描くように、細かい線のような模様が入った仕上げのシンクの場合は、模様に沿ってこするのがポイントです。
シンクの傷消し|人造大理石の場合
人造大理石のシンクはステンレスにくらべ傷が目立ちにくいものの、傷に汚れが入るなどして気になるという方もいるでしょう。人造大理石のシンクの場合、すり傷低度であれば自分で消すことが可能です。
軽度な傷であればステンレスシンク同様クリームクレンザーを使う方法で十分ですが、傷が消えきらない場合は注意事項もよく確認の上、耐水サンドペーパーを使った方法も検討してみましょう。
ただし、深い傷やヒビ割れは自分での修復は困難です。メーカーの修理受付窓口などに問い合わせて修理を依頼しましょう。
シンクの傷消し|人造大理石の場合 シンクの傷対処に耐水サンドペーパーを使う方法
【用意するもの】
・耐水サンドペーパー(400番程度)
・耐水サンドペーパー(800~1000番程度)
・ナイロンたわし
【手順】
①400番程度の耐水サンドペーパーで傷が消えるまで磨く
↓
②800~1000番の目の細かいサンドペーパーで軽く磨く
↓
③ナイロンたわしで周囲の光沢と合うように磨く
↓
④水洗いする
↓
⑤乾いたやわらかい布で水分をふき取る
シンクの傷消し|耐水サンドペーパーを使う場合 ■注意点&ポイント
なかにはサンドペーパーの使用が推奨されていない製品もあります。あらかじめシンクの取扱説明書を確認の上補修を行いましょう。
また、サンドペーパーを使って傷を補修すると、補修前よりも汚れがつきやすくなったり、光沢に変化が生じたりするおそれも。補修を行うかどうかはよく考慮して判断し、目立ちにくい場所で試すなど様子を見ながら実践するといいですね。
シンクの傷取り・補修を業者に頼む場合 シンクの傷落としを業者に頼む場合の費用相場
シンクの傷落としを自分でやってかえって傷を増やさないか心配な場合は、プロの業者にシンクの研磨を依頼するのもひとつの手段です。
シンク磨きにかかる費用相場は一般的に1~3万円ほど。自分でDIYするのにくらべ費用はかかりますが、失敗のリスクが少ない上、蓄積した経験と技による美しい仕上がりも追求できます。
シンクの傷つき防止グッズを紹介! シンクの傷防止に役立つグッズおすすめ5選
ここからは、シンクの傷防止に役立つおすすめグッズをご紹介してきます。ピカピカの状態を長持ちさせ、シンクの傷の補修に悩まされないためにもぜひ取り入れてみましょう!
■シンクの傷防止グッズ|シンクマット
野菜についた土や砂、食器の底や調理器具がこすれるとシンクが傷つく原因になります。シンクマットを活用すれば、傷の原因となるかたいものがシンクに直接触れることが減り傷防止に役立ちますよ。
シンクの傷防止グッズ|シンクマットおすすめ1 耐熱性に優れたシリコン素材のシンクマット
山崎実業
キッチンシンクマット アクア
耐熱温度約230℃と、熱いお湯を流すことがあるシンクでも安心して使えるシリコン素材のシンクマット。表面が凹凸仕様になっていて、水抜き用のスリット部分を排水口の上に来るように設置するとスムーズに水が流れる設計になっています。
使わないときはクルクルと丸めて収納でき、キッチンで邪魔にならないのもポイント。グリーン、レッドなど鮮やかなカラーもありキッチンのアクセントとして使いたい方にもおすすめですよ。
シンクの傷防止グッズ|シンクマットおすすめ2 傷防止に気軽に試せる100均のシンクマット
DAISO/ダイソー
シンクマット(シトラス柄)
シンクマットは傷防止に役立ちますが、食品カスや油などに触れてしまうため衛生面がやや気になるという方もいるでしょう。
こちらは100円均一ショップのダイソーで販売されているシンクマット。安価で気軽に試せる上、汚れが気になったら気軽に交換できるのが魅力です。
■シンクの傷防止グッズ|洗い桶
洗い桶もシンクマットの傷防止に役立つアイテムのひとつ。野菜も食器も洗い桶の中で洗えばシンクがかたいものでこすれて傷つく心配がありません。水をためて洗うことで節水につながるのも魅力です。
シンクの傷防止グッズ|おすすめの洗い桶 コンパクトに収納できる便利な折りたたみ式
ミツヒロ
コンパクトになる洗い桶
約8.5リットルもの大容量でありながら、折りたたむと3.5cmほどの薄さになる便利な洗い桶。使わないときはたたんでシンクまわりのちょっとしたスペースに立てかけておけるので、邪魔にならず気軽に導入できるでしょう。
■シンクの傷防止グッズ|コーティング剤
シンク用のコーティング剤は、シンクの汚れ防止や艶出しに役立つほか、シンクの表面に膜を作って傷がつきにくくする効果も期待できます。
シンク用のコーティング剤は、おもにスプレータイプと液体ふき取りタイプの2種類。それぞれ使い方や効果が持続する期間が異なるので自分に合うタイプを選んで使ってみましょう。
シンクの傷防止グッズ|コーティング剤おすすめ1 手軽に使えるスプレータイプ
友和
Tipo’s 超撥水剤 弾き
キッチンのシンクやトイレ、浴室など水まわり用の撥水コーティング剤です。シリコン被膜が汚れやカビ、水垢の付着を防ぐほか、汚れをゴシゴシ落とす必要がなくなり傷防止にも効果が期待できます。
シュッとスプレーして塗り広げたあと、乾いた布でふき取るだけで使い方もかんたん。効果はそれほど長続きしませんが、ふだんの掃除のついでに手軽に行えるため無理なく続けることができますよ。
シンクの傷防止グッズ|コーティング剤おすすめ2 効果長持ち!プロ仕様のコーティング剤
和気産業
シンクコーティング剤
プロ仕様の液体ふき取りタイプのシンク用コーティング剤です。専用クリーナーが付属されていて、コート面を整えてからコーティングを施します。
事前にシンクを磨く必要があるほか、コーティング剤を塗ったあと通常3時間、冬期で6時間以上乾燥させる必要があるなど時間はかかりますが、一度コーティングすると約3年間効果が持続します。
シンクの傷でよくある質問
■シンクに傷がつくのはなぜ?
シンクはステンレスなど傷に強い素材で作られますが、シンクで洗う野菜についた土や砂、陶磁器の底などは非常にかたく、こすれるとシンクにこまかな傷がつく原因になります。
また、シンクの掃除に使う道具が傷を増やす原因になっている可能性も。金属たわしや研磨率が高いクレンザーを使っている場合、掃除の際にシンクを傷つけてしまっているおそれがあります。
そのほか、シンクのコーティングが剥がれてきていることもシンクが傷つく理由のひとつ。熱いままのフライパンを直接置いたり、油汚れを放置したりするとコーティングの劣化を早め、シンクが傷つきやすくなる原因になります。
■ステンレスシンクの傷は放っておくとよくない?
ステンレスは傷がついた場合でも表面に保護膜を形成してサビに強い性質を維持できるため、基本的にはそのまま使い続けて問題はないと言われています。
ただ、やはり傷が目立たないピカピカのシンクは気持ちが良いもの。ステンレスシンクの場合、自分で傷を完全に消すことは難しいですが、目立たなくするだけならDIYでもできます。詳しくはこちらをご覧ください。
■賃貸のシンクの傷は退去時に補修・修復が必要?
賃貸物件の場合、シンクは基本的に減価償却されていくものなので故意に傷つけた場合でない限り修繕費の請求をされることは少ないでしょう。
まれに、新築物件で入居直後に転居するような場合などで修繕費用を請求されるケースもありますが、賃貸物件の場合シンクの傷消しを自分で行うのは控えたほうが無難です。
素人が下手に手を加えると、余計に傷が増えたり、艶がなくなったりとかえって状態が悪するおそれがあります。故意の損傷と判断され修繕費を請求されるおそれもあるため気をつけましょう。