アクセサリーやインテリア用品、仏具で使われる真鍮は、銅と亜鉛が混ざった合金のこと。5円玉の素材でもあります。金属ですので空気に触れて酸化したり、サビが発生してしまいます。
本記事では、生えてしまったサビの落とし方や再発予防策を解説していきます。
【真鍮のサビ落としにおすすめのアイテム】
・お酢orクエン酸orレモン汁
・重曹
・歯磨き粉
・専用アイテム(磨きクロス・磨きクリーム・研磨パット)
おすすめの専用アイテムも紹介しているので、ぜひご覧ください。
真鍮のサビの種類
真鍮にできるサビは緑青と呼ばれるサビです。5円玉についた緑っぽいサビだと言えば、イメージしやすいでしょう。
真鍮は耐久性に優れていますが、汗などの水分に触れることで緑青が発生してしまいます。経年劣化による酸化で黒ずみが発生することもあります。
緑青は肌に触れるだけなら害のある物質ではありませんが、見栄えが悪い他、衣服に色移りしたりすることもあるので早めに落としてしまいましょう。
酢で真鍮のサビを落とす方法
真鍮のサビを落としたいなら、お酢やクエン酸、レモン汁につけるのがおすすめ。お酢は食用のものでOKです。クエン酸の場合は、表示を見て濃度を調整しましょう。
【酸性の液体でのサビ取り方法】
1:ガラス容器などに真鍮のアイテムを入れる
2:お酢・クエン酸・レモン汁に浸す
3:3分放置する
4:水でよくすすいだ後水気を拭き取る
サビが落ちたのを確認したら、水で流してしっかりと拭き取ります。水気が残っているとサビが再発するので注意しましょう。
重曹で真鍮のサビを落とす方法
「ピカピカにするのではなく、アンティークな色合いを残したい」と言う場合はお酢やクエン酸より重曹を使うのがおすすめです。
つけおき洗いもできますが、アクセサリーに使うなら短時間でサビを落とせる重曹ペーストがおすすめです。
【重曹ペーストでのサビ取り方法】
1: ボウルに重曹と水を1:4の割合で入れて混ぜ合わせる
2: サビの上に重曹ペーストを乗せる
3: 重曹ペーストを柔らかい布でこする
4:水でよくすすいだ後水気を拭き取る
重曹ペーストは水を少しずつ混ぜていくのが固いペーストにするポイントです。布だけでは落ち切らない時は、綿棒や歯ブラシでこするとOKです。
詳しい手順はこちらの記事で解説しています。
重曹でステンレスのサビ落とし!頑固なサビにおすすめのアイテムや予防方法も | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/1516重曹や酢・クエン酸を使ったステンレスのサビ落とし方法を紹介します。頑固なサビにおすすめのアイテムや予防方法も解説するので参考にしてみてください。
水気が残っていると新しいサビができてしまうので、よくふき取ってからしまいましょう。
歯磨き粉で真鍮のサビを落とす方法
経年変化による質感を残したい時は、重曹だけではなく歯磨き粉もおすすめ。専用の磨きクリームほど効果はありませんが、お手軽に代用できます。
顆粒粒入りのものであれば、研磨剤として使えます。無香料のものであれば、匂いも気になりません。
【歯磨き粉でのサビ取り方法】
1:歯磨き粉を布に出す
2:布と歯磨き粉で真鍮アイテムを磨く
3:水でよくすすいだ後水気を拭き取る
磨く時は真鍮を傷つけないように優しく拭くのがポイントです。くすんだ質感を残しつつサビを削り取ることができます。
専用アイテムで真鍮のサビを落とす方法
お酢や重曹、歯磨き粉などの日用品で落ちないサビは、専用アイテムで落とすのがおすすめ。
磨きクロス・磨きクリーム・研磨パットなどがあります。
すぐに気づいたサビならお手軽なクロスでOK ■磨きクロスで真鍮のサビを落とす方法
磨きクロスを使うメリットは、くすみを残せること。ただ、しつこいサビや黒ずみを落とすのには根気がいるので、症状が軽い時や日々のお手入れにおすすめです。
真鍮におすすめの磨きクロス1 SK11 ポリマール 銅・真鍮みがき クロス 1枚入り 125×195mm FKY-3
汚れ落としとツヤ出しをかねたクロスです。拭き取りクロスと組み合わせるとより効果的です。
真鍮におすすめの磨きクロス2 プロの道具 鉄・ステンレス・アルミニウム・真鍮・銅対応 汚れ 腐食除去クロス
金属全般に使える磨きクロスです。金属の腐食にも効果液ですよ。
真鍮におすすめの磨きクロス3 TRUSCO 磨きクロス#3000 2枚入
粒子の細かさを選べる磨きクロスです。値段も手軽で使いやすいのが魅力的ですね。
短時間で簡単にサビを落とせるのが魅力的 ■磨きクリームで真鍮のサビを落とす方法
磨きクロスや日用品よりも簡単にサビや汚れを落とすなら、磨きクリームがおすすめ。布につけて使う製品が多いです。商品によっては、新品同様の輝きを取り戻すことも可能ですよ。
真鍮におすすめの磨きクリーム1 日本磨料工業 ピカール液 500g
昔ながらの万能金属磨きです。軽くこするだけでサビや黒ずみを落としてくれますよ。
真鍮におすすめの磨きクリーム2 KOYO ニューサンライト 銅・真ちゅう用コンパウンド
こまかな傷も研磨してくれる磨きクリームです。匂いがあまりキツくないのが魅力的との意見が多く、使いやすいですね。
真鍮におすすめの磨きクリーム3 高森コーキ 高森銅・ST・真中トリプル磨きTU-60
真鍮だけではなく銅やステンレスにも使える磨きクリームです。手垢による汚れや焼き焦げにも効果的なので、仏具におすすめです。
マットな質感に仕上がるのが魅力的 ■研磨パットで真鍮のサビを落とす方法
研磨パットとは、スポンジ状の紙やすりのような商品です。真鍮を磨くなら320当たりの番手(目の粗さ)がおすすめ。ツヤが消えてマットな質感になります。
真鍮におすすめの研磨パット1 3M スコッチブライト 工業用パッド
工業用にも使われている研磨パットです。ヘアライン加工というマットな仕上がりになります。
真鍮のサビの防止方法・お手入れのコツ
真鍮のサビを落としたら、再発防止に勤めましょう。ちょっとしたお手入れと保存方法でサビにくくなるので、ここでその予防対策を紹介していきます。
柔らかい布で乾拭きしよう ■使う度にお手入れする
真鍮にサビが生える原因は空気に触れることと、水分をそのままにしておくこと。
使う度に汗や皮脂を拭き取り、なるべく空気に触れないように保存しましょう。
この時、やわらかい布や専用のクロスを使うのがポイントです。目の粗い布を使うと、細かい傷の原因になってしまいます。
なるべく空気に触れないように収納する ■湿気が無い場所に保存する
真鍮から水分をふきとったら、保存場所にも気をつけましょう。
専用のケースを用意するのが面倒なら、チャックのついた小さ目のビニール袋がおすすめ。100均などで簡単に購入できます。
密閉容器・袋には気化性防錆剤を入れるとより効果的です。
外に出して飾るアイテムにおすすめ ■防サビ剤を使う
仏具や小物など、毎日外に出しておく真鍮は、アクセサリと違って密閉容器に収納することはできません。
そんな時は、防サビ剤の使用がおすすめ。スプレータイプ・液体タイプなど種類を選べるので、アイテムに合わせて購入しましょう。
真鍮におすすめの防サビ剤1 サンハヤト 防錆シールド 15ml RS-L15
金属の酸化や硫化を防ぐ液体タイプ防サビ剤です。マニュキュアのように塗って使えます。
真鍮におすすめの防サビ2 プロケミ 銅真鍮用防錆剤 サビーヌブラス 200g
真鍮や銅に特化した防サビ剤です。液体タイプで、浸けてコーティングすることもできます。
真鍮におすすめの防サビ3 ジェフコム 防錆潤滑スプレー CRG-556
スプレータイプの防サビ剤です。ロングノズルなので、部品の奥などにもふりかけられます。
真鍮以外のアクセサリのサビ取り・防サビ対策は?
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ネックレスのサビ取り術6選!重曹やお酢・中性洗剤を使い分けよう | タスクル
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