黒光りするボディにカサカサと動く姿。音もなく出没するゴキブリは、本当に出くわしたくない相手です。
どうにか出会わないようにしたい!と対策に頭を悩ませているのではないでしょうか。
しかし実は、とても簡単に対策できる方法があるのです。それは、アロマやハーブのゴキブリが嫌いな匂いを使う方法。
アロマやハーブの匂いがゴキブリにとっては、悶絶してしまうほどの刺激臭なのです。それは人間にとって不快なアンモニア臭のような感じと表現されることもあるほど。
とはいえ選ぶ香りを間違えると効果がないばかりか、ゴキブリを引き寄せてしまう事態になりかねません。
そこで今回は、ゴキブリが嫌う匂い3パターンやアロマを使った忌避剤の作り方、ハーブを使った対策方法を初級編~上級編で解説します!
併せて、おすすめの商品も紹介するので参考にしてくださいね。
ゴキブリが嫌いな匂いはスパイシー系・スモーキー系・清涼系
ゴキブリが嫌いな匂いは「スパイシー系」「スモーキー系」「清涼系」の3パターンあります。
それぞれどんなアロマやハーブが該当するか下記に挙げました。
・スモーキー系:ベチバー・パチュリ
・スパイシー系:シナモン・キャラウェイ・クローブ
・清涼系:ハッカ・ミント・ティーツリー
スモーキー系で挙げた2つはどちらも、湿った土や雨が降った樹木の香りなどと表されます。独特な香りなので、人が使うアロマとしては好き嫌いが分かれてしまう匂い。
スパイシー系は、少しの甘さと刺激的で鼻を突くような独特な香りがします。種やつぼみの状態ではスパイスとしても使える植物で、スーパーなどでも売られているので目にしたことがあるかもしれません。
清涼系のアロマは、スーッと鼻がとおるような感じの香り。人体に使えるオイルもあり、そういったタイプはハンカチやマスク、お風呂に数滴垂らすことで気分をリフレッシュする効果もあります。
これらのアロマが、ゴキブリ除けにはおすすめです。
ではここからは、上記に挙げたようなアロマの香りを使って、ゴキブリを寄せ付けない方法やアロマ忌避剤の作り方を紹介していきます。
ゴキブリが嫌いな匂いで対策 【初級編】市販の天然成分忌避剤を使う
ゴキブリが嫌いな匂いで対策【初級編】では、市販の忌避剤や駆除剤を使います。
子どもやペットがいても安全に使えるよう、合成殺虫成分なしがおすすめ。天然ハーブオイルが配合されたタイプの商品を使いましょう。
市販のおすすめゴキブリ忌避剤 ■ゴキブリが嫌いな匂い【ハッカ成分配合】
アース製薬ナチュラス 天然ハーブのゴキブリよけ
置いて使うタイプのゴキブリ除けです。化学合成殺虫剤は不使用。ゴキブリが嫌がる天然のハッカ油が配合されています。
香りはミントで、引き出しや棚などの収納スペースにおすすめの商品です。約1か月効果が持続。
口コミでも、使い始めてゴキブリに遭遇していないといった声が聞かれます。
同じシリーズで広い収納スペース向けの商品もありますよ。
ゴキブリが嫌いな匂いで対策 ■ゴキブリの忌避率97%!
ムシさんバイバイ 250ml
スプレータイプの虫除けです。ゴキブリが嫌いな匂いであるベチパーが配合。ゴキブリの忌避率はなんと97%です。
ゴキブリがとおりそうな場所や、潜んでいそうな場所にスプレーしましょう。1週間に1回程度スプレーしなおすとより効果的。
ゴキブリ以外の、ハエや蚊にも使えます。
ゴキブリが嫌いな匂いで対策 【中級編】アロマや天然ハーブでスプレー・忌避剤パックを作る
ゴキブリが嫌いな匂いで対策【中級編】では、アロマオイルや天然ハーブのスパイスを使った忌避剤を自作する方法を紹介します 。どれも簡単にできるので、挑戦してみてください。
注意点としては、使用するものは必ず、100%天然のエッセンシャルオイル(精油)やスパイスを使うことです。
100円均一などのオイルは、合成香料が使われている場合があります。ゴキブリに効く成分ではないので注意してくださいね。
【中級編】ゴキブリに忌避効果その1 ■アロマオイル忌避剤の作り方
アロマオイルで作る忌避剤には、ディフューザーが良いでしょう。ディフューザーとは「香りを拡散するもの」という意味を持ちます。
ゴキブリが嫌いな匂いのオイルを垂らし香りを拡散して、寄せ付けない状態を作るということです。
忌避剤としてディフューザーを使う場合は、場所によってストーンなどの置き型かスチームタイプかを使い分けるといいでしょう。
・部屋全体:スチームが出るディフューザー
・狭い場所:置き型ディフューザー
冷蔵庫裏や排水付近などの狭い場所は、ゴキブリの侵入経路や隠れ場所になりやすい場所です。そういった場所に忌避剤をセットしたいなら、ストーンディフューザーをおすすめします。また、石の代わりに珪藻土や大きめの岩塩にオイルを垂らしてもいいでしょう。
エッセンシャルオイルの香りでゴキブリ除けになる上に、いい香りがする芳香剤にもなって一石二鳥ですね。
おすすめはゴキブリ除けに抜群の効果があると言われているベチバーです。
ゴキブリ忌避におすすめのオイル 高い忌避効果がある精油ベチバー
アロマオイル ベチバー 精油 エッセンシャルオイル 天然100% (10ml)
ゴキブリ除けとしておすすめのオイル、ベチバーです。合成香料や合成保存料は一切使われていません。
ベチバーの香りは、土や樹木といった自然を感じさせます。スモーキー系の香りで、ゴキブリが嫌いな匂いのひとつです。
ゴキブリ対策や虫除けとして使っているといった口コミが多く見られます。
【中級編】ゴキブリに忌避効果その2 ■ハッカ油スプレーの作り方
ハッカから抽出したエキスで作られるハッカ油と精製水・無水エタノールを合わせて作る、ハッカ油スプレーがゴキブリの忌避剤になります。
ゴキブリが発生しやすそうな、ごみ箱・玄関・キッチン・排水口・取り外したエアコンフィルターなどあらゆる場所にスプレーすることができます。
ゴキブリが嫌いな匂いですが、人体には優しいので非常に使い勝手のいいスプレー。アウトドアなどゴキブリ以外の虫除けにも使えて便利です。
ただし、動物にとっては気分が悪くなってしまう匂いなので、ペットを飼っているご家庭では濃度や使用方法に注意する必要があります。
下記の記事では、ハッカ油スプレーの作り方や便利な使い方が紹介されているので参考にしてくださいね。
ハッカ油スプレーの作り方!エタノールなしの方法や虫除けなど便利な使い方も紹介 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/1438ハッカ油スプレーの作り方を特集!無水エタノールなしで作る方法やほかの精油とのブレンドレシピ、スプレー以外も含めたハッカ油の使い方もチェックできますよ。
【中級編】ゴキブリに忌避効果その3 ■クローブパックの作り方
ディフューザーやスプレーで対策しにくい場所には、天然ハーブのスパイスを使った忌避剤パックがおすすめ。ゴキブリが嫌いな匂いである、クローブが最適です。
クローブにはゴキブリの神経系に影響を与えるオイゲノールという成分があるため、忌避剤として効果的なのです。
このオイゲノール、人にとっては体調の回復につながる成分ですが、動物には害となる場合が。ですから、ペットがいる場合は、使用を控える方がいいでしょう。
では作り方です。作り方はいたってシンプル。クローブを10g程度お茶パックに詰めるだけです。
クローブはチャイやお肉料理に使われることの多いスパイス。パウダーや粒状になっているものを見かけます。
ですが、忌避剤パックには粉砕前のホール状のものを使いましょう。粉砕されたものだとお茶パックが破れた場合など、片付けが大変だからです。
また、ホールなら香りも続くため、約半年~1年の交換で済みます。
置く場所は、洗濯機裏・家具の裏・押し入れなどゴキブリが好む、床に近く狭い場所がおすすめです。その際、赤ちゃんや小さな子どもがいるご家庭では、誤飲などを避けるため手が届かない場所を選んで置いてくださいね。
忌避剤パックにおすすめ ■お茶パックとセットですぐに作れる!
クローブホール ティーパック 付き 100g +10枚
粉砕前のクローブとお茶のパックがセットになっています。届いてすぐにクローブパックが作れてゴキブリ対策ができるのでうれしいセットです。
お茶のパックに、口を閉じる紐も付いているのでこぼれる心配もありません。
番外編|業務用駆除剤でゴキブリが嫌がる家に
ゴキブリを近寄らせたくないと思うならいっそのこと業務用の駆除剤を置いて、ゴキブリが嫌がる家にしてしまいましょう。
業務用ゴキブリ駆除薬「ゴキちゃんグッバイ」
「ゴキちゃんグッバイプラス」はホウ酸が主成分。口にしたゴキブリはどんどん脱水状態となり「この家の食べ物は危険、逃げろ」と仲間にサインをふり撒きながら下水へ逃げてそのまま死んでしまいます。
ゴキちゃんグッバイプラスの効果・悪い口コミまで徹底調査!正規品が買えるサイトは? | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/1689ゴキちゃんグッバイプラスは本当に効果があるの?実際に使った人の口コミが気になるという方は必見。駆除業者や飲食店でも利用されるゴキちゃんグッバイプラスについて、効果・口コミ・正規品の買い方などが丸わかりになる記事です。ブラックキャップなどを買うかゴキちゃんグッバイプラスを買うか、あなたに合う方を選んで下さい。
ここでは紹介しきれない「ホウ酸って何?」「市販の置き型駆除剤とどう違うの?」といった疑問を解決する特集記事。町からゴキブリを一掃したすごい歴史も!
ゴキブリが嫌いな匂いで対策 【上級編】ゴキブリが嫌いな匂いのハーブを植える
ゴキブリが嫌いな匂いで対策【上級編】で紹介するのは、ハーブを植えて育てる方法です。育てたハーブを気になる場所に置くことで、ゴキブリ対策ができます。
鉢植えならベランダに置くこともできますし、お庭に植えれば、外からの侵入をガード。
今回は、ゴキブリにも効果があり比較的育てやすく、食用などの使い道があるハーブを3つ集めました。
【上級編】ゴキブリが嫌いな匂いのハーブを植えるその1 ■ゴキブリ対策に購入する人が多い【アロマティカス】
アロマティカス 苗 9cmポット
ゴキブリ対策に効果があると言われているアロマティカスです。丸くて少し厚みがある多肉ハーブ。
比較的育てやすいハーブです。
・少しの甘みと清涼感のある香り
・繁殖力が強い
・乾燥に強い
・水やりは土が乾燥したら
・風通しと日当たりが良いところに置く
・プランターや鉢植え栽培に向いている
・ハーブティにできる
・料理に添える
アロマティカスはミントの清涼感の中に少し甘みのある香りがするハーブです。乾燥に強く繁殖のパワーもあるため育てやすいと言われています。
寒さには弱く季節によっては、風通しと日当たりのいい場所に移動させる必要があるため、プランターや鉢植え栽培が良いでしょう。
見た目が多肉植物のようにかわいく香りもいいので、ゴキブリの侵入が気になるキッチンの水回りや、トイレなどに置いてもいいでしょう。
また、ハーブティやサラダとして食べることができたり、料理のトッピングにも使えますよ。
【上級編】ゴキブリが嫌いな匂いのハーブを植えるその2 ■メントール量がミントの中で1番【二ホンハッカ】
ニホンハッカ 各種3号ポット苗
二ホンハッカはメントール含有量が70~80%と高く、ゴキブリ対策にぴったりです。
・清涼感のある香り
・庭植えも鉢植えもできる
・育てやすい
・寒さに強い
・暑さに強い
・収穫は4~11月
・料理の香りづけ
・ハーブティーにできる
二ホンハッカはミントの中で1番メントール量が多いハーブ。和ハッカとも呼ばれることがあります。
ゴキブリ以外にも蜂や蚊、アリに対して忌避効果が。
寒さ暑さに強く、土の種類もあまりこだわらなくても大丈夫です。
鉢植えなら土が乾いたら、水やりをしましょう。庭なら植えて根付いたら水やりも必要ないほど丈夫なハーブなので、非常に育てやすいハーブです。
虫除け以外にも、ハーブティにしたり料理の香りづけとしても楽しむことができますよ。
こちらのショップでは、日本の在来種や二ホンハッカと別のミントとの交配種など、さまざまな品種が購入可能。
【上級編】ゴキブリが嫌いな匂いのハーブを植えるその3 ■庭栽培もプランター栽培もOK【ペパーミント】
ペパーミント 9センチポット苗
ペパーミントは二ホンハッカに比べると50~60%と少しメントール量は少なくなりますが、清涼感ある香りでゴキブリが嫌いな匂いです。
ペパーミントの特徴を下記にまとめました。
・メントールの清涼感ある香り
・庭でもプランターでも育つ
・寒さに強い
・暑さに強い
・生命力が強い
・通年収穫できる
・生の状態で料理に使える
・リラックス効果がある
ペパーミントは、乾燥に注意しておけば、育てやすいハーブです。ゴキブリ除けはもちろん、クモ・アリ・カメムシなどの忌避効果もあります。
プランターでも栽培できるので、ゴキブリの侵入が気になる場所に置いて育ててみましょう。
また、寒さ暑さに強く生命力があります。育ち出したらぐんぐん増えるため、好きなときに収穫もOK。
虫除け以外には、生のままでも乾燥させても使えます。ハーブティにしたりカクテルのモヒートを作ったり、ハーブティやお菓子作りにもぴったりです。
PR|ゴキブリ駆除のおすすめ業者【害虫駆除110番】
「置き型の駆除剤やバルサンなどの燻煙剤・待ちぶせタイプの殺虫剤、ゴキブリが嫌いな匂いも全て試したけど数日たつとまたゴキブリの幼虫や成虫も出てくる。」
そんなときは燻煙剤が届かない場所に巣を作っていたり、一般的な薬剤が効かない「薬剤耐性ゴキブリ」がいる可能性が高いです。
手強いゴキブリの駆除は一般的な殺虫剤では難しいもの。紹介した駆除方法を試してもまだゴキブリに遭遇するときはプロの駆除業者に相談しましょう。
駆除業者に依頼するときは作業内容や費用を比べるため、2~3社に無料見積もりをとるのが失敗しない方法です。
害虫駆除は数社比較することが大切と知っている業者なので、相見積もり歓迎です。作業や清掃など全て込みの正確な見積もりを提示。見積もり候補に入れて、低価格・高品質の優良業者を見逃さないようにしましょう。
【まとめ】ゴキブリの嫌いな匂いで侵入経路にバリケード!
アロマオイルやハーブは、ゴキブリを退治する殺虫効果はありません。ですが、香りを楽しみながら忌避剤としても使えるので、暮らしながらナチュラルにゴキブリ除けができることが分かりました。
取り扱いに注意が必要なアロマやハーブもありますが、成分は天然由来なので安心感があります。
ハーブならゴキブリの好む匂いの植物を囲むように栽培するのもおすすめ。自作の忌避剤も手軽に挑戦できます。ゴキブリ対策に取り入れてみてくださいね。
ここで紹介した以外のゴキブリ対策に効果的なハーブについては、下記の記事でも紹介しています。こちらも併せてチェックしてみてくださいね。
ゴキブリに効果的なハーブ14選!市販アロマで予防【プロ監修】 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/474市販のハーブやアロマでゴキブリを寄せ付けないようにすることができます。殺虫剤を使わないので安心ですし、子どもやペットがいてもハーブなら安心して使うことができます。ゴキブリが寄ってこないアロマスプレーの作り方も解説しています。