家族全員が毎日使う洗面台は、いつもキレイにしておきたいですよね。
鏡に歯磨きで口をゆすいだ時のハネが白くついていたり、蛇口に水垢がたまっていたりしないでしょうか?
洗面台の収納部分に、使わなくなった洗剤や古くなった入浴剤などを入れていないでしょうか?
洗面台は顔を洗ったり、歯を磨いたりするので、何もしなくても清潔でいてくれるような気がします。
しかし、お風呂場の横やトイレの横にあって、窓や換気扇が無い場所に設置されていることも多く、空気がこもりやすくカビが発生しやすい場所でもあります。
歯ブラシやブラシ、カミソリやシェーバーといった、身体に直に触るものを多く収納している場所でもあるので、大腸菌や雑菌などが繁殖しないように清潔にしておきましょう。
ここでは、洗面台の水垢を取る方法を調べてみました。
1 クエン酸やお酢で洗面台の水垢を取る
洗面台の掃除で最初に試してほしいのが、クエン酸やお酢といった酸性の洗剤でのお掃除です。
アルカリ性の汚れにアルカリ性の洗剤を使用しても、汚れは落とすことができません。
洗面台の普段のお掃除は、お風呂用の中性洗剤で十分ですが、それでも落ちない水垢がある場合は、酸の性質を持っているクエン酸やお酢を試してみましょう。
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■水垢の成分は?
水垢の主な成分は炭酸カルシウムやマグネシウムです。
炭酸カルシウムは石灰とも呼ばれている物質で、アルカリ性でできているため酸性の洗剤で落とす必要があります。
水が洗面台などにかかった後、水が乾くことで炭酸カルシウムやマグネシウムだけが蒸発しないで残ります。
それが繰り返されることで、白い水垢が蓄積されて残ってしまうのです。
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■洗面ボウルの水垢を取る
洗面台の中で一番汚れている場所が、洗面ボウルです。
洗面ボウルの掃除はとても簡単です。
まず、誰も家族が洗面所を使わなくなる時間に、洗面ボウルにいっぱいお湯をためます。
あまり熱すぎると洗面台を痛めてしまうので、お風呂程度の温度で良いでしょう。
お風呂の残り湯でもかまいません。
そして、2リットルのお湯につき、大さじ5杯程度のクエン酸もしくは酢を入れてかきまぜます。
これで一晩放置すれば、ザラザラだった洗面ボウルがキレイになっています。
お湯を一晩洗面ボウルに入れておくだけでも、石鹸カスなどがボウル部分から剥がれてサッパリしますよ。
■蛇口の水垢を取る
水垢が目立つ場所と言えば蛇口ですよね。
蛇口の水垢もクエン酸やお酢でピカピカにしましょう。
掃除方法としては、クエン酸スプレーやお酢をスプレーしてスポンジで磨きます。
あまり汚れがひどくない場合は、これだけで十分ですが、長年の水垢ともなるとスプレーしてすぐに磨いたのではなかなか落ちません。
水垢の中にまで、クエン酸やお酢の酸がしみ込んで分解するまで時間がかかるからです。
そんな時は、キッチンペーパーやキッチンで使うラップで「クエン酸パック」をします。
やり方としては、蛇口にクエン酸やお酢をたっぷりとスプレーします。
その上からキッチンペーパーやキッチンで使うラップを巻きます。
キッチンペーパーが乾いてきたら、上から再びクエン酸やお酢をたっぷりとスプレーしましょう。
そして、30分程度放置したら、めくってスポンジで磨いてみましょう。
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■鏡の水垢を取る
鏡もキレイにしていないと汚れたのがすぐにわかってしまう場所ですよね。
住宅用洗剤を薄めたものを雑巾にスプレーして、鏡を磨いていきましょう。
特に水ハネが多い下の部分は念入りに掃除するようにしてください。
■汚れの性質を知るのがお掃除のコツ
汚れの性質によって洗剤を変えると、キレイで早くお掃除が終わるので掃除をする時は、汚れが「酸性」なのか「アルカリ性」なのか、あるいはその両方がミックスされているのかを最初に調べておきましょう。
そして洗剤を買う時も、洗剤の説明書をよく読んで、アルカリ性の洗剤なのか酸性の洗剤なのかを知った上で購入するようにしましょう。
「お風呂」の洗剤、「トイレ」の洗剤というように、洗剤を使う場所で選ぶことが多いと思います。
同じ場所の洗剤でも、酸性の洗剤とアルカリ性の洗剤があるので、A社の洗剤で落ちなかったら、今度はB社の違った性質の洗剤を使ってみると良いでしょう。
■しつこい水垢には「クエン酸シャーベット」
クエン酸スプレーやクエン酸パックで落ちなかったら、「クエン酸シャーベット」を作ってみましょう。
水垢がひどい部分にクエン酸を多めにふりかけておきます。
クエン酸が排水口に流れていってしまわないように、排水口に栓をしたほうがもったいなくありません。
クエン酸をふりかけたら、水を少量スプレーして「クエン酸シャーベット」を作るのです。
クエン酸はすぐに水に溶けるので、多めにふりかけておくと良いでしょう。
そして、30分ほど放置した後、スポンジなどで磨いていきます。
最初は水とクエン酸を同量程度で始めてみてください。
2 クエン酸と重曹で洗面台の水垢を取る
クエン酸やお酢で洗面台を洗ってみたけれども、汚れの落ち具合は何だか今ひとつ、と思ったら重曹をプラスしてみましょう。
水垢はアルカリ性の汚れなので酸性の洗剤で落としますが、皮脂汚れや石鹸カスなどの汚れは重曹で落とすほうが効果的だからです。
まず、汚れが気になる部分に、重曹をふりかけておきます。
重曹に少し水をたして、重曹ペーストを作っておくのも良いでしょう。
そして、その上からクエン酸をスプレーするのです。
クエン酸と重曹が反応することで、シュワシュワと泡がでてきます。
この発泡作用で汚れを分解させていくのです。
重曹ペーストを、水垢が気になる蛇口や洗面ボウル部分に最初に塗っておいて、その後にクエン酸スプレーをして、その上からラップでしばらくパックしておくのも効果的です。
クエン酸をスプレーすると、すぐに重曹もクエン酸も流れていってしまうので、もったいないですよね。
そういう時は流れないように、ラップやキッチンペーパーなどでパックしましょう。
そして、そのまま30分程度放置します。
乾燥しそうだったら、クエン酸スプレーをふりかけながら待ちましょう。
もう十分汚れにクエン酸や重曹がしみこんだと思ったら、はがしてスポンジで磨いていきます。
重曹ペーストがパリパリに乾いていたら、クエン酸スプレー不足になっています。
そういった場合は、はがさずに上からクエン酸をスプレーすれば、再びシュワシュワと発泡して汚れを取ってくれます。
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3 メラミンスポンジで洗面台の水垢を取る
メラミンスポンジを使用する上で気をつけなくてはいけないのが、洗面台の素材です。
メラミンスポンジは、目に見えないけれども微細なキズを表面につけてしまいます。
洗面台の説明書をよく読んで、メラミンスポンジで磨いても傷つかないかどうかを調べてから使うようにしましょう。
もし説明書が無いようであれば、製造メーカーのホームページをチェックしたり、電話で問い合わせたりするのも一つの方法です。
特に鏡や収納部分で樹脂製でできているものは、メラミンスポンジの使用は推奨されていないものも多く注意が必要です。
もし試すのであれば、最初から真ん中をゴシゴシしないで、すみっこのほうを試してみてからにしましょう。
■洗面台の収納部分の掃除
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メラミンスポンジを使うと効果的なのが、洗面台の下や横にある収納部分の掃除です。
予備の歯ブラシや歯磨き粉、カミソリの歯や洗剤といったものが入っていると思いますが、いったん全て出して掃除していきましょう。
収納部分の水や洗剤のハネがあったり、水垢がついていたりすることもありますので、内側だけでなく外側の扉の部分もキレイにしましょう。
また、収納部分にはいっぱい物を入れず、8割程度にとどめておきましょう。
湿気がこもりやすい場所なので、なるべく物を少なくして通気性を良くするとカビを発生させずに済みます。
4 研磨剤入り洗剤で洗面台の水垢を取る
クエン酸でも磨いてみたし、重曹でも磨いてみたけれど、今ひとつキレイにならないという場合は、洗面ボウルや洗面台のコップなどを置いている部分をクリームクレンザーなどの研磨剤入り洗剤で磨いてみましょう。
メーカーによっては家庭用中性洗剤の使用は推奨していても、研磨剤入りクレンザーでゴシゴシ磨くのは推奨していないことも多いので注意してください。
使用するクレンザーは、普通のキッチン用またはお風呂用のもので十分です。
5 削って洗面台の水垢を取る
これまでの方法で、どうしても取れなかったら最終手段で「削り」ます。
「耐水サンドペーパー」や、「陶器研磨用パッド」で汚れた部分をまるごと削り取ってしまうのです。
しかし、この方法は水垢も取れますが洗面台も削れて減ってしまいます。
減ってしまうだけなら良いかと思うかもしれませんが、削れた部分は微細なキズがついてしまうので今まで以上にヨゴレがつきやすくなります。
そのため、より頻繁に洗面台の掃除をする必要が出て来るので注意してください。
また、メーカーでは洗面台をペーパーなどで削るのは推奨していませんので、よく考えてから実行するようにしてください。
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■耐水サンドペーパーの選び方
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サンドペーパーを選ぶ時には、必ず耐水性のものを選びましょう。
普通のサンドペーパーだと、水につけた時にすぐにボロボロになってしまうからです。
サンドペーパーは番号で目の粗さが決まっています。
番号が少ないほうが荒く、番号が多くなるにつれて目が細かくなっていきます。
洗面台やトイレといった陶器には、1500番以上の耐水サンドペーパーをオススメします。
それよりも少ない数字のものは荒すぎて、洗面台に傷を漬けてしまうからです。
また、耐水サンドペーパーと似たものに、陶器研磨用パッドというものがあります。
これは陶器を磨く専門のサンドペーパーのようなものです。
陶器用とは書かれていますが、こちらも洗面台に微細なキズをつけてしまうことには変わりはありません。
どちらもメーカーがオススメしているわけではないので注意してください。
■最後の奥の手は「軽石」
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蛇口などに長年蓄積している水垢は、石のようになってしまって数回洗剤をつけた程度では落ちないかもしれません。
耐水サンドペーパーも試したけれども、びくともしなかったという場合は軽石でこすってみましょう。
この方法は、サンドペーパー以上に洗面台や蛇口の素材にダメージを与えるので、最初は目立たない隅のほうで試してみてください。
軽石でこすると大抵の水垢は落ちますが、洗面台がガサガサになってしまわないよう、汚れが落ちたら使用を止めて洗面台を必要以上に削ってしまわないようにしてください。
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まとめ
洗面台の掃除はついつい後回しになってしまいますが、洗面台をお掃除しないで放置しておくと実は健康や身体に危険なのです。
歯ブラシは便座の2.5倍の菌が生息しているとも言われています。
洗面所はイメージ的にキレイな場所ですが、菌に気をつけなくてはいけないスポットなのです。
■家庭にひそむ危険な菌類
家庭には、大腸菌や黄色ブドウ球菌、セレウス菌、レジオネラ菌といったバイ菌が繁殖する危険性があります。
実際、家の中で繁殖している場所があっても、気付かずにすごしている場合もあります。
洗面台の場合、水をよく利用するのでレジオネラ菌が発生しやすい状況です。
時々、温泉などでレジオネラ菌が発生して死者も出ているくらい恐ろしいパワーを持つ菌なので、常に洗面台は清潔にしておきましょう。
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■キッチン用ダスターのすすめ
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洗面台をキレイにしておくコツは、汚れたらすぐにサッと拭いておくことです。
そして、洗面ボウルや洗面台部分は常に乾いた状態になっていることが大切です。
そのためにオススメしたいのが、「キッチン用ダスター」をいつも洗面所においておくことです。
厚めの生地の雑巾を洗面所に置くと、生乾きのニオイがしてしまって臭くなってしまいます。
キッチン用ダスターであれば、不織布製なのでペラペラで乾きも良いので洗面台が臭くなってしまうこともありません。
使った後は使った人が、サッと汚れを拭いておくのを習慣にすれば、洗面所がカビたりする心配もなくなります。
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■ギブアップ!プロにお願いしてみる
長年たまった水垢は、ウロコのようになっていて見た目も気持ち悪く、カチンコチンにかたまっていて1回や2回の掃除では取り切れなくなっていまっています。
自分でキレイにするのはどうしても無理と思ったら、お掃除のプロに頼んでみるのも良いでしょう。
プロに頼む時には、「ハウスクリーニング」なのか、「家事代行」なのかを調べてからお願いするようにしましょう。
ハウスクリーニングであれば、プロ専用の洗剤や道具でできるだけ新品に近づくようにクリーニングしてくれます。
家事代行は、普段で家族がやっているような掃除を代理でしてくれるものなので、使用する洗剤や道具も一般的に使用されているものです。
したがって、できあがりも家族がやった時と同じ程度ですので、水垢が必ずしも取れるわけではないので注意してください。
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