マットレスってきちんと湿気取りをしないと、本当にカビだらけになるんですね…
あなたのお部屋にも、いつの間にか湿気がたまってカビが生えている場所があるかもしれません。
湿気がたまってしまう原因を知り、効果的な湿気取りの方法を見ていきましょう。
部屋に湿気がたまる原因4つ
部屋に湿気がたまる原因は主に以下の4つです。
【住宅の立地】
家が川の近くにある場合水蒸気を含んだ風が部屋に入り込むため、川沿いにない家よりも湿気がたまりやすくなります。
【部屋干ししている】
雨の日や花粉などで部屋干しをしているときも、洗濯物の水蒸気が部屋に充満し湿気がたまることに。
【観葉植物を置いている】
おしゃれなインテリアに欠かせない観葉植物ですが、植物には蒸散という現象があります。植物は根から水を吸い上げ、不純物とともに余分な水分を葉から放出しているのです。
観葉植物は部屋が乾燥しがちな季節には自然な潤いを保ってくれるのですが、雨の日などは部屋に湿気がたまる原因の1つになってしまいます。
【風通しが悪い】
お部屋の中に湿気がたまっていても、風通しが良く常に空気の入れ替えができていれば湿気はたまりにくいもの。
反対に窓が少なかったりあまり窓を開ける習慣がなかったりすると、特に原因は思い当たらなくても部屋でジメジメと湿気を感じるようになります。
湿気取りをしないと起こるデメリット3つ
湿気取りをしないデメリット|その1 ■①カビが生える
湿度が60%を超えるとカビの繁殖が活発になります。
カビが繁殖していく条件は温度・湿度・栄養源の3つ。温度は約20℃~30℃、栄養源は住宅の建材やホコリだけでなく私たちの皮脂や垢も実はカビの栄養源なのです。
温度も上がり始める梅雨時はカビの繁殖条件が揃うため、湿気取りをしないと「いつの間にかカビが生えている」というショックな状況になってしまいます。
湿気取りをしないデメリット|その2 ■②虫が湧くことも
私たちの生活を脅かす害虫は、実は湿気が大好きなことが多いです。湿気を好む代表的な害虫は以下の4種類。
【ゴキブリ】
ゴキブリが最も活発に動くのは25度~28度の温度と75%~100%の湿度の環境です。
【チャタテムシ】
特に害はないけれどダニのエサになります。放置して繁殖してしまうと一緒にダニも増える事に。
【シバンムシ】
穀物やお菓子・香辛料まで色々な食品を好む食品害虫。畳や本に穴をあけることもあるため見つけたら早めの駆除が必要です。
【シロアリ】
建材を食い尽くす害虫。湿気た場所が大好きで、暗く風通しの悪い床下などを好みます。
湿気や熱気が溜まりやすい家具の裏や押入れで不快害虫を絶対見ないためにも、部屋のすみずみまで湿気取りをしておきましょう。
湿気取りをしないデメリット|その3 ■③熱中症になるリスクもあり
私たちの体は体温が高くなりすぎないよう、熱くなると汗をかいて体温を調節します。
しかし湿気が多いとちょうど洗濯物からなかなか水分が抜けないのと同じように、汗もかきづらくなってしまうのです。
汗をかけず体の中に熱がたまると熱中症を引き起こしてしまうことに。
熱中症は気温が高い真夏になりやすいと思われがちですが、実は気温だけでなく湿気が多いときにも熱中症のリスクはあがるので注意が必要です。
湿気取りをするべき場所6か所
湿気取りをするべき場所|その1 ■①クローゼットや押し入れなど収納スペース
特に物がギュウギュウに詰め込まれている収納スペースは要注意。
風通しが悪く奥の方に湿気がたまり、収納している物にカビが生えるだけでなく建材にまでカビが広がる可能性があります。
そのためクローゼットや押し入れなどの収納スペースは風通しや湿気取りの対策が最も重要になる場所といえるでしょう。
湿気取りをするべき場所|その2 ■②靴箱
帰宅後の靴には1日分の汗が吸い込まれています。
靴箱は扉つきのものが多く風通しが悪くなりがち。汗の湿気を吸い込んだ靴をそのまま収納すると靴箱の中は蒸れてしまいます。
また靴の中は汗だけでなく皮脂や垢などカビの栄養も豊富。
靴箱はきちんと湿気取りの対策をしておかないと、普段履かないおしゃれ用の靴にいつの間にかカビが生えていたということも起こってしまいます。
湿気取りをするべき場所|その3 ■③お風呂
入浴後のお風呂はいわずもがな湿気MAXの状態。
目に見えない石けんカスや皮脂汚れがあちらこちらに飛び散っており、放っておくと特にカビが生えやすい場所です。
お風呂は顔や体を洗う場所なので、きちんと湿気取りを行っていつも清潔にしておきたいですね。
湿気取りをするべき場所|その4 ■④窓
梅雨時は雨の水滴がつき、冬場は結露。窓は私たちが思っている以上に湿気にさらされています。
窓ガラス自体にカビが生えることは珍しいですが、窓枠やパッキンはカビが生えやすい場所。
カビた窓枠やパッキンから吹き込んだ風が家中を回ると考えると恐ろしいですよね。
窓からの爽やかな風を感じるためにも湿気取りをしてカビの発生を防ぎましょう。
湿気取りをするべき場所|その5 ■⑤家具や家電の裏
普段動かさない家具や家電の裏は風が通りにくく、湿気がたまりやすいです。
特に注意したいのは木製や自然素材の塗料を使っている家具。湿気は呼吸しやすい素材を好むため、合板の家具より木製の家具を、化学塗料より自然素材の塗料を使っているものにたまりやすくなります。
また常に電源とつながっている家電の裏は湿気だけでなく温度も高い状態。害虫にとっては温かさと湿気、ホコリも揃った最高の環境になっています。
普段あまりお掃除できない場所だけに、湿気取りの対策には気をつけたいですね。
湿気取りをするべき場所|その6 ■⑥北側の部屋
北側の部屋は1日中太陽の光が射さないため、気をつけないと「いつも部屋がジメジメしている」という状態に。
特に東南に窓がない北側の部屋は風通しも悪くなり、どんどん湿気がたまるので要注意です。
また陽の射さない北側の部屋は寒くなりがちですが、部屋を暖めると外気との気温差で結露も発生しやすくなり余計に湿気も増します。
北側の部屋は元々湿気のたまりやすい条件を持っているので、特に注意して湿気取りを行う必要がありますね。
場所別|部屋の湿気取りの方法7選
部屋の湿気取り方法|その1 ■①クローゼット
物が多くなかなかクローゼットの中を空っぽにできない方は「充電式の除湿器」や「水とりぞうさん」を置いて湿気取りをしましょう。
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部屋の湿気取り方法|その2 ■②押入れ
布団の出し入れをしている方は押入れの湿気には要注意。私たちが寝ている間にかいている汗の量は、健康な成人でコップ約1杯分ともいわれています。
そのため寝ている間の汗が染み込んだ布団をそのまま押入れに入れると、押入れに湿気がこもってしまいますよね
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押入れの湿気取りには布団の湿気をしっかり取ってくれる除湿シートがおすすめ。押入れに敷くのはもちろん、布団と一緒に畳むことができるので収納している間もしっかり湿気取りの役割を果たしてくれます。
もちろん天日干しで繰り返し使用が可能。布団を干すより格段にラクなので、寝るのは布団派という方はぜひ常備しておいてほしいアイテムです。
部屋の湿気取り方法|その3 ■③靴箱
靴箱の湿気取りの基本は帰宅後の靴をそのまま入れないこと。1日分の汗や汚れを吸い込んだ靴はブラッシングで汚れを落とし、しっかり乾かしてから収納しましょう。
プラスの湿気取り対策として、新聞紙や重曹を使った方法がおすすめです。
新聞紙は表面がデコボコしているので普通の紙よりグングン湿気を吸収。靴の下に敷くのはもちろん靴の中に丸めて入れておいても良いです。
重曹は消臭効果もあるため臭いの出やすい靴箱の湿気取りにピッタリ。使い方も簡単で、瓶や容器の中に重曹を入れるだけ。口が広めのものだとさらに良いですね。
重曹がこぼれるのが心配という方は口をガーゼで覆って輪ゴムでとめておくと、万が一倒れてしまったときも重曹が散らばるのを防げます。
部屋の湿気取り方法|その4 ■④お風呂
どうしても湿気がたまりやすいお風呂の湿気取りは換気が最重要!
24時間換気システムがついているとはいえ、換気扇のフィルターにホコリがビッシリたまっていては換気効率は悪くなります。
また新しい空気を取り入れるドアの通気口にもホコリやゴミがたまっていないかチェックしましょう。
入浴後に浴室のクールダウンのために冷水をかける方がいますが、実は逆効果です。冷水のシャワーは水滴が残りやすくなりカビが生えやすくなる場合があります。
充分な換気で温度と湿度の両方を下げることができますよ。
「換気だけではイマイチ不安」という方は入浴後にスクイージーで壁や床の水気を切るのがおすすめ。大きめサイズを選べば簡単に浴室の水切りができます
部屋の湿気取り方法|その5 ■⑤窓やカーテン
窓やカーテンの湿気取りは結露対策をしっかり行いましょう。
おすすめは驚きの吸水力を持つ珪藻土の結露とり。レールを設置して置いておくだけという手軽さなので頻繁にお掃除できない方でも、何もしなくても毎日珪藻土が結露を吸い取ってくれます。
なのらぼ
珪藻土の結露とり 2セット
吸水はもちろん乾燥も勝手にやってくれる珪藻土は本当に手間がかかりません。窓やカーテンはとにかく結露を徹底的に防いで、湿気でカビるのを予防しましょう。
部屋の湿気取り方法|その6 ■⑥家具や家電の裏
なかなか動かすことのできない家具や家電は置く位置が重要。壁からは5cm程度離して風の通り道を確保しておきましょう。
さらに扇風機やサーキュレーターを家具や家電の裏にあて、空気を入れ替えてあげると湿気取りになります。
家具や家電の裏にはホコリもたまりやすく害虫の住みかになりやすい場所です。
扇風機やサーキュレーターで風を通したあとは届く範囲でホコリのお掃除もしておくと、不快害虫の予防にも効果的ですよ。
部屋の湿気取り方法|その7 ■⑦北側の部屋
湿気のたまりやすい条件が多くそろっている北側の部屋の湿気取りは、部屋全体の換気を意識しましょう。
しっかりと窓をあけ扇風機やサーキュレーターを回して、部屋にたまった湿気を新しい空気と入れ替えます。
部屋の中で近い場所の窓を開けてしまうと部屋全体の空気が流れなくなるので注意してください。
また窓が1つしかない場合、扇風機やサーキュレーターの向きは窓の方向が正解です。部屋のドアをあけ扇風機やサーキュレーターで部屋の空気を外に追い出すことを意識しましょう。
もし北側の部屋に窓がない場合は部屋のドア付近に扇風機やサーキュレーターを置き、部屋の空気を入れ替えます。この時トイレや浴室などの換気扇を回しておくと効率的に部屋にたまった湿気と空気を追い出すことができますよ。
家にあるもので湿気取りをする方法2選
家にあるもので簡単に湿気取りをすることができますが、どれも密閉された狭い場所の湿気取りに有効です。
靴箱やクローゼット、食器棚などの湿気取りに活用してみてください。
家にあるもので湿気取り|その1 ■①シリカゲル
お菓子や海苔などに入っているシリカゲルは湿気取りとして再利用できます。
シリカゲルがまだ吸湿できるかどうかは、中に一緒に入っている塩化コバルトの粒が青色かピンク色かで見分けることが可能。
青色であれば吸湿可能、ピンク色なら湿気を吸っているという合図です。
しかし塩化コバルトがピンク色になっていても再利用する方法はあります。
袋から出したシリカゲルをフライパンで弱火で熱して水分を蒸発させるだけでOKです。熱したシリカゲルはお茶パックに入れて再利用しましょう。
熱したシリカゲルは熱くなっているので、くれぐれも火傷には注意してくださいね。
家にあるもので湿気取り|その2 ■②コーヒーかす
コーヒーを抽出したあとのコーヒーかすには湿気取りの作用と消臭作用があります。
使い方はいたって簡単で、コーヒーかすを乾かして不織布パックや瓶に入れるだけ。湿気が気になる場所に置いておきましょう。
コーヒーかすを入れた不織布パックを麻袋などに入れて吊るしておけば、背伸びしすぎないインテリアにもなりますね。
コーヒーかすが湿っているとカビが生える原因になるので、サラサラになるまでしっかり乾かしてから再利用しましょう。
湿気取り|除湿剤の効果を発揮するポイント
湿気取りによく使われる除湿剤ですが、正しく効果を発揮するためにはポイントが2つあります。
【除湿剤が効果を発揮するポイント】
・扉のある狭い空間で使用する
・空間の下の方に置く
除湿剤をリビングなどの広い空間で使ってしまうと周りの空気に含まれる湿気をどんどん吸収してしまい、すぐに除湿効果がなくなります。
除湿剤は下駄箱やクローゼットなど扉で密閉された狭い空間で使うからこそ、湿気取りの効果を発揮してくれるのです。
また湿気は空気がよどんでいる所にたまる性質を持ち、空間の下の方にたまります。クローゼットや靴箱の上の方に置いては十分な湿気取り効果は得られません。
必ず空間の下の方に置いて使用し、充分な湿気取り効果を得ましょう。