敷布団を洗濯をしている方はどれくらいいるでしょうか?多くの方は、”1度も洗濯をしたことがない”と答えたり、”敷布団は洗濯したくてもできない”と答える方が目立ちます。敷布団はサイズが大きく洗濯しにくいなどの理由から、洗濯をするイメージがない方は多いかもしれません。
しかし、敷布団は毎日使うからこそ様々な汚れが蓄積しやすいアイテムです。キレイに見える敷布団でも汚れており、洗濯をしない限り汚れは蓄積されていきます。汚れやシミが付いたままの敷布団は不衛生で、ひどい場合は強烈な臭いを放つこともあるでしょう。
敷布団は洋服や下着のように頻繁に洗濯するべきとまで言いませんが、定期的に洗濯をした方がいいです。敷布団は自分でも洗濯することができるので、今回を機に汚れを落として清潔な布団で寝ましょう。
敷布団を洗濯する方法(洗濯機、風呂場、コインランドリーなど)や、敷布団を洗濯する頻度などをご紹介します。
敷布団が汚れる原因

マメに洗濯をしていない敷布団は汚れが蓄積されており、輪ジミなどができているケースもあるでしょう。敷布団が汚れる原因は次の4つです。
【汗】
人は寝ている間も汗をかいており、敷布団は約3分の2の汗を吸収していると思いましょう。敷布団に染み込んだ汗は男性ホルモンや老廃物などが混ざり、時間が経つと茶色くなります。
【おねしょ】
おねしょも敷布団が汚れる原因で成分は汗の成分とほとんど変わりません。時間が経つと黄色や茶色のシミが現れて鼻につく臭いが残ります。
【ダニ】
敷布団は汗や老廃物などをエサにして増殖し、特に天然繊維(木綿、羊毛、綿など)は要注意です。敷布団は、ダニの卵や抜け殻、死骸などが原因で汚れます。
【食べ物】
敷布団の上で飲食をする方は食べこぼしも汚れの原因です。敷布団にシミや汚れが付くだけでなくダニも発生します。
敷布団の洗濯表示を確認する

敷布団を自分で洗濯する前に「洗える布団」なのか確認しましょう。敷布団が自分で洗えるのか確認する方法は、布団に付いている【洗濯表示】を見ればわかります。【洗濯表示】とは、敷布団の側生地についているタグ(記号が書いてある)のことです。
タグの記号が色あせて見えなくなっていたら、敷布団を購入した店舗やクリーニング店に聞いて確認しましょう。
直接、敷布団を購入した店舗やクリーニング店に行って洗濯表示を確認する場合は、敷布団のタグをスマホなどで写真撮影しておくと便利です。写真撮影した洗濯表示を店員へ見せれば、わざわざ敷布団を持って行く必要がなくかさばることもありません。
水で洗濯することができる敷布団には、このマークがついています。
水で洗濯することができない、という記号です。水で洗濯することはできませんが、ドライクリーニングは洗濯可能な場合もあります。
洗濯機で洗える敷布団
洗濯機で洗っていい敷布団には、洗濯オケに水を入れたマークがついています。洗濯オケに水と手が描いてあるマーク(下図参照)は洗濯機では洗うことができません。
洗濯機で洗うことができる敷布団は、子ども用の敷布団や薄目の敷布団などがあります。また、最近では敷布団を自宅で洗いたいとう人も増えたので、「洗える三層敷布団」なども販売しています。
ダニアレルギーなどが家族にある場合、敷布団を買い換える時には布団の中の詰め物の素材や洗えるかどうかも気にしたいところです。
自宅で足で踏み洗いする敷布団
洗濯機ではなく手洗いを推奨しているマークです。実際に敷布団を手で洗うのは大変なので、足で踏んで洗濯することになります。洗濯表示に数字は書かれていませんが40度以下の水温で洗ってください。
洗濯機で敷布団を洗濯すると、中の詰め物が片寄る場合や傷んでしまう場合などはオケに手を入れたマークがついています。
敷布団がキルティング加工しているように見えて、凹んでいる部分に縫い目が無いものは注意が必要です。洗濯をすると接着剤が剥がれて中の詰め物が移動します。
クリーニングに出す敷布団
クリーニングに出して良いという記号です。クリーニングに出すことが可能な敷布団は丸印がついているのが特徴です。大半の敷布団は水洗いすることはできなくても、クリーニングであれば洗える表示がついています。
丸の中にアルファベットのPやF、Wが書いてある場合もあるでしょう。アルファベットはどのような薬剤が使用できるかを示している記号になります。アルファベットの詳しい意味は以下の通りです。
丸の中に「P」というアルファベットが書いてあれば、パークロロエチレンと石油系溶剤でドライクリーニングができるという意味です。
丸の中に「F」というアルファベットが書いてあれば、石油系溶剤でドライクリーニングができるという意味です。
丸の中に「W」というアルファベットが書いてあれば、ウエットクリーニング処理ができるという意味です。
敷布団の洗濯を自宅でする方法5ステップ

敷布団を自宅で洗濯する方法は洗濯機か踏み洗いになります。比較的ラクに洗濯できるのは洗濯機ですが、洗濯可能な敷布団でも必ず洗濯機が使えるとは限りません。洗濯機で洗うことができないケースも含めて、自宅で敷布団を洗濯する方法をご紹介します。
■①敷布団を洗濯する前に天気予報を確認する
自宅で敷布団を洗濯する場合は、事前に天気予報を見て晴れの日が何日くらい続くかを確認しましょう。敷布団は完全に乾くまで2日~3日かかるので、数日晴れが続くタイミングがベストです。
また、敷布団は完全に乾かさないと内側に湿気がこもりカビが生える原因になるので、しっかり乾かさないといけません。
■②敷布団に汚れやシミがあれば前処理をする
敷布団に尿や血液などの汚れやシミがある場合は前処理をして落としやすくしましょう。前処理の方法は、汚れやシミが目立つ部分を水やお湯で薄めた洗濯用洗剤に浸け置きします。
もしくは、シャツの襟や袖口用の前処理用洗剤か、固形の洗濯石鹸をシミや汚れ部分に直接付けてしばらく放置しましょう。ただし、羊毛や羽毛が入っている敷布団はデリケートなので、通常の洗濯用洗剤を使うことができません。おしゃれ着洗い用の中性洗剤で前処理をしましょう。
※敷布団にカバーをつけている場合は外します。敷布団にカバーを付けたまま洗濯をすると汚れやシミが落ちにくくなる場合もあるので、必ず外してから敷布団の前処理や洗濯をしてください。