真っ黒な身体をし、なんだか不気味な雰囲気さえ漂うカラス。魔女の使いや化身として描かれることも多く、不吉なイメージを持っている方も多いでしょう。カラスはその風貌が不吉で不気味なだけではなく、糞害やゴミ荒らしなど、人間にとって多くの被害をもたらす、いわゆる「害鳥」です。
そんなカラスによる被害を防ぐべく、カラスを撃退するための5つの方法と効果的なグッズについてまとめていきます。
カラス撃退方法7つ
カラスの知能指数は鳥類No.1とも言われ、なんと小学校低学年程度の思考能力を持っているとも言われています。好奇心旺盛で、観察力も鋭く、学習能力が高いといった特徴もあります。
そんなカラスを撃退すべく、カラスの撃退に効果的な7つの方法を紹介していきます。
■1.ゴミに触れさせない
ゴミを荒らすカラスに確実に効果がある方法は、「そもそもゴミに触れさせない」という方法です。カラス専用のネットやゴミバケツなどを利用し、ゴミに触れたくても物理的に触れることができない状態をつくりあげてみましょう。
こうしておくことで、カラスはゴミに触ることができませんので、ゴミを荒らしたくても荒らすことができません。ゴミを荒らすことができないと学習したカラスは、もうあなたのゴミ置き場に近寄ることはなくなるでしょう。
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■2.生ゴミを認識させない
そもそも生ゴミを生ゴミであると気がつかせないことで、カラスはゴミを荒らさなくなります(荒らす必要がなくなります)。生ゴミを生ゴミだと気がつかせない方法としてあげられるのが、新聞紙に生ゴミを包んで隠して捨てる方法。カラスは視覚がとても良いものの、嗅覚はそれほど発達していません。そのため、生ゴミを新聞紙で包んでしまうことで、生ゴミの存在をカラスから隠すというわけです。
方法は簡単、ゴミ袋の中の一番外側に新聞紙を入れ、さらに生ゴミが出るたびに新聞紙で包んでゴミ袋へ入れていくだけ。手当たり次第ゴミ袋をつつくカラスも中にはいますので、破れないように外側の新聞紙は4、5枚重ねておいた方が安心でしょう。
■3.強力な光で撃退する
カラスは強い光が苦手です。そのため、強い光を当てることでカラスを追い払うことができます。たとえば、強力なLEDライトやレーザーポインターを使用するのが効果的。ただし、レーザーポインターのレーザー光線は人にとっても危険です。人の目に入ることで視力が低下したり、最悪の場合失明したりしてしまう恐れがあるのです。使用の際には十分な注意が必要と言えるでしょう。
そのほか、CDを吊り下げておき、CDが反射する光でカラスを追い払う方法も効果的ですが、残念ながら効果があるのは最初だけ。危害がないと学習すると、またいつものようにやってきてしまいます。
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■ 4.カラスの嫌がる音を出す
カラスには、嫌がる音があります。どんな音かと言うと、銃声、爆音、ロケット花火の音、人間の怒鳴り声などです。もしかすると、嫌がる音と言うよりも、恐がる音と言った方が正しいかもしれませんね。これらの音を出すことで、ほとんどのカラスは逃げていくようです。
上に挙げた音のほかにも、カラスの仲間が危険を知らせる声や、襲われているときの悲鳴などもカラス撃退に効果的です。たとえば、カラスの天敵である鷹にカラスが襲われているときの鳴き声などが効果が高いようです。
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■5.目玉模様を設置する
カラスだけに限らず、鳥は「目玉模様」が嫌いです。そのため、風で揺れる場所に目玉模様の描かれた風船を設置しておくことで、カラスを撃退することができます。
ただし、こちらも効果は一時的。害がないと学習すると、またいつも通りカラスがやってくるようになります。害がないと学習してしまう前に定期的に場所を変えたりして、カラスが目玉模様に慣れてしまわないように工夫してみると良いでしょう。
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■6.見かけたらすぐに追い払う
人間による追い払い行為は、カラスを撃退する上で大変効果的な方法です。手で追い払ったり、大声を出したり、物を投げたり、水をかけたり、さまざまな方法で追っ払ってみましょう。
学習能力の高いカラスですが、学習のできない不規則な動きに対しては「危険だ」と認識してくれます。危険と認識させてしまえばこっちのもの。根気よく威嚇を続けることでカラスは危険と判断し、結果としてその場所に寄り付かないようになります。
■7.巣を撤去する
もし近くにカラスの巣がある場合は、その巣を撤去することがカラス撃退につながります。巣が近くにあると糞害やゴミ荒らしだけにとどまらず、時期によってはカラスが威嚇してきたり、危険な目に合ったりすることもしばしば。
カラスの巣を撤去することでカラスが別の場所へ移動し、カラスに脅かされない平穏な日常を取り戻すことができるわけです。カラスの巣の撤去は、自治体によっては補助金が出ることもありますので、市区町村役場の環境課などへ一度相談してみると良いでしょう。
カラス撃退の便利グッズ6選
次に、カラス撃退に役立つ便利グッズを紹介していきます。便利グッズを使うことで、カラスの撃退がぐっと楽になることもあります。上手に活用してみましょう。
■①超音波式 動物撃退器
超音波式動物撃退器
害獣や害鳥が苦手な超音波やフラッシュライトを発光して、危害を加えずに撃退するグッズです。 電源不要でソーラー充電可能なのも、長期的に設置する際の大きなメリットです。
超音波の種類も変更でき、カラス撃退に一役買ってくれるグッズです。
■②ゴミ置き場カラス 折りたたみ式 自立ゴミ枠
ベルソス
ゴミ出し番長 カラスルー
「カラス除けゴミネット底ありボックスタイプ」は、ペットボトルをリサイクルしてつくられたエコなゴミネット。
マジックテープでしっかりと蓋がしまり、底のついたボックスタイプの自立型ゴミネットですので、カラスが中のゴミを引っ張り出してしまう心配がありません。 カラスをゴミに触れさせないために効果的なアイテムです。
■③コンパル 大型カラス
コンパル
大型カラス
「コンパル 大型カラス」は、カラスを真似たかなりリアルな人形です。この人形を逆さまに吊るしたり、ベランダからぶら下げたりするだけで、見せしめ効果を発揮。カラスを威嚇し、寄せ付けません。
カラスへの効果はもちろんのこと、スズメやハトなどにも効果がありますよ。
■④EVENNESS 鳥よけ目玉風船
EVENNESS
防鳥 鳥よけ 目玉風船
「EVENNESS 鳥よけ目玉風船」は、反射する目と奇抜なデザインでカラスなどの害鳥を怖がらせ、撃退します。紐で簡単に取り付けることができ、さらに空気で膨らませるだけのお手軽な使用感も魅力のひとつ。
ゆらゆらとした風の動きで、鳥たちはまるで捕食生物にこちらを見られているかのように錯覚します。
■⑤コアミ 音追いピストル 鳥用
音追いピストル(鳥用)
「コアミ 音追いピストル 鳥用」は、害鳥を傷つけることなく、大きな破裂音で追い払います。大きな音がしますので、近隣の方のご迷惑にならないように注意して使用しましょう。
カラスなどの害鳥はもちろん、小動物のおどしとしても使用できます。
■⑥北海道環境バイオセクター 魔法のステッカーSARABAカラスくん
北海道環境バイオセクター
魔法のステッカーSARABAカラスくん
ヒトデから抽出した海洋性ミネラルを含んだ「魔法のステッカーSARABAカラスくん」は、見るだけでカラスが逃げていくという魔法のステッカー。
バイオ処理による特殊な光を放ち、カラスの目を直撃します。カラスが慣れてしまわないようにさまざまな角度からカラスに見えるように施工することで、より高い効果を発揮します。
カラスを撃退する時の注意点
次に、いざカラスを撃退するときに注意したい点についてまとめていきます。カラスの特性をよく知った上で、近所迷惑にならないように対策を練ることが大切です。
■ 1.カラスの学習能力の高さを理解する
カラスは学習能力がとても高い鳥です。カラス撃退の対策が最初のうちはおもしろいように効いていても、危険ではないと学習することですぐにまた寄りつくようになってしまいます。
カラスの撃退対策をする際はカラスの学習能力の高さを常に頭に入れておき、カラスが対策に慣れてしまわないように工夫を怠らないことが大切です。
■ 2.カラスの繁殖期に注意
カラスの繁殖期は3〜7月。この時期のカラスは気性が荒いため、人間を威嚇したり攻撃したりすることがあります。ヒナが巣立つ6〜7月は特に注意が必要。この時期のカラスにはむやみに刺激したり、近づいたりしないように注意しましょう。
■ 3.近所迷惑にならないように注意する
カラスの撃退を考えている方は、近隣の方に迷惑がかからないように十分に注意する必要があります。特に、光や音を使ってカラスの撃退をしようと思っている方は要注意。レーザーポインターなどの強い光は人に向けると大変危険ですし、音で威嚇するタイプは音量をしっかりと調節しないと近隣の方に迷惑がかかります。カラスを撃退することだけに気を囚われず、近隣の方への配慮も忘れずに行いましょう。
カラスが来ない予防法
来てしまったカラスを追い払うことも大切ですが、本来はそもそもカラスが来ないようにしっかりと予防しておくのが理想です。
カラスが来ないための予防法をまとめていきます。
■ 1.ゴミを長時間放置しない
カラスが来ないためにはまず、ゴミをなるべく放置しないことが大切です。カラスは置かれているゴミに寄りついて中身を漁るわけですから、要は、カラスに荒らされる前にゴミがゴミ収集車に積み込まれれば良いわけですね。
可能でさえあれば、本来ならゴミ収集車がくると同時にゴミを出したいところ。しかしこれは難しい場合もあると思いますので、なるべくゴミが長時間のあいだ放置されてしまうことのないように心がけましょう。収集日の前日の夜にゴミを出すのは放置する時間が長くなりますのでNGです。収集日の朝に出すのが望ましいでしょう。
また、生ゴミばかりに気を取られてしまいがちですが、実は針金やハンガーなどのゴミも長時間の放置は禁物。これらのものは、カラスの巣の材料になってしまうことがあるためです。カラスを寄せ付けないためには、カラスに巣をつくられないような環境づくりも徹底することも大切です。
■2.餌の隠し場所をつくらない
カラスはエサを隠して貯めておく「貯食」という習性があります。地面や自分の巣、木の枝の上、建物の隙間、植木鉢など、あらゆる場所にエサを隠します。餌の隠し場所は100か所以上にのぼるにも関わらず、隠し場所をしっかりと覚えていて、しかも腐りそうなもの、腐りにくいものをしっかりと区別して記憶しているとのこと。ここまでくると、ただただ脱帽モノです。
カラスを寄せ付けないためには、この餌の隠し場所としてカラスに認定されてしまわないように注意をしておく必要があります。ベランダの植木鉢や建物の隙間などはカラスの餌の隠し場所となってしまわないように、普段からよく管理をしておくことが大切。隠し場所にすることができないと学習したカラスは、いずれその場所に寄り付かなくなることでしょう。
■3.生ゴミを減らす努力を
カラスが来ないように対策したければ、生ゴミを減らす努力をしてみるのも良いでしょう。生ゴミの多くは水分です。水をよく切ってから捨てることで、生ゴミの量を減らすことができます。
また、野菜の皮や芯など、普段は捨ててしまうような部分でも可食部分であれば捨てずに食べる工夫を。毎食のごはんは食べられる分だけ準備して、残さず食べるようにし、多く作ってしまった場合は捨てずに冷凍保存をするようにしましょう。
生ごみを減らすことはエコにもつながりますし、カラス以外の害虫や害獣による被害にも効果がありますので、普段から心がけておくと良いですね。
■4.餌やりをしない
カラスを撃退したいのにカラスに餌やりする方はさすがにいらっしゃらないかとは思いますが、周囲の方がもしカラスに餌やりをしていたら、ぜひ止めるように促しましょう。カラスは人間が餌をくれると学習すると、人間を怖がらなくなってしまいます。人間を怖がらないカラスは、追い払おうとしても逃げなくなってしまい、とても厄介なのです。
■5.すぐに諦めない!
カラスが来ないための予防策を行う上で意外と大切なのが、すぐに諦めないこと。カラスは学習して、その場所に来るか来ないかを判断します。つまり、何度か繰り返して「来るべき場所ではない」と学習させることが大切。
1度や2度失敗したからと言って、諦めてはいけません。場合によっては心が折れそうなほど失敗することもあるでしょう。しかし、諦めずにしばらく対策を続け、カラスの居心地の悪い環境をつくりあげることができればカラスは寄りつかなくなるでしょう。
カラスに襲われやすい人がいる!?被害の実例と身の守り方 | タスクル
https://taskle.jp/media/articles/1538人間と共存するカラスですが「襲われた」という人が意外と多いです。被害の実例や、攻撃されがちな人の特徴、身の守り方をご紹介します。
あなたやあなたの家の周りにばかりカラスがやって来るのは、襲われやすい特徴があるからかも?こちらの記事もぜひ参考にしてください!
まとめ
カラスはとても賢い鳥です。カラスを撃退するには、カラスの賢さをわたしたち人間がしっかりと理解し、カラスが寄ってこないような環境を工夫してつくりあげることが一番の近道と言えるでしょう。必要であればカラス撃退グッズにも頼りながら、カラス撃退を上手に成功させてくださいね。