「押入れにカビが生えてしまった! 」という方もいるでしょう。押入れにカビが生える原因は「湿度」「温度」「押入れの素材」の3つです。3つの条件が揃った時、押入れにカビが発生します。
また押入れを開ける頻度は少ないでしょう。そのため湿気がこもりやすく、押入れの中が20度~30度になるとカビが繁殖します。押入れに生えたカビは、ベニヤ板や壁材を栄養にして根を張り巡らせ、さらに増殖するのが特徴です。
押入れのカビを見つけたら、すぐに除去しないと増殖し続けます。また押入れのカビを放置すると身体にも悪いです。そこで今回は「押入れのカビを除去する方法4つ」と「カビの予防方法7つ」について、まとめました!
【押入れのカビを落としたあとは必ず対策を!】
湿気がたまりやすい押入れでカビの再発を防ぐためには、カビを落としたあとの対策が必須!繰り返し使える除湿シートでカビと無縁の押入れを作りましょう。
モットンの除湿シートは天日干しして繰り返し使えるので経済的。ですが、敷くタイプの除湿アイテムのため押入れに物をたくさん収納したい方にはあまり向きません。
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押入れのカビを除去する掃除方法4つ
押入れのカビを除去する時は「黒カビなのか? 」それとも「白カビなのか? 」を判断してから除去方法を考えましょう。黒カビ白カビも同じカビですが、カビの種類によって除去するのに使う材料が変わります。
特に黒カビは押入れに生えるととても厄介です。押入れの黒カビはしつこく、乾拭きするだけでは取れません。また押入れに黒い色が残りやすいため、除去するのも大変です。
反対に白カビは黒カビのように色が残ることはありませんが、ホコリのようにふわふわしているため、周辺に飛び散らないようにしながら除去する必要があります。「押入れカビを除去する掃除方法4つ」チェックしましょう!
押入れのカビを除去|掃除方法1 ■①カビキラーで取る
押入れに「黒カビ」が生えた時はカビキラーで除去すると良いでしょう。カビキラーは塩素系漂白剤で、しつこいカビを除去し漂白するのが特徴です。
また押入れの黒カビは目に見える分だけではありません。肉眼では見えない黒カビの根を、押入れのベニヤ板等に張っています。黒カビは放置するとさらに根を張り、さらに黒カビが増えるためカビキラーで除去しましょう。
ただし押入れにカビキラーを使う時は注意事項があります。色落ちのリスクを念頭に入れて使うことです。色落ちが気になる方は押入れの端等、目立ちにくい場所で試してみましょう。
【用意する物】
・カビキラー
・ゴム手袋
・マスク
・雑巾数枚
【押入れのカビ取り方法】
・押入れの荷物を全て出します。
・マスクと手袋をつけて部屋の換気をしましょう。乾いている雑巾にカビキラーを拭き付けたら、押入れの黒カビに押し当てるようにして、10分程度待ちます。ポイントは決して黒カビを擦らないことです。擦ると黒カビが広がります。
・10分程経過したら、水を含ませ絞った雑巾でカビキラーを押し当てたところを拭きましょう。カビキラーを付けた部分はしっかり拭き取らないと、押入れを傷める原因になります。
・押入れをしっかり乾かせば完了です。
押入れのカビを除去|掃除方法2 ■②キッチンハイターで取る
押入れの黒カビはキッチンハイターも効果的です。キッチンハイターも塩素系漂白剤のため黒カビを除去し、押入れの黒カビを漂白できます。カビキラーと同じく、押入れにキッチンハイターを使う時は変色する恐れがあるため、注意しましょう。
また塩素系漂白剤と酸性系ものと一緒に使うのは危険です。有毒ガスが発生するため、必ず塩素系漂白剤のみを使いましょう。
【用意する物】
・キッチンハイター
・ゴム手袋
・マスク
・不要な布やキッチンペーパー
・雑巾数枚
【押入れのカビ取り方法】
・押入れの荷物を全て出します。
・マスクと手袋をつけて部屋の換気をしましょう。キッチンハイターを水で10倍に薄めます。
・不要な布やキッチンペーパーに水で薄めたキッチンハイターを浸したら、押入れの黒カビ部分に貼り付け、10分程度待ちます。キッチンペーパーから水分が垂れる時は、軽く絞ってから貼り付けましょう。
・10分程経過したら雑巾に水を含ませて固く絞り、キッチンハイターが付いているところを拭きましょう。キッチンハイターの拭き残しによる変色を防ぐための、しっかり拭きます。
・押入れをしっかり乾かせば完了です。
押入れのカビを除去|掃除方法3 ■③消毒用エタノールで取る
押入れに「白カビ」が生えた時は、消毒用エタノールスプレーが向いています。消毒用エタノールスプレーは押入れに使っても、色落ちやシミになりにくいでしょう。
白カビはフワフワした見た目が特徴です。白カビを思わずホコリと間違えそうになるかもしれません。白カビも押入れのベニヤ板に根を張るため、すぐに除去した方が良いです。
【用意する物】
・消毒用エタノール
・スプレーボトル(場合によっては必要)
・ゴム手袋
・マスク
【押入れのカビ取り方法】
・押入れの荷物を全て出します。
・マスクと手袋をつけて部屋の換気をしましょう。押入れの白カビに直接、消毒用エタノールスプレーを拭き付けましょう。スプレータイプの消毒用エタノールではない時は、スプレーボトルに移し替えます。
・押入れをしっかり乾かせば完了です。
押入れのカビを除去|掃除方法4 ■④塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)で取る
押入れの白カビには逆性石鹸を使っても良いです。逆性石鹸は無臭の液体のため、ニオイに敏感な方にも向いています。逆性石鹸は強力な殺菌パワーが特徴です。強力な殺菌パワーで押入れの白カビを除去します。逆性石鹸は水で薄めて使うのが基本です。
【用意する物】
・逆性石鹸キャップ1杯
・水1リットル
・洗面器やバケツ
・ゴム手袋
・マスク
・雑巾数枚
・キッチンペーパー
・ゴミ袋(使用済みのキッチンペーパーを捨てるため)
【押入れのカビ取り方法】
・押入れの荷物を全て出します。
・マスクと手袋をつけて部屋の換気をしましょう。洗面器やバケツに逆性石鹸と水を入れて薄め、キッチンペーパーを浸します。
・逆性石鹸を染みこませたキッチンペーパーを押入れの白カビに、軽く押し付けるように拭きましょう。使用済みのキッチンペーパーは白カビの胞子が付着しているため、袋に入れて縛り捨てます。
・押入れをしっかり乾かせば完了です。
押入れカビの予防対策7つ
押入れのカビを除去したら、カビが生えないように対策しましょう。「押入れのカビ予防方法7つ」をご紹介します!
押入れカビの予防|対策1 ■①押し入れの中に風を通す
押入れにカビが生えないようにするためには対策が必要です。押入れに扇風機を当てて乾かしましょう。扇風機を使えば押入れの湿気が飛び、押入れの空気を入れ替えることもできます。
押入れは頻繁に開けることがないため、カビが好む環境になりやすいです。押入れのカビは20度~30度で湿気がこもると繁殖しやすく、カビが発生するとベニヤ板等の成分をエサにして繁殖していくのが特徴です。押入れに扇風機を使うことで湿気が減り、温度も下がります。押入れにカビが繁殖しにくい環境を作りましょう。
【カビの除去後も扇風機を使うのがおすすめ】
押入れのカビはカビキラー、キッチンハイター、消毒用エタノールスプレー、逆性石鹸等…… いずれかを使って除去するでしょう。どれも液体のため、押入れのカビを除去した後はベニヤ板等に湿気がこもりやすいです。
押入れのカビを除去した後はしっかり乾燥させないと、再び押入れにカビが生える可能性があります。扇風機を使うと押入れを早く乾燥させることができるため是非、活用しましょう。
押入れカビの予防|対策2 ■②すのこを使う
押入れの中で、すのこを使うとカビ対策ができます。押入れにすのこを置くと、押入れとすのこの間に空間できるのが特徴です。そのため押し入れに湿気がこもりにくくなり、カビが繁殖しにくい環境にすることができます。また湿気を吸収する効果もあるため、1年通して使うと良いでしょう。
押入れにすのこを置いて、1年中カビ対策をした方が理由は気候と関係があります。6月は梅雨シーズンのため湿気が増える時期です。7月~9月は高温多湿になります。乾燥する冬は加湿器を使う方も多いでしょう。加湿器は部屋が潤う反面、押入れの湿度も上がり、カビが生えやすくなります。
【押入れの壁にもすのこが効果的】
すのこの素材は桐やヒノキの他、輸入された木材で作られたものあります。押入れ用としてすのこを使うなら、桐やヒノキが良いです。桐やヒノキは湿気を吸収するだけでなく、カビを防ぐ、虫から守る、消臭等の効果があります。
押入れにすのこを置く時は押入れの床だけでなく、押入れの壁にもすのこを置くと、さらに効果的です。押入れ全体が通気性が良くなり、カビ対策を強化することができます。
押入れカビの予防|対策3 ■③除湿シートを敷く
押入れの床に除湿シートを敷くのもカビ対策に効果的です。除湿シートは押入れの床に敷くだけで簡単に押入れの湿気を吸収してくれて、カビ対策をしてくれます。また押入れ用の除湿シートは薄いです。たくさん収納している方でも除湿シートは薄いため、使いやすいでしょう。
除湿シートが水分で満タンになると、色で知らせしてくれます。天日干しをすれば繰り返し使えるため経済的にも良いです。
押入れカビの予防|対策4 ■④新聞紙を敷く
押入れに新聞紙を敷く方法も余計な湿気を吸収してくれるため、カビ対策ができます。押入れに新聞紙を敷く時は、出来ればすのこと併用しましょう。すのこと新聞紙を併用すると、さらにカビ対策の効果が高まります。押入れの床の上に新聞紙を敷き、その上にすのこを置きましょう。
新聞紙はすのこと同じく湿気を吸収する効果に優れているのが特徴です。さらにすのこを併用することで、押入れの湿気吸収率が高まります。押入れのカビ対策を万全にしたい方は、新聞紙とすのこを併用しましょう。
押入れカビの予防|対策5 ■⑤バイオの押入れ剤を置く
バイオの押入れ剤を置くと簡単にカビ対策ができます。バイオの押入れ剤は微生物によるカビ対策グッズです。押入れの天井に張るとバイオの力でカビの繁殖を防ぎながら、気になるカビのニオイも分解する成分等が含まれています。効果期間は商品にもよりますが、半年程度と思いましょう。
押入れカビの予防|対策6 ■⑥DIY!吸放湿クロスを貼る
押入れに湿気対策用の吸放湿クロスを貼る方法もあります。吸放湿クロスは湿気吸収したり放出するのが特徴です。また押入れに吸放湿クロスを張る作業を自分ですれば、安くできます。DIYが好きな方はもちろん、初めて押入れにクロスを張る方も簡単にできるでしょう。
吸放湿クロスは家庭用に作られたものもあります。家庭用の吸放出クロスの場合、のりが元から付いているタイプもあるため、のりを用意する必要がありません。また空気が入る等、失敗しても張り直しができるのも良いです。
のりの成分は手についても安心な材料を使っていることが多いため、お子さんやペットがいる家庭でも安心して使えます。
押入れカビの予防|対策7 ■⑦炭を置く
最後は押入れに炭を置く方法です。炭は湿気を吸収するだけでなく、嫌なニオイも吸収してくれます。押入れの端に置く等してカビ対策をしましょう。またバーベキュー等で炭が余った時は押入れ用の炭としてDIYをすれば、再利用できます。
DIYをした炭を押入れのカビ対策として使った場合の効果期間は、大体3ヶ月~半年程度です。効果期間が過ぎたら炭を天日干しすれば、また使えます。
【炭のDIYのやり方】
・炭をタワシやブラシ等で洗い水で流しましょう。洗剤は一切使いません。水洗い後は天日干しして炭を乾かします。ポイントはしっかり乾かすことです。
・しっかり乾かした炭をガーゼ、麻、和紙等で包みます。ポリエステルやナイロンは通気性が悪いため、カビ対策の効果が落ちます。また炭をそのまま押入れに置くと布団等に炭が付く恐れがあるため、必ず包み押入れに置きましょう。
押入れのカビ取り|業者の料金相場
自分で押入れのカビ取りをするのが大変な方や、業者にお願いして押入れをキレイにしたい方もいるでしょう。押入れのカビ取りを、業者に依頼した場合の料金相場をご紹介します。
押入れの壁は「1㎡あたり2,000円~」、押入れの天井は「1㎡あたり1,500円~」です。㎡数にもよりますが安くても大体「5万円~」で、高いと「30万円~」になります。業者に押入れのカビ取りをお願いする時は、それなりにお金がかかると思いましょう。
まとめ
押入れにカビが生えたらすぐに除去をして、カビが生えてこないように予防しましょう。是非、参考にして下さい。