青々と茂る木々の緑。眺めているだけでも癒される風景ですが、問題はそれらが紅葉し、落葉した後の落ち葉たちです。放置しているとあっという間に庭を埋め尽くしてしまい、見た目にもよくありません。
さらに、掃いても掃いても溜まってきてキリがない…。“もう嫌だ!”と、諦めモードになってる人も少なくないのではないでしょうか。
今回、そんな方のために効率的な落ち葉の掃除方法をご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
落ち葉の掃除方法5つ
落ち葉の掃除というと、放棄で一部に溜め込むという方法が一般的です。しかし、ほかにさまざまな方法があることをご存知だったでしょうか。ここでは、落ち葉の穿き方を5つ紹介していきましょう。
■①落ち葉を長箒で掃除する
落ち葉を掃除するための定番の道具といえば、長箒。どのお宅でも1本でもご用意されていると思いますが、落ち葉を掃除するとっても手軽なアイテムです。
長箒はどのようなもの?
長箒は、その名の通り持ち手部分が長く、腰を曲げなくても対象物を掃き掃除することができる形状のほうきです。地面に落ちているゴミなどを掃く目的で造られており、落ち葉掃除に使うのであれば比較的、硬めのものを利用することをおすすめします。
長箒の効果的な使い方
長箒を効果的に使うためには、あまり力を入れて掃かずに、地面を優しくさっとなでるような感じで掃いていきましょう。力を入れすぎると、土部分までかき出してしまい、余計なホコリやゴミを出してしまう可能性があります。
あくまで落ち葉を掃くためと考えると、優しく落ち葉を集めるという感覚で掃いていきましょう。長箒の素材はさまざまなものがありますが、比較的丈夫で硬いものがおすすめです。
■②落ち葉を竹箒で掃除する
落ち葉の掃除の定番道具といえば、やはり竹箒ではないでしょうか。よく、お寺でお坊さんが使っているイメージがありますが、あの竹箒。一体、どうやって使うと良いのかチェックしてみましょう。
竹箒はどのようなもの?
竹箒は、竹素材で作られている箒のことです。長箒と同様に基本的には持ち手部分が長く、ほうきも長い設計になっています。竹箒は竹素材をしっかりと束ねてあるので丈夫であり、アスファルトやブロック、コンクリートなど、地面が硬めの場所で利用することができます。
竹箒の効果的な使い方
落ち葉の掃除にもっとも優れた道具といわれているのが、この竹箒です。竹箒は、前述した通りとても毛部分が硬く作られているので、落ち葉をかき集めやすく、湿って重たくなった落ち葉も難なくかき集めることができます。
一箇所目がけて、大きなストロークで落ち葉をかき出すように集めていきましょう。風を出すようなこともなく、散らばらせてしまうこともないので安心です。ただし、自分の伸長などを考慮して竹箒のサイズを選ぶようにしましょう。
■③落ち葉を熊手で掃除する
普段、熊手を使うことがない、という方もいるでしょう。確かに、熊手というと自宅内、自宅周辺で使う機会が少なかったり、神社でお正月などに購入するといったイメージです。しかし、落ち葉掃除をするとなると、熊手はかなり活躍してくれます。
熊手はどのようなもの?
さて、そもそも熊手とはどのようなものなのでしょうか。熊手は、その名の通り“熊の手”をイメージさせる形状をしており、素材のほとんどが竹でできています。一部、プラスティック製のものもありますが、竹製の方が柔軟性があり、丈夫ですのでこちらをおすすめします。
竹箒に似たイメージではありますが、竹箒に比べると強度は落ちるため、土の上など比較的柔らかな地面の場所で利用すると良いでしょう。
熊手の効果的な使い方
手を広げたようなカタチの熊手は、落ち葉を一気に大量に集めるのに優れた掃除道具です。前述したように、柔らかめの土の上などで広範囲に集まっている落ち葉を、一気にかき出すようにまとめましょう。ひっかくように、ガッガッと集めるとやりやすいでしょう。
おすすめは、コンクリートなどは竹箒で行い、柔らかなところは熊手で集める、というような併用がおすすめです。
■④落ち葉をブロアで掃除する
範囲があまりに広いとか、砂利が邪魔とか、竹箒などで掃除するのが面倒とか、どんなに掃除しても落ち葉が残ってしまいすっきりしないとか、こういった悩みを持っている方にはブロワをおすすめします。
ブロアはどのようなもの?
ブロアは、威力が強い大きなドライヤーのようなもの、と考えてください。風の力を利用して、一気に落ち葉を集めることができる便利なアイテムです。
ブロワにはさまざまな種類があります。まず、利用するための場所の規模、さらに周辺環境などを確認しておきます。例えば、大きな公園や公会堂の駐車場など、公的な場所で使うのであれば大きく、音量が多少大きくてもいいでしょう。
ただ、ご自宅のお庭で使う際、お隣が近かったり、閑静な住宅地であれば、落ち葉が飛び散ったり、騒音になってしまいます。さらに、電源の有無も問題です。もし、周辺に電源を供給するものが無ければ、コードレスのブロワを利用することをおすすめします。
充電式であり、コードレスであれば手軽にご自宅でも使いやすいでしょうし、静音式であれば安心して利用できます。
1年に数回も使わない、という方もいらっしゃると思うのでレンタルでブロワを利用しても良いでしょう。レンタルであれば業務用も借りることができるため、町内清掃などの規模が大きな落ち葉掃除の時などに活躍するでしょう。
ブロアの効果的な使い方
ブロワは、風を使って落ち葉を掃除します。効果的な使い方としては、あまり地面に近づけ過ぎず、やや遠くから一箇所に集めるように落ち葉を吹き飛ばしていきましょう。ただし、風を当てるだけですので、なかなか最初はコントロールがうまくいかないかもしれません。
一度あつめた落ち葉を間違って風で散乱させてしまう、というデメリットもあります。
ブロワを上手に活用するには、竹箒などでかき出せない狭い隙間だったり、竹箒と合わせての併用などがおすすめでしょう。
近年、吸い込み機能が付属しているブロワも登場しており、集めた落ち葉を吸い込むことも可能です。規模や用途など、細かな部分に注意してブロワを選ぶようにしてください。
■⑤落ち葉を落ち葉すくい金網ネットで掃除する
金網ネットで掃除する落ち葉の掃除で近頃、とても便利ということで人気のアイテムがあります。それが、落ち葉すくい金網ネットです。一体、どのような道具なのか紹介していきましょう。
落ち葉すくい金網ネットはどのようなもの?
落ち葉すくい金網ネットは、先に設置しておいて雨どいなどのつまりを防ぐためにある道具です。ご自宅の軒どいに落ち葉すくい金網ネットを設置することで、金網の上に落ち葉が溜まり、つまりなどを防ぐことができるのです。
アルミ製のものであれば金切りハサミを使って切断することができるので、ご自宅の軒どいに合わせてご利用いただけます。
落ち葉すくい金網ネットの効果的な使い方
まず、先に樋掃除を行います。きれいにした後、軒樋に専用の受け金具をしっかりとはめこみます。アルミの金網が1枚あたり3箇所程度です。受け金具に本体を乗せた後、ツメ部分折り曲げて金網を固定したら完成です。
落ち葉が溜まったら、できるだけ早めの除去に、そこに溜め込まないようにしておきましょう。
地面が砂利の時の掃除方法
落ち葉掃除に使うと便利な道具をいくつか紹介してきました。その中でいくつかお伝えしていますが、落ち葉掃除で確認すべきが、“地面”が何であるかです。
お寺や神社、一般家庭など、砂利の上に落ち葉が溜まってしまうことがあるでしょう。砂利の場合、落ち葉だけを掃除するのはなかなか難しく、さらに砂利も一緒に掃くことになるので、ちりとりの中が砂利だらけ…ということも良くあります。
まず、地面が砂利の時に使いたいのが、ブロワです。風の力を使って落ち葉を吹き飛ばす便利な道具です。竹箒、または熊手などでも注意すれば砂利の上の落ち葉を掃除できるのですが、どうしても落ち葉が砂利の中に埋まってしまう、という現象が起こります。
こうなると、結局一枚ずつ拾い集めることになり、二度手間となってしまいます。ブロワの強い風を当てると、まず丈夫に乗ってる落ち葉はそのまま飛ばされていきます。砂利の中に入っている落ち葉も、ブロワを当てると落ち葉と砂利が吹き上がり、軽い落ち葉が結果的に上にふわっと乗ることになり掃除がしやすくなるのです。
地面が砂利だった場合、まずはブロワで上部分の落ち葉を風の噴射で集め、落ち葉が砂利の中に埋もれているようであれば砂利に風を当てて落ち葉を上に乗せ、それをまた一箇所に集めて、竹箒などでちりとりに入れる。こういった流れがおすすめです。
地面が濡れている時の掃除方法
落ち葉掃除をする際、天気が良く、乾燥した日々が続いていれば良いのですが、自然相手ではそううまくはいきません。長雨が続き、その雨で落葉してしまったとか、掃除をする日の朝に雨に降られてしまったなど、地面が濡れてしまっている状況での落ち葉広いというシチュエーションは良くある状況です。
普段、ブロワを利用して落ち葉掃除をされている方の場合、地面が濡れていると少々難しくなるでしょう。その理由ですが、落ち葉が水分を含んで重たくなってしまっているので、なかなか風で飛ばすことができなくなるからです。
落ち葉が舞いにくい状態であれば、当然一箇所に集めるのにかなりの時間がかかります。では、竹箒を利用するのが良いか、というと、それはそれで泥をかき出してしまったり、びしょびしょになって落ち葉が敗れてしまったり、普段通りの掃除がしにくい状態です。
こんな時は、普段使っている箒などではなく、濡れたコンクリートにはり付いてしまった落ち葉をかき出せるような、特殊加工が施された箒を利用してみましょう。無理に、いつも通りのアイテムを使うと、余計掃除が大変になってしまいます。
普段、晴れている日に側溝に落ちている落ち葉をとったり、できるだけ枝や小石を分けたりと、どうしても地面が濡れている時に落ち葉掃除しなければならない、という状況を考えて対処しておくことも重要になってくるのです。
落ち葉を腐葉土にして再利用
落ち葉掃除は、シーズンによっては、キリ無く続けなければいけない行為となります。また、一度に大量の落ち葉を掃除する場合もあり、“この集めた落ち葉、何かに有効活用できないものか…”と、考えたことがある方もいるでしょう。
昔は、この落ち葉で焼き芋などをした時代もありましたが、今は住宅が密集していたり、各市町村の条例が厳しくなったりと、屋外で火を使った遊びがしにくくなっています。そのため、集めた落ち葉で焼き芋などのレジャーは避けた方が良さそうです。
落ち葉掃除で集めた落ち葉の効率的な再利用方法としては、腐葉土にするのがおすすめでしょう。まず、落ち葉に水分が入っていると発酵しにくくなるので、余分な水分を抜くために天日で乾かします。
ブルーシートなどに並べると、風で舞ってしまうため、大きなポリバケツに詰め込んで乾燥させると良いでしょう。その際、ミルフィーユのように土を落ち葉と交互に断層のように積んでいきます。そのまま放置していても良いのですが、雨を凌げるようにビニールなどをかぶせておきましょう。
確実に腐葉土にしたいと思われている方は窒素肥料などを含ませてみても大丈夫です。
あとは、全体的に酸素を必要とするため、一週間に一度、全体をゴム手袋などをしてかき混ぜれば完成。オリジナルの腐葉土が作れるので、ぜひ作物や植物に利用してみましょう。
また、イチョウや紅葉などの広葉樹で、乾燥したものであればネットオークションという手段もあります。ザリガニの餌、または前述した腐葉土など、落ち葉には需要があるので売ることも可能です。ただし、個人間の取引はトラブルも起きやすいので、安心して取引できる環境をつくってから行動に移してください。
まとめ
ここでは、落ち葉を掃除するための道具、そして方法などを紹介しました。木々が色づく紅葉の季節は美しいものですが、その後必ず枯れ、落葉して落ち葉掃除をすることになります。
毎年、面倒だと避けていた方も少なくはないと思いますが、ここで紹介した道具を上手に使えば落ち葉掃除も思いのほか苦にならないはずです。ぜひ、参考にしてみてください。