カバンは洋服のように毎日洗濯をしたり、定期的に洗濯することもほとんどないでしょう。実はカバンは手洗いや洗濯機などで洗うことができます。カバンの汚れが気になったら家で洗濯をしましょう!
カバンに付いた汚れは見た目が悪くなるだけでなく、汚れを放置していると劣化させる原因にもなるため、汚れたらできるだけ早く洗濯をするのが良いです。
でもカバンの素材は綿、ナイロン、革、ファー等があります。そして形も様々です。カバンを洗う時は素材や形に合った洗濯方法を行えば、型崩れ等を防ぎながらキレイにすることができます。今回は「カバンの洗濯方法9種類」「洗濯できるカバンの洗濯表示」等を見ていきましょう!
カバンの洗濯方法9種類
「洗濯機・手洗い不可マーク」がついている以外のカバンは自宅で洗濯することが可能です。「洗濯機・手洗い不可マーク」がついているカバンは自宅での洗濯は避け、クリーニングに出しましょう。
洗濯機・手洗い不可マーク
- 木綿やコットンの布カバン
- ナイロンのカバンやリュック
- ウールのカバン
- 革のカバンやバッグ
- 合皮のカバン
- バスケット型のカバン
- リアルファーがついたカバン
- フェイクファーがついたカバン
- 金具がついたカバン
素材や形などで洗濯方法が変わります。お手持ちのカバンの素材をチェックしてさっそく洗濯してみましょう!
■1 木綿やコットンの布カバンの洗濯方法
カバンを洗濯する時は最初に洗濯表示を見て、「洗濯ができるのか? 」を確認します。これから洗濯表示をご紹介しますが、他の8種類のカバンを洗濯する時も参考にして下さい。
手洗いや洗濯機で洗える洗濯表示
洗濯表示は2016年に新しくなりました。「手洗いの洗濯表示」と「洗濯機の洗濯表示」を簡単に説明しましょう。手洗いや洗濯機で洗えない時は、どちらも、タライのようなマークにバツ印があります。詳しい表示マークの画像は、「洗濯できるカバンの洗濯表示は? 」を参考にして下さい。
「手洗いで洗える洗濯表示」
・タライのようなマークの上部に波線があり、水の中に手が入っている。温度は40度まで。
「洗濯機で洗える洗濯表示」
・タライのようなマークの上部に波線と、タライのようなマークの下に横線が1本ある時は弱で洗う。マークの中の数字は最高温度を表してる。
・上記と同じく、横線が2本ある時はさらに弱にして洗う。
布カバンは手洗いが向いている
布カバンは汚れたら、家で簡単に洗濯できるのがメリットです。でも生地の特性上、洗濯をすると型崩れやシワになりやすいというデメリットもあります。そのため手洗いで洗濯した方が良いです。手洗いで洗濯する時の手順をご紹介します。
以下の物を用意しましょう。
・バケツや洗面器
・中性洗剤
・バスタオル等の大きめのタオル
・角ハンガー
・歯ブラシ等のブラシ(しつこい汚れを落とす時に使う)
手洗いで洗濯する時の手順
・「バケツや洗面器に水と中性洗剤を入れて、よくかき混ぜる。」洗剤は入れ過ぎず、少量を入れることです。入れ過ぎるとすすぎに時間がかかったり、カバンに洗剤が残る原因になります。
・「バケツや洗面器にカバンを入れて押し洗いをする。」カバンを強く揉み洗いすると生地を傷める原因になります。しつこい汚れがある時は、歯ブラシ等のブラシを使って汚れを落としましょう。
・「カバンを水ですすぐ。」すすぎ残しは変色の原因になるため、すすぎはしっかり行います。目安は洗剤の泡です。泡がなくなるまですすぎましょう。
・「カバンを軽く絞る等して水気を飛ばす。」強く絞ると型崩れやシワの原因になるため、注意しましょう。さらにカバンの水気を取るために、バスタオル等でカバンを包み込み、軽く押さえて水を吸収させます。
・「角ハンガーでカバンを干す。」色物のカバンの時は裏返しにしてカバンの角をピンチハンガーでつまみ、しっかり乾かします。カバンを逆さで乾かすとシワになりにくくにいです。
洗濯機なら布カバンが簡単に洗える
洗濯機でカバンを洗う時も中性洗剤を使います。カバンの型崩れやシワ等を防ぎ、優しく洗うためにカバンを洗濯ネットに入れて、ドライモードで洗うのがポイントです。洗濯機で洗うやり方を見ていきましょう。
以下の物を用意します。
・中性洗剤
・洗濯ネット(カバンの大きさに合うもの)
・角ハンガー
洗濯機で洗う時の手順
・「カバンを洗濯ネットに入れる。」カバンの中の汚れも落とすためにファスナーは開けて、洗濯ネットに入れましょう。洗濯ネットの役目はカバンの型崩れとシワ防止です。カバンのサイズに合っていない洗濯ネットは型崩れや破損の原因になるため、小さ過ぎず大き過ぎないものを選びましょう。ジャストサイズか、少し余裕がある洗濯ネットが良いです。
・「ドライモードで、中性洗剤を入れる。」標準モードは型崩れや破損の原因になるため避けましょう。洗濯機は自動ですすぎも行ってくれます。水の量に対して正しい量の洗剤を投入していれば、洗剤が残ることはありません。
・「角ハンガーで干す。」手洗いの時と同じく、色物カバンの場合は裏返しにしてカバンの角をピンチハンガーでつまみ、しっかり乾かします。
■2 ナイロンのカバンやリュックの洗濯方法
ナイロンのカバンやリュックの洗濯をする時も、手洗いか洗濯機で洗いましょう。用意する物や洗濯のやり方は、布カバンを洗う時とほとんど同じです。洗濯機で洗う時は、布カバンの洗濯方法でご紹介した「洗濯機で洗う時の手順」を参考にして下さい。
手洗いで洗濯する時は多少、洗い方が違います。手順を見ていきましょう。
以下の物を用意します。
・バケツや洗面器
・中性洗剤
・バスタオル等の大きめのタオル
・角ハンガー
・歯ブラシ等のブラシ(しつこい汚れを落とす時に使う)
手洗いで洗濯する時の手順
・「バケツや洗面器に水と中性洗剤を入れて、よくかき混ぜる。」洗剤は入れ過ぎず、少量を入れます。
・「バケツや洗面器にカバンを入れて、約30分つけ置きをする。」カバンの汚れを浮かすためです。
・「カバンを入れて揉み洗いをする。」ナイロンは丈夫な素材です。多少強めに揉み洗いをしても大丈夫ですが、力加減はほどほどにしましょう。しつこい汚れがある時は、歯ブラシ等のブラシを使って汚れを落とします。
・「カバンを水ですすぐ。」すすぎはしっかり行います。
・「バスタオル等でカバンの水気を取る。」バスタオル等でカバンを包み込み、押さえて水気を取ります。
・「角ハンガーでカバンを干す。」ファスナーは開けた状態で良いです。色物のカバンの時は裏返しにしてカバンの角をピンチハンガーでつまみ、しっかり乾かします。
■3 ウールのカバンの洗濯方法
ウールのカバンも中性洗剤を使えば、手洗いや洗濯機で洗えます。洗濯機で洗う時は、布カバンの洗濯方法でご紹介した「洗濯機で洗う時の手順」とほとんど同じです。でも干し方が違います。「カバンを平らに置いて風通しの良い場所で陰干し」をしましょう。ニットを干すための専用ネットを使うと便利です。
手洗いで洗う時は洗濯方法が違うため、手順をご紹介します。
以下の物を用意します。
・バケツや洗面器
・中性洗剤
・バスタオル等の大きめのタオル
・ニットを干すための専用ネット(あると便利)
手洗いで洗濯する手順
・「バケツや洗面器に水と中性洗剤を入れて、よくかき混ぜる。」洗剤は入れ過ぎず、少量を入れます。
・「バケツや洗面器にカバンを入れて、押し洗いor約15分つけ置きをする。」押し洗いは優しく行います。つけ置きは約15分経過したら、バケツや洗面器を揺らしましょう。
・「カバンを水ですすぐ。」すすぎはしっかり行います。
・「バスタオル等でカバンの水気を取る。」バスタオル等でカバンを包み込み、軽く押さえて水気を取ります。強く押すとカバンが傷む原因になるため、やめましょう。
・「カバンを平らに置いて風通しの良い場所で陰干しをする」。ニットを干すための専用ネットを使うと風通しが良くなります。
■4 革のカバン、バッグの洗濯方法
革のカバンは水や洗剤に弱いため、洗濯機等で洗うことができません。でも革専用のクリーナーを使えば、気になる汚れが落ちるだけでなくツヤも出ます。
以下の物を用意しましょう。
・いらない布やタオルを数枚(乾いたもの)
・革専用クリーナー
・ストッキング(なくても良い)
革のカバンをキレイにする手順
・「革の表面を軽く拭く。」いらない布やタオルで革の表面を軽く拭いて、汚れを落とします。汚れは軽く拭くだけで良いため、ゴシゴシ強く擦る必要はありません。
・「革専用クリーナーを塗る。」革専用クリーナーをいらない布やタオルに付けて、丁寧に拭いていきます。
・「ストッキングor布やタオルで仕上げる。」いらない布やタオルや(革専用クリーナーが付いていないもの)、ストッキング等で拭くとツヤが出ます。
■5 合皮のカバンの洗濯方法
合皮のカバンは水にとても弱いです。洗濯をすると、樹脂が剥がれボロボロになります。革のカバンの時と同じく、革専用クリーナーで拭いてキレイにしましょう。必要な物や手順は「革のカバン、バッグの洗濯方法」を参考にして下さい。
■6 バスケット型カバンの洗濯方法
バスケット型カバンは型崩れしやすいため、手洗いや洗濯機は向いていません。軽い汚れであれば優しく水拭きをすれば、キレイになります。
汚れが目立つ時は、中性洗剤を使いましょう。乾いた布やタオルに少量の洗剤を含ませて優しく拭き、中性洗剤を拭き取るために水拭きをします。後は風通しの良い場所で陰干ししましょう。
■7 リアルファーがついたカバンの洗濯方法
リアルファー付きのカバンはデリケートなため手洗いが基本です。人間の髪を洗うように、シャンプーとリンスで汚れを落としていきましょう。また洗濯するとファーにツヤが出たり、風合いが戻ります。
以下の物を用意します。
・バケツや洗面器
・シャンプー
・リンス
・ぬるいお湯
・ニットを干すための専用ネット(あると便利)
・衣類用ブラシ
手洗いで洗濯する時の手順
「バケツや洗面器にぬるいお湯を張り、カバンを浸す」
リアルファーがしっかり濡れたら一旦、取り出します。
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「リアルファーにシャンプーを付ける」
シャンプーは1プッシュが基本ですが、リアルファーの量やカバンの大きさによっては0.5プッシュでも良いです。優しく揉み込みます。
「ぬるいお湯or水ですすぐ」
優しくすすいでシャンプーを落とします。
↓
「指にリンスを付ける」
リンスを少しだけ指に付けて、リアルファーに優しく馴染ませます。
↓
「ぬるいお湯or水ですすぐ」
↓
「水気を取る」
リアルファーを軽く絞るか、優しく押すようにして水気を取ります。洗濯機にリアルファーを入れて、約10秒脱水します。
↓
「平らに置いて風通しの良い場所で影干しをする」
ニットを干すための専用ネットを使うと風通しが良くなります。
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「ブラッシングをする」
乾いたら、毛の流れに沿ってブラッシングをして仕上げます。
■ 8 フェイクファーがついたカバンの洗濯方法
フェイクファー付きのカバンは毛足の長さに関係なく、手洗いや洗濯機で洗えます。用意する物や洗濯方法は、布カバンを洗う時とほとんど同じです。布カバンの洗濯方法でご紹介した「手洗いや洗濯機で洗う時の手順」を参考にして下さい。ただし3点だけ違うため簡単に説明します。
・「洗濯機で洗う時はカバンを裏返しにして、洗濯ネットに入れる」
・「干す時は平らに置いて、風通しの良い場所で影干しをする」
・「乾いたらブラッシングをする」
■9 金具がついたカバンの洗濯方法
金具が付いてるカバンは、そのまま洗濯をすると破損や劣化の原因になります。取り外しができる金具は外しましょう。取り外しができない時は水が触れないように、ビニールで巻いてから洗います。後はカバンの素材に合った洗濯方法で洗います。最後に金具部分を金属磨きで磨きましょう。
洗濯できるカバンの洗濯表示は?
カバンが洗える洗濯表示を簡単にご紹介します。表示の中の数字は最高温度です。30度、40度、50度、60度、70度、95度まであります。
■① 洗濯機表示(強)
最高温度は30度までで、標準や自動コースで洗えます。
■② 洗濯機表示(弱)
最高温度は30度までで、スピードコースやドライコースで洗えます。
■③ 洗濯機表示(微弱)
最高温度は30度までで、ドライコースで洗えます。
■④ 手洗い表示
最高温度は40度までで手洗いできます。
■⑤ 洗濯機・手洗い不可表示
カバンはコインランドリーで洗える?
カバンはコインランドリーで洗えますが、カバン専用の洗濯機はありません。そのため衣類用洗濯機で洗います。型崩れや破損する可能性があるため、できれば家で洗濯をするか、クリーニングに出した方が無難です。
まとめ
革や合皮以外のカバンは、手洗いや洗濯機でほとんど洗えます。カバンを洗濯する時は参考にして下さい!