ソファーの素材はいくつかありますが、合皮革や本革のソファーに掃除機をかけていませんか? 合皮革や本革は傷つきやすいため、掃除機を使って掃除をすると、傷や破損の原因になるため、注意しなければいけません。そのため柔らかいブラシや、液体タイプの洗濯用洗剤、消毒用エタノール等を使って掃除をします。
ソファーの掃除をする時は素材に合わせて掃除をしたり、汚れの種類に合わせて掃除するのがポイントです。ソファーの風合いを損ねることなく、キレイに掃除することができます。
今回はソファーの掃除方法について、まとめました。何となくソファーを掃除している方や、ソファーをキレイに掃除する方法がわからない方は必見です!
ソファーを重曹で掃除する方法4ステップ
布ソファーは合皮や本革ソファーと違い、布の目地にゴミ等が絡みやすく、臭いや湿気も吸収しやすいです。布ソファーの掃除には重曹が向いています。理由はゴミやホコリ等だけでなく、臭いや湿気も吸収するからです。
定期的に掃除をすれば気になる臭いや、湿気のない布ソファーを保つことができます。
■①ソファーのゴミを掃除機で取る
布ソファーの上で飲食をしながら、くつろぐ方も多いでしょう。特にソファーの隙間には、食べこぼしたお菓子のカス、ホコリやごみ等で汚れています。重曹で布ソファーを掃除する前に、まずは掃除機でソファーのゴミを取り除きましょう。
布ソファーに掃除機をかける時は、ヘッドを外すことです。ヘッドを付けたまま掃除をすると、ソファーの生地を傷めたり、隙間に入り込んだゴミ等を吸い取ることができません。そのためカーペット専用ブラシに付け替えて掃除をするか、掃除機備え付けのブラシノズルを使っても良いです。
■②コロコロ(粘着シート)でソファーにからみついた毛やゴミを取る
布ソファーに絡みついた毛やゴミは、掃除機で吸い取りきれない場合もあります。特にコロコロ(粘着シート)を使って、布ソファーの掃除をしない場合は、毛やゴミがたくさんあるかもしれません。布ソファーをキレイに掃除するなら、粘着シートはピッタリです。シートに毛やゴミが付かなくなくなるまで、何回か繰り返します。
また床に直接使用できるような粘着力の弱いタイプはあまりオススメできません。
■③重曹をソファーに撒いて一晩放置する
掃除機と粘着シートで布ソファーを掃除したら、重曹がソファー全体に行き届くように、できるだけ均一にまくのがポイントです。重曹を布ソファーにまいた後は、手で重曹をならすようにします。そして重曹をまいた状態のまま、一晩放置しましょう。
重曹は人体やペットに優しい掃除アイテムとして有名です。重曹の成分はアルカリ性で、酸性汚れや臭い(体臭、汗臭、揚げ物等の料理臭)、湿気を吸収する効果もあります。
ソファーに重曹をまいて一晩放置するだけで、嫌な臭いや湿気も吸収するため、布ソファーには効果テキメンです。
■④重曹を掃除機で吸い取る
布ソファーに重曹をまいて一晩放置したら、掃除機で重曹を吸い取ります。布ソファーに染み込んだ嫌な臭いも、取れているはずです。
でも中には、「ソファーの布地に重曹が入り込み、掃除機で吸い取りきれないのでは? 」と心配していませんか? 大丈夫です。ソファーの布生地の目がよっぽど荒くない限り、重曹が入り込むことはありません。気になる方は目立たないところに重曹をまいて、掃除機で吸い取って確認しましょう。
蒸気を当てる場合は縮みの可能性もあるため素材と相談してください。
ソファーのダニを退治する方法4ステップ
ダニと言えば布団、枕、カーペーット等に潜んでいるイメージが強いですが、実はソファーにもたくさんのダニが潜んでいます。特に布ソファーはダニにとっては非常に住みやすい環境です。定期的に掃除をしないと生きているダニや、ダニの死骸だらけになります。
次はソファーのダニを退治しながら掃除をする方法を、見ていきましょう。
■① ソファーに掃除機をかける
まずはソファー全体に掃除機をかけます。ソファーにカバーをかけている場合は、カバーの上から掃除機をかけましょう。次にカバーを外して、ソファー本体にも掃除機をかけます。
ソファー本体やカバーに掃除機をかけて、ダニの死骸を吸い取りましょう。ダニの死骸をしっかり吸い込むコツは、掃除機をゆっくり動かし、さらに縦や横等、あらゆる方向から掃除機をかけることです。
■② ソファーのカバーを洗濯する
ソファーカバーは、目に見える汚れである食べこぼしの跡から、目には見えない皮脂汚れ、汗、ホコリ等もあります。ソファーの掃除をするタイミングで、ソファーカバーも洗濯します。
でもソファーカバーによっては、洗濯できないものもあるため、必ず洗濯表示を確認しましょう。さらに『洗濯機洗いが可能か』『手洗い専用か』等も確認しておきましょう。自宅で洗濯できそうにない場合もクリーニング店にお願いすると洗える場合があります。
■③ ソファーに布団乾燥機もしくはスチームアイロンをかける
ソファーを天日干しをしても、ダニを駆除をすることはできません。ダニは高温に弱いですが、直射日光の温度では、ダニを完全に死滅させることはできません。ダニは50度以上の熱を与えると約20分で死滅、60度以上で即死します。ダニを駆除するには、布団乾燥機かスチームアイロンが効果的です。
布団乾燥機は60度以上の熱風を当てるため、ダニを瞬時に殺すことができます。自宅に布団乾燥機がない場合は、コインラインドリーの布団乾燥機を利用しましょう。小さいソファーなら、布団乾燥機に入るかもしれません。
スチームアイロンは、100度以上の高温になるためダニは瞬殺です。ソファー本体やカバーに当てたら、ゆっくりスチームアイロンを動かします。ただしソファー生地が傷む、変色、ウレタンがへたることもあるため、目立たないところで試してから行いましょう。
■④ ソファーに残ったダニの死骸を掃除機で吸い取る
ソファー本体やカバーに、布団乾燥機やスチームアイロンをかけた後は、ダニの死骸があります。最後にソファー本体とカバーに掃除機をかけて、死滅したダニの死骸を吸い取れば掃除完了です。
先程も説明しましたが、掃除機をかける時はゆっくり動かし、縦横様々な方向から掃除機をかけましょう。
ソファーの黒ずみを取る方法4ステップ
特に合皮ソファーや布ソファーは黒ずみが目立ちます。水を含ませた雑巾を硬く絞り、水拭きをしてもソファーの黒ずみはなかなか落ちません。
ソファーの黒ずみを落とすなら、オキシクリーンやベンジンを使って掃除をしましょう。
■①ソファーに掃除機をかける
ソファーの掃除のやり方を説明してきましたが、どんな掃除方法でも、まずはソファーに掃除機をかけるところから始めます。掃除機でホコリやゴミ等を吸い取り、ソファーの隅々まで掃除をしましょう。
■②オキシクリーンをお湯で薄める
あなたはオキシクリーンを知っていますか? オキシクリーンは万能洗剤で、掃除や洗濯等、様々な場所や素材に使えます。成分は弱アルカリ性の酸素系漂白剤ですが、漂白剤独特の鼻につく臭いや、目が染みることもありません。オキシクリーンは、ホームセンターやコストコ等で購入できます。
ソファーの黒ずみはオキシクリーンを使って、キレイに掃除しましょう。オキシクリーンは漂白剤です。触れと手荒れをするためゴム手袋をしてから掃除をしましょう。オキシクリーンはそのまま使わず、お湯(40度~60度)で5倍~10倍に薄めてから使います。濃度は黒ずみ具合によって調節して下さい。
ただし天然素材(ウール、シルク、麻)のソファーは、使えません。また自然のもので染めたソファーも変色します。
■ ③使い古しの歯ブラシにオキシクリーン液につけてこする
オキシクリーンをお湯で薄めたら、ソファーの黒ずみ部分を、使い古しの歯ブラシで擦りましょう。黒ずみが広範囲にある時は大きめのブラシで擦り、隙間等、狭い場所の黒ずみは、使い古しの歯ブラシで擦ると効率良く掃除ができます。
ソファーの黒ずみ部分を歯ブラシ等で擦ったら、汚れが落ちているか確認するために、乾いたタオルや雑巾で拭き取りましょう。黒ずみが落ちていれば、ソファーの掃除は完了です。
■④取り切れなかった汚れをベンジンで取る
オキシクリーンでソファーの黒ずみが落ちなかった場合は、ベンジンを使います。ベンジンでしっかり黒ずみを落とすというよりも、黒ずみをぼかす感じです。でもソファーの黒ずみ具合によっては、黒ずみを完璧に除去することができるでしょう。
ベンジンは少しの量でも効果を発揮するため、雑巾に少しだけベンジンを含ませます。そして黒ずみを雑巾に移すようなイメージで、軽く叩きましょう。最後に水拭きをして乾かしたら、ソファーの掃除は完了です。
ただし布ソファーの場合は、風合いを損なわないために、最後にブラッシングをしましょう。
次に残ったカビの胞子を除去するために掃除機で吸います。布団用のノズルもいいと思います。 胞子を取り除いたら消毒用のエタノールや除菌スプレー等で除菌し、最後に酸素系漂白剤で叩くように拭き取り完了です。
エタノールや酸素系漂白剤を使用する際、目立たないところで変色等しないか確かめてから作業を行うといいでしょう。
素材別ソファーの掃除方法
ソファーの素材は主に布、本革、合皮革の3種類です。ソファーの掃除を効率良くして、キレイに汚れを落とすなら、ソファーの素材に合わせて掃除をしましょう。中でも掃除がしやすいソファーの素材は合皮革で、反対に本革ソファーはデリケートなため、掃除する時は注意しなけれないけません。
では早速、ソファーの素材別に掃除方法をご紹介します。
■①布
STEP1
柔らかいブラシでブラッシングしゴミを浮かせる。
(馬毛ブラシ、豚毛ブラシ、洋服ブラシなど)
STEP2
掃除機をかける。
STEP3
40度程度のお湯に浸し硬く絞ったタオルで少し力を入れて拭く。
STEP4
半日程度乾燥させて完了。
■食べこぼし・口紅・ペンのインク等がある時
布ソファーに食べこぼしのシミがある時は、食器用中性洗剤を薄めたお湯に雑巾を浸し、硬く絞ったらシミを叩きます。次に、別の雑巾にお湯を含ませて硬く絞り、シミを叩きましょう。布ソファーのシミが取れるまで、2つの工程を何回か繰り返します。
口紅やペンのインクがソファーに付いた時は、ベンジンで掃除しましょう。やり方は、「ソファーの黒ずみを取る方法4ステップ」の4番で説明した内容を、参考にして下さい。
洗剤やベンジンを使って布ソファーを掃除をする時は、変色等の確認をするために、目立たないところで試しましょう。
■②本革
本革ソファーは水分に弱く、とてもデリケートです。
STEP1
柔らかいブラシでブラッシングする。
STEP2
革専用クリームで保湿する。
STEP3
3時間以上放置し、クリームが馴染んだらさせて完了。
■食べこぼし・時間が経った汚れがある時
もしも本革ソファーに食べ物をこぼしてしまった時は、掃除機と革専用クリームでは掃除できません。食べこぼし部分を雑巾等ですぐに拭き取り、食器用中性洗剤を少しだけ指につけて、優しく擦りましょう。とにかく早く掃除することがポイントです。
時間が経った汚れは消毒用エタノールを使います。消毒用エタノールなら、本革ソファーの色落ちを防ぎながら、汚れだけを落とすため、汚れに困った時は使いましょう。やり方は雑巾に消毒用エタノールを付けて、汚れ部分を軽く擦ります。
ただし色が薄い本革ソファーに、食器用洗剤や消毒用エタノールを使う時は、目立たないところで試しましょう。
それでも絡まって取れないものがあればカーペット掃除の応用ですが、ゴム手袋をつけ、手を隙間に入れ擦り出すと毛や埃などは簡単に取れます。
■③合成革 その他水を弾く素材のもの
合皮革ソファーは本革ソファーほど、掃除に対して神経質になる必要はありません。合皮革ソファーは水に強く耐久性に優れているため、掃除しやすいのがメリットです。ただし合皮革は傷付きやすいため、掃除機は向いていません。
その他エナメルなどの特殊な素材で水を弾く素材のソファーも同じ方法で掃除できます。
STEP1
柔らかいブラシでゴミやホコリを取り除く。
STEP2
硬く絞ったタオルで水拭きする。
STEP3
乾いたタオルで拭きする。
STEP4
しばらく乾燥させて完了。
■黄ばみがある時
STEP1
洗濯用洗剤(液体)をキッチンペーパーに含ませて、汚れ部分に多い被せる。
STEP2
5分ほど放置してから、硬く絞ったタオルで水拭きする。
STEP3
乾いたタオルで拭きする。
STEP4
しばらく乾燥させて完了。
洗濯用洗剤(液体)で、合皮ソファーの黄ばみが落ちない時は、重曹水とメラニンスポンジで掃除します。黄ばみ部分に重曹水を噴きかけて、メラニンスポンジで擦りましょう。重曹水の作り方は、スプレーボトルに「水100ml」「重曹小さじ1杯」を入れたらしっかり振って、中身が混ざれば完成です。
ただしメラミンスポンジで合皮革ソファーを擦ると、色落ちする可能性があります。目立たないところで試してから、黄ばみ部分を擦りましょう。
まとめ
ソファーの掃除はソファーの素材や、汚れの種類に合わせて掃除をするのがコツです。
見た目重視でソファーを購入した場合はこまめに掃除とメンテナンスをしましょう。
座り心地重視でソファーを購入した場合はソファーにカバーをかけてしまうのもオススメです。