日中や夜間
「屋外でネコかと思ってよく見てみると何と大きなハクビシンだった!」
こんな経験がある方も少なくないでしょう。またハクビシンは夜中鳴き声をあげて私たちの生活を邪魔します。
ハクビシンとはどのような生き物なのでしょうか。この記事ではハクビシンの鳴き声や生態などしっかりとお伝えします。ハクビシンに悩まされている方はぜひ最後までチェックしてください。
ハクビシンの鳴き声4つ
ハクビシンの鳴き声は主に4つに分類されます。
- 一般的な鳴き声:「キュンキュン」と高めの連続した鳴き声。
- 喧嘩している鳴き声:猿のような「キーキー」とした鳴き声。
- 威嚇する鳴き声:「グルルル」という野太く低い鳴き声。
- 子供の泣き声:「キュー」という一見可愛らしい鳴き声。
動画と合わせて解説します。
ハクビシンの鳴き声|その1 ■①ハクビシンの一般的な鳴き声
このようにネコなどとは違い「キュンキュン」といった高めの声で連続して鳴くのがハクビシンの特徴と思われます。
比較的大きな声で鳴くため、屋根裏や近所で鳴いていたとしたら大変迷惑になるでしょう。さらに野良猫のような感じでもなく、連続して鳴き続けるため近所にも迷惑がかかってしまいます。やはり、この鳴き声が聞こえた日からすぐさまに、対応すべきなのではないでしょうか。
床下や天井裏からこの鳴き声が聞こえた場合、すでにあなたの家を縄張り化している可能性が!
ハクビシンの体には大量のダニやノミがついており、糞尿には嫌な害虫が寄ってきます。臭いや痒みなど被害が目に見えるようになってからの対策では遅いのです。
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「もしかして侵入されてる?」と思った今のうちに、侵入経路の特定・封鎖と徹底した消毒をプロに依頼しましょう。建具の修繕や健康被害で病院に通うことを考えると、今のうちにプロに対策してもらうのが確実かつ結局1番安い対策方法といえます。
ハクビシンの鳴き声|その2 ■②ハクビシンが喧嘩している鳴き声
ハクビシンが喧嘩をしている際は『猿のようなキーキーという声』をあげます。さらに、エスカレートしていくと、きゃんきゃんと激しい声をあげて、最終的にうなり声のように相手を威嚇しているようです。
喧嘩ではキンキンと高い音で鳴くためやはり大変聞き苦しく、夜中に近隣でこれが始まればひとたまりもありません。
ハクビシンの鳴き声|その3 ■③ハクビシンが威嚇する鳴き声
一般的な鳴き声とは違って、威嚇する時は「グルルル…」というような、野太く低い声を出しています。短くちょっと声を出し相手の出方を見ているような、そんな雰囲気です。
喧嘩の時の鳴き声のように長くずっと高い声で鳴いているのではなく、タイミングを見計らって鳴いています。逆に言えば逃げるチャンスを伺っているのでしょう。
ハクビシンの鳴き声|その4 ■④ハクビシンの子供の鳴き声
人間も含め生き物の幼少期は大抵の場合は高い声です。ハクビシンの子どもも同じです。どちらかというと、キューピー人形を押すと出てくるような、キューという音に似ている鳴き声であり、これだけを見ていると、正直可愛いですね。
しかし、ハクビシンの子供は大人以上に鳴き声がなかなか収まらず、連続して鳴きます。近隣で鳴かれ続ければやはり厳しいでしょう。早い段階から対策を行うことをおすすめします。
ハクビシンの生態の特徴11個
ハクビシンによるさまざまな被害を対策していくためには、ハクビシンを知る必要があります。ここからは、ハクビシンの生態の特徴を紹介していきます。ぜひ、確認しておいてください。
ハクビシンの生態の特徴|その1 ■①ハクビシンの大きさ
ハクビシンの大きさについてですが、かなり幅があるので注意が必要です。例えば、50cmのものから75cmを超えるものまで多種多様。さらに、尻尾が長くて60cmを超えるものもあり、総合すると1m半を超える、なかなか大きな動物であることがわかります。
基本的には、メスよりオスの方が大きくなる傾向にあり、双方活発にさまざまな場所を徘徊し続けます。
また見た目ですがハクビシンはネコ目ジャコウネコ科であり、町中で見かけると大きさ的にも一瞬「猫かな」と思いがちですが、よく見ると『イタチ』や『フェレット』にそっくりです。また手足がとにかく短く、胴体が長いのがハクビシンの大きな特徴です。
ハクビシンの生態の特徴|その2 ■②ハクビシンの体の特徴
ハクビシンは胴体が細長く足が短いとお伝えしました。『顔は鼻に向けて顔が長く』なっており、『耳は丸くたぬきのよう』でもあります。
『体毛の色は灰褐色、または黄褐色が主体』であり、『尻尾や手足、頬、耳などはやや黒っぽい色』をしています。『しっぽが非常に長く』、この尻尾を使用して高いところに登る事もあります。
さらに『手の平に毛が生えていない』ことから私たち人間のように手で物を掴みやすく、ハクビシンによるさまざまな被害が出ている理由は、この発達した手の平があるからとも考えられるでしょう。
ハクビシンは害獣ですがファンも多い生き物です。もちろんそれはあらゆる可愛さから来るものですが、人気の一旦を担うのは見た者にインパクトを与えるその顔です。
鼻、頭頂部にかけてまっすぐに白い線が入っており、黒いラインと白いラインがメイクのように配置されています。ハクビシンという名前はこの顔つきから来ていると言われており大きな特徴です。
ハクビシンの生態の特徴|その3 ■③ハクビシンの生息地域
一部の県を除き日本全土に生息しているハクビシンですが、最初からどこにでも生息していたわけではありません。ハクビシンが元々生息していたとされるのは『マレーシア』『インド』『ネパール』『台湾』などアジア圏内とされており、日本国内でも『山林地域のみ』だったと言われております。
しかし前述の通り現在では日本全土に生息をしており、とくに本州から九州にかけて、都内の住宅地での出現が多くなってきています。人間の出すゴミによって餌に困らない環境が出来上がってしまったことが繁殖を続けてしまっている原因と言われています。
ハクビシンの生態の特徴|その4 ■④ハクビシンの繁殖期
多くの動物には繁殖期が決まっていますが、ハクビシンは通年繁殖動物と言われており、いつでも繁殖行動を行います。またハクビシンは妊娠期間が2ヶ月程度と短く、一度に5匹程度子ども出産し、生まれたメスは生後10ヶ月程度で出産を行うようになります。
ハクビシンの駆除が追いついていないというのが日本の現状です。
ハクビシンの生態の特徴|その5 ■⑤ハクビシンの寿命
ハクビシンの寿命は以外と長く、野生下の場合でおよそ10年、飼育されている場合は最長で20年は生きながらえると言われています。路上などで見かけたハクビシンが何歳か分かりませんが、簡単には寿命をむかえる事は無い、ということを覚えておくとよいでしょう。
ハクビシンの生態の特徴|その6 ■⑥ハクビシンの好きな食べ物
ハクビシンが害獣と言われる由縁はの一つが食料の調達です。ハクビシンは雑食性の動物で『果物や野菜』『カエル』『昆虫』『魚』『ねずみ』などを食べるようです。
またその中でも特に甘い物が好きなようで『リンゴなどの果物』を好んで食べるため、農家はもちろん、住宅地のゴミを漁る事も多いもようです。
ハクビシンの生態の特徴|その7 ■⑦ハクビシンの天敵
猛禽類はハクビシンの子どもを獲物するため、ハクビシンにとっては天敵と言えそうです。鷹やフクロウなどの猛禽類は特殊な羽根を持っており音をならさずに空を飛ぶことができます。スピードも早く、獲物を捕獲する能力も高いのですが、ある程度成長したハクビシンは狙わなくなるようです。
その他アライグマがハクビシンの天敵となると報告されています。アライグマとハクビシンは生態が似ており、生息環境や餌場がでお互いが出会う事も少なく無いようです。またかなり獰猛であることから住処やエサ場などにハクビシンが侵入すると追い出すということが分かっています。
しかし対決はするようですが補食するわけではないので殺すに至る事は極稀なようで、ハクビシンを生活圏から追い出す程度であり、駆除には至らないようです。
ハクビシンの生態の特徴|その8 ■⑧ハクビシンが苦手なにおい
ハクビシンを寄せ付けないためには、彼らが苦手なものを利用して遠ざけるのが最適でしょう。
『ハクビシンが嫌がるにおい』には『石油』『ニンニク』などの香りが苦手とされています。ニンニクを潰し、穴の空いたペットボトルに詰め、家の周りにおいておくだけでも効果があるようです。
また、燻煙材や臭覚忌避剤などは更に効果的とされていますが、においが1週間以内に消えてしまうので繰り返し対策を続けて行く根気強さが必要となるでしょう。
ハクビシンの生態の特徴|その9 ■⑨ハクビシンが好きな場所
ハクビシンがよく発見されるのが家屋の屋根裏や床下です。一般的な野生のハクビシンの場合、樹上や木の洞などに巣を作るのですが、一般住宅に侵入した場合、暗くて温かい場所を好む習性から床下や屋根裏に巣をつくるようです。また軒下などに隠れていることもあります。
ハクビシンの生態の特徴|その10 ■⑩ハクビシンの糞の特徴
ハクビシンの糞は5cmから15cmほどの大きさであり、小型犬の糞に似ていると言われています。形状は丸く長いというのがポイントです。ハクビシンは果実を好んで食べることから、種子が糞に混ざっていることが多いとも言われています。
一度用を足した場所をトイレとする習性もあるようで、一箇所から腐食していき天井に穴があくこともあります。
ハクビシンの生態の特徴|その11 ■⑪ハクビシンは夜行性
ハクビシンは夜行性のため、目撃したり鳴き声を耳にするのはやはり夜間が多いです。基本的に日中は眠っていることが多く、昼間に活発に活動している姿を目撃出来る事は稀でしょう。
そして夕方あたりに起きエサを獲得するために屋外に出て行ったり、ねぐらの周囲を走り回ったりと活発に活動をはじめます。朝まで寝ることなく活動するため騒音被害などで眠れないという被害は非常に多くなります。
ハクビシンの鳴き声が屋根裏でうるさいときの対策
実際にハクビシンが屋根裏に住み着きうるさく鳴いている時はやはり『追い出す』、もしくは『捕獲する』必要がありま。余程自信が無い限りは業者に依頼するのが良いでしょう。追い出すには本格的な作戦と対策が必要ですし、捕獲には自治体の許可が必要です。
『超音波』『周囲を常に明るくする』『鉄砲の音を鳴らす』『電動ガンで音を出す』『ブザーを鳴らす』などによる威嚇で一時的におとなしくさせる事はできます。
近年はスマートフォンのアプリも有ります。それらを利用しても良いでしょう。
ハクビシンの駆除を業者に頼んだ場合の料金相場
ハクビシンによる被害が『屋内で起きている場合』や『作物に被害が出ている場合』、また『近隣に住み着いている』など緊急を要する状況であれば専門業者に相談し駆除してもらう方法がやはりオススメです。
料金相場は作業内容によって大きく幅があります。
追い出し工事:600円前後
侵入口遮断工事:800円前後
殺菌消毒:1,000円前後
糞や巣の回収:12,000円〜25,000円前後
捕獲:1匹につき10,000円〜30,000円
害獣捕獲申請代行:10,000円〜50,000円
※これらは大まかな相場です。実作業を行う環境により難易度が上がるにつれて、金額が上がる場合があります。
完全な駆除を行う場合さまざまな見積もりが重なりますので、しっかりと事前に相談し、可能であれば複数の見積もりを取った上で業者を選ぶようにしてみてください。
また駆除が終わった後、家屋の修繕が必要な場合は別途リフォーム業者への依頼が必要なるでしょう。
まとめ
この記事ではハクビシンの特徴やその被害対策を紹介してきました。パッと見る分には愛らしい顔をしているハクビシンですが、被害の規模を考えると真剣に取り合う必要のある害獣の一つです。
先ずはハクビシンの特徴や習性を理解しておき、必要に応じて業者に相談しながら駆除していきましょう。