ハクビシンの被害に悩まれている方は多いののではないでしょうか? 今はハクビシンの被害に遭っていなくても、これからハクビシンの被害に遭遇するかもしれません。と言うもの、ハクビシンの被害は減るどころか増加傾向にあるからです。
昔は自然が多い場所でハクビシンを見ることが多かったですが、現在は都会にも生息しています。ハクビシンは一部の地域を除いてほぼ日本全域に生息していますが、今後はハクビシンの生息地域はもっと広がるかもしれません。ハクビシンの生息地域が広がれば、被害はもっと深刻になるでしょう。
では、ハクビシンの被害は一体どのようなものがあるのでしょうか? また、ハクビシンの被害を防ぐ方法もご紹介します!
ハクビシンの生態と特徴
ハクビシンは鼻の上に真っ直ぐ伸びる白い線があります。身体のサイズは頭から尻尾までが約60cmで、尻尾は約40㎝あるため全長は約1mです。ハクビシンの生息区域は、北海道と九州の一部・本州・四国のため、ほとんど地域にいます。
原則、夜行性の動物ですが、個体によっては日が沈む前や朝日が昇る前に活動します。夜になると徘徊してエサを探しますが、昆虫・鳥・生ゴミ・果物・穀物・野菜等を食べる雑食動物です。
ハクビシンは暗くて人間に気付かれにくい場所を好むため、昼間は天井裏や屋根裏等で過ごしています。また、ねぐらはいくつもあり同じ場所に居座ることはありません。ただ、気に入った場所は長く住み続けます。
■運動神経は良く性格はおとなしい
ハクビシンは運動神経が良いため電線を綱渡りのようにして移動したり、木登りやジャンプも得意です。また、隙間があれば侵入するこのも簡単で、侵入できない時は噛んで穴を空けて家の中へ入っていきます。
ハクビシンは凶暴なイメージがありますが性格はおとなしく、人間に襲いかかることはほとんんどありません。ただし、命の危険を感じた時は気性が荒くなります。出産回数は1年に1回と少なく、生まれる頭数も2頭~3頭で意外と少ないです。
ハクビシンの被害で起こる内容例8個
ハクビシンは狩猟鳥獣に指定されていますが、被害が減る気配はありません。ハクビシンは家の中に巣を作ることもあるため、様々な被害報告が挙がっています。
では、ハクビシンの被害を8個(種類)見ていきましょう。
■①ハクビシンが天井裏や屋根裏で糞尿をする
ハクビシンは同じ場所に糞をする習性があり、このことを『溜め糞』と言います。特に、天井裏や屋根裏でハクビシンは糞をすることが多く、尿もするため臭いが凄いです。溜め糞と言うだけあって糞はてんこ盛り状態になり、時間が経ったハクビシンの糞はウジ虫が湧いているいることもあります。
ハクビシンの被害の中でも、糞尿の臭いに困っている方は多いです。また、天井裏や屋根裏で糞尿をすると建材をダメにすることもあるため、家の被害もたくさん報告されています。
■②ハクビシンが家の断熱材を集めて巣にする
ハクビシンは人目のつかない場所を好むため、屋根裏や天井裏に巣を作ることが多いです。より快適に過ごすために家の断熱材を集めて巣作りをするため、断熱材をハクビシンに噛まれてダメにされた被害は少なくありません。
ハクビシンは気に入った場所に棲みつくと、しばらくは居座ります。つまり、ハクビシンが屋根裏や天井裏にいる間は、断熱材の被害が続くと思いましょう。特に、冬になるとハクビシンは寒さから身を守るために、断熱材を布団のようにして使います。暖かい季節に比べると、冬の方が断熱材の被害は深刻と言えるでしょう。
■③ハクビシンが家に侵入するために壁を食い破る
ハクビシンはわずかな隙間があれば、天井裏や屋根裏に入り込むことができます。たとえ、隙間がなくても家の中に侵入するためなら、ハクビシンは手段を選びません。強力な顎と牙で壁を食い破り家の中へ侵入します。
壁に穴に空けられただけでも被害は深刻です。また、壁の穴は他の害獣や害虫も侵入してくるため被害はさらに拡大します。ハクビシンが何が何でも家の中に入ろうとするのは、エサを探したり子育てをするためです。
家の中に侵入したハクビシンは天井裏や屋根裏で持ち込んだエサを食べたり、安心して子育てをするスペースとして活用しています。
■④ハクビシンが夜中に走り回って騒音がひどい
ハクビシンによる被害は、糞尿・断熱材をかじる・壁を食い破る等の物理的な被害だけではありません。ハクビシンが走り回ることによる騒音被害もあります。
ハクビシンは夜行性のため夜になると活発に動き回る動物です。また、ハクビシンの子供がいる場合は、夜になると走り回って遊ぶため騒音被害は拡大します。天井裏や屋根裏を走り回り、寝静まったところでバタバタ走り回るため眠れない方も多いです。ハクビシンによる騒音被害は想像以上で、精神的苦痛を味わうことになります。
■⑤ハクビシンがノミやシラミを家に持ち込む
ハクビシンは不衛生な動物のため、ノミやシラミが身体に付着しているケースがほとんどです。ノミやシラミだらけのハクビシンが、家の中に侵入したらどうなるでしょうか? ノミやシラミは血を求めてペットや人間に噛みつくでしょう。
ハクビシンの直接的な被害はなくても、ノミやシラミによる痒みの被害に襲われます。ノミやシラミに噛まれると、酷い痒みがしばらく続きます。特に、ペットの場合は痒みを我慢するのは無理に等しく、どうしても掻いてしまうでしょう。
すると、何度も同じ場所を掻くため、皮膚は炎症を起こしさらなる被害に見舞われます。
■⑥ハクビシンが生ゴミを食い荒らす
ハクビシンが生ゴミを食い荒らす被害は後を絶ちません。都会であればあるほど、ハクビシンによる生ゴミ被害がたくさん報告されています。都会で生ゴミ被害が多い理由は、農作物を食べる機会がほとんどないことや、生きていくために生ゴミを食べているからです。
ハクビシンは雑食性の動物ですが本来は果物が大好きです。他にも、穀物や野菜等を好んで食べます。ですが、都会の場合は畑や自然が少なく、果物・穀物・野菜を食べる機会が少ないです。そのため、都会に生息しているハクビシンは、生ゴミを食べることが必然的に多くなります。
■⑦ハクビシンが果物や野菜を食い荒らす
ハクビシンが果物や野菜を食い荒らす被害は年々増えており、被害が縮小している地域はほとんどありません。特に、農作物を栽培している農家にとってハクビシンの被害は死活問題です。ハクビシンは果物が大好物なため、穀物や野菜よりも果物の被害は郡を抜いています。
■⑧ハクビシンが空き家に住み着く
近年、空き家が増えていますが、ハクビシンにとって空き家は好都合です。ハクビシンは人目につきにくく、暗い場所を棲家にします。空き家は人間が住んでいないため、ハクビシンにとっては最高の場所です。
空き家はハクビシンの糞尿で汚れ、断熱材や壁等をかじりボロボロになっています。さらに、天敵に襲われることが少ない空き家は、繁殖や子育てをするにはもってこいの場所です。その結果、ハクビシンは増え続け、周辺住民は様々な被害に悩まされます。
ハクビシンの被害を防ぐ対策3つ
ハクビシンの被害に遭っているなら、できるだけ早めに被害を食い止めるべきです。ただ、ハクビシンを勝手に殺して駆除することは禁じられているため、素人ができることは限られています。ですが、3つの対策をするだけでも、ハクビシンの被害を防ぐことができるため実践しましょう。
■①ハクビシンの進入路をふさぐ
ハクビシンはわずかな隙間や穴があれば侵入することができます。家や納屋に隙間や穴がないか? チェックしましょう。もし、隙間や穴があれば金網等で塞ぎます。
■②生ゴミは蓋のついたゴミ箱に捨てる
ハクビシンは嗅覚が優れているため、生ゴミの捨て方にも注意しないといけません。生ゴミを捨てる時はビニール袋に入れて口を縛り、さらに蓋付きのゴミ箱に捨てます。できればロックできる蓋付きのゴミ箱が良いです。
■③屋根やベランダに接した庭木は着る
運動神経が長けているハクビシンは高い所も平気で登り、ジャンプをして移動します。天井裏や屋根裏が好きなハクビシンは、足場を見つけて家の中に侵入することも可能です。屋根やベランダに接した木がある場合は、ハクビシンの足場になるため切りましょう。
まとめ
ハクビシンの被害を8つご紹介しましたが、他にも様々な被害報告があります。ハクビシンはお気に入りの場所を見つけると、なかなか移動しないため被害も拡大するケースがほとんどです。さらに、ハクビシンが天井裏や屋根裏に居座るとノミやシラミの被害に遭うでしょう。
ハクビシンの被害から開放されるために、被害を防ぐ方法を実践して家を守りましょう。