イタチ退治方法8つ！自分で超音波やバルサンで追い出せる？

屋根裏や床下に住み着いて悪さをする害獣は何種類かいますが、イタチも含まれています。イタチは山や森に住んでいるイメージがありますが、自然が少ない都会でもイタチによる被害は拡大中です。夜中に天井がバタバタ音がする家は、もしかしたらイタチの仕業かもしれません。

イタチが家に住み着くと厄介で、様々な被害に襲われるためできるだけ早く退治する必要があります。でも、できればコストを抑えてイタチ退治をしたいと思いませんか？

そんなあなたに朗報です。素人の方でも『イタチ退治できる方法が7つ』あります。また、イタチ退治をした後の対策もチェックすれば、イタチとおさらばできるはずです。イタチのいない家で暮らしましょう！

イタチ退治をする前に、まずは敵であるイタチの生態や特徴を知ることが重要です。

日本で確認されているイタチは4種類いると言われていますが、よく目にするイタチは2種類(イタチ科の哺乳類)で、『ニホンイタチ(在来種)』と『チョウセンイタチ(外来種)』になります。それぞれ目の周辺は黒いですが口周りは白く、また、オスの方がサイズが大きいです。では、2種類のイタチのサイズなどを詳しくご紹介します。

【ニホンイタチ】
・オスのサイズ：30㎝～37cm　
・メスのサイズ：20㎝～27cm
・オスの体重：290g～650g　
・メスの体重：110g～180g
・尻尾の長さ：19cm
・毛色：茶褐色か濃褐色

【チョウセンイタチ】
・オスのサイズ：28㎝～39cm
・メスのサイズ：25㎝～31cm
・オスの体重：650g～820g
・メスの体重：360g～430g
・尻尾の長さ：21cm
・毛色：黄褐色

日本イタチは山などの自然が多い場所に生息しており、川や沢などの水がある場所を好み泳ぎも得意です。一方、チョウセンイタチは平野部に生息していて、街中や住宅街でも見かけます。

特に、チョウセンイタチはエサを求めて住宅に侵入することもあり、3cmの隙間があれば侵入することが可能です。家に侵入したイタチは床下や天井裏に住み着いて子育てをします。イタチの繁殖期は3月～5月で大体1度の出産で4頭～5頭産み、子育て期間中は騒音も酷いです。

そして、イタチはマーキングをする動物で同じ場所に糞尿をします。ただでさえ臭いイタチの糞尿は、同じ場所に繰り返し糞尿をするため激臭が漂いたまりません。

どちらのイタチも学習能力が高く、性格は凶暴で気性が荒いです。そのため、安易にイタチに近づくと咬まれたり引っかかれる可能性もあります。イタチはネズミやハクビシンと同じく菌を保有している動物で、咬まれるとサルモネラ菌などに感染する可能性もあるでしょう。

症状は下痢・嘔吐・発熱などで、免疫力が低い子供やお年寄りは症状が悪化することもあります。

イタチは雑食で何でも食べますが、大好物は小動物(カエル・ネズミ・トカゲ・ヘビ・鳥など)です。他にも、昆虫・魚・甲殻類・果物を食べ、時には自分の身体よりも大きい動物を襲って食べることもあります。一方、イタチの天敵は猛禽類(ワシ・タカ・フクロウ)やキツネの他、場合によっては野良猫も天敵となるようです。

イタチ被害に悩んでいる方は"どうしてウチがイタチに狙われるのか？　"と、思っているかもしれません。イタチは決して適当な場所に寄り付くことはしないため、必ず原因があります。では、イタチが寄り付く原因を見ていきましょう。

イタチが寄り付く原因は『エサ』で、中でもネズミやハトなどの小動物がイタチは大好きです。家の周辺にネズミやハトなどの小動物が生息している場合は、イタチが寄って来やすい環境と言えるでしょう。また、イタチは小動物の死骸も大好物なため、死骸もイタチが寄り付く原因になります。

捕らえたネズミやハト・小動物の死骸は屋根裏や床下に持ち込んで食べる習性があり、他にも、爬虫類・昆虫・甲殻類なども持ち込むことも多いです。そのため、イタチの糞尿臭だけでなく腐敗臭も漂います。

自然が多い場所は都会に比べて小動物が多く、このようなケースに遭遇するのは森林や畑がある地域に住んでいる方が当てはまります。

一方、森林や畑が少ない都会は、小動物を含む野生動物はそう多くありません。イタチは小動物が大好物ですが雑食動物のため何でも食べますが、小動物などの野生動物が少ない都会では、果物目当てにイタチがやって来ることが多いです。

自宅の庭に果物を植えている方はイタチが寄り付く原因になります。地面に落ちている果物を食べるだけならまだしも、大事に育てた果物をイタチにごっそり食べられてしまう可能性もあるでしょう。また、ベランダで干し柿を作っている方もイタチに狙われる可能性が高く、夜中にベランダに入って食べられてしまう場合もあります。

イタチは学習能力に長けており、エサが獲れることがわかればお腹を満たすために度々やって来るでしょう。

イタチは同じ場所に糞尿をしたり巣を作るため、被害が拡大する前に退治する必要があります。イタチに困っている方は自分で退治して、できるだけ早くイタチのいない生活を取り戻しましょう。では、イタチ退治の方法を7つご紹介します。

すでにイタチが屋根裏や床下などに数日間入り込んでいる場合、素人による退治は無理だと思いましょう。

イタチにとって天敵から身を隠せる家屋の中は非常に居心地がよく、縄張り化すると離れようとしません。

市販の忌避剤やイタチが嫌がる音などで1度追い出せたとしても、またすぐに戻って来る可能性が非常に高いのです。

イタチの体には大量のノミやダニがついており、糞尿には害虫が寄りつきます。家屋に侵入されて時間がたつほど、健康被害や建材へのダメージなどリスクは大きくなるばかり。

建具の修繕や健康被害で病院に通うことを考えると、今すぐプロに退治してもらうのが確実かつ結局1番安い対策方法といえます。

バルサンと言えばゴキブリやダニ退治のイメージがありますが、実はイタチ退治にも効果的です。バルサンは燻煙でゴキブリやダニを退治するアイテムですが、プロの業者もイタチ退治する時に使うため、退治効果は期待できます(業者はプロ用燻煙剤を使用)。ゴキブリやダニ退治用のバルサンは殺虫成分などが含まれており、イタチにとっても不快です。屋根裏などにイタチがいて困っている方は、バルサンを焚けばイタチは嫌がって出て行きます。


■バルサンは即効性がある
バルサンは密閉性のある空間で使うと効果を最大限に発揮できるのが特徴で、隙間が少なく気密性が高い家は、よりイタチ退治の効果を実感するでしょう。そして、バルサンを焚く場所の広さに合わせて使うのもイタチ退治をするポイントです。また、バルサンを使ったイタチ退治は即効性があるため、すぐにでもイタチを追い払いたい方は、バルサンを使ってみてはいかがでしょうか？

イタチに関わらず、ハクビシンやタヌキなどの害獣は超音波を嫌がります。超音波は不快な音を発して害獣が近寄って来ないようにする退治アイテムで、イタチ退治に役立つ1品です。

超音波はネズミ用や猫用など特定の動物に特化している商品もありますが、イタチ用の商品はありません。ですが、様々な害獣に使える超音波にはイタチに対応している商品もあります。超音波でイタチ退治をしたい方は、何種類もの害獣退治ができる超音波を選び、"イタチ退治も含まれているか？　"を確認してから購入しましょう。


■屋根裏や床下などに設置するだけで良い
屋根裏や床下などイタチが潜んでいる場所やイタチが来て欲しくない場所に、超音波を設置するだけで簡単に退治できます。超音波は壁や板などの障害物があると退治効果が落ちるため、超音波が出る範囲には障害物を置かないようにしましょう。


■超音波を設置している限りイタチが寄って来ない
超音波を使い続けているとイタチも慣れてしまいますが、慣れを防ぐためにランダムで周波数を変える機能が付いている商品は多いです。周波数を変えることでイタチは超音波に慣れることがないため、使い続けている限りイタチ退治効果を持続させることができます。他にも、超音波を作動させたい時だけ使える機能や、強烈な光りを放ってイタチ退治する機能などが搭載されているのも特徴です。


■手間要らずの超音波はソーラー式
超音波には屋内用と屋外用がありますが、屋外用は防水機能が付いており雨に濡れても安心です。"どこに超音波を設置してイタチ退治をするか？　"を考え、屋内用or屋外用を選ぶと良いでしょう。

また、超音波には電池式やソーラー式があります。電池式は電池の残量がなくなれば電池交換する必要がありますが、ソーラー式は太陽光で充電されるため電池交換をする手間がありません。ただし、ソーラー式は天気に左右されるため悪天候が続いた時のことを考えると、充電バッテリー付きの超音波がおすすめです。

木酢液は火事と同じ匂いがするのが特徴で、その結果イタチが寄りつかなくなるため退治できます。木酢液が放つ火事の匂いは、イタチを含む動物達にとって脅威の匂いです。イタチなどは"山火事が起きた！　"と思い込み、とっさに逃げるためイタチ退治ができます。

イタチ被害に悩まされている場所や、イタチを近づけたくない場所に木酢液を撒きましょう。たったコレだけでイタチ退治ができます。

木酢液でイタチ退治をする時は原液のまま使うのではなく、必ず水で薄めてから使いましょう。目安は『50ccの木酢液に対して50倍～60倍の水』で薄めます。ただし、木酢液の種類によって2倍～5倍で薄めるタイプもあり、商品パッケージに記載されている使い方に合わせて水の分量を調整して下さい。


■3種類の方法でイタチ退治をする
木酢液でイタチ退治する場合は、『新聞紙に染み込ませる』『撒く』『地中に埋める』方法を行います。

【１・新聞紙に染み込ませる】
新聞紙をピンポン玉程度の大きさに丸めたら、薄めた木酢液を浸して硬く絞りましょう。

【２・撒く方法】
大きめのじょうろや1.5ℓ～2ℓのペットボトルを用意して、木酢液や水を入れたらそのまま撒きましょう。

【３・地中に埋める】
ペットボトルの中に水で薄めた木酢液を入れたら、飲み口だけを地面から出すようにして土の中に埋めます(蓋は外す)。ペットボトルのサイズは大小問いません。『3m～5m』間隔でペットボトルを設置するのがポイントです。


■定期的に撒くなどして効果を持続させる
木酢液は水に弱く、雨が降ると雨水と一緒に木酢液が流れてしまいます。雨が降ったり水で濡れた場合は、木酢液を撒くなどしましょう。また、木酢液は時間が経つと匂いが薄れてくるため、丸めた新聞紙に再び木酢液を浸す・定期的に撒く・地中に埋めている場合は継ぎ足す必要があります。

中でも、比較的楽な方法は地中に埋める方法です。雨が降るとわかっている場合はペットボトルに蓋をすれば、ペットボトル内部に雨水が入ることもありません。たとえ、雨水が入っても木酢液を継ぎ足せば匂いが復活します。

クレゾール石けん液も木酢液のように不快な匂いを放つため、イタチ退治に効果的です。クレゾール石けん液はツンとした刺激臭が特徴で、嗅覚が鋭いイタチにとっては激臭のため近寄らなくなります。

屋根裏や床下・イタチが来て欲しくない場所・イタチに荒らされた場所などに、クレゾール石けん液を撒いたり置いたりしましょう。イタチは激臭を放っている空間は苦痛に感じるため、結果的に退治することができます。

クレゾール石けん液は強烈な匂いを放つのが特徴ですが、イタチだけでなく人間ですら耐えがたい匂いです。そのため、原液のまま使うのではなく必ず水で薄めてからイタチ退治をします。クレゾール石けん液はドラッグストアで購入可能です。


■クレゾール石けん液の使い方
クレゾール石けん液を取り扱う前にマスクやゴーグルを付けて、鼻や口を保護しましょう。薄める割合は『100mlのクレゾール石けん液に対して3ℓの水』が目安で、しっかり混ぜます。また、水をたくさん使うため大きなバケツを使うと便利です。水で薄めたらお皿に入れて置くなどしますが、設置方法は"3番の木酢液"を参考にして下さい。

クレゾール石けん液を使う時は、『塩素系漂白剤と混ぜないように』注意しましょう。万が一、混ざると有毒ガスが発生して危険です。また、ゴムやプラスチック製品・洋服に液体がつくとシミになることがあります。


■雨が降った後や水で濡れたら撒くなどする
クレゾール石けん液も匂いでイタチ退治するため、雨や水に弱く時間が経つと匂いが薄れてしまうのが難点です。イタチ退治効果を持続させるなら、雨や水で濡れたり匂いが薄れてきたら撒くなどしましょう。

ナフタリンもイタチの鼻を刺激するアイテムで、独特の匂いが苦手なため来なくなります。洋服ダンスなどに使うナフタリンであれば何でも構いませんが、できるだけたくさんバラまいた方が退治効果が期待できるでしょう。そのため、安価で大量に入っているナフタリンがおすすめです。

屋根裏や床下などにナフタリンをバラまくだけで簡単にイタチ退治ができるのがポイントで、早ければ翌日にもイタチ退治の効果がわかるでしょう。

唐辛子を使うとイタチは刺激臭により寄らなくなります。イタチが潜んでいる屋根裏や床下に、粉末の一味唐辛子や七味唐辛子をできるだけたくさん撒くと、イタチ退治の効果が高まります。唐辛子を撒くと辛味成分であるカプサイシンが、イタチの目・鼻・口に不快な刺激を与えるのが特徴です。
そして、同時に学習させることも可能で、唐辛子で顔のパーツを刺激されると嫌な印象が記憶に残るため、イタチは警戒して近寄って来なくなります。

ただし、粉末の一味唐辛子や七味唐辛子を屋外に撒く場合は、雨や水に注意しましょう。匂いでイタチ退治をする時と同じく、雨や水で唐辛子が流れてしまいます。雨が降った後や水で濡れた場合は、もう1度唐辛子を撒きましょう。


■唐辛子を使った退治グッズも便利
イタチ退治に役立つ唐辛子ですが、唐辛子を使ったアイテムがネット通販などで販売されています。例えば、カプサイシン入りの害獣退治線香もイタチ退治に効果的です。見た目は蚊取り線香のようですが、煙と一緒に唐辛子成分を飛散させて退治します。害獣退治線香は通常の蚊取り線香よりも煙の量が多く、イタチの鼻や目を刺激して退治するのが特徴です。

また、カプサイシンを凝縮させた液体もあり、水で数倍に薄めて撒いたり置くなどしてイタチ退治をする商品もあります。

イタチは『3cmの隙間があれば侵入できる』ため、まずは"隙間がないか？　"を確認しましょう。また、イタチは運動神経が良く、外壁を垂直に登ったり高いところに登るのも得意な動物です。隙間は高いところも見逃さないで隅々までチェックします。

隙間を見つけたら網目の細かい金網で覆って隙間を塞ぎますが、必要に応じてテープや金具で固定しましょう。ただし、隙間を塞ぐ時は、家の中にイタチがいないことを確認してから金網で塞ぎます。

イタチの被害に遭っている方は"イタチを殺したい！　"と、思っている方もいるでしょう。一方で、動物愛護法などがあるため"本当にイタチを殺して退治して良いものか？　"悩むところです。そこで、イタチの捕獲や駆除について調べてみました。

あなたは『鳥獣保護管理法』を知っていますか？　日本には『鳥獣保護法』という法律があります。簡単に説明すると、鳥獣の保護や狩猟をすることで生態系のバランスを計るための法律です。そのため、どんなにイタチを殺したくても捕まえたり駆除することは禁止されています。

ですが、"メスか？　オスか？　"によって話しが変わってくるため、必ずしもイタチの捕獲や駆除ができないわけではありません。

とは言っても、『イタチのメスは鳥獣保護法により、捕獲も駆除も禁止』されています。もし、イタチのメスを捕獲したり駆除した場合は、1年以下の懲役か100万円以下の罰金を課せられることもあるため注意しないといけません。

一方、『オスのイタチは捕獲や駆除が可能』ですが、自治体への申請と許可は必要です。申請許可を依頼する場所は、環境省・保健所・農業センターなどがあり自治体によって違います。また、許可がおりるまでにかかる期間は大体2週間程度です。

そして、狩猟免許も必要で、狩猟免許資格者がイタチのオスの捕獲や駆除を行う取り決めになっています。イタチのオスを捕まえたり駆除しても良い期間は、狩猟期間内である冬しか適用されません。

原則、狩猟免許が必要ですが例外もあります。ただし、2つの条件を満たしていないといけません。1つ目は『捕獲器を仕掛ける土地の持ち主に許可を得ていること』と、2つ目は『狩猟期間内である冬だけ捕獲器を設置すること』です。


■何回か捕獲器を設置して駆除する
イタチのオスを捕まえて駆除する場合は、捕獲器を購入するかレンタルして用意します。そして、屋根裏や床下などイタチに被害に遭っている場所・イタチの通り道・イタチを見かける場所などへ、エサを入れた捕獲器を設置しましょう。エサは唐揚げ・魚肉ソーセージ・ウィンナーなどの加工品や果物がおすすめです。

1匹だけイタチを捕まえても安心はできません。他のイタチがいる可能性が高いため、何度か捕獲器を設置します。自分でイタチのオスを捕獲した場合は、殺すか人がいない山や森に離しましょう。ですが、自治体によって捕獲した後のルールがあるため、ガイドラインに沿って対応して下さい。

イタチはかなリ厄介な動物で、家の中に住み着いてしまうと様々な被害に遭遇します。あまりにもイタチ被害が酷い場合は、家の一部を修繕しないといけないかもしれません。では、イタチの被害例をご紹介します。

イタチ被害の具体例としてよくあるのが糞尿による臭いです。イタチの糞尿は他の動物にはないくらい強烈な臭いで、プロの業者であっても耐え難い臭いと言います。さらに、イタチの糞尿の臭いはしつこくて簡単に取れません。

あまりにもイタチの糞尿の臭いが酷い場合は最悪、家の価値が下がることもあるため人間にとってイタチは脅威の存在と言えるでしょう。


■イタチの糞尿が臭い理由
イタチの糞尿は臭いことで知られていますが、臭いワケにはイタチなりの理由があるからです。イタチは臭い糞尿でマーキングをしたり、他のイタチとコミュニケーションを計ります。他にも、危険を察知すると敵が引くくらい強烈な臭いを放ち、敵がひるんでいる間に逃げることも可能です。

とにかく臭いイタチの糞尿ですが、臭いの根源は肛門線にあります。イタチの肛門線には鼻につく分泌物が溜まっており、糞尿をする度に分泌物も排出するのが特徴です。

イタチはマーキングをするために同じ場所へ糞尿をします。床下や屋外ならまだしも、屋根裏でイタチに糞尿をされたら臭いだけの被害では収まりません。イタチが屋根裏で繰り返し糞尿をすると建材を腐らせ、天井の床が落ちることもあります。たとえ、天井の床が落ちることがないにしても、建材を通して糞尿の液体がポタポタ垂れてきたという被害もあるようです。

また、イタチの糞尿には目に見えない菌の他、寄生中も付いています。さらに、イタチの糞尿はダニなどの害虫を引き寄せる原因となり、知らない間に繁殖することも珍しくありません。イタチの糞尿は家をダメにするだけでなく、病原菌や害虫も増やし人間やペットの健康を脅かします。

イタチは屋根裏で子育てをすることも多く、イタチの赤ちゃんのベッドとして最適なのが断熱材です。屋根裏にある断熱材を噛みちぎって巣を作ります。また、イタチは夜行性です。イタチの赤ちゃんは大きくなると屋根裏をドタバタ走り回るため、眠れない日々が続き騒音被害に悩んでいる方もいます。

苦労してイタチ退治をしても、再びイタチに侵入されたら意味がありません。せっかくの努力も水の泡です。イタチ退治をした後はイタチの侵入を防ぐために、3つの対策をしましょう。

イタチ被害の再発防止対策をする前に、"本当に家の中にイタチがいないか？　"を確認することです。イタチが家の中にいる状態で再発防止対策をすると、室内のどこかでイタチが死ぬことになり、腐敗臭や害虫などを寄せる原因になります。

万が一、家の中にイタチがいた場合は、ご紹介した『イタチの退治方法7つ』を行いましょう。

次に、隙間を金網などで完全に塞いでイタチの侵入を阻止します。先程も説明しましたがイタチは3cmの隙間があれば侵入できるため、換気扇や通風口なども含め、あらゆる隙間を塞ぎましょう。穴が開いている金網やメッシュ状の金網など、ある程度強度のある金網や防獣ネットもおすすめです。

イタチの侵入口となる隙間を埋めたら、糞尿・巣の残骸・食べかすなどを掃除して消毒をします。イタチは臭い糞尿をすることでマーキングや他のイタチとコミュニケーションを計るため、臭いの根源を除去することが重要です。イタチの糞尿が残っていると侵入される可能性があるため、しっかり掃除して消毒をしましょう。

ただし、イタチの糞尿や巣は不衛生で菌感染のリスクがあるため、素手で作業をしてはいけません。必ず事前準備をして完全防備の体勢で掃除や消毒をします。


■必要な物
・マスク
・ゴーグル
・使い捨て手袋
・ほうき
・ちりとり
・ゴミ袋
・いらない服や作業着(必須ではありません)
・次亜塩素酸ナトリウム消毒スプレー(ドラッグストアで購入できます)


■掃除と消毒方法
○イタチの糞尿・巣・食べかすを掃除すると、目に見えない菌が衣類に付着します。いらない服を着れば作業後にそのまま捨てることができるため便利です。もしくは、作業着でも良いですが、掃除をした後は他の洗濯物と分けて洗いましょう。
↓

○次に、目・鼻・口を菌から守ったり糞やホコリを吸い込まないために、マスク・ゴーグル・使い捨て手袋を付けます。
↓

○できるだけイタチの糞やホコリが舞い上がらないように、ほうきで掃いていきましょう。掃除機を使いたくなる方もいますが、通気口から出ている風にのって菌などが舞う原因になるため、必ずほうきを使います。
↓

○ゴミ袋に、イタチの糞・巣の残骸・食べかすを捨てましょう。
↓

○最後に、次亜塩素酸ナトリウム消毒スプレーでイタチの糞尿があった場所や屋根裏全体にスプレーをして、菌を消毒したり臭いを取り除きます。
↓

○掃除と消毒作業が終わったら、先程のゴミ袋にマスクや使い捨て手袋などを入れてゴミ袋の口を縛って捨てましょう。

イタチの被害状況によっては建材や壁が破壊されていたり、断熱材がボロボロになっています。建材や壁が破壊されている場所はもろくなっており、隙間ができたり崩れることもあるため修繕しないといけません。同じく、断熱材を噛みちぎられている場合も直す必要があります。

自分でイタチ退治するのも1つの方法ですが、退治アイテムを設置するのが面倒に感じる方もいたり、捕獲したイタチの後処理をするのは大変です。また、思うように自分でイタチ退治ができない方もいるでしょう。

いずれにしても、自分でイタチ退治をするのは時間や労力を使います。コストを気にしないのであればイタチ退治はプロに任せましょう。気になるイタチ退治の料金相場ですが、一体いくらなのでしょうか？

イタチ駆除をプロに頼んだ場合の料金相場は『5万円～9万円』です。自分でイタチ退治をするよりも料金はかかりますが、完全退治ができると思えば安いかもしれません。何より、プロにイタチ退治を依頼すると全て行ってくれるため、面倒な手間がないのもメリットです。

業者によっては365日24時間対応しており、早朝や深夜料金・駐車料金が発生しないところもあります。また、女性スタッフを指定できる業者もあるため、要望に合わせて対応してくれるところは多いです。

とは言っても、イタチ退治をしてくれる業者はたくさんあります。トラブルなどを回避するためにも見積もりを何社か取り、口コミ評価があれば確認してから決めましょう。

イタチの糞尿は臭いだけでなく、菌が付着していたり害虫を寄せ付ける原因にもなります。被害をこれ以上拡大させないためにも、できるだけ早く退治することが被害を抑えるポイントです。『イタチ退治の方法7つ』を実践して、退治した後はきちんと対策をすればイタチとおさらばできます。イタチ被害に悩んでいる方は試してみましょう。