夜になると天井で何かが走り回っている音が聞こえる・天井から聞こえる音がうるさくて眠れない方はいませんか?本来、天井から音がすることはあり得ないため、屋根裏に何かしらの動物がいる可能性が高いです。
屋根裏に動物が入り込むことを想定していない方もいますが、害獣問題は深刻で都会でも屋根裏に動物が侵入することがあります。人の住居は動物にとっても快適で、中でも屋根裏は最高の空間です。そのため、屋根裏に侵入して住み家にする動物は後を絶ちません。
では、『屋根裏に侵入する8種類の動物』をご紹介します。また、『屋根裏にいる動物が与える被害』『侵入経路や撃退法』などもチェックしていきましょう!
屋根裏にいる動物8種類

屋根裏で音がするなら動物が侵入しているかもしれません。日本には様々な害獣がいて、屋根裏に入り込んで住み家にする動物は意外と多いです。動物にとって屋根裏は快適な環境で、あなたの家の屋根裏にも8種類の動物が住み着いている可能性があります。
■①ネズミの特徴
屋根裏に潜んでいる動物として有名なのがネズミです。特に様々な被害をもたらすのは、クマネズミ・ドブネズミ・ハツカネズミで隙間から屋根裏に侵入すると、歯を削るために屋根裏の建材をかじります。
また、水の中を泳ぐネズミもいますが、本来は寒いのが苦手で温かい場所を好む動物であり、中でも屋根裏によく潜んでいるのがクマネズミです。クマネズミは屋根裏で巣を作って子育てをしたり、断熱材を集めて赤ちゃんのベッドにすることもあります。
そして、屋根裏で糞尿もするため建材に尿が染みこんで腐敗したり悪臭を放ち、さらにクマネズミが保有しているダニやノミが室内へ侵入する場合もあるため、屋根裏にクマネズミが住み着くと厄介です。
動物の中には夜行性の生き物もいますがネズミも夜に活動します。昼間は屋根裏で体を休めていますが、夜になると屋根裏を走り回るのが特徴です。さらに、子供のネズミがいる場合は相当うるさく感じるでしょう。
■②ハクビシンの特徴
ハクビシンも屋根裏を好む動物で、屋根裏を住み家にすることがよくあります。ハクビシンは警戒心が強く人を恐れている動物のため、暗くて人間の目が届きにくい屋根裏は最適です。屋根裏を住み家にすると毎回同じ場所へ糞尿をするため山のようになります。
そのため、屋根裏の建材は糞尿でダメになり、最悪の場合は屋根裏が落ちることもあるほどです。そして、臭いも凄まじくウジ虫などもわくため不衛生な状態です。
もう1つ、屋根裏はエサを保管したり、巣を作って子育てをする場所として使います。屋根裏は天敵に襲われる心配がなく安心して子育てができるため、屋根裏の断熱材を噛みちぎったり、枝やビニール袋を集めて赤ちゃんのベッドを作ることも珍しくありません。
さらに、記憶力も良い動物で翌年も同じ屋根裏に住み着いて、巣を作り子育てをすることもあります。また、夜行性で夜になると屋根裏を走り回る音に悩まされる方は多いです。
■③イタチの特徴
イタチが屋根裏に住み着くと糞の臭いに悩まされることになります。イタチは肉食の動物で、ネズミ・ニワトリ・ウサギなどを襲って食べるのが特徴です。果物や野菜を食べる動物の糞と比べると、肉食動物であるイタチの糞は、比べ物にならないくらい激臭を放つためたまりません。
さらに、イタチは屋根裏の決まった場所でしか糞尿をしない動物で、オスとメスではふんの大きさと量に差があります。オスの糞は大きくて量がありメスの糞は小さくて量が少ないですが、いずれにしても激臭を放つことに変わりはありません。天井を見上げた時に茶色のシミを見つけたら、イタチの糞尿が相当たまっているサインです。
そして、イタチも屋根裏に住み着き子育てをする動物で、繁殖期である春は4頭~5頭出産します。イタチは夜行性で夜になると屋根裏を走りますが、イタチの子供が屋根裏にいる場合、騒音は倍以上です。そのため、睡眠を邪魔されて睡眠不足になる方もいます。
■④アライグマの特徴
アライグマは日本各地に生息している動物で、日本に住んでいれば屋根裏に侵入される可能性はどの家もあると思いましょう。アライグマも屋根裏の決まった場所で繰り返し糞尿をする動物のため、屋根裏の建材は糞尿まみれになり腐敗や臭いの原因になります。
出産時期は春~梅雨頃で3頭~5頭出産しますが、屋根裏は雨に濡れず天敵に襲われることもないため、出産や子育てをする場所としては最高です。屋根裏にある断熱材は保温性に優れているのと柔らかい素材でできているため、フカフカで温かい赤ちゃんのベッドを作るためにメスのアライグマは一生懸命作ります。
また、夜行性の動物で昼間は屋根裏で休んでいることが多い動物ですが、中には昼間も活動する個体もいるようです。そして、アライグマは鳴く動物で屋根裏から"クルルル"と高い声が聞こえたり、屋根裏からドタバタするような大きな音が聞こえたら、アライグマの存在を疑いましょう。
■⑤タヌキの特徴
タヌキは愛らしい顔をしていますが屋根裏に住み着くと、様々な被害に遭うことになるため厄介な害獣です。タヌキはとても臆病な性格と繊細な性格を併せ持っている動物で、大きな音がしたり驚くようなことがあると一瞬で気絶します。
でも、屋根裏に住み着いてしまえばビクビクすることもなく安心して生活できるため、タヌキが屋根裏に住み着くケースは多いです。
タヌキが屋根裏に住み着くと同じ場所で糞尿をするため、屋根裏の建材にダメージを与えたり悪臭の被害は免れません。また、タヌキは雑食動物で、小動物・昆虫・野菜・果物など様々なものを食べるため、ふんはかなり臭いです。
タヌキは夜カップルで行動することもあります。当然、屋根裏にタヌキがいれば走り回る音に悩まされるでしょう。そして、ご紹介した他の害獣と同じくタヌキも屋根裏で子育てをするため、子供のタヌキがいればさらにうるさくなります。
■⑥ハトの特徴
ハトもマーキングする動物で屋根裏に侵入すると同じ場所に糞尿をします。ハトの糞尿は屋根裏の建材だけでなく金属を腐食させたり、糞要には菌が含まれているため人やペットの体に入ると有害です。
さらに、屋根裏にハトが住み着くと巣を作るため草や枝を屋根裏に持ち込みます。持ち込んだ草や枝に植物の種がついていれば、屋根裏で芽が出て草が生えることもあるでしょう。また、屋根裏だけでなく家の周りや家の近くの道路など、ハトが通る道にも糞尿をします。
早朝と夜に天井からハトの声が聞こえたら屋根裏に巣を作っている可能性が高く、しかもオスとメスのカップルがいることが多いです。ハトはカップルで行動する動物で、屋根裏に巣を作ると産んだ卵も夫婦で温めます。卵から孵化して大きくなると、屋根裏の隙間から子供と一緒に出てくるところを見るかもしれません。
■⑦カラスの特徴
カラスも屋根裏に侵入することがありますが、カラスは頭が良い動物で屋根裏に住み着くと厄介です。カラスは雑食動物で、生ゴミ・食料品・鳥の卵・小動物・動物の死骸など、様々なものをその場で食べますが、屋根裏にエサを持ち込んで食べる種類のカラスもいます。屋根裏に様々なエサを持ち込まれると、悪臭以外にも虫が繁殖するのは確実です。
また、屋根裏を住み家にされると春~初夏にかけて枝や針金で巣を作り、1回の出産で3個~5個産卵します。産卵時期はナーバスになる動物ですが、子供が巣立つまではさらに神経を尖らせているため危険です。敵とみなしたものは徹底的に攻撃をするため、屋根裏に家の住民が入ってカラスをどかそうとすれば攻撃されます。
頭の良い動物であるカラスは、仲間と声でコミュニケーションを取りながら屋根裏で生活するのも特徴です。さらに、縄張り意識が強い動物で、自分達の領域に他の動物が近寄ることを許しません。