あなたの家のトイレは黒ずんでいませんか? トイレの水たまりは常に水を張っている状態のため黒ずんだり、トイレのフチ裏は掃除がしにくく汚れがたまりやすいため黒ずみやすいです。
トイレの黒ずみを放置しているとどんどん黒くなっていき、見た目もよくありません。最悪の場合はトイレ詰まりを起こす可能性もあるため、トイレ掃除は定期的に行うことをおすすめします。
とは言え、"トイレの黒ずみ掃除は面倒!"と思っている方も多いでしょう。トイレの黒ずみを1回で落とすなら『過炭酸ナトリウム』が便利で、しかもトイレ詰まりも予防してくれます。
過炭酸ナトリウムでトイレの黒ずみやトイレ詰まり予防したい方は、早速チェックしましょう。
過炭酸ナトリウムとは?成分や効果は?
過炭酸ナトリウムの成分は『炭酸ナトリウム』と『過酸化水素』で、2(炭酸ナトリウム):3(過酸化水素)の割合で配合されています。また、過炭酸ナトリウムは酸素系漂白剤で、『漂白』『除菌』『消臭』をするのが特徴です。
酸素系漂白剤は薬剤を使ったものもありますが、過炭酸ナトリウムは天然素材から作られていることから、環境にも配慮した優しい漂白剤と言えます。また、過炭酸ナトリウムは水分に反応すると酸素を発生させるのがポイントです。
過炭酸ナトリウムは酸素の力で汚れを落として漂白をしたり、除菌しながら消臭するのが特徴ですが、お湯を使った方が酸素が一気に出るため高い効果を実感します。反対に、水を使った場合は酸素が少しづつ出るため、過炭酸ナトリウムの効果は落ちると思いましょう。
過炭酸ナトリウムのトイレ黒ずみ掃除方法4ステップ
"トイレの黒ずみがなかなか落ちない!" "簡単にトイレの黒ずみを落としたい!"など、トイレの黒ずみ問題を抱えている方もいるでしょう。しつこいトイレの黒ずみも過炭酸ナトリウムなら簡単に落ちて、しかもブラシなどで擦る必要もありません。早速、見ていきましょう。
■①トイレのフチ裏の黒ずみはパックをして掃除する
トイレのフチ裏に黒ずみがある場合は、過炭酸ナトリウムとトイレットペーパーを使います。トイレのフチ裏に黒ずみがなく、トイレの水たまりに黒ずみがある場合は2番から見て下さい。
トイレットペーパーを適当な長さに取ったら、過炭酸ナトリウムを入れて包みましょう。次に、過炭酸ナトリウムを包んだトイレットペーパーを便器のフチ裏に押し込みます。
そして、過炭酸ナトリウム入りのトイレットペーパーの上に40度~50度のお湯をそそいで、1時間以上待ちましょう。時間が経ったら、過炭酸ナトリウム入りのトイレットペーパーを流して終わりです。
■②トイレの水たまりの軽い黒ずみはパックをして掃除する
トイレの水たまりの黒ずみが酷くない場合は、40度~50度のお湯が入った容器の中に過炭酸ナトリウムを入れます。次に、トイレの水たまりを覆うようにトイレットペーパーを被せましょう。
トイレットペーパーは長めに取るのがポイントです。長めに取ったトイレットペーパーの端を、水たまり周りの便器に貼り付けるようにします。
そして、過炭酸ナトリウム入りのお湯をトイレの水たまりにそそいで1時間以上待ちましょう。もしくは、夜寝る前や出かける前にトイレットペーパーでパックしても構いません。時間を置いたら水で流して終わりです。
■③トイレの水たまりの酷い黒ずみは水量を減らしてから掃除をする
トイレの水たまりの酷い黒ずみをキレイにするコツは、できるだけ水たまりの水量を減らすことです。そのため、トイレの水たまりに酷い黒ずみがある場合は、水量を減らしてから過炭酸ナトリウムで掃除をします。
通常通りトイレの水たまりに水がたまっている状態で過炭酸ナトリウムを使うと、過炭酸ナトリウムの成分が水で薄くなってしまうため、水量を減らしてから黒ずみ掃除をしましょう。
トイレの水たまりの水量を減らすやり方は以下の4つですが、最も簡単に水量を減らす方法はラバーカップを使う方法です。
・灯油用ポンプでトイレの水たまりを吸い上げげ水量を減らす
・雑巾にトイレの水たまりの水を吸わせて水量を減らす
・トイレブラシをトイレの水たまり部分の奥まで入れたら、前後上下に動かして水量を減らす
・ラバーカップ(トイレが詰まった時に使う後道具)で、トイレの水たまりの水量を減らす
■④トイレの水たまりに過炭酸ナトリウムとお湯を入れる
トイレの水たまりの水量を減らしたら過炭酸ナトリウムを直接入れて、40度~50度のお湯をそそぎます。そして、1時間以上待ってから水を流しましょう。または、寝る前や外出する前に過炭酸ナトリウムとお湯をそそいで、起床後や帰宅後に水を流します。
過炭酸ナトリウムのトイレタンク掃除方法4ステップ
トイレタンク内の掃除をしたのはいつですか? "1度も掃除をしたことがない人"や"数年前にしたのが最後"と答える方もいるかもしれません。
ほとんど掃除をすることがないトイレタンク内部は黒ずんでいるため、過炭酸ナトリウムでキレイにしましょう。では、過炭酸ナトリウムを使ったトイレタンクの掃除方法をご紹介します。
■①過炭酸ナトリウムでトイレタンクの掃除をする前に止水栓を閉める
トイレの止水栓をマイナスドライバーで閉めましょう(止水栓は壁や床にあります)。止水栓はマイナスドライバーを差し込んで回せば簡単に閉めることができます。トイレタンク内の掃除をする前にトイレの止水栓を閉める理由は、トイレタンクの蓋を外した時に水が流れないようにするためです。
■②トイレタンクの蓋と中蓋を取り外す
手洗い場があるトイレタンクはトイレタンク内部にある配水管とつながっているため、トイレタンクを持ち上げたら排水管を外します。トイレタンクを上に持ち上げる時は、手が入るスペース分だけ上げるのがポイントです。
また、トイレタンクを取り外し中蓋があれば中蓋も外します。基本的に中蓋は上に持ち上げれば簡単に取り外すことができますが、トイレメーカーによって取り外し方法が違うため注意しましょう。
■③トイレタンク内に過炭酸ナトリウムとお湯を入れる
トイレタンクの水量を減らすためにトイレの水を流します。次に、40度~50度のお湯と過炭酸ナトリウムを入れますが、お湯や過炭酸ナトリウムの泡がトイレタンクから溢れ出ないように注意しましょう。
過炭酸ナトリウム入りのお湯が浸らない部分で黒ずみがあれば(トイレタンク内の上部やフチなど)、過炭酸ナトリウム入りのお湯に歯ブラシを付けながら優しく擦ります。
そして、1時間以上待ってから再びトイレの水を流します。水で洗い流せない部分は、雑巾やキッチンペーパーなどに水を含ませて固く絞り水拭きをしましょう。
■④トイレタンクの蓋や中蓋は浸け置きして最後に元の状態に戻す
トイレタンクの蓋や中蓋の黒ずみは浸け置きをしてキレイにします。大きめのたらいを用意するかバスタブに栓をして、過炭酸ナトリウムとお湯を入れます。お湯の量はトイレタンクの蓋や中蓋がしっかり隠れるまで注ぐのがポイントです。
そして、1時間以上待ったら水やぬるま湯で洗い流して乾かします。最後に、キレイにしたトイレタンクの蓋や中蓋を元に戻し、止水栓もマイナスドライバーで元の位置に回して水が流れる状態にすれば終わりです。
過炭酸ナトリウムのトイレ詰まり予防2ステップ
過炭酸ナトリウムはトイレやトイレタンクの黒ずみを落とすだけではなく、トイレ詰まりも予防してくれます。トイレ詰まりがよく起きる家はもちろん、トイレ詰まりを防ぎたい方は過炭酸ナトリウムを使って予防しましょう。
■①トイレの水たまりの水量を減らす
ラバーカップなどを使ってトイレの水たまりの水量を減らします。トイレの水たまりの水量を減らす方法は、先程ご紹介した『過炭酸ナトリウムのトイレ黒ずみ掃除方法』を見ましょう。過炭酸ナトリウムでトイレ詰まりを防ぐ場合は水たまりの水量を減らすのが基本ですが、面倒な方はそのままでも構いません。
■②トイレの水たまりに過炭酸ナトリウムとお湯を入れる
トイレの水たまりに過炭酸ナトリウムと40度~50度のお湯を入れます。ただし、トイレの水たまりの水量を減らしていない場合はお湯を多めに入れましょう。
トイレの水たまりの水量が多いとお湯の温度が下がり、過炭酸ナトリウムの効果が落ちるためお湯を多めに入れて温度が下がらないようにします。そして、1時間以上待ってから水で流せば終わりです。
過炭酸ナトリウムは、トイレの排水口にたまった汚れを落とすことにも優れているアイテムです。1週間に1回など、定期的に過炭酸ナトリウムとお湯をトイレの水たまりに入れると、トイレ詰まりを防ぐことができます。
過炭酸ナトリウムのトイレ掃除の注意点4個
トイレの黒ずみ掃除に便利な過炭酸ナトリウムですが、4つのことに注意して使わないといけません。過炭酸ナトリウムの使い方を間違えると、トイレの素材を傷めるなどの原因になります。最後に、過炭酸ナトリウムを使う際の注意点をチェックしましょう。
■①40度~50度以上のお湯を使わないと掃除効果が落ちる
トイレの黒ずみ掃除に関わらず過炭酸ナトリウムを使う時は、40度~50度のお湯を使うのが基本です。最初の項目でもご紹介しましたが、過炭酸ナトリウムはお湯を使うと酸素が一気に放出され、高い効果を発揮します。
そのため、真水や39度以下のお湯では十分な効果を発揮することができません。
トイレはキッチンや風呂場のようにお湯が出てこないためお湯を用意する手間がありますが、トイレの黒ずみをしっかり落とすために40度~50度のお湯を使いましょう。
■②51度以上のお湯を使うとトイレの素材が傷む
"できるだけ高温にした方がトイレの黒ずみがよく落ちるのでは? "と思う方もいるかもしれませんが、40度~50度のお湯でも過炭酸ナトリウムは反応するためトイレの黒ずみは落ちます。
むしろ、51度以上のお湯を使うと便器やトイレタンクの蓋が熱で壊れる可能性があるため、トイレの黒ずみ掃除で使うお湯の最高温度は50度までです。過炭酸ナトリウムでトイレの黒ずみ掃除をする時は、トイレの破損を防ぐためにもお湯の温度は守りましょう。
■③1時間以上放置しないと十分な効果を発揮しない
トイレの黒ずみを過炭酸ナトリウムでしっかり落とすなら、過炭酸ナトリウムの使用後は最低でも1時間以上放置することです。過炭酸ナトリウムは酸素の力でゆっくりトイレの黒ずみを落としていくのが特徴で、即効性はありません。
就寝前や外出前などに過炭酸ナトリウムを使い、朝起きてトイレを使うタイミングや帰宅後に水で流しても良いです。過炭酸ナトリウムの効果を最大限に生かしてトイレの黒ずみをキレイにするには、1時間以上放置することは欠かせません。
■④トイレの蓋は閉じないで放置する
過炭酸ナトリウムは酸素を出しているため、密閉状態にすると酸素が膨張するため危険です。トイレの水たまりやフチ裏の黒ずみを落とすために過炭酸ナトリウムを使う場合は、トイレの蓋を開けっぱなしにして放置しましょう。
まとめ
"過炭酸ナトリウムでトイレの黒ずみ掃除ができるなんて知らなかった! "方もいたのではないでしょうか? 過炭酸ナトリウムは地球にも優しく、なかなか落ちないトイレの黒ずみも簡単に落とすことができます。
トイレの水たまりやトイレのフチ裏にある黒ずみなら、過炭酸ナトリウムとお湯があればキレイになるためブラシで擦る手間がありません。ただし、過炭酸ナトリウムでトイレの黒ずみ掃除をする時は注意点を守りましょう。