できれば市販の洗剤を使わないで掃除をしたい方や、コストを抑えて掃除したい方はいませんか? 薬剤を使わず、しかもお財布にも優しい掃除アイテムと言えば"クエン酸"です。クエン酸はナチュラルクリーニングの部類になり、様々な場所の掃除に役立ちます。
掃除に使えるクエン酸はホームセンターやドラッグストアでも購入できますが、100円ショップでも手に入るためおすすめです。クエン酸で初めて掃除をする方や、とりあえずクエン酸を試してみたい方は100円ショップで購入しても良いでしょう。
今回は『クエン酸による掃除効果』や、『クエン酸で掃除をする方法』などをご紹介します。クエン酸で掃除してキレイにしたい方は必見です!
クエン酸とは?
クエン酸について簡単にご紹介します。梅干しや柑橘フルーツを食べると酸っぱいと感じるのは、酸味成分が含まれているからです。クエン酸はまさに梅干しや柑橘フルーツの酸っぱい成分(酸味成分)が含まれており、白い粉末で酸性の物質になります。
また、酸性の成分は私達の体にも存在している物質で、クエン酸を体内に入れても問題はありません。そのため、クエン酸には食用がありサプリメントや食品添加物としても使われています。一方、クエン酸は掃除用(工業用)としても販売されており、掃除をする時は掃除用のクエン酸を使うのが一般的です。
このように、クエン酸には食用と掃除用(工業用)がありますが大きな違いは純度で、純度が良いクエン酸は食用向きで値段は数百円~あります。反対に純度が低いクエン酸は値段が安く掃除向きで、100円ショップでも購入可能です。
クエン酸の効果
掃除用のクエン酸で掃除をすると、どのような効果があるのでしょうか? クエン酸は酸性のため『アルカリ性に反応しやすい物質』で、酸の力でアルカリ性を中和し汚れを落とします。では、クエン酸の5つの効果をご紹介します。
【水垢】
水垢の正体は水道水に含まれているミネラルやカルシウムで、成分はアルカリ性です。クエン酸は白くなった水垢も中和して落とします。
【石鹸カス】
石鹸カスも水垢と同じで、石鹸の成分と水道水の成分が付着したアルカリ性の汚れです。
【尿石】
尿にはミネラルが含まれており石灰化すると尿石になります。尿石もアルカリ性の汚れのため、クエン酸で落とすことが可能です。
【消臭】
クエン酸はアルカリ性の臭い(トイレや生ゴミ臭など)を中和して消します。
【抗菌】
酸性は雑菌の繁殖を抑制するのが特徴です。家族が過ごすリビングなどをクエン酸で掃除をすると、抗菌効果で雑菌が増殖しにくくなります。
クエン酸の使い方は?濃度や量は?
クエン酸は『クエン酸水』にして使うのが基本です。しかし、汚れ具合や種類によっては、『クエン酸パック』『クエン酸の粉末をかける』『クエン酸と重曹を使う』などを含め、4つの方法で掃除をします。
また、クエン酸の濃度や量は汚れ具合などに合わせて調整しましょう。クエン酸の量を多くすると掃除効果が高まりますが、同時に素材に与える影響も大きくなるため、クエン酸を多く入れて濃度を高くすることはおすすめしません。
クエン酸の程よい濃度は『200mlの水に対して小さじ1杯』が目安です。まずは、基本のクエン酸水の作り方を見ていきましょう。
【必要な物】
・クエン酸 小さじ1
・水 200ml
・かき混ぜるもの
・コップなどの容器
・クエン酸水を入れるスプレーボトル
【クエン酸の作り方】
コップなどにクエン酸と水を入れたら、30秒くらいかき混ぜてクエン酸を溶かします。クエン酸が溶けたらスプレーボトルに入れ替えましょう。
クエン酸の掃除での使い方4個[風呂・浴室編]
風呂は汚れやすい場所ですが、掃除するのが面倒で気がすすまない方はいませんか? しかし、風呂は水や湿気が多く汚れが付きやすく、風呂掃除をしないと汚れはどんどん酷くなります。風呂掃除はクエン酸で掃除をして水垢や石鹸カスを落としましょう。
■①風呂の床はクエン酸の粉と重曹の粉で掃除をする
風呂の床はクエン酸と重曹を使って掃除をします。と言うのも、風呂の床には水垢や石鹸カスのアルカリ性の汚れと、皮脂汚れやカビの酸性の汚れが混在しているからです。
アルカリ性の汚れは酸性であるクエン酸で落とせますが、酸性の汚れは同じ性質のクエン酸では落とすことができません。酸性の汚れを掃除してキレイにするには、アルカリ性である重曹が必要です。
【必要な物】
・1(粉末の重曹):1(粉末のクエン酸)
・風呂用のブラシ、歯ブラシ、硬めのボディタオルなど
・ゴム手袋
【風呂の床の掃除方法】
○クエン酸は酸性のため刺激が強いです。クエン酸で掃除をする際に素手で振れながら行うと、手荒れの原因や肌がピリピリすることがあるためゴム手袋をします。
↓
○風呂の床に重曹とクエン酸の粉末をまいたら、お湯のシャワーを当てましょう。クエン酸や重曹はお湯や水に触れると炭酸ガスが発生しますが、有害なガスではありません。
↓
○重曹とクエン酸にお湯のシャワーを当てたら30分待ち、時間が経ったら風呂用のブラシ・歯ブラシ・硬めのボディタオルなどで汚れを擦って掃除します。硬めのボディタオルはブラシ代わりになり便利です。掃除後は水のシャワーで流しましょう。
■②シャワーヘッドはクエン酸水で掃除をする
シャワーヘッドの水が出る部分を良く見ると、水道水の成分で白くなっているかもしれません。また、シャンプーやリンスなどをしてシャワーですすぐと、シャンプーやリンスの成分がシャワーヘッドに跳ね返り石鹸カスが付着します。
【必要な物】
・粉末のクエン酸
・洗面器
・風呂用のスポンジ、歯ブラシ、硬めのボディタオルなど
・爪楊枝
・風呂用のスポンジ
・ゴム手袋
【シャワーヘッドの掃除方法】
○ゴム手袋をしたら、洗面器に粉末のクエン酸とお湯か水を入れて手で混ぜましょう。そして、シャワーヘッドの水が出るところや持ち手部分がクエン酸水で隠れるように浸します。
↓
○1時間以上経ったら、シャワーの水が出てくる穴の汚れを歯ブラシや爪楊枝で擦って掃除をしましょう。シャワーヘッドの持ち手部分は、風呂用のスポンジ・硬めのボディタオル・歯ブラシなどで掃除をします。最後に、シャワーヘッドや持ち手部分に付いているクエン酸水を水で流せば終わりです。
■③風呂の鏡はクエン酸パックで掃除をする
風呂の鏡は水垢や石鹸カスの汚れが付着しており、汚れが酷くなるとミルフィーユのように層になっているため、ゴシゴシ擦って掃除をしてもなかなか落ちません。しかし、クエン酸パックで掃除をすれば頑固な水垢や石鹸カスもキレイに落とせます。
【必要な物】
・クエン酸水
・キッチンペーパー
・サランラップ
・風呂用のスポンジや硬めのボディタオル
・メラミンスポンジ
・タオルや雑巾
・ゴム手袋
【風呂の鏡の掃除方法】
○ゴム手袋をしたら、風呂の鏡にクエン酸水をスプレーして鏡をキッチンペーパーで覆い貼り付けます。そして、クエン酸水でキッチンペーパーがしっかり濡れるように、さらにクエン酸水をスプレーしましょう。
↓
○キッチンペーパーの上にサランラップを被せて、クエン酸水の乾燥を防ぎます。そして、3時間待ってからキッチンペーパーとサランラップを剥がして、風呂用のスポンジ・硬めのボディタオル・メラニンスポンジで汚れを擦って掃除をましょう。
頑固な汚れはメラニンスポンジで擦った方が汚れが落としやすいです。掃除後はシャワーの水で洗い流してから、タオルや雑巾で水気を拭き取りましょう。
■④風呂用品はクエン酸パックで掃除をする
風呂のイスや洗面器などは水垢汚れが付きやすく、水道水の成分で白くなっていたり触ると水垢でザラザラしています。少し掃除しないだけであっという間に水垢汚れが付着する風呂用品は、クエン酸パックで掃除をしましょう。
【必要な物】
・クエン酸水
・キッチンペーパー
・サランラップ
・風呂用のブラシや硬めのボディタオル
・メラミンスポンジ
・タオル
・ゴム手袋
【風呂の鏡の掃除方法】
○ゴム手袋をしたら、風呂用品にクエン酸水をスプレーしてキッチンペーパーを貼り付けます。頑固な水垢を落とすために、キッチンペーパーの上からクエン酸水をスプレーしましょう。
↓
○キッチンペーパーの上にサランラップを被せて、1時間~3時間待ってからキッチンペーパーとサランラップを剥がします。次に、風呂用のブラシ・硬めのボディタオル・メラミンスポンジなどで汚れを擦って掃除をましょう。汚れを落としたら、シャワーの水で洗い流してタオルで水気を拭き取ります。
クエン酸の掃除での使い方4個[キッチン編]
キッチンは毎日掃除をしても水垢などの汚れがたまりやすい場所です。キッチンの水周りを掃除をする時もクエン酸が活躍し、頑固な水垢もクエン酸で落とすことができます。
早速、クエン酸でキッチンの水周りの汚れを落とす方法を4個見ていきましょう。
■①キッチンのシンクはクエン酸パックで掃除をする
シンクはお皿を洗ったり食材を洗ったりするため水垢が付きやすいですが、クエン酸パックをして掃除すると頑固な水垢も落ちます。
クエン酸パックはクエン酸の成分を浸透させるために時間を置く必要があるため、掃除をする時間がない方や面倒な方は、月に数回だけクエン酸パックで掃除をしても構いません。
【必要な物】
・クエン酸水
・キッチンペーパー
・サランラップ
・食器用のスポンジや金タワシなど
・タオル
・ゴム手袋
【キッチンのシンクの掃除方法】
○ゴム手袋をしたら、水垢が気になる部分やシンク全体にクエン酸水をスプレーします。クエン酸をスプレーしたらキッチンペーパーを貼り付け、さらにクエン酸水をスプレーしてキッチンペーパーをしっかり濡らしましょう。
↓
○キッチンペーパーの上にサランラップを被せて30分~2時間待ちます。水垢汚れがあまり酷くなけれ30分くらい待てば良いですが、反対に汚れが酷い場合は2時間くらい待ちましょう。
時間が経ったらキッチンペーパーとサランラップを剥がして、食器用のスポンジや金タワシなどで擦って掃除をします。汚れを落としたら水で流して、タオルやキッチンペーパーで水気を拭き取れば終わりです。
■②キッチンの蛇口はクエン酸パックで掃除をする
キッチンの蛇口は外側だけではなく、水が出る部分も水垢で汚れています。そのため、水が出る部分もクエン酸パックで掃除をして汚れを落とすのがポイントです。クエン酸は口に入れても安全な物質のため、水が出る部分にクエン酸を使って掃除をしても問題ありません。
【必要な物】
・クエン酸水
・キッチンペーパー
・サランラップ
・食器用のスポンジや歯ブラシ
・輪ゴム
・タオル
・ゴム手袋
【キッチンの蛇口の掃除方法】
○蛇口全体と水が出る部分をキッチンペーパーで覆い、キッチンペーパーを輪ゴムで固定(蛇口の根元部分など)します。
ゴム手袋をして、キッチンペーパーの上からクエン酸水をスプレーしましょう。最初に蛇口や水が出る部分にキッチンペーパーで覆ってから、クエン酸水をスプレーすると液ダレしにくいです。
↓
○キッチンペーパーの上からサランラップで覆い2時間待ちます。2時間後、キッチンペーパーとサランラップを剥がし食器用のスポンジや歯ブラシで擦って掃除をしましょう。最後にクエン酸水を水で流し、タオルやキッチンペーパーで水気を拭いたら終わりです。
■③キッチンの排水口はクエン酸水と重曹の粉で掃除をする
キッチンの排水口は油汚れや水垢など、様々な汚れが付着しているためクエン酸と重曹で掃除をしましょう。クエン酸と重曹で掃除をするとヌメリが取れ不快な臭いなくなり、雑菌だらけの排水口もクエン酸の抗菌効果のおかげで雑菌の繁殖を抑制することができます。
【必要な物】
・粉末のクエン酸 大さじ1
・粉末の重曹 1/2カップ
・水 2ℓ
・鍋
・かきまぜるもの
・ゴム手袋
【キッチンの排水口の掃除方法】
○鍋の中に水を入れたら火にかけて沸騰させましょう。水を沸かしている間にキッチンの排水口全体に粉末の重曹をかけます。
↓
○鍋が沸騰したら火を止めてからクエン酸を入れて、かき混ぜて溶かしましょう。クエン酸が溶けたら排水口にかけて最低でも30分待ちます。お湯に溶かしたクエン酸を重曹にかけると泡立ちますが、しばらくすると落ち着くため問題ありません。時間が経ったら水で流しましょう。
■④食洗機はクエン酸の粉と重曹水で掃除をする
食洗機は水垢だけでなく食器などに付いている油汚れもあるため、クエン酸と重曹で掃除をします。食洗機をクエン酸や重曹で掃除をする回数は使う頻度にもよりますが、大体1ヵ月~3ヵ月に1回です。定期的に掃除をする臭いや汚れも解消されて食洗機内がキレイになります。
【必要な物】
・粉末のクエン酸 大さじ1.5
・粉末の重曹 大さじ1.5
・クエン酸水(必要があれば)
・お湯(同上)
・耐熱容器(同上)
・かき混ぜるもの(同上)
・キッチンペーパー
・歯ブラシ
・メラミンスポンジ
・ゴム手袋
【食洗機の掃除方法】
○食洗機の洗剤投入口にクエン酸と重曹の粉末を入れて、食器などを洗う時と同じように洗浄ボタンを押しましょう。また、重曹は水に溶けにくいためお湯で掃除をした方が良いです。
↓
○食洗機の洗浄が終わった後に汚れが残っていたら、耐熱容器の中にクエン酸水・粉末の重曹・お湯(やけどしない温度のお湯)を入れてしっかりかき混ぜましょう。
そして、ゴム手袋をしてからメラミンスポンジにクエン酸と重曹を混ぜたお湯を含ませて、汚れ部分を擦ったり必要があれば歯ブラシで掃除をします。最後にキッチンペーパーに水を含ませたら固く絞り、水拭きをしたら終わりです。
クエン酸の掃除での使い方1個[洗面台編]
洗顔や手洗いをしたり歯磨きをするなど、洗面所も水をよく使うため水垢で汚れています。毎日洗面台を掃除をしている方はキレイかもしれませんが、洗面台の掃除をあまりしない方は汚れがたまっているでしょう。
■①洗面台はクエン酸パックで掃除をする
洗面台はクエン酸パックで掃除をして水垢を落とし、定期的にクエン酸パックで掃除をしてキレイな状態をキープしましょう。また、洗面台の蛇口と排水口の掃除方法はキッチン編、鏡の掃除方法は風呂・浴室編と同じやり方です。
【必要な物】
・クエン酸スプレー
・キッチンペーパー
・サランラップ
・食器用のスポンジや歯ブラシ
・タオルや雑巾
・ゴム手袋
【洗面台の掃除方法】
○ゴム手袋をして、洗面台にクエン酸をスプレーしたらキッチンペーパーを貼り付けます。そして、キッチンペーパーの上からもクエン酸水をスプレーして、キッチンペーパーをしっかり濡らしましょう。
↓
○キッチンペーパーの上にサランラップを被せて30分~2時間待ちます。水垢汚れがあまり酷くない場合は30分くらい待ち、汚れが酷い場合は2時間くらい待ちましょう。
時間が経ったらキッチンペーパーとサランラップを剥がして、食器用のスポンジや歯ブラシなどで擦って掃除をします。汚れを落としたら水で流して、タオルや雑巾で水気を拭き取れば終わりです。
クエン酸の掃除での使い方5個[トイレ編]
トイレは水垢や黒ずみで汚れており、クエン酸と重曹を上手に使って掃除をすれば汚れが落ちます。黒ずみの正体は黒カビです。重曹はカビの成分であるタンパク質を分解して落とし、また市販の漂白剤よりも劣りますが漂白もできます。
■①トイレの壁はクエン酸水で掃除をする
男性に言えることですが、立ったまま放尿していませんか? 立ちながら放尿すると便器に当たった尿が壁に飛び散り、黄ばみや臭いの原因なります。壁に尿が付いた状態を放置していると黄ばみや臭いは酷くなるため、立ったまま放尿した時は都度クエン酸水で掃除をするか、最低でも数日に1回はクエン酸水で掃除をしましょう。
【必要な物】
・クエン酸水
・トイレ用のウエットシート、雑巾、トイレットペーパーなど
・ゴム手袋
【トイレの壁の掃除方法】
ゴム手袋をしたら、クエン酸水を雑巾やトイレ用のウエットシートにスプレーしてトイレの壁を拭きます。最後に雑巾で水拭きをするか、トイレ用のウエットシートやトイレットペーパーでクエン酸水を拭き取れば終わりです。
■②トイレの床はクエン酸水と重曹水で掃除をする
トイレの床も飛び散った尿が付いており不快な臭いの原因になり、また黒ずんでいることもあるでしょう。トイレの床に付いた尿汚れは、尿石化する前にクエン酸で掃除をするとわりと簡単に落ちます。一方、黒ずみは重曹で掃除をしましょう。
【必要な物】
・クエン酸水
・粉末の重曹
・トイレットペーパー
・容器(同上)
・かき混ぜるもの(同上)
・トイレ用のウエットシートや雑巾
・トイレ用のブラシなど
・ゴム手袋
【トイレの床の掃除方法】
○ゴム手袋をして、トイレの床にホコリなどが落ちていたら掃除をします。トイレの床に黒ずみがない場合は、トイレットペーパーを敷いてからクエン酸水をスプレーしましょう。
↓
○トイレットペーパーの上にサランラップを被せたら1時間~2時間待ちます。時間が経ったらトイレットペーパーとサランラップを剥がし、トイレ用のブラシで擦ったり雑巾で拭いて掃除をします。
↓
○トイレの床に黒ずみがある場合は、やけどしない程度に温めたクエン酸水を容器に移し替えたら、粉末の重曹を入れてかき混ぜて溶かします。
↓
○トイレットペーパーを床に敷いたらクエン酸と重曹を混ぜたお湯をかけて、サランラップで覆い1時間~2時間待ちます。時間が経ったらトイレ用のブラシで擦って掃除をしましょう。最後に雑巾で水拭きをするか、トイレ用のウエットシート拭き取れば終わりです。
■③トイレの便座カバーはクエン酸水で掃除をする
トイレの便座カバーの裏は尿ハネや水を流した時の水ハネで汚れています。また、トイレの便座カバーの裏の尿ハネは男性女性に関係なく、便座に座って放尿すると汚れるのが便座裏です。尿ハネや水垢が付いているトイレの便座はクエン酸水で掃除をしましょう。
【必要な物】
・クエン酸水
・トイレ用のウエットシート、雑巾、トイレットペーパーなど
・ゴム手袋
【トイレの便座の掃除方法】
ゴム手袋をして、トイレの便座カバーの裏や表にクエン酸水をスプレーしたら、雑巾やトイレ用のウエットシートで拭き取ります。最後に雑巾で水拭きをするか、トイレ用のウエットシートやトイレットペーパーでクエン酸水を拭き取れば終わりです。
■④トイレのフチ裏はクエン酸水と重曹水で掃除をする
トイレの便器のフチ裏はマメに掃除をしても汚れが付きやすいため、定期的にクエン酸と重曹で掃除をしましょう。トイレの便器のフチ裏は掃除がしにくく尿石や黒ずみで汚れていますが、クエン酸と重曹で掃除をすれば汚れを落とすことができます。
【必要な物】
・クエン酸水
・粉末の重曹(必要があれば)
・やかんなどの容器(同上)
・かき混ぜるもの(同上)
・サランラップ(同上)
・トイレットペーパー
・トイレ用のブラシ
・ゴム手袋
【トイレのフチ裏の掃除方法】
○ゴム手袋をして、トイレの便座のフチ裏にトイレットペーパーを押し込んでからクエン酸水をたっぷりスプレーしましょう。
↓
○やけどしない程度のお湯を容器に用意して、粉末の重曹を入れてかき混ぜて溶かします。そして、トイレの便座のフチ裏に押し込んだトイレットペーパーの上に、重曹入りのお湯をかけてサランラップで覆い1時間~2時間待ちましょう。
↓
○時間が経ったらサランラップを剥がし、トイレットペーパーはトイレの水たまりに落とします。次にトイレ用のブラシで擦って掃除をしましょう。最後に水を流したら終わりです。※黒ずみがない場合は、重曹を使って掃除する必要はありません。時間を置いたらトイレ用のブラシで擦りましょう。
■⑤トイレの便器内はクエン酸パックと重曹水で掃除をする
トイレの便器内は掃除をサボると黄ばみや黒ずみで汚れます。トイレの便器内の黄ばみや水たまりの黒ずみは、クエン酸パックと重曹で掃除をして落としましょう。また、黄ばみだけ気になる時はクエン酸だけで掃除をして汚れを落とします。
【必要な物】
・クエン酸水
・粉末の重曹(必要があれば)
・やかんなどの容器(同上)
・かき混ぜるもの(同上)
・トイレットペーパー
・トイレ用のブラシ
・ゴム手袋
【トイレの便器内や水たまりの掃除方法】
○トイレの水たまりの黒ずみが気になる場合は、ゴム手袋をしてからトイレ用のブラシを水たまりの奥まで入れて、前後上下に動かして水量を減らしましょう。
↓
○便器内にトイレットペーパーを敷き詰めたら、トイレットペーパーが濡れるまでクエン酸水をたっぷりスプレーします。そして、クエン酸の成分を浸透させるために2時間待ちましょう。
↓
○トイレの水たまりや便器内の黒ずみが気になる場合は、待っている間にやかんなどの容器の中にやけどしない程度のお湯を用意し、粉末の重曹を入れたらかき混ぜて溶かします。次に、重曹入りのお湯を黒ずみ部分にかけて待ちましょう。時間が経ったらトイレットペーパーを水たまりに落とし、トイレ用のブラシで便器内や水たまりを擦って掃除をします。最後に水を流せば終わりです。
クエン酸の掃除での使い方2個[リビング編]
リビングの掃除もクエン酸が使えるため、薬品が入っている住居用洗剤で掃除をしたくない方にも向いています。クエン酸なら薬剤不使用のため、ペットを飼っている家やお子さんがいる家庭でも安心です。早速、リビング掃除に役立つクエン酸を使った掃除方法を2個ご紹介します。
■①リビングの床はクエン酸水で掃除をする
裸足でリビングの床の上を歩くとベタベタして気になる時や、床掃除をする時はクエン酸水を使って掃除をしましょう。クエン酸水でリビングの床を掃除するとベタ付きがなくなり、抗菌もしてくれます。しかも、リビングの床掃除のやり方はとても簡単です。
【必要な物】
・クエン酸水
・雑巾やタオル
・ゴム手袋
【リビングの床の掃除方法】
ゴム手袋をしてから、リビングの床にクエン酸水をスプレーして雑巾やタオルで拭きます。
■②リビングの窓のサッシはクエン酸水と重曹の粉で掃除をする
窓掃除は時々することがあっても、窓のサッシをマメに掃除する方は少ないでしょう。そのため、窓のサッシは砂ホコリやカビなどで汚れています。しかし、汚れがたまった窓のサッシも、クエン酸と重曹の合わせ技で掃除をすればスッキリです。
【必要な物】
・クエン酸水
・粉末の重曹
・歯ブラシ
・ペットボトルなどの容器
・雑巾
・ゴム手袋
【リビングの床の掃除方法】
やけどしない程度にクエン酸水を温めたらペットボトルなどに移します。次に、ゴム手袋をしたら窓のサッシに粉末の重曹をかけて、さらに温めたクエン酸水をかけましょう。
そして、30分待ってから窓のサッシを歯ブラシで擦って掃除します。最後に水で流してから雑巾で拭くか、雑巾に水を含ませて固く絞ってから窓のサッシを拭けば終わりです。
クエン酸の掃除での使い方2個[その他編]
クエン酸水は風呂やキッチンなどの水周りの掃除をする時に活躍しますが、他にもクエン酸で掃除ができる場所があります。中には、クエン酸とは関係なさそうな場所もあるため驚くかもしれません。早速、2個ご紹介します。
■①観葉植物はクエン酸水で掃除をする
"クエン酸水で観葉植物の掃除ができるの? "と、ビックリする方もいるでしょう。クエン酸水は大事に育てている観葉植物の汚れも落とすことができます。しかも、クエン酸水は虫を寄せ付けない効果もあるためおすすめです。
【必要な物】
・クエン酸水(20倍に薄めたもの)
・雑巾
・ゴム手袋
【観葉植物の掃除方法】
ゴム手袋をしたら、雑巾にクエン酸水をスプレーして観葉植物の葉っぱを拭き取るだけです。観葉植物にたまったホコリや煙のヤニ(タバコや線香など)も取れます。
■②加湿器はクエン酸と重曹を混ぜたもので掃除をする
加湿器はタンクに水をためている状態であるのと、部屋に潤いを与えるために水蒸気を出しているため、水垢やカビが発生しやすいです。特に、カビが生えると室内にカビの胞子をバラまくことになり体によくありません。加湿器の水垢やカビはクエン酸と重曹で掃除をします。
【必要な物】
・粉末のクエン酸 (水1ℓで15g)
・粉末の重曹 (同上)
・歯ブラシ
・洗面器やバケツ(必要であれば)
・雑巾
・ゴム手袋
【加湿器の掃除方法】
○加湿器の電源を切り、加湿器のパーツ(タンクやフィルターなど)を外しましょう。キッチンのシンクなどに栓をしてやけどしない程度の温度のお湯を張るか、洗面器やバケツにお湯を張ります。ゴム手袋をしたら、粉末のクエン酸と重曹を入れて手でしっかり混ぜて溶かします。
↓
○外した加湿器のパーツをクエン酸と重曹が入ったお湯の中に浸し、2時間~3時間待ちましょう。2時間~3時間後、汚れがある場合は歯ブラシで擦って掃除をします。汚れを落としたら水ですすぎ、乾かしてから加湿器にセットすれば終わりです。
クエン酸を使うときの注意点4個
クエン酸は掃除に役立つ便利アイテムですが、正しい使い方をしないと体に影響を与えたり掃除効果を落としてしまいます。クエン酸で掃除をする時は3個の注意点を守りながら、家の中をキレイにしましょう。
■①クエン酸は塩素系漂白剤と混ぜて掃除をしない
クエン酸は塩素系漂白剤と相性が悪いため、絶対に混ぜて掃除してはいけません。クエン酸と塩素系漂白剤を混ぜて掃除をすると、人体に有害なガスが発生して危険です。市販の掃除用洗剤とクエン酸を一緒に掃除をする時は、必ず成分表記を確認しましょう。
■②クエン酸と相性の悪い素材には掃除で使わない
クエン酸で掃除でする時は、ステンレス以外の金属(アルミや鉄など)・大理石・セメントに使ってはいけません。クエン酸で掃除をすると素材によってはサビでしまったり変色します。
ご紹介した素材に誤ってクエン酸が付いてしまった時は、すぐに水で流すか水拭きをしてクエン酸をしっかり落としましょう。
■③使用期限の切れた掃除用のクエン酸水は使わない
クエン酸水の使用期限は1週間~2週間のため、使用期限内に使い切るか使用期限が切れたクエン酸水は捨てます。クエン酸水は防腐剤などが含まれていないため水が腐り、使用期限が切れたものは質もよくありません。クエン酸水で掃除をしてキレイにするなら、使用期限内のクエン酸水を使いましょう。
■④開封済みの掃除用のクエン酸は高温多湿の場所で保管しない
掃除に使うクエン酸の袋を開封したら、日陰で温度が低い場所で保管をします。クエン酸は高温多湿の場所で保管するとカビが発生したり、湿気を吸って固まりやすいです。
そのため、開封済みのクエン酸の袋はしっかり封をして、直射日光が当たらず高温にならない場所で保管をしましょう。また、密閉容器に移し替えてシリカゲルと一緒に保管する方法もおすすめです。
まとめ
クエン酸は市販の洗剤のように薬剤は入っていませんが、クエン酸の酸性パワーで水垢や石鹸カスを落とすことができます。また、クエン酸で掃除をするとトイレの臭いや生ゴミの臭いを消したり、雑菌の繁殖を抑制できるのもポイントです。
何より、掃除に使えるクエン酸は100円ショップでも手に入りコスパも良いため、コストを抑えて掃除をしたい方にも向いています。早速、クエン酸で掃除をしてキレイにしましょう!