中性洗剤の商品種類10個と掃除のときの使い方

中性洗剤といえば、食器用洗剤や洗濯用洗剤をイメージする人も多いのではないでしょうか。しかし、食器用洗剤や洗濯用洗剤などの中性洗剤に、どのような特徴があるのかは知らない人も多いでしょう。そこで、中性洗剤の特徴や成分、用途別におすすめの中性洗剤を紹介します。

そもそも洗剤は、溶液が10～14までのpH数値を使用して3つのタイプに分けられており、0に近ければ酸性、14に近ければアルカリ性です。

酸性とアルカリ性の中間となる6～8までの pH のものが中性洗剤と呼ばれています。

中性洗剤最大の特徴は低刺激であり、人の肌や掃除をする素材そのものを傷めにくい優しい成分であるという点です。

中性洗剤は、合成洗剤ほどの洗浄力はないものの、素材の変質や変色、手荒れといった不安がなく、一般家庭の住居の汚れや毎日の掃除、繊細な素材に対して使用しやすい洗剤だといえます。

使用用途や使用する場所に合わせ、それぞれ浴室用、食器用、リビング用、トイレ用、洗濯用とさまざまな種類があることも特徴です。

合成洗剤は、洗浄成分である界面活性剤が脂肪酸カリウム、脂肪酸ナトリウム以外の成分であるといった違いがあります。

中性洗剤は、掃除する場所によって使う商品も異なることがポイントです。自宅の中で使用する中性洗剤を、掃除する場所や用途別に10種類紹介します 。

台所で使用する洗剤については基本的に素手で使用するケースが多いため、肌に優しい素材成分が使用されています。油汚れが除去しやすい仕様の弱アルカリ性洗剤も販売されていますが、予防したいのであれば中性洗剤を選ぶ方法が有効です。

近年、除菌成分が配合されている中性洗剤は一般的になりましたが、少し前までは洗剤は洗浄力が強いほど良いとされており、除菌機能まで含まれた洗剤は珍しく、注目を集めていました。キュキュットクリア除菌は除菌機能を備えた洗剤としていち早く発売され、注目を集めた定番の中性洗剤です。

キュキュットには「合成洗剤」と表記されているタイプもありますが、実際には合成洗剤ではなく「化学合成の中性洗剤」であるため、手荒れが心配な人や繊細な素材の食器を洗う際にも安心して使用できます。

中性洗剤ですが、油の成分をしっかりと分解できるため、洗浄後のぬめりやべたつきを予防できます。スポンジに含ませれば除菌効果も期待できるため、台所スポンジを清潔に保てることも魅力です。

フライパンや包丁といった調理器具や食器を洗浄するだけではなく除菌もできるため、キッチン周辺を清潔な状態に維持できます。ただし、除菌の性能については洗浄後に原液を塗って放置することによって効果を得られるため、洗っている最中に除菌できるわけではない点に注意しましょう。

台所での中性洗剤の使用方法は、原液を使用する、薄めて食器を漬けるといった2つの方法が挙げられます。1つ目の中性洗剤をつけて洗う方法は、原液を使用するため、手荒れ予防のために手袋を使用しましょう。

スポンジに少量のぬるま湯やお湯を含ませ、スポンジに洗剤を少しだけ垂らして泡立てたうえで洗います。先に油分の付着が少ないお茶碗やカップなどを洗うことがポイントです。食べ物のカスが付いている場合には、最初に一定時間水につけてふやかしてから洗剤を使用しましょう。

揚げ物の油や焦げ付いているフライパンなどは、キッチンペーパーである程度汚れを拭いてから中性洗剤を使用することで、スポンジの汚れを予防でき、使用する洗剤も少量で済みます。面倒であっても先に汚れを拭き取ることで、頑固な油汚れもスムーズに除去でき、食器洗いの時間も短縮できるでしょう。

2つ目が、中性洗剤を薄めて使用する方法です。小さな容器にお湯を張り、中性洗剤を少し垂らして食器や調理器具を漬けて洗浄します。ポイントはお湯を使うことであり、お湯は水と比較して多少洗浄力があがるためです。洗剤を入れる量は製品ごとで異なるため、あらかじめボトルの商品説明をチェックします。

大量に洗剤を入れてしまうと泡が残ることですすぎに時間がかかり、水道代も洗剤も無駄になるため注意しましょう。薄めて使用する方法は、食事の後すぐに食器洗い行えない場合や、食器の量が多い時に最適です。すぐに洗えないと汚れがこびりついてしまいますが、薄めた洗剤の液に漬けておくだけで汚れが定着するのを予防できるため、沢山の食器があっても手早く洗えます。

中性洗剤を薄めて使用する方法は非常に便利なものの、食器の素材によっては長時間浸けておかないよう注意が必要です。木製の器や漆の器は傷める原因になるため、浸けずに可能な限り早めに洗いましょう。

リビングの皮脂汚れや食べカスの油分は、水で拭くだけでは除去できない可能性が高いです。そこで、壁紙やフローリングの素材を傷めずに汚れだけを除去できる中性洗剤を使用する必要があります。

ウタマロクリーナーは、手荒れを予防する優しい成分で作られていることが特徴です。汚れている場所にスプレーを吹き付け、乾いた布で拭くだけで汚れを除去できます。2度拭きをする必要がないため、忙しい時にもスムーズに掃除を行えることがメリットです。

素材を傷めない成分が配合されており、壁紙やフローリング、家具など、リビングに置かれているさまざまな物や場所で使用できます。

エコベール住まい用洗剤は、リビングをはじめとした住居全体の掃除に使用できる中性洗剤です。汚れの段階によって、原液で使用したり薄めて使用したりと、使い勝手が良いことも魅力だといえます。

ベルギーの植物やミネラルで生成されたエコな中性洗剤であり、小さな子供やペットがいる家庭でも安心して使用できるでしょう。レモンの香りの洗剤であるため、心地良く使えます。

リビングを隅々まで掃除できる中性洗剤であり、ガラスや鏡、タイルやガラスなどさまざまな素材に使用できます。また、ココナッツオイル由来の優しい洗浄成分が特徴です。

ピンクグレープフルーツの爽やかな香りがついており、 掃除をする際の精神的な負担も軽減できるでしょう。ボトルもデザイン性が高く、リビングに置いていても不自然にはなりません。

日常的についてしまうホコリについては、洗剤を使用せず水拭きをするだけで除去できるケースも多いです。そのため、最初に水拭きをしてみて汚れを除去できない場合に中性洗剤を使用しましょう。

洗剤を使用する場合、スポンジクロスに洗剤をつける、直接汚れに吹き付ける、薄めて使用するという3つの方法があります。洗剤によって使用方法には違いがあるため、説明書をしっかりとチェックしてから使うことが大切です。

リビングに使用する中性洗剤を選ぶ際には、使用できる素材や使用に適した場所、洗浄力や洗剤の拭き取りを行わなければならないのか、2度拭きが不要なのかなどのポイントを確認しながら選びましょう。使用する際には、中性洗剤を薄めたり少量使用するなどの使用方法があります。

薄めて使用するのであれば、濃度が高いとぬめりが取れず拭き取りに時間がかかったり、洗剤を使用した場所が変色したり傷んだりする可能性があるため注意が必要です。洗剤を塗布する量が多いほどしっかりと汚れを落とせるというわけではないため、最適な量を見極めて使用しましょう。

お風呂に付着している皮脂汚れは、中性洗剤を使用すれば十分に除去することが可能です。掃除用として中性洗剤を置いておくと、お風呂に入った後の掃除を習慣化できます。お風呂用中性洗剤は、ボトルに入ったタイプとスプレータイプで使用方法が異なることが特徴です。そのため、おすすめの商品ごとに使い方を見ていきましょう。

バスマジックリンは、泡の洗浄力で浴槽に付着した皮脂汚れや湯垢などを除去する効果が期待できます。汚れが蓄積している場合は洗剤を吹き付けて数分放置すると汚れに洗剤が浸透するため、スポンジで軽くこするだけでも簡単に汚れを除去することが可能です。

さらに、除菌効果も期待でき、お風呂場を清潔に保てるでしょう。バスマジックリンの成分は素材を傷めない処方で製造されているため、浴槽だけではなくお風呂場の床や壁にも使用でき、お風呂場全体を綺麗にするために役立ちます。

すすぎをスムーズに行うための成分を配合しており、綺麗に汚れを除去できることはもちろん、泡切れが良くスピーディーにお風呂掃除を行えます。シャワーで流した際に排水口部分に泡が蓄積しません。そのため、すすぐ際の節水効果も期待できます。スプレーした泡は広がるため、数回スプレーをするだけでザラつきやぬめりを除去することが可能です。オレンジの香りが付いており、爽やかに仕上がります。

毎日のお風呂掃除の際にはシャワーでお風呂場全体を濡らし、汚れている場所にスプレーをして30秒程時間をおいた後にすすぎます。汚れが目立つ場合には、スポンジを使用してこすり洗いをしましょう。

お風呂場の壁や床、イスなどに使用する場合には、直接スプレーをしてこすり洗いをしてから仕上げます。汚れが定着しているのであれば、数分置いてからすすぐ方法が有効です。除菌に使用する際には、水分を拭き取った後にスプレーし、5分程度おいてからすすぎます。

トイレの汚れについては、固まった尿石汚れ以外は中性洗剤だけで便器全体を綺麗にすることが可能です。1本トイレに置いておくだけで、手軽にトイレ掃除を行えます。スプレータイプのトイレ用中性洗剤3つについて、それぞれの商品の特徴と使い方を見ていきましょう。

トイレマジックリンは、便座やトイレの壁、床などトイレ全体に使用できることがメリットです。汚れている部分に直接スプレーし、トイレットペーパーで拭き上げるだけで掃除が完了するため、非常に手軽に使用できます。便器の中に吹き付けておくと除菌と消臭効果も期待できることが魅力です。

便器の汚れや黒ずみ、黄ばみを除去するための研磨と洗浄の2種類の成分が配合されています。浄化槽式のトイレでも使用可能であり、除菌成分も含まれているため、トイレを清潔な状態に維持する効果も期待できる点が魅力です。ユーカリの葉の香りで、爽やかな仕上がりになります。

トイレットペーパーを使用して掃除をするため、掃除の後はそのままトイレに流せることがメリットです。トイレットペーパーが崩れないようにするための新成分も配合されており、非常に使い勝手が良いでしょう。弾力のある泡が出てくるため垂れにくく、便座の裏側もしっかり拭き掃除を行えます。

さらに、除菌・洗浄成分が配合されているため雑菌も除去することが可能です。また、ボトルサイズが小さく、トイレの中に置いても邪魔になりません。

中性洗剤は、使用する場所の素材を傷めにくく人の手肌に優しい成分であるため、安心して使用できることが魅力です。例えば、酸性洗剤の場合は塩素系漂白剤と混ぜることによって有毒ガスが発生するリスクがありますが、中性洗剤であれば有毒ガスが発生する危険性がなく安心して使用できます。

洗剤にはさまざまな種類が存在しますが、「迷った場合には中性洗剤を選ぶ」と決めておくことで、掃除用洗剤を選びやすくなるでしょう。